日刊株式投資情報新聞

【日刊株式投資情報新聞】成長戦略の閣議決定、日経平均100円安


カテゴリー: 2014年06月25日
■■////////////////////////////////////////////////////////////
■■   日刊株式投資情報新聞(日本インタビュ新聞社提供)
■■
■■               2014年6月25日(水)
■■////////////////////////////////////////////////////////////

 ※ほぼ日刊で配信しておりますが、お休みをいただく場合が
  ありますので、あらかじめご了承ください。(土日祝日はお休み)

    ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒
    【株式投資のための投資情報メールマガジン】
        http://kabu-ir.com/

*:..o○o..:* *:..o○o..:* *:..o○o..:* *:..o○o..:* *:..o○o..:*

⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★☆★ 日経平均は反落するが材料活況で新規上場株も好調
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■【株式市場】

◆日経平均の終値は1万5266円61銭(109円63銭安)、TOPIXは1260.83ポイント(7.67ポイント安)、出来高概算(東証1部)は18億1281万株

 25日後場の東京株式市場は、前場に続いて円相場が強含み傾向のため手控えムードがあり、日経平均は小安いまま1万5300円(前日比約76円安)をはさんで小動きとなった。

 ただ、トヨタ自動車<7203>(東1)などは堅調で、円安歓迎型のはずの日東電工<6988>(東1)や住友金属鉱山<5713>(東1)も堅調。清水建設<1803>(東1)など建設株に年初来の高値更新が続出となった。

 日経平均が重いためか材料株が活況で、一昨日に人工股関節の薬事承認を一昨日発表した日本エム・ディ・エム<7600>(東1)はストップ高、サマンサタバサジャパンリミテッド<7829>(東マ)も好業績の観測記事を好感しストップ高。アドテック<6840>(JQS)は本日から信用規制が解除されストップ高となった。

 昨日新規上場となったインターネット広告のフリークアウト<6094>(東マ・売買単位100株)は10時43分に公開価格2000円の3.5倍の7000円で売買が成立し初値をつけ、その後7640円まで上げて終値は7030円だった。

 また、本日新規上場となった農薬会社OATアグリオ<4979>(東2・売買代金100株)は9時12分に公開価格4200円を95円(約2%)下回る3935円で初値をつけ、その後4140円まで上げて終値は3925円。東証2部の売買代金トップの大活況となった。

 東証1部の出来高概算は18億1281万株、売買代金は1兆6325億円。1部上場1815銘柄のうち値上がり銘柄数は412(前引けは589)銘柄、値下がり銘柄数は1286(前引けは1035)銘柄。
 
 また、東証33業種別指数は全業種が値下がりし(前引けは7業種が高い)、値下がり率の低い業種は石油・石炭、空運、建設、小売り、不動産、倉庫・運輸、陸運、医薬品、など。一方、値下がり率上位は保険、繊維製品、その他金融、水産・農林、などだった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   _____
   今日の言葉
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■成長戦略の閣議決定、日経平均100円安

 『成長戦略の閣議決定、日経平均100円安』=政府は24日、成長戦略の基本方針を閣議決定した。しかし、25日のマーケットは日経平均が100円近く下落、東証1部出来高は20億株を割り、売買代金でも1.6兆円など、ほとんど反応しなかった。

 法人税改革など主だった内容はこれまで言われてきたものが中心でカジノ構想などの新しい内容が見られなかった。「日本の稼ぐ力を取り戻す、という基本政策姿勢は評価されるもので相場にとっての基調を支えるものである。

 しかし、短期的には買い上がることより利益確定売りが先行しやすい地合いだろう」(中堅証券)とみられている。一方、「ここで調整すれば、年金がどのていど本腰を入れて買ってくるかを掴むことができる」との見方もあった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   _______
   業績&株価分析
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■ジャパンフーズは5月安値から反発して下値確認

■15年3月期増収増益見通しや割安感を評価して出直り

 飲料受託生産大手のジャパンフーズ<2599>(東1)の株価は1200円~1300円近辺のボックスレンジから下放れの形となった。全般地合い悪化に加えて、エルニーニョ現象に対する警戒感を強めた可能性もあるだろう。ただし5月21日安値1145円から反発し、6月23日には1219円まで戻して出直りの動きを強めている。下値を確認した形であり、今期(15年3月期)増収増益見通しや指標面の割安感を評価して出直り展開だろう。

 伊藤忠商事<8001>系で飲料受託生産の国内最大手である。品目別には炭酸飲料と茶系飲料を主力として、コーヒー飲料、果汁飲料、機能性飲料、酒類飲料、ファーストフード店のディスペンサーでサービスされる業務用濃縮飲料(ウーロン茶、アイスコーヒーなど)を製造している。主要得意先はアサヒ飲料、キリンビバレッジ、伊藤園<2593>、サントリー食品インターナショナルなどの大手飲料メーカーで、容器別ではペットボトルが主力だ。

 新規ビジネス分野では、国内で水宅配事業を展開するウォーターネット、中国で飲料受託製造事業を展開する東洋飲料(常熱)有限公司への出資比率を引き上げている。自社ブランド商品に関しては、本社工場がある千葉県産の農林水産物を使用した商品の開発に取り組み、千葉県を中心に販売している。

 また中期経営計画に基づく積極投資で、12年7月に本社工場で世界最新鋭の炭酸・非炭酸兼用無菌充填ライン(Eライン)が稼動し、14年3月には既存大型ペットボトルライン(Tライン)も設備更新で炭酸・非炭酸兼用無菌充填ライン化した。

 今期(15年3月期)の業績(非連結)見通し(4月24日公表)は、売上高が前期比6.4%増の341億円、営業利益が同36.2%増の12億70百万円、経常利益が同37.6%増の13億円、純利益が同55.1%増の7億50百万円で、配当予想は前期と同額の年間27円(第2四半期末10円、期末17円)としている。

 受託製造数量は主力の炭酸飲料や茶系飲料が好調に推移する。エルニーニョ現象が発生した場合の影響は不明だが、消費増税の影響は全体として軽微の見込みとしている。増収効果に加えて、加工賃売上の増加、炭酸・非炭酸兼用の無菌充填ラインによる増産・生産性上昇などで、売上総利益率が上昇する見込みだ。純利益は特別損失の一巡も寄与する。前期は飲料メーカーの在庫調整、雪害の影響、ユーテリティ経費(燃料費・電力費・給水費)の増加なども影響して計画を下回ったが、今期は好業績が期待される。

