【しあわせなみだ】Tear's Letter

【Tear's Letter】3.11と刑法改正前の今だから考えたい「災害と性暴力」


カテゴリー: 2017年03月12日
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皆様にお送りしています。
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★
★ Tear's Letter
★ 3.11と刑法改正前の今だから考えたい「災害と性暴力」
★ 2017年3月12日 No.322
★
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆★

こんにちは!しあわせなみだです。

カナダで、性的暴行事件裁判の判事が「なぜ両膝を閉じておけな
かったのか」と質問したことが問題となりました。判事は辞意を
表明しました。
日本の刑法が定める性犯罪の条文には、「暴行脅迫を用いて」という
言葉が入っています。つまり、(被害者が13歳以上の場合)裁判で
加害者から暴行脅迫されたことを立証しなければ、強姦や強制
わいせつとして認められないことになります。「なぜ両膝を閉じて
おけなかったのか」という質問は、日本の裁判では、被害者に対し、
「必死に抵抗しても両膝を閉じておけなかった」ことを物理的に
証明させる上で、何ら問題ない質問と言えます。海外と日本では、
これだけ性犯罪・性暴力に対する考え方が異なります。
刑法性犯罪改正案が閣議決定しましたが、暴行脅迫については、
これまでと変わりません。しあわせなみだが関わる「刑法性犯罪を
変えよう!プロジェクト」は、刑法性犯罪改正ならびに暴行脅迫
要件の撤廃を求める署名を実施しています。ぜひご賛同ください。

↓事件の詳細はこちらをご覧ください
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170310-00000038-jij_afp-int
↓署名はこちらです
https://goo.gl/BQBYVk

それでは今週の「Tear's Letter」をお届けします!


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃【Tear's Letter No.322 Topics】
┃★1.3.11と刑法改正前の今だから考えたい「災害と性暴力」  
┃★2.ウェブサイト更新情報
┃★3.編集後記
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


★1.3.11と刑法改正前の今だから考えたい「災害と性暴力」 
───────────────────────

昨日3月11日で、東日本大震災から6年となりました。
災害時には、性暴力が起こり、見えづらくなるリスクが
高まります。そこで今回は、アウトドア流防災ガイドとして
活躍されているあんどうりすさんからのメッセージを、
ご本人の許可をいただき掲載します。


☆あんどうりす(アンドウ・リス)
阪神大震災被災体験とアウトドアの知識を生かし、2003年より全国
で講演活動を展開。当時、誰も提唱していなかったが、現在では
当たり前になっている毎日のカバンを防災仕様にというアイデアを
提案。とりわけ子育てグッズと防災グッズをイコールにしてしまう
アウトドア流の実践的な内容が好評。楽しくてすぐに実践したくなる、
毎日の生活を充実させるヒントがたくさんあると親達の口コミで全国
に広まり、毎年の講演回数は100回以上。
↓あんどうりすの防災・減災りす便り↓
https://andorisu.jimdo.com/


******************************************

3.11と刑法改正前の今だから考えたい「災害と性暴力」
その「いいね」と「シェア」は被害者を責め、
加害者を増長させていませんか?

↓写真付きの全文はこちらでご覧いただけます
(リスク対策.com「防災・減災りす便り」)↓
http://www.risktaisaku.com/articles/-/2472

******************************************


毎年3月11日が近づいてきて震災の報道が増えてくると、
心苦しくて、記事やブログを全く書けなくなるのが常でした。

今年は、それでも書いておきたいことがあります。現在、刑法の
性犯罪についての条文が100年ぶりに変わろうとしています。男性
も被害者に含まれ、告訴がなくても立件され、性犯罪とされる行為
の対象が広がります。法定刑も変わります。

しかし、100年の間に染み付いた加害者に甘く被害者を責める風潮
は、日常の意識が最も顕在化すると言われる災害時、被害者を
苦しめています。次の災害が起きた時、決して、間違ってほしくない
のです。これを機に「災害と性暴力」、この話題を一緒に考えて
いただければと思います。

