現代の生活に古代の智恵を活かす

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カテゴリー: 2012年12月14日
読者の皆さん、お元気ですか? 師走のせいか、どなたもがお忙しそうです。風邪もはやっているようです。年が改まると、雰囲気が変わりますので、年内にすることは年内にしておかなきゃと思います。しかし、無理はしない方がいいですよ。

さくらふくむすめさんの審査も終えて、ホッ。今回もステキな方を選ばせていただきました。来年、ご活躍いただきます。皆さんで応援してくださいね。

さて、今回の記事は「お正月のお餅」です。年末年始は、飲むことも多いかもしれませんが、今回はお餅に注目。ハレの日にいただくお餅は、特別な意味があるはずです。

ご案内-------------------------------
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○日刊メルマガ「少し気になる「明日はどんな日?」今日より幸せになりたいから(無料)」少し元気の出る言葉と過去のその日にあったことや暦にしるされたことをお知らせします。毎日をステキな一日にしていきましょう。ご講読ください。  http://www.mag2.com/m/0001330955.html
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「お正月のお餅」

○はじめに
「お正月」というだけで華やいだ気分になります。「お正月」は年始を指していて、ハレの食事が目白押しです。

今回のメルマガでは、「お正月のお餅」で、雑煮と鏡餅を扱ってみます。私たちが大事にしてきたハレの日の習慣が、古代の日本の歴史を知るよすがになります。探求会に来られている方は、ピンと来るかもしれません。米を大事にする人たちが、神饌に米や餅を使い、神々の力を借りながら、現在に続く古代の日本を構築してきたことが想像できます。


○雑煮
雑煮(ぞうに)は正月によく食べる餅などを入れた汁料理です。室町時代の『鈴鹿家記』に「雑煮」が出てきます。けっこう古くからの料理です。

雑煮が武家社会における料理だったと考える説があります。餅や野菜、乾燥食品などを一緒に煮込んだ野戦料理だったというのです。

あるいは民俗学の観点からは、民衆社会に根ざした正月用の儀礼料理であったともいわれます。近世以前には餅主体の雑煮は、畿内周辺や米作地帯に限られます。近世以後に餅を入れるのが全国的に普及しました。

かつて一日は夕方から始まるとする風習があり、元日は大晦日の夕方から始まると考えられていました。大晦日の夕方に神仏に供えた餅や飯を日の出の後に降ろして、具材を加えて煮た物が雑煮のルーツとされています。

近世以前においては、「餅なし正月」と呼ばれる、正月三箇日に餅を神仏に供えたり食することを禁忌とする風習が、畑作地帯を中心として広く存在していました。

畑作地帯では、蕎麦や里芋など自己の土地から産する作物を神仏に捧げ、またこうした食材を主体として雑煮などを作っていました。これらの地域では、米およびそれを原料とする餅は自己の土地からは生み出されない外来の食物であり、神仏に土地の豊饒を願う儀式の場において、こうした外来の食物を用いることは禁忌でした。今も「餅を使わない雑煮」を作る地方もあり、里芋や豆腐やすいとんなどが餅の代替となります。

雑煮の汁は地域によって色々なものがあります。関西は白味噌仕立てが一般的です。また、雑煮に入れる餅は地域ごとに差異があります。大まかに言うと、関東では焼いた四角形の切り餅(角餅)を使い、関西では焼かずに丸餅を使います。


○鏡餅のこと
鏡餅(かがみもち)は、穀物神である「年神(歳神)」へお供え物です。餅を神仏に供える正月飾り(床飾り)です。

古代の鏡は青銅製の丸形で、鏡餅は、それを模したものとされます。三種の神器の一つ、八咫鏡を形取ったものとされ、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)に見立てた物が橙(ダイダイ)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)に見立てた物が串柿であるとされます。

鏡餅が現在のような形で供えられるようになったのは、家に床の間が作られるようになった室町時代以降です。武家では、床の間に具足(甲冑)を飾り、その前に鏡餅を供えました。鏡餅には、譲葉・熨斗鮑・海老・昆布・橙などを載せるのが通例となり、これは具足餅(武家餅)と呼ばれます。

鏡餅は、三種の神器または心臓を形とったとされる丸い餅を使用します。一般的には、大小2つの平たい球状の餅とダイダイが使用されます。餅が三段のもの、二段の片方を紅く着色して紅白としたもの、餅の替わりに砂糖で形作ったもの、細長く伸ばしたものを渦巻状に丸めてとぐろを巻いた白蛇に見立てたものもあります。

鏡餅を飾り始めるのは、早くても問題がありません。一般的には12月28日が最適とされます。神様への供え物なので、松の内は下げずに、松の内が終わってお供えを終えると下げます。そして、下げた餅は「鏡開き」を行い、餅を頂きます。


○浄土真宗の鏡餅
ここまでは、日本の古代や神道を想像させるような話になっていますが、仏教にも鏡餅が出てきます。修正会(しゅしょうえ)は、仏教寺院において毎年1月に行われる法会で、前年を反省して悪を正し、新年の国家安泰、五穀豊穣などを祈願するものです。

浄土真宗では、修正会(在家の場合は、1月1日 - 3日)の荘厳として、12月31日の朝の勤行のあと、夕の勤行(歳末昏時)までに、打敷と共に荘厳として尊前に鏡餅をお供えします。

本尊前・祖師前は須弥壇上(もしくは前卓上)に三重(五重)の鏡餅を一対お供えします。その他の尊前には二重の鏡餅を一対をお供えします。また、「三方」ではなく、「折敷」(おしき)に白紙(杉原紙)を敷いて飾ります。鏡餅の上に橙をのせます。一般家庭の御内仏では、本尊前の須弥壇上(もしくは前卓上)に三重の鏡餅を一対供えます。もし仏壇が小さい場合は、燃香用の卓などの上に一対供えます。

供える日は、12月31日朝の勤行後から夕の勤行前です。1月4日朝の勤行後に打敷などの荘厳とともに下げます。浄土真宗では、日の吉凶を選ばないので、大安などの「暦注」や、「語呂合わせによる日の良し悪し」を用いません。

下げたあと、汁粉などにして食べます。


○おわりに
お正月は、雑煮も大事ですが、ぜんざいも楽しみです。ほっこりしながら、世界中のお正月を振り返ると、気づくことがあります。世界中の誰でもがお正月はめでたい気分なっているはずです。世界中にはいろいろな種類の風習を伴っています。そして、私たちには日本の風習がなじむのです。ところがユダヤ人のお正月の祭りは、日本人とよく似ています。

ユダヤ教の新年の祭りは、過越祭(ペサハ)です。その日は、日本の年越しと同じように、家族で寝ないで夜を明かします。彼らは、ふだんはパンを食べますが、その日に食べるのは、「種なしのパン(マッツォ)」、つまり日本でいうお餅です。そのお餅をユダヤ人は丸く平らにして祭壇の両脇に重ねて供えます。日本の鏡餅と同じです。過越祭は7日間で、日本の松の内と同じです。

雑煮に入れるお餅や鏡餅をいただきながら、古代の日本を語るのもいいですね。私たちが大事にしてきたハレの日の習慣が、古代の日本の歴史を知るよすがになります。私たち日本人が、今もお米を大事にしなければならない理由が見えてくるような気がします。

(中澤鳳徳)
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「現代の生活に古代の智恵を活かす」
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http://syusei.or.jp/
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