 14年4月には中期経営計画「JUMP2015」についてのレビューと見直しを発表した。成長に向けた基本戦略をコアビジネス(国内飲料受託製造事業)の収益拡大、新規ビジネス(海外事業、水宅配事業、自社ブランド商品、その他)の着実な推進、成長戦略を支える経営基盤の強化としている。また定量計画(イメージ)は15年度連結ベースで売上高390億円、営業利益15億50百万円、経常利益15億円、純利益10億円、ROE11.4%を掲げている。国内外で飲料業界の成長が続いていることも背景として、中期的に収益拡大基調だろう。

 株価の動きを見ると、4月24日に今期増収増益見通しを好感して1348円まで上値を伸ばす場面があったが買いが続かず反落し、5月には1200円~1300円近辺のボックスレンジから下放れの形となった。全般地合い悪化に加えて、エルニーニョ現象に対する警戒感を強めた可能性もあるだろう。ただし5月21日安値1145円から反発し、6月23日には1219円まで戻して出直りの動きを強めている。

 6月23日の終値1212円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS155円51銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間27円で算出)は2.2%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS1485円56銭で算出)は0.8倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復し、週足チャートで見ると13週移動平均線回復の動きを強めている。指標面の割安感も支援材料であり、下値を確認して出直り展開だろう。

───────────────────

■ピックルスは安値圏から上放れ戻り歩調、13年11月高値目指す

 漬物やキムチ製品の最大手ピックルスコーポレーション<2925>(JQS)の株価は、4月安値665円から切り返しの展開となり、安値圏670円~720円近辺のモミ合いから上放れの形となった。6月16日と17日には865円まで上伸する場面があった。戻り歩調の展開であり、今期(15年2月期)増収増益見通しや指標面の割安感を評価して、14年1月の978円、そして13年10月高値995円を目指す展開だろう。

 漬物、浅漬・キムチ製品、惣菜など漬物製品の最大手メーカーである。主力の「ご飯がススムキムチ」シリーズのブランド力が大幅に向上して収益力が高まっている。セブン&アイ・ホールディングス<3382>などの量販店・コンビニが主要取引先であり、ブランド力向上や新製品投入効果で中期成長期待は強い。

 独自研究の植物性乳酸菌「ピーネ12」を使用した「生きて腸まで届くピーネ乳酸菌キムチ」や「トマトキムチ」「ご飯がススムおかずのり」、塩こんぶのくらこんとのコラボレーション商品「くらこん塩こんぶキャベツ」などの新製品投入、さらに成長市場である惣菜製品の商品開発も強化している。

 事業エリア拡大や供給能力増強に向けた動きも加速している。中・四国エリアでの事業拡大に向けて、広島新工場(ピックルスコーポレーション関西)が13年6月から製品出荷を開始した。また北海道エリアでの事業拡大に向けては、既存の食品工場を買い取った札幌新工場(ピックルスコーポレーション札幌)が14年6月稼働予定だ。

 今期(15年2月期)の連結業績見通し(4月15日公表)は売上高が前期比6.4%増の273億円、営業利益が同32.5%増の11億30百万円、経常利益が同26.0%増の12億25百万円、純利益が同21.3%増の7億38百万円、そして配当予想は前期と同額の年間12円(期末一括)としている。

 浅漬・キムチや惣菜の販売が引き続き好調に推移する。品目別売上高の計画は浅漬・キムチが同4.0%増の119億65百万円、惣菜が同22.3%増の58億円、ふる漬が同5.9%減の5億78百万円、漬物が同1.9%増の89億56百万円で、販路別の計画は量販店・問屋等が同6.5%増の201億円、コンビニが同6.2%増の44億50百万円、外食他が同6.4%増の27億50百万円としている。

 利益面では、前期の営業減益要因となった天候不順による野菜価格高騰という一過性のマイナス要因が一巡し、テレビCMなど広告宣伝費の集中投入も一巡する。増収効果による売上総利益の増加、原価改善の効果、広島新工場の効率改善効果なども寄与して大幅営業増益の見込みだ。

 キムチ製品や惣菜製品のブランド力向上、既存取引先の深耕と新規取引先の開拓、新製品の開発や他の食品メーカーとのコラボレーション、事業エリア拡大、供給能力増強、契約栽培の拡大による原料野菜の安定調達、原材料購買方法の見直しなどの重点戦略で中期的に収益拡大基調だろう。

 株価の動きを見ると、4月11日直近安値665円から切り返しの展開となり、2月下旬~4月上旬の安値圏670円~720円近辺でのモミ合いレンジから上放れの形となった。6月16日と6月17日には865円まで上値を伸ばす場面があり、着実に水準を切り上げている。今期大幅営業増益見通しを評価して戻り歩調の展開だ。

 6月24日の終値852円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS115円54銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は1.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1146円90銭で算出)は0.7倍近辺である。
 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。強基調に転換して戻り歩調の形であり、指標面の割安感も支援材料として14年1月の978円、そして13年10月高値995円を目指す展開だろう。

───────────────────

■【アナリスト水田雅展の銘柄分析】テラは5月安値で底打ちして強基調に転換、出直り本格化

 バイオベンチャーのテラ<2191>(JQS)の株価は、5月21日の年初来安値978円から切り返しの展開となり、6月18日の1980円まで急伸した。目先的な過熱感で足元は上げ一服の形だが、大きく調整する動きは見られない。6月24日は前日比116円高の1914円まで上伸する場面があった。再動意の構えのようだ。5月安値で底打ちして強基調に転換した形であり、中期成長力を評価して出直りの動きが本格化しそうだ。

 東京大学医科学研究所発のバイオベンチャーで、細胞医療事業(樹状細胞ワクチン「パクセル」を中心とした独自開発のがん治療技術を契約医療機関に提供)を主力に、医療支援事業(研究機関・医療機関から受託する細胞加工施設の運営・保守管理サービス、細胞培養関連装置の販売、治験支援サービス)、および医薬品事業(樹状細胞ワクチン「パクセル」の薬事承認取得に向けた開発活動)を展開している。