書き出す前に一言、お断りを入れさせてください。性暴力にあった
方へ。この文章中では、できるだけフラッシュバックが起こらない
ように生々しい表現は避けるようにしました。それでも、万全では
ありません。無理してお読みにならなくて大丈夫です。なぜなら、
これはあなたは悪くないということを、あなたのまわりの方に
わかっていただくための文章です。この話題は特に、自分の微力さ
にメゲそうになるのですが、それでも、伝えてみようと思います。


さて本題です。この話題には、歴史があります。もし次の災害が
起こったら、この歴史を踏まえてエビデンスのある議論をして
いただきたいのです。

まず、阪神・淡路大震災の時。私も聞いたことがありますが、
性暴力の噂はありました。しかし、統計上は出ていません。
そのため災害時の性暴力は、すべてデマであり捏造であるという説
が一世を風靡した時期がありました。防災に以前から関わっている
方の中には、この「すべてデマ」説で更新が途絶えている方もいる
かもしれません。

現在、「すべてデマ」説は否定されています。なぜなら、東日本
大震災でエビデンスあるデータがとられたからです。データに
ついてご覧になりたい方は、以下の報告書をお読みください。
具体的に発生した事例も書かれています。被害者を特定されない
よう配慮されている報告集です。

■東日本大震災女性支援ネットワーク 調査チーム報告集2
http://oxfam.jp/gbvreport.pdf

なぜ、統計上にでてこないかについての分析も進みました。詳しく
知りたい方はNPO法人「しあわせなみだ」の中野宏美さんの論文を
お読みください。

■災害時の性暴力とは~見えないリスクを可視化する~
https://goo.gl/CHq10Q

論文中では複数の事例と数値をあげて、平時から被害者が警察に
届けていない状況や、災害時に本人が声をあげることがいかに困難
であったかが解説されています。

ただ、災害時に性暴力が増えるかどうかと言えば、そこはまだ厳密
には証明されていません。そのため現在の災害と性暴力の知見は、
「災害時、性暴力はある。けれども増えるかどうかは厳密には
わからない」というのがイマココの議論です。

今後、「災害時、性暴力は必ず増えます!」とか「災害時、性暴力
があるなんてデマ!」という情報が、データの提示なしに断定で
流れてきたら、エビデンスベースではない議論になってしまいます。
扇情的な情報は、拡散されやすいですが、一歩ふみとどまって、
情報発信していきたいですね。

さて、しばらくなかったことにされていた災害時の性暴力が、
東日本大震災後にクローズアップされるようになりました。
そのため熊本地震が起こった時には、いままで以上に的確に、
迅速に対応できるにちがいないと私は楽観的に思っていました。

ところが・・・・実際に迅速でエビデンスベースの対応もあった
一方で、ほんとにほんとに、なんだこりゃ?っていう情報も
(↑全然エビデンスベースじゃない主観的な意見ですみません!)
たくさんまわってきました。みなさんの所にもまわってきません
でしたか?

熊本地震後のエビデンスベースの迅速な対応について知りたい方は
こちらをご覧ください。

■熊本市男女共同参画センターはあもにい
http://www.harmony-mimoza.org

微妙で判断が難しい情報から、残念ながら拡散してはいけない情報
もありました。次の災害時、同じ失敗を繰り返さないように、実際
にまわっていた3つのケースを検証します。


<ケース1>
「避難時、ピンクなど女性らしい色の服を着たり、身につけている
と襲われる。地味で男性っぽい格好で避難しなさい」

確かに!と思った方も多いかもしれません。熊本地震でたくさん
シェアされていた情報ですから。しかし、これは拡散しては
いけない情報です。なぜって、まずはこちらのページをご覧
ください。

■神奈川県ホームページ安全防災局安全防災部
「強姦(レイプ)神話とは」
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p787148.html