 細胞医療事業は症例数に応じた収入が収益柱で、13年12月末時点で契約医療機関数は全国33カ所、契約医療機関における累計症例数は約7600症例に達している。14年1月に白山通りクリニック(東京都江東区)、14年3月に東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニックと連携契約を締結して、契約医療機関数は全国35カ所となった。

 成長に向けた戦略も加速している。13年4月iPS細胞による再生医療実用化を目指すヘリオスに出資、13年5月がん新薬を中心とした治験支援事業に参入するため子会社タイタンを設立、13年7月「免疫制御性樹状細胞の調整法およびその用途」に関する独占的実施権を取得、
アンジェスMG<4563>と子宮頸がんの前がん病変治療ワクチンの共同研究・開発の基本契約を締結、13年10月北里研究所と共同で肝細胞がんに対する樹状細胞ワクチン療法の第I相臨床試験を開始、13年12月iPS細胞を利用したがん免疫細胞療法の開発に向けてヘリオスと業務提携した。

 そして14年1月樹状細胞ワクチン「バクセル」の膵がんにおける再生医療等製品としての薬事承認取得を目指して子会社テラファーマを設立、14年2月ゲノム診断支援事業に向けてゲノム解析ソフトウェア開発のジナリスと合弁子会社ジェノサイファーを設立、14年4月組織培養用培地のパイオニアであるコージンバイオに5.6%出資して資本業務提携した。

 6月11日には、東京女子医科大学において悪性リンパ腫に対するNK細胞療法の第I・II相臨床試験を開始すると発表した。本臨床試験は当社が11年6月に特許出願したNK細胞培養に関する新規技術を用いるとしている。

 6月16日には、次世代がん抗原MAGE-A4ペプチドについて、北海道大学との間で09年3月に全世界を対象とする専用実施権設定契約を締結しているが、北海道大学が出願したMAGE-A4ペプチドに係る特許が日本で成立し、専用実施権の設定が完了したと発表している。北海道大学はMAGE-A4ペプチドに関して諸外国における特許を出願しており、米国において特許が成立している。今後臨床研究を実施して早期の実用化を目指す方針だ。

 また6月16日には、新規がん抗原であるサーバイビンペプチドについて、バイオイミュランスとの間で11年6月に9地域を対象とする樹状細胞ワクチン「バクセル」に用いる専用実施権設定契約を締結しているが、バイオイミュランスが出願したサーバイビンペプチドに係る特許が日本とオーストラリアで成立し、日本で専用実施権の設定が完了したと発表している。今後臨床研究を実施して早期の実用化を目指す方針だ。

 今期(14年12月期)連結業績見通しは前回予想(2月7日公表)を据え置いて売上高が前期比35.7%増の20億90百万円、営業利益が1億35百万円の赤字(前期は23百万円の黒字)、経常利益が1億56百万円の赤字(同24百万円の赤字)、純利益が1億54百万円の赤字(同58百万円の赤字)としている。

 樹状細胞ワクチン「バクセル」の薬事承認取得に向けた研究開発費増加などで営業損益が悪化する見込みだ。しかし売上高は症例数増加や業容拡大などで増収見込みとしている。樹状細胞ワクチン「バクセル」薬事承認取得に向けた開発を加速させており、中期成長に対する期待感が高まる。

 株価の動きを見ると、5月21日の年初来安値978円から切り返しの展開となり、NK細胞療法の第I・II相臨床試験開始、MAGE-A4ペプチドとサーバイビンペプチドの特許成立なども好感して、6月18日の1980円まで急伸した。目先的な過熱感を強めて足元は上げ一服の形だが、大きく調整する動きは見られない。6月24日には前日比116円高の1914円まで上伸する場面があった。再動意の構えのようだ。

 6月24日の終値は1885円だった。日足チャートで見ると25日移動平均線に対するプラス乖離率が約30%と目先的な過熱感を残しているが、週足チャートで見ると26週移動平均線を突破してきた。5月安値で底打ちして強基調に転換した形であり、中期成長力を評価して出直りの動きが本格化しそうだ。

───────────────────

■パイプドビッツは5月直近安値から反発、強基調に転換

 情報資産プラットフォーム事業のパイプドビッツ<3831>(東1)の株価は、5月19日の直近安値1259円から反発し、6月24日には1672円まで上伸して4月25日1730円、4月4日1765円に接近している。強基調への転換を確認した形であり、今期(15年2月期)大幅増益見通しを評価して4月の戻り高値を試す展開だろう。第1四半期(3月~5月)業績発表が接近して期待感が高まる可能性もありそうだ。

 国内最大規模の情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として、情報資産プラットフォーム事業(データ管理などクラウドサービス提供)、広告事業(アフィリエイトASP一括管理サービス「スパイラルアフィリエイト」など)、ソリューション事業(ネット広告制作、アパレル・ファッションに特化したECサイト構築・運営受託、子会社ペーパーレススタジオジャパンのBIMコンサルティング事業など)を展開している。

 主力の情報資産プラットフォーム事業では政治・選挙関連、アパレル・ファッション関連、会計関連、クラウド型グループウェア関連、薬剤・医療材料関連、美容関連、地域密着型SNS関連、建築情報関連、人事考課・採用関連、自治体広報関連などに事業領域を広げている。14年3月には情報資産プラットフォームの機能強化・拡充に向けて、ASP/SaaS型コールセンタープラットフォームサービス「BizBase」を提供するアズベイスを完全子会社化した。ソリューション事業のECサイト構築・運営受託もネット通販市場拡大が追い風だ。

 14年6月には本社内に「オムニチャネル実践研究所」を設立した。企業と顧客の接点や関係性において、O2Oやオムニチャネルなど新しい取り組みが登場しているが、有識者やリソースの不足などで実践できない企業が多数存在するのが現状のため、当社に「オムニチャネル実践研究所」を立ち上げてオムニチャネル施策を実践・検証し、顧客拡大を目指すとしている。

 今期(15年2月期)の連結業績見通し(3月31日公表)は売上高が前期比27.1%増の32億円、営業利益が同23.9%増の7億円、経常利益が同23.7%増の7億円、純利益が同22.6%増の4億20百万円で、配当予想は同3円増配の年間16円(第2四半期末7円、期末9円)としている。

 主力の情報資産プラットフォーム事業で有効アカウント数が順調に増加し、全体収益を牽引する。広告事業では「スパイラルアフィリエイト」を中心に販売活動を強化し、ソリューション事業ではビッグデータ関連の大型案件獲得を目指すとしている。