強姦(レイプ)神話とは
「強姦(レイプ)にまつわる話として、その真偽に関わりなく、
広く一般に信じられていることがあります。この神話は、知らず
知らずのうちに意識の中に刷り込まれ、その結果、被害者が自分
自身を責めてしまうこともありますが、被害者には何の落ち度も
ありません。 被害の責任は加害者にあります。」

(神話2)強姦は、女性側の挑発的な服装や行動が誘因となる
→実際には、被害女性の多くが特別に挑発的な服装や行動はして
いません。それどころか、むしろ加害者は地味な服装の女性を
「おとなしそうで、訴えないだろう」と見て、狙うことがあります。

おわかりでしょうか?<ケース1>は、レイプ神話の、いまでは
否定されている「被害者の落ち度論」というものなのです。
「そんなはずはない」とどうしても思いたい方は、公的機関の
発する情報を片っ端から確認してみてほしいと思います。

■広島県警察ホームページ「犯罪被害者の現状」
https://goo.gl/PHC8Kt

性犯罪に関する迷信の例

「被害者が加害者を挑発した結果,性犯罪が起きる」
「薄着やミニスカートなどの挑発的な服装を見て,急に性的欲求が
高まった男性が性犯罪を起こすのだから,そのような服装をして
いる女性は被害にあっても仕方がない」と思っている人がいるの
ではないでしょうか。しかし,性犯罪は一部または全部が計画的に
行われていることが多いようです。それには被害者の服装や容姿は
関係なく,「だれでも良かった」というケースも多数含まれています。
もちろん,パンツスーツや,ジーンズに丈の長いコートを着て
いても被害にあうことがあります。

「美しく若い女性が性犯罪の被害にあう」
被害者の年齢は幼児から80代まで,広範囲にわたっています。また,
被害者の服装や外見,職業もバラバラです。幼児の場合は女児のみ
ではなく,男児が被害にあって警察に届け出られるケースも
あります。成人男性が性犯罪の被害を受けた場合は,だれかに相談
したり警察に届け出ることもためらわれ,女性より深刻な状況に
陥っていることも考えられます。

「夜,一人歩きしなければ性犯罪にはあわない」
警察へ被害届が出された内容から,夜,一人歩きの女性が被害に
あうことが多いのは事実ですが,午前中や夕方にも,性犯罪は
起きています。自宅やいつもよく行く場所でも事件は発生しており,
夜と屋外だけが危険なのではありません。

「性犯罪は見知らぬ男性から受ける」
顔見知りからの被害は知人にも相談しにくいため,警察へ届け出る
ことはもっと難しいと考えられますので実態は把握できて
おりませんが,被害全体に占める割合は高いと考えられています。
警察への届け出をされた事件にも,知人からの被害が多数あります。

「いやだったら,被害者は最後まで抵抗するはずだ」
被害者は恐怖で体が硬直したり,声も出なかったりして抵抗
できなくなることがありますが,加害者を受け入れる気持ちが
あったわけではありません。

「性犯罪は大都市でしか起こらない」
事件は地域に関係なくどこでも発生します。地方では周囲の目を
気にして警察に届け出られない場合も少なくないと考えられて
いますが,実態は不明です。

「性的欲求を爆発させた男性が衝動的に性犯罪を行う」
性犯罪は計画的に行われていることが多く,また,周りに人がいる
時やだれかに見つかりそうな場所では行われていないことからも,
コントロールできない行動ではないことが判ります。

「性生活に不満を持っている異常な男だけが性犯罪の加害者となる」
加害者は見るからに異常な男性だろう思われがちですが,社会的に
地位があり,信頼されている人物であることも少なくないのです。
もちろん,妻や子,恋人と,家庭でも職場でも人と変わらない生活
を送っている加害者もまれではありません。 

<ケース1>の情報はことごとく否定されているのがわかるで
しょう。男性でも被害にあっていますし、被害者の服装や持ち物と
被害のあいやすさの間には因果関係がないという事がわかって
います。それだけなく、その情報発信が被害者を苦しめていること
についても言及されています。