 14年3月に発表した「中期経営計画2017」では15年2月期から17年2月期を「次世代ITベンダーへと革新する3ヵ年」と位置付け、目標数値に17年2月期売上高92億円、営業利益28億円を掲げている。情報資産プラットフォーム事業が牽引して中期的に収益拡大基調だろう。

 株価の動き(14年5月20日付で東証マザーズ市場から東証1部市場に市場変更)を見ると、5月19日の直近安値1259円から反発して水準切り上げの展開となった。6月24日には前日比72円高の1672円まで上伸して4月25日の1730円、そして4月4日の1765円に接近している。今期大幅増収増益見通しを評価する動きだろう。

 6月24日の終値1672円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS53円86銭で算出)は31倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS271円44銭で算出)は6倍近辺である。
 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって徐々に水準を切り上げている。3月安値で底打ちして強基調への転換を確認した形であり、好業績を評価して4月の戻り高値を試す展開だろう。

───────────────────

■生化学工業は5月安値で底打ち、強基調に転換して出直り

 関節機能改善剤アルツが主力の生化学工業<4548>(東1)の株価は、今期(15年3月期)減収減益見通しも嫌気して5月22日の安値1111円まで調整する場面があった。しかしその後は下げ渋る展開となり、6月24日には終値で1200円台まで戻している。売り一巡して5月安値で底打ちしたようだ。強基調に転換して出直り展開だろう。

 国内医薬品(関節機能改善剤アルツ、白内障手術補助剤オペガン、内視鏡用粘膜下注入材ムコアップ)、海外医薬品(米国向け関節機能改善剤スパルツ、米国向け単回投与関節機能改善剤ジェル・ワン、中国向けアルツ)、医薬品原体(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸)、およびLAL事業(エンドトキシン測定用試薬関連)を展開している。高齢者人口増加を背景にアルツおよびジェル・ワンの需要拡大が期待される。

 12年8月に当社が勝訴したジェル・ワン特許侵害訴訟に関しては、米ジェンザイム社が13年10月に提起した連邦巡回区控訴裁判所への控訴を取り下げたため、当社および米ジンマー社(米国におけるジェル・ワンの独占販売代理店)の勝訴が確定した。

 09年3月策定の「生化学工業10年ビジョン」に基づいて、研究開発は糖質科学分野に焦点を絞り、医療ニーズが高い新製品の上市を目指している。開発中の新薬としては、腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603(コンドリアーゼ)、アルツの腱・靭帯付着部症の適応症追加SI-657、変形性膝関節症改善剤SI-613、ドライアイ治療剤SI-614、関節リウマチ治療剤SI-615などがある。

 SI-6603については、14年1月に国内で製造販売承認申請した。米国では実施中の第III相臨床試験の進捗に注力する。14年5月には、ドライアイを適応症とする点眼剤SI-614の米国における第II・III相臨床試験を開始している。

 今期(15年3月期)連結業績見通し(5月13日公表)は売上高が前期比1.6%減の291億50百万円、営業利益が同44.3%減の27億50百万円、経常利益が同28.5%減の42億円、純利益が同27.3%減の34億50百万円で、配当予想は前期と同額の年間26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。

 売上面では、米国向け関節機能改善剤ジェル・ワンや中国向けアルツの数量は順調に増加するが、一方で国内は、関節機能改善剤アルツの市場全体がやや伸び悩み傾向であり、薬価改定も影響する。また米国向け関節機能改善剤スパルツは、前期の販売提携先での在庫積み増しの反動影響を受けるようだ。全体として減収見込みとしている。

 利益面では、営業外収益で受取ロイヤリティーが増加するが、新生産設備稼働に伴う減価償却費の増加、研究開発費の増加、販売関連費用の増加などで減益見込みとしている。研究開発費は同10.8%増の73億円の計画で、想定為替レートは1米ドル=102円としている。

 株価の動きを見ると、1月高値1641円から反落して調整局面となり、今期減収減益見通しも嫌気して5月22日には年初来安値となる1111円まで調整する場面があった。しかしその後は下げ渋る展開となり、6月24日には終値で1200円台まで戻している。1100円台で下値固めが完了したようだ。

 6月24日の終値1206円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS60円73銭で算出)は20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は2.2%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1140円48銭で算出)は1.1倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を突破して上伸した。また週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。5月安値で底打ちした形であり、強基調に転換して出直り展開だろう。

───────────────────

■ソーバルはモミ合い上放れて強基調に転換、13年7月高値目指す

 ソフト開発技術者派遣のソーバル<2186>(JQS)の株価は、5月の直近安値792円から切り返しの展開となり、6月17日の年初来高値894円までほぼ一本調子に上伸した。その後も堅調に推移して780円~840円近辺のボックス展開から上放れの形となった。強基調に転換した形であり、今期(15年2月期)好業績見通しを評価して13年7月高値1015円を目指す展開だろう。なお6月30日に第1四半期(3月~5月)の業績発表を予定している。

 ソフト開発技術者分野のエンジニアリング事業(ソフトウェア・ハードウェアのエンジニア派遣および受託開発)、その他事業(RFID製品・システムの開発・販売など)を展開している。

 前期(14年2月期)の顧客別構成比はキヤノン<7751>グループが約66%を占め、ソニー<6758>グループが約10%、富士通<6702>グループが約9%、NTT<9432>グループが約4%と続いている。優良な大口顧客を抱えていることが特徴だ。12年9月にオムロン<6645>向けが主力のモバイルコンピューティングテクノロジーズ(現MCTEC)を子会社化するなど、M&Aも活用して顧客や分野の多様化を進めている。

 今期(15年2月期)の連結業績見通し(4月10日公表)は、売上高が前期比1.1%増の67億円、営業利益が同4.2%増の5億40百万円、経常利益が同5.9%増の5億47百万円、純利益が同5.9%増の3億20百万円で、配当予想は配当性向35%を目標として同5円増配の年間26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。

 主力のエンジニアリング事業では、組み込み系開発や業務系システム開発などで主要顧客向けの派遣需要が好調に推移し、新規顧客開拓も寄与して稼働率が高水準に推移する。製造業では技術者不足が深刻化しているため、新製品開発関連などで優秀な技術者に対するニーズが一段と高まっている。派遣単価の上昇も期待され、中期的にも収益拡大基調だろう。

 株価の動きを見ると、5月22日の直近安値792円から切り返しの展開となり、6月17日の年初来高値894円までほぼ一本調子に上伸した。その後一旦は反落する場面もあったが、足元は870円近辺で堅調に推移している。780円~840円近辺のボックスレンジから上放れの形だ。

 6月24日の終値869円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS73円57銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は3.0%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS559円59銭で算出)は1.6倍近辺である。
 週足チャートで見ると52週移動平均線を突破して上伸した。さらに上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。ボックス上放れて強基調に転換した形であり、13年7月の高値1015円を目指す展開だろう。

───────────────────

■アドアーズは26週移動平均線を突破すれば上げ足に弾み

 アミューズメント事業や不動産事業のアドアーズ<4712>(JQS)の株価は、今期(15年3月期)減益見通しも嫌気されて軟調展開だったが、5月20日の安値123円から切り返しの展開となり、6月2日に158円、そして6月17日に156円まで戻している。5月安値で底打ちして出直り態勢だろう。26週移動平均線を突破すれば強基調への転換を確認して上げ足に弾みがつきそうだ。

 13年2月に、親会社Jトラスト<8508>グループで戸建て住宅分譲や商業建築など展開するキーノート、アミューズメント施設向け景品製作・販売など展開するブレイクを子会社化し、Jトラストグループ内で建築・不動産事業とアミューズメント事業の中核を担う位置付けとなった。Jトラストとの連携を強化して成長を目指す戦略だ。アミューズメント事業ではメダルゲームジャンルを注力分野として収益力を強化し、不動産事業では新設のアセット部門を拡大する方針だ。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(5月13日公表)は、売上高が前期比4.3%増の240億円、営業利益が同31.7%減の9億円、経常利益が同35.8%減の7億50百万円、純利益が同47.0%減の5億円で、配当予想は前期と同額の年間2円(期末一括)としている。

 アミューズメント事業、および不動産事業の一戸建て分譲部門での消費増税の影響に加えて、前期の利益を大幅に押し上げた不動産事業の不動産アセット部門の収益平準化を見込んでいるようだ。ただし、アミューズメント事業での不採算店閉鎖などの収益改善効果や、商業建築部門の収益力強化の効果も期待され、上振れ余地があるだろう。

 アミューズメント施設の既存店売上高(前年比、速報値)を見ると、14年5月度は93.5%となり、4月の92.5%からやや改善した。プライズジャンルが前年を上回り、メダルゲームジャンルも概ね堅調だった。ただし他ジャンルが軟調だった。消費増税の影響も受けたようだ。なお消費増税による売上減を除いた実質既存店前年比は96.2%としている。

 株価の動きを見ると、今期の減益見通しも嫌気されて軟調展開だったが、5月20日の年初来安値123円から切り返しの展開となり、6月2日に158円、そして6月17日に156円まで戻している。5月安値で底打ちして出直り態勢のようだ。

 6月24日の終値151円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3円59銭で算出)は42倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は1.3%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS78円77銭)は1.9倍近辺である。
 日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると戻りを押さえていた13週移動平均線突破の動きを強めている。5月安値で底打ちした可能性があり、26週移動平均線を突破すれば強基調への転換を確認して上げ足に弾みがつきそうだ。

───────────────────

■寿スピリッツは今期増収増益見通しを評価し上値追い

 菓子製造販売の寿スピリッツ<2222>(東1)の株価は、5月16日の上場来高値2671円から利益確定売りで一旦反落し、2200円~2300円近辺でモミ合う展開だったが、足元では2400円台に水準を切り上げている。自律調整が一巡して再動意の構えのようだ。強基調を継続しており、今期(15年3月期)増収増益見通しを評価して上値追いの展開だろう。

 山陰地区中心に「因幡の白うさぎ」ブランドなどを展開する寿製菓、北海道中心に「ルタオ」ブランドなどを展開するケイシイシイ、首都圏中心に洋菓子を多ブランド展開するシュクレイ、九州中心に「赤い風船」ブランドなどを展開する九十九島グループ、関西中心に「遊月亭」ブランドなどを展開する但馬寿、そして販売子会社(東海地区3社、中国・九州地区4社、関西地区2社)などの地域事業会社を傘下に置き、地域限定ブランド菓子の製造・販売を主力としている。駅・空港・高速道路など交通機関チャネルの出店・販売比率が高いことも特徴だ。

 企業ビジョンとして、全国各地のお菓子のオリジナルブランドとショップブランドを創造する「お菓子の総合プロデューサー」を掲げ、新商品・新業態・新ブランド創り、新ビジネス開発、海外展開を推進している。経営目標指標は売上高経常利益率20%としている。

 製造卸から製造小売に事業モデルを転換して高収益化を推進するとともに、新業態展開も加速している。前期(14年3月期)には、ケイシイシイがスイーツ専門店「グラッシェル」、九十九島グループがフレンチトースト専門店「アイボリッシュ」を立ち上げて、首都圏への新規出店も加速している。また海外展開では、ケイシイシイが台湾・台北市に海外初出店となるカフェ店「KONAYUKI」を立ち上げた。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(5月13日公表)は、売上高が前期比2.4%増の235億円、営業利益が同6.7%増の25億円、経常利益が同5.8%増の25億円、純利益が同15.0%増の14億70百万円で、配当予想は記念配当を普通配当に変えて前期と同額の年間40円(期末一括)としている。

 セグメント別売上高の計画は、ケイシイシイが新業態店「グラッシェル」やネット通販強化などで同2.8%増収、寿製菓が新商品投入などで同1.5%増収、販売子会社が同2.6%増収、九十九島グループが新業態フレンチトースト専門店「アイボリッシュ」の寄与などで同11.5%増収、但馬寿が新商品投入などで同11.2%増収、シュクレイが主力ブランドの認知度向上や商品アイテム充実などで同13.5%増収としている。ジャパルシーとその他事業の売上高は織り込んでいない。