「さらに,性犯罪に関しては,世間に広まっている迷信のような
ものがあります。この迷信のために,被害者にもそれなりの責任が
あると見なされたり,周りの人が被害者を責める言動をしてしまう
下地となっています。また,被害者は自分が悪かったのだと
考えたり,だれかに相談しても自分が責められるのではないかと
思って,人に知られないように一人で悩みを抱えたままとなって
いることが多いようです。」
↑広島県警察ホームページ「犯罪被害者の現状」「性犯罪に関する誤解」
https://goo.gl/PHC8Kt

残念ながら私自身も含め、人の認知は偏る可能性があります。
例えばレイプと言われて、あなたが思い浮かべるものは何でしょう?
誰かが誰かを襲っているシーンでしょうか?でも性犯罪の被害に
遭った方は、そういうシーンを思い浮かべません。恐怖に体が
固まり、加害者が実際にとった行動を思い浮かべます。誰かを
襲っているシーンを思い浮かべた方は、加害者視点の情報しか
入っていないのかもしれません。

性暴力の被害者が受ける心の傷やトラウマなどについて真摯に
学びたい方におすすめしたい本がこちらです。

■山本潤さん著「13歳『私』をなくした私」。
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18818

帯にはこうあります。「アルコール依存、強迫症状、制御できない
性行動・・“あの日”から今日まで、私に起きたことのすべて。
加害者は父」。

被害を減らすためによかれと思って拡散した情報が、被害にあった
人の方を追い詰め、通報をためらわせ、結果として加害者のために
なるとしたら残念すぎます。

性暴力情報については、平時も災害時も、自衛の情報が発信される
ことが多いです。すぐに自分ひとりでできる事という面もあるから
でしょう。

しかし、「自衛できないほうが悪い」という「被害者の落ち度論」
に転嫁されやすい性質を理解してほしいのです。平時も災害時も
悪いのは被害者ではなく、加害者です。「加害できないようにする
ための情報」を意識して発信していただければと思います。

もしも過去に、<ケース1>の情報を拡散、発信してしまったので
あれば、今ならまだ間に合います。次の災害が起こる前にこっそり
でいいので削除してください。そうでないと、次の災害時にも
あなたの意思に関わらずそれは拡散され続け、被害者を苦しめます。

<ケース1>は、東日本大震災で得た教訓にも反します。地域に
よっては、津波到着時間が数分しかないところもあるのですから、
着のみ着のまま逃げなければいけません。例え水着で逃げた方が
いても、その人を襲うのは加害者が悪いのであって、被害者に
落ち度はありません。津波の際、着替えなければと思わせるという
意味からも削除しておいてほしいと願います。

また、性暴力の起こりにくい避難所作りのために、平時から
避難所のあり方に意識を向けて発信していただきたいです♪
内閣府避難所運営ガイドラインにもチェックリストが入っています。

■内閣府避難所運営ガイドライン(平成28年4月)
https://goo.gl/DuZdt4
↑避難所の防犯対策チェックリストはp.54です

安心して入れるトイレや授乳場所、仕切りの確保、明るさの
保たれた場所つくり、そして相談しやすい女性リーダーがいる
避難所つくり。それらは「加害できないようにするため」の情報
です。


<ケース2>「県庁より 拡散お願いします!」

=========

知り合いの自衛官からの情報とのこと。念のため転送します。
↓

県庁より
拡散お願いします!

不審者情報まとめ
鹿児島ナンバーハイエース(窃盗、詐欺)
尾張小巻ナンバーハイエース(窃盗、詐欺)
<福山ナンバー白のバン(窃盗、詐欺)
黒のクラウン(強姦)
普通車ワンボックス熊本(車上荒らし)

被害区域
東区●●校区(窃盗、詐欺)
●●町(強姦被害)
宇城市●●駅周辺(強盗被害)

↓実際のメールの画像はこちら↓
http://www.risktaisaku.com/articles/-/2472?page=3

=========

こちらも実際にまわっていた情報です。こんなメールが来たら
どうしますか?