 新業態店の知名度・ブランド力向上、新商品の開発・投入推進、販促・接客強化による消費者への訴求力向上、製造採算改善などの効果で、人件費や原材料価格の上昇などを吸収して増収増益見込みだ。消費増税の影響としては4月に一時的に落ち込む場面があったが、影響は全体として軽微のようだ。前期の遷宮・奉祝イベント効果は一巡するが、訪日外国人旅行客の増加などで観光地への旅行需要は高水準に推移している。会社見通しは保守的であり上振れ余地があるだろう。

 なお健康食品「栃(とち)」と「藍(あい)」を販売するジャパルシーは、会員数や売上高が当初計画を下回る状況が続いているため、新規会員募集を14年4月で停止して事業モデルを再構築する方針だ。その他事業の通販基幹業務システムサービスについては、既存会員の他社サービス等への移行完了後に当該事業の中止を予定している。

 株価の動き(4月3日付で東証2部市場から東証1部市場へ指定替え)を見ると、好業績や東証1部市場への指定替えを好感した5月16日の上場来高値2671円から利益確定売りで一旦反落し、概ね2200円~2300円近辺でモミ合う展開だったが、足元では2400円台に水準を切り上げている。6月23日には2442円まで上伸する場面があった。自律調整が一巡して再動意の構えのようだ。

 6月24日の終値2409円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS141円71銭で算出)は17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.7%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS775円95銭で算出)は3.1倍近辺である。
 日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復し、週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して切り返しの動きとなった。サポートラインを確認した形であり、強基調を継続して上値追いの展開だろう。


───────────────────

■ネットワークバリューコンポネンツは5月安値から切り返して出直り

 ネットワーク関連製品のネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)の株価は、5月20日安値845円から切り返して、5月27日には1390円まで急伸する場面があった。目先的な過熱感でその後は戻り一服の形だが、概ね1200円近辺で堅調に推移している。5月安値で底打ちして出直り態勢のようだ。過熱感が解消して再動意のタイミングだろう。

 情報通信ネットワーク関連製品の輸入販売・運用・保守事業(ネットワークソリューション事業およびネットワークサービス事業)を展開している。クラウド関連、モバイル関連、セキュリティ関連、サービス関連などを重点分野として海外の先端技術を開拓し、国内を代表するIT先進企業へ最適なソリューションとして提供している。ライセンス収入や保守・運用などの売上構成比が高く、ストック型の収益構造であることも特徴だ。

 13年8月には米ニクサン社のネットワーク監視ソリューション製品に関する販売代理店契約、13年10月にはカナダのノビフロー社が開発したオープンフロー関連製品の国内独占販売代理店契約、14年1月にはモバイル用作業報告書自動作成アプリを提供するG-Smart社(東京都台東区)と販売代理店契約を締結した。アライアンス戦略では13年5月に新日鉄住金ソリューションズ<2327>と資本・業務提携している。

 今期(14年12月期)の連結業績見通しについては、前回予想(2月13日公表)を据え置いて売上高が前期比7.2%増の26億79百万円、営業利益が同54.1%減の26百万円、経常利益が同54.7%減の16百万円、純利益が66百万円(前期は1億02百万円の赤字)としている。

 先端的ネットワーク関連商品の投入、パートナーとの協業推進などでプロジェクト単位での受注拡大を目指している。営業利益と経常利益については、低採算案件の増加、円安に伴う仕入価格上昇、子会社イノコスの売上総利益減少などが影響して減益見通しだが、純利益については、前期計上した取引先への貸付金に係る貸倒引当繰入額、子会社イノコスの株式評価損などの一巡に加えて、株式売却益の計上も寄与するようだ。

 第1四半期(1月~3月)は子会社イノコスの不振などで営業減益だったが、通期見通しに対する進捗率は売上高が29.5%、営業利益が165.4%、経常利益が275.0%、純利益が42.4%だった。通期利益上振れの可能性もあるだろう。

 なお5月21日に発表した有限会社シークスによる当社株式の買付けについては、当社代表取締役渡部進が保有する当社株式10万株を5月21日、その親族が株式を保有する資産管理会社シークスに売却した。この結果シークスが第1位株主、渡部進が第2位株主となった。シークスは当社の安定株主として長期的に保有する予定としている。

 株価の動き(14年1月1日付で株式100分割)を見ると、水準を切り下げて軟調展開だったが、5月20日の年初来安値845円から切り返して、5月27日には1390円まで急伸する場面があった。目先的な過熱感でその後は戻り一服の形だが、概ね1200円近辺で堅調に推移している。5月安値で底打ちして出直り態勢のようだ。

 6月24日の終値1218円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS70円54銭で算出)は17~18倍近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS219円91銭で算出)は5.5倍近辺である。
 週足チャートで見ると13週移動平均線突破に続いて、26週移動平均線突破の動きを強めている。また日足チャートで見ると、25日移動平均線が接近して目先的な過熱感が解消した。強基調に転換して再動意のタイミングだろう。

───────────────────

■日本エンタープライズ5月安値から切り返し、今期収益改善期待で出直り

 コンテンツ制作・配信の日本エンタープライズ<4829>(東1)の株価は、前期(14年5月期)業績減額修正を嫌気した5月21日安値210円から切り返しの展開となり、6月4日には298円まで急伸する場面があった。その後も下値を切り上げて足元では280円近辺まで戻している。今期(15年5月期)の収益改善を期待して出直り展開だろう。なお7月9日に決算発表を予定している。

 コンテンツ配信などのコンテンツサービス事業と、広告関連や企業向けソリューションなどのソリューション事業、そして中国ではチャイナテレコムの携帯電話販売店運営と電子コミック配信サービスを展開している。配信コンテンツを自社制作して「権利を自社保有する」ビジネスモデルが基本戦略だ。13年3月には音声通信関連ソフトウェア開発のandOneを子会社化した。

 14年4月には子会社HighLabを設立し、ネイティブアプリを主としたスマートフォンゲームの開発を行うとともに、ライフスタイルアプリとの相互連携によるコンテンツプラットフォームへの発展を目指している。

 前期(14年5月期)の連結業績見通し(12月26日に投資有価証券売却益計上で純利益を増額修正、5月20日に売上高・利益を減額修正)については、売上高が前々期比9.1%増の45億10百万円、営業利益が同4.6%減の3億55百万円、経常利益が同7.9%減の3億60百万円、純利益が同17.2%増の4億15百万円としている。
 配当予想は5月20日に東証1部市場指定記念配当1円を増額修正して、年間3円(期末一括=普通配当2円+記念配当1円)としている。13年12月1日付の株式100分割を考慮すると実質的に前々期比1円20銭増配となる。

 主力のコンテンツサービス事業は交通情報などスマートフォン向け定額制コンテンツ販売が好調に推移しているが、ソリューション事業の中国(上海)での携帯電話販売台数が、キャリアの販売奨励金の一時休止の影響を受けて計画を下回ったようだ。また日本での広告販売(店頭アフィリエイト)獲得件数もiPhone5S/C販売開始の影響を受けて計画を下回ったようだ。営業利益と経常利益は増益見通しから一転して減益見通しとなった。

 また特別損失には、中国携帯電話販売市場の低迷も影響して損失計上が続いているため、中国でモバイルコンテンツ事業を統括する連結子会社、因特瑞思(北京)信息科技有限公司の株式評価損1億37百万円を計上する。

 今期(15年5月期)については、主力のコンテンツサービス事業の好調が牽引して収益改善が期待される。なお6月9日に投資有価証券売却益3億31百万円の計上を発表している。今期第1四半期(6月~8月)に特別利益として計上する予定だ。

 株価の動き(14年2月28日付で東証2部市場から東証1部市場へ指定替え)を見ると、戻り高値圏300円台から反落し、前期業績減額修正も嫌気する形で5月21日には210円まで下押した。しかし5月21日安値から切り返しの展開となり、6月4日には298円まで急伸する場面があった。その後も下値切り上げの展開となり、足元では280円近辺まで戻している。今期収益改善を期待して出直り態勢のようだ。

 6月24日の終値277円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS11円01銭で算出)は25倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間3円で算出)は1.1%近辺、そして実績PBR(前々期実績に株式100分割を考慮した連結BPS101円25銭で算出)は2.7倍近辺である。
 日足チャートで見ると25日移動平均線を一気に突破し、週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。強基調に転換して出直り展開だろう。

───────────────────

■東洋ドライルーブは5月安値で下値固め完了して出直り

 ドライルーブ製品コーティング加工の東洋ドライルーブ<4976>(JQS)の株価は、5月13日の安値1488円から切り返しの展開となり、6月16日には1700円まで戻す場面があった。1500円近辺で下値固めが完了して出直り態勢のようだ。今期(14年6月期)営業利益に増額の可能性があり、低PERと低PBRも支援材料だ。1月と2月の高値1735円を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

 ドライルーブ(固体皮膜潤滑剤)製品のコーティング加工を主力として、その他事業ではナノカーボン製品の製造も展開している。ドライルーブとは二硫化モリブデン、フッ素樹脂、グラファイトなどの潤滑物質と各種特殊バインダーをハイブリッド配合し、各種溶剤または水に分散させた有機結合型の多機能皮膜である。
 耐摩耗性に優れているため自動車機器、デジタル家電、デジタルカメラなどの駆動伝達部で、オイルやグリースなどの液体潤滑剤を使用できない部位にコーティング皮膜として使用される。中期成長に向けた事業戦略としては、新製品開発とアジア地域を中心としたグローバル展開を推進している。

 今期(14年6月期)の連結業績見通しは前回予想(13年8月5日公表)を据え置いて、売上高が前期比5.6%増の50億05百万円、営業利益が同14.2%増の4億15百万円で、経常利益は同17.3%減の4億60百万円、純利益は同9.3%減の2億89百万円としている。配当予想は前期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。

 営業外収益での外貨建て資産為替評価益の減少を見込んで経常減益、最終減益の計画だが、ドライルーブ事業は主力の自動車関連が好調に推移し、海外子会社での光学機器関連の受注増加も寄与して増収、営業増益の見込みだ。ドライルーブ事業の需要先別売上高の計画は、自動車が同2.8%増の35億51百万円、電子部品が同16.4%増の4億69百万円、光学機器が同9.9%増の4億31百万円、その他が同13.2%増の5億33百万円としている。

 通期見通しに対する第3四半期累計(13年7月~14年3月)の進捗率は売上高が79.5%、営業利益が81.0%、経常利益が75.9%、純利益が66.4%と高水準だった。通期営業利益は増額の可能性があるだろう。

 株価の動きを見ると、地合い悪化も影響して1600円~1700円近辺のモミ合い展開から下放れの形となり、5月13日に1488円まで調整した。しかし5月13日安値から切り返しの展開となり、6月16日には1700円まで戻す場面があった。1500円近辺で下値固めが完了して出直り態勢のようだ。

 6月24日の終値1655円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS218円87銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS3945円33銭で算出)は0.4倍近辺である。
 日足チャートで見ると25日移動平均線を突破して上伸した。また週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。強基調に転換した形であり、低PERと低PBRも評価して出直り展開だろう。1月22日と2月13日の1735円を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

────────────────────────────────

●[アナリスト水田雅展の銘柄分析]の記事一覧
 http://kabu-ir.com/category/20186867-1.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   __________
   マーケット&銘柄観察
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■東京海上ホールディングスは相場の先高観強く、その連動性に期待

 東京海上ホールディングス<8766>(東1)が力強い上げを見せている。日経平均の安値は5月21日の13964円、同社の安値は5月20日の2885円。二つともほぼ同時に安値を示現し、そこをボトムに急上昇を見せており、両者の間の相関関係の強さがうかがえる。

 株価上昇がそのまま運用資産の増加につながるだけに、当然の流れではあるが、現在、株式市場では先高への期待感が強まりつつある状況に照らすと、同社も大きな上昇余地を抱えていると判断できる。

 前2014年3月期は経常利益が前期比32%増の2743億円に拡大した。つれて、前期の年間配当を従来予想の60円から70円(前期は55円)に増額した。さらに今期も前期比5円増の75円に増配する方針を公表しており、積極的な株主還元策は株価の評価を高める重要な要素である。増配の結果、株価が上げてきてもなお、配当利回りは2,1%の好ポジションにある。

 PBRも0.99倍と1倍割れの低水準にとどまっている。だが、株価の変動などを反映した時価ベースの修正純資産に基づく修正PBRは0.7倍程度とさらに割安である。また、今期の修正1株当たり利益は379円と、公表1株当たり利益298円を上回る。修正PERは9.1倍と、割負けイメージがさらに強まる。