災害時は「大変!すぐ拡散しなくては」と思いがちですが、
落ち着いて考えるとこのメールはかなり変です。

「自衛官」「県庁」という事で真実性を主張したいかのようですが、
「県庁より 拡散お願いします!」は、県庁発信情報として
フレンドリーすぎ(笑)。

もし熊本県発信情報だとしたら、「危機管理防災課 何月何日何時
情報」と発信元の課と日時が具体的に特定されています。

それだけではなく、不審者(車)情報や性暴力情報は、危機管理課
や防災課の管轄外です。

この内容が「県庁」から発信されることはありえません。では、
警察が発信するかというと、しません。このメールには車の
ナンバーまで書かれていたりするのですが、逮捕状もとらずに一般
に向けて不審というだけで情報が発信されることはありません。

こんなメールが来たら、役所ホームページや警察ホームページを
確認してください。普段から、声かけ事案や性暴力情報を発信して
いる警察アドレスからの情報であれば信じてよいですが、県庁から
・・って。

ということで、出だしから怪しさ満載のメールなのですっかり拡散
する気は失せそうですが、それでも気をつけていただきたいのは、
強姦情報も掲載されているということです。

実際のメールでは2件ほどの性暴力情報が掲載されていました。

性暴力については平時の警察通報率も4%程度です。表に出にくい
がゆえに、すべてデマとされた歴史があります。こんな状況を
考えると、このメールについては怪しさ満載ではありますが、
メールによっては真実を含む警戒情報がまわってきている可能性も
あります。もしもメールに真実があるかもと思ったら、こんな発信
の仕方はいかがですか?

まず、県庁よりは怪しすぎるから削除しましょうかね・・・
「◯町で性暴力事案が発生したというメールがまわってきました。
真偽は不明です。ですが、性暴力は平時から顕在化しにくく、
すべてがデマとされやすい性質があります。注意喚起として念の
ため転送します。実際に被害にあったら、△に連絡を。被害を相談
されたら、被害者は決して悪くないことを伝え、□を確認して
ください」

平時から、こんなフォーマットについて考えておくのは
いかがでしょうか?


△ ついて
例えば近くのワンストップセンターなど、性暴力の相談体制を平時
に調べておいてみてください。

内閣府は、性暴力を経験者が、妊娠・性感染症の検査・緊急避妊・
心理的ケア・司法面の サポート等、必要な支援を1カ所で
まとめて受けることが可能な「性暴力被害者ワンストップ支援
センター」を2020年までに各都道府県に最低1箇所開設する方針を
推進しています。被害者の負担が少なく、必要なケアや司法手続き
を一カ所で得られるシステムです。

ただ現状では、国からの財政補助がないので、開設が限られて
います。被害者や被害に気づいた人が相談しやすい状況を作ること
が性暴力の潜在化を防ぎ、加害を防ぐことになります。

先の中野宏美さんの論文によると「性暴力は犯罪であり、性的人権
の侵害であることから、本来公的機関が責任を持って取り組むべき
事項である。そして日頃からの相談体制が確立していなければ、
災害時にはさらに機能が低下するのである」とあります。

ワンストップセンター以外の相談先について知りたい方はこちらも
参考にしてください。 

「被害にあわれた方へ 何をすればよいか」
(NPO法人しあわせなみだ)
http://shiawasenamida.org/m01_01


□  について
例えば、独立行政法人国立精神・神経医療研究センターの犯罪
被害者のメンタルヘルス情報ページでは、被害者に相談を受けた時、
してはいけない言葉かけについて書かれています。