 今2015年3月期の経常利益は前期比20%増の3300億円と、前期比22%増が見込まれている。3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。中期的には国内損保事業の収益改善、国内生保事業や海外保険事業の成長、新規事業投資による新たな成長機会の確保などで持続的な成長を図る方針だ。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)

・‥…━━☆・‥…━━☆☆☆
 (記事の詳細は下記をご覧ください)
http://syoukenn.seesaa.net/category/1589503-1.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

■ ニュース・トピックス ━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

●【特集】狙い場・買い場
 http://kabu-ir.com/category/16067736-1.html

■決算情報 Media-IR
 http://www.media-ir.com/press/kessann/gyouseki/index.shtml

 ■高配当利回り特集
 http://www.media-ir.com/press/kouhaitou/hai201201/

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
■好評!『犬丸正寛の『時を買え投資法』で着実に稼ぐ』メールマガ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

犬丸正寛(株式評論家) 価格:5,250円/月(税込)
発行:毎週 日・水・金曜日(祝祭日・年末年始を除く)
課金開始月:購読した月から
http://foomii.com/00033

当マガジンは、「投資のタイミング」を重視し、
しかも、テーマ性、業績、人気性など「銘柄固有の特性」を
考慮し投資期間と目標株価を明記します。

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
■浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

浅妻昭治(株式評論家) 価格:5,250円/月(税込)
発行:毎週 月曜日(祝祭日・年末年始を除く)
課金開始月:購読した月から
http://foomii.com/00046

■投資情報を楽しく読んで楽しく儲ける!
★「知的投資家」のために相場の正しい
 「読み方」、「攻め方」、「守り方」を公開

▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

★国内初の報道型IR:個人投資家向け企業情報ポータルサイト
http://www.media-ir.com/mediairpress/

*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*
 「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

株式会社 日本インタビュ新聞社
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-6-8
-----------------------------------------
Webサイト:
◎日本インタビュ新聞社公式サイト
 http://www.media-ir.com/
◎日本インタビュ新聞 株式投資情報
 http://kabu-ir.com/
◎日本インタビュ新聞 Media-IRソリューション
 http://www.media-ir.com/mediairpress/
◎日本インタビュ新聞 経営者紀行
 http://interview-ir.com/
◎日本インタビュ新聞 Media-IRフェア
http://www.media-ir.com/irfair/
◎犬丸正寛の相場格言
 http://soubakakugenn.seesaa.net/
◎犬丸正寛の株で見る世の中
 http://inumaru.seesaa.net/
◎株式投資情報ツイッター(mediaircom)
 http://twinavi.jp/account/detail/mediaircom
◎犬丸正寛の『時を買え投資法』で着実に稼ぐ・メルマガ(有料)
 http://foomii.com/00033
◎浅妻昭治のマーケットセンサー・メルマガ(有料)
 http://foomii.com/00046
*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*

日刊株式投資情報新聞

RSSを登録する
発行周期 ほぼ 平日刊
最新号 2018/06/20
部数 1,654部

このメルマガを購読する

ついでに読みたい

日刊株式投資情報新聞

RSSを登録する
発行周期 ほぼ 平日刊
最新号 2018/06/20
部数 1,654部

このメルマガを購読する

今週のおすすめ!メルマガ3選

生きる意味は仏教に学びなさい
あなたは何のために生きていますか?なぜどんなにお金があっても幸せになれないのか。あなたの人生をむなしくする心の闇とは?今この瞬間に幸せを感じ、後悔のない人生にする方法。本当の生きる意味とは何か。仏教史上初のウェブ通信講座を開設して年間受講者数日本一、5万部突破のベストセラー『生きる意味109』の著者・長南瑞生が、現代の葬式法事の仏教界では失われた、生きている人を心から幸せにする仏教の秘密を分かりやすく公開。発行者サイトでも隠された仏教の教えを知る秘密を無料プレゼント中。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

【六単塾】1日数分で英単語・英文をあきれるほど覚える方法
「英語をやり直したいけど面倒なことはしたくない」「英会話したいけど時間がない」「TOEICスコアが急に必要になった」そんなあなたに。1日10分、たった6単語で英語が話せるようになるためのメルマガを1日1通お送りします。登録は2秒で終了。今すぐ登録してくださいね。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て公開します。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信しています。人生を意のままにするには、脳みそとこころの両方が進化しなければなりません。そんな進化とは何か?をお届けする四コママンガ付きメルマガです。2014年から4年連続でまぐまぐ大賞部門賞を受賞しました 学歴やバックグラウンドに拘わらず、人生を思いのままに生きるために必要な考え方が書かれた、「良書リスト」も希望者に差し上げています。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

今週のおすすめ!メルマガ3選

日本株投資家「坂本彰」公式メールマガジン
サラリーマン時代に始めた株式投資から株で勝つための独自ルールを作り上げる。2017年、億り人に。 平成24年より投資助言・代理業を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。 2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数3万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。 主な著書に『10万円から始める高配当株投資術』(あさ出版)『「小売お宝株」だけで1億円儲ける法』(日本実業出版社)
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

●人生を変える方法【人生をよりよくしたい人必見!誰にでもできる方法を組み合わせました。】
■「人生(自分)の何かを変えたい!」と思ってる方、まずは最初の1分から始めましょう!今日は残っている人生の一番初めの日です。今、「人生を変える方法」を知ることで、一番長くこの方法を使っていくことができます。コーチングで15年間実践を続けてきている方法なので、自信をもってお勧めできます。「人生を良くしたい!」と思うのは人として当然のこと。でも、忙しい生活の中で人生(自分)を変えることって諦めてしまいがちですよね。誰かに変える方法を教えて欲しいけど、その方法を知っている人は少ない。だからこそ・・・。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

生きる意味は仏教に学びなさい
あなたは何のために生きていますか?なぜどんなにお金があっても幸せになれないのか。あなたの人生をむなしくする心の闇とは?今この瞬間に幸せを感じ、後悔のない人生にする方法。本当の生きる意味とは何か。仏教史上初のウェブ通信講座を開設して年間受講者数日本一、5万部突破のベストセラー『生きる意味109』の著者・長南瑞生が、現代の葬式法事の仏教界では失われた、生きている人を心から幸せにする仏教の秘密を分かりやすく公開。発行者サイトでも隠された仏教の教えを知る秘密を無料プレゼント中。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

他のメルマガを読む

ウィークリーランキング