■独立行政法人国立精神・神経医療研究センター
「犯罪被害者のメンタルヘルス情報ページ」
https://goo.gl/9w6ndk

被害を受けた方が本当にいるならその方への対応を知らないと、
2次被害の加害者になってしまいます。2次被害防止の情報も同時
に拡散してほしいと思います。

「被害者・サバイバーに言ってはいけないこと」として、山本潤著
「13歳『私』をなくした私」朝日新聞社P150〜151引用します。

(以下、引用)
「まさか、信じられない!」
「あなたは嘘つきだ」と言われているように感じることがあります。

「どうして、あの人があなたにそんなことをしたの?あなたが何か
したんじゃないの?」
性暴力の責任はあなたにあると言われているように感じられます。

「もう忘れなよ。先に進まなきゃ」
人は性暴力からすぐに立ち直って、先に進むことなんてできません。

「あなたの気持ちはわかるよ」
性被害を受けたことがないのなら、本当にはわからないはず。

「かわいそうに」
同情されることを一番嫌がる人もいます。

「あなたにそんなことをしたやつは許せない」
被害者は自分を責めています。ほかの人が加害者を責めると、
「悪いのは私」と被害者が加害者をかばおうとしたり、怒りを
なだめなくてはいけなくなります。加害者が家族だった場合、
被害者は自分も責められているように感じることがあります。

「誤解しているんじゃないの?」
被害者は起こったことを誤解しているんじゃないかと悩んだあげく、
あなたに打ち明けています。


<ケース3>
「ここではとてもじゃないけど引用できないリアルな性描写を含む
警戒情報」

これも、見た方は多いのでは?これは酷すぎる!と思い、あわてて
拡散されることが多いのでしょう。性暴力情報が潜在化しやすい事
を考えたら、これもシェアしたほうがいいのでしょうか?

でも、こんな情報はちっとも潜在化してないです。みなさんがもし
過去に<ケース3>をシェアされたことがあれば、そのシェア件数
みてください。通常のみなさんの書き込みより、過激な内容は
ずっとシェアされているはず。

まずは、ポルノを拡散したいと願うデマ発信者に加担しないか気を
つけていただければと思います。それでも真実かもしれないと
思った場合、平時から性暴力情報を発信しているサイトでは、
被害者がフラッシュバックを起こしたり、トラウマにより自虐的に
ならないよう細心の注意を払って情報を共有している事を知って
おいてください。

■減災と男女共同参画 研修推進センターが2016年4月20日、
熊本地震の被災地ボランティアに入る方たちに向けて発信した情報。
http://gdrr.org/2016/04/688/ 
啓蒙をしつつも、生々しすぎる情報は意図的にさけられています。
 
加害者情報はリアルでいいですが、被害についてはリアルであると、
害が益を上回るかもしれません。こちらもどのように発信できる
かは、みなさんの日頃の性暴力に対する態度が問われることになる
と思います。ケース2と同じ様に、相談窓口情報は加筆し、表現を
変えて拡散することも検討してほしい情報です。

やはり、ここでも、災害時に人を守るものは、平時からの取り組み
ということですね!


■性被害をおやじ狩りに例えてみました
https://twitter.com/nakano_hiromi/status/836687972778942465

上の漫画の出典は、「刑法性犯罪を変えよう!プロジェクト」から。
https://www.believe-watashi.com/

改正刑法の議論の中でも「反抗を著しく困難にさせる程度の暴行・
脅迫」要件はそのままなので、被害者がフリーズしてしまい反抗も
できない場合、依然として犯罪不成立では?という議論は
残っています。

災害時の性暴力は平時を反映するものなので、常に日常で「それで
いいの?」と考えていただければと思います。そして、災害時は、
もう被害者のせいにする非科学的な態度は止めましょう。被害者を
害せず、加害を許さない情報発信をどうかお願いいたします♪


★2.編集後記 
───────────────────────

日本気象協会から桜の開花予想が発表され、いよいよ春がやって
きた!というかんじですね。
来週は連休!ということで「Tear's Letter」はお休みです。
次回は3月26日です。年度末の忙しい時期、そして花粉症も
やってきました。どうぞご自愛下さい。

☆最後までお読みいただきありがとうございました。


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最新号 2017/03/12
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