「かけはし」メールマガジン(将棋を世界に広める会)

「かけはし」メールマガジン 2009年7月号


カテゴリー: 2009年07月26日
<目次>
===================
▲将棋を世界に広める会からのお知らせ▼
===================
1.「シリコンバレーから将棋を観る」の翻訳プロジェクト(当会理
事 山田彰)
2.モンゴル訪問レポート(当会理事 鈴木良尚)
3.「アニメ文化外交」と将棋の海外普及(当会理事 山田彰)
4.ポーランドの将棋普及家に駒を寄贈
5.5.キエフの将棋グループに盤駒を送付
6.新型インフルエンザの影響
7.東京の「八中会」将棋大会に北京の中学生が参加
===========
▲世界の将棋ニュース▼
===========
1. ストックホルムで行われたヨーロッパ選手権はフランスの級位
者が優勝
2.英語版もある森田将棋の iPhone 対応版が発売開始
3.米国のTurn-based のボードゲームサイトに将棋が新たに加わる
4.パリのジャパンエキスポで将棋の展示
5.チリでの将棋普及の様子(無限光将棋)
6.6月7月の PlayOK公式将棋トーナメントの優勝者

<本文>
===================
▲将棋を世界に広める会からのお知らせ▼
===================

==============================
1.「シリコンバレーから将棋を観る」の翻訳プロジェクト(by 山田
彰 当会理事)
==============================
▲6月号のかけはしメールマガジンで、「シリコンバレーから将棋
を観る」の翻訳プロジェクトについて紹介されました。7月号では、
このプロジェクトの始まりから現在までを少し詳しく紹介してみま
しょう。長文ですので、ご用とお急ぎでない方は、リンク先も覗き
ながらゆっくり読んでみて下さい。
 
1.「ウェブ進化論」、「ウェブ時代をゆく」などで知られる梅田
望夫さんは、シリコンバレー在住で、その活動からウェブの伝道師
などとも称される方ですが、大の将棋ファンで、ウェブ観戦記を書
いたりもしています。梅田さんのブログ「My Life Between Silicon
Valley and Japan」はWebの現在を知る人々にとっては非常な人気の
ブログです。(最近は、将棋専門の「梅田望夫のModernShogiダイア
リー」というブログも始めました。)3月25日に、梅田さんはブ
ログで将棋に関する新刊の出版を予告しました。

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20090325
”『約一年前に「モノを書くことについてのサバティカル」に入り、
充電のための時間を作ろうとしたのだが、さまざまな偶然や勝負の
帰趨に誘(いざな)われて、昨年六月、将棋のタイトル戦(棋聖戦)の
ウェブ観戦記を初めて書き、それがきっかけとなって、それからの
膨大な時間を「将棋を観る」こと、「棋士と過ごす」ことに費やす
ことになった。そしてそれが、僕にとっては、何にも代え難い「真
の充電」以上の経験になったのだから、人生は予想できないものだ
と思う。昨年十月には、パリまで出かけて、竜王戦第一局のウェブ
観戦記も書いた。
 羽生善治名人(四冠)、佐藤康光棋王、深浦康市王位、渡辺明竜王。
2008年に将棋界の七タイトルを分け合った四人のトッププロたる最
高の将棋知性と、公私ともに深く付き合うことで、「超一流とは何
か」ということを考え続ける機会を得たことは、本当に僥倖であっ
た。
そんな経験のすべてを盛り込んで、「シリコンバレーから将棋を観
る――羽生善治と現代」(中央公論新社、4月25日刊)という本を書い
ていたのでした。』”
 
梅田さんのこのブログに、私のブログから、何気ないトラックバッ
クを送りました。
http://d.hatena.ne.jp/salamancasouryu/20090401
”『将棋界以外の人で、今一番将棋の魅力について面白くかけて、
発信力がある人だと思うので、ご本人が書いてあるとおり、日本国
内では(将棋を知らない人にも)将棋に興味を持ってもらうのに、大
いに意味があるでしょう。竜王戦のウェブ観戦記もとても興味深い
内容でした。将棋を世界に広める観点からどれくらい効果があるか
わかりませんが。あ、この本が英訳されれば大きな意味があるかも
しれませんね。』”
 
これに、反応した梅田さんは、「シリコンバレーから将棋を観る」
を「何語に翻訳してウェブにアップするのも自由」という宣言を4
月20日に自身のブログで出したのです。

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20090420/p1

▲このブログのエントリーは、「かけはし」メールマガジン6月号
にも紹介されていますが、多くのコメントやトラックバックが着き、
将棋界以外でも話題になった文章なので、かけはしメールマガジン
の読者にも是非読んでいただきたいと思います。
 
2.梅田さんの呼びかけに呼応して、薬師寺さんという大学生が「シ
リコンバレーから将棋を観る」を全文英訳することを宣言し、ブロ
グで協力者を募りました。

http://d.hatena.ne.jp/shotayakushiji/20090429

▲ブログを読むと、翻訳をするためにブログ自体が新たに開設され
たことがわかります。4月29日に本が出版され、5月5日には、
本の全文が一応訳され、協力者のチェックも経て、5月10日は、
インターネット上(下記URL)で英訳が公開されたのです。驚くべ
きスピードです。わずかな協力者の中には、将棋のルール自体を知
らない人もいました。当会の寺尾理事も、プロジェクトに加わり将
棋用語の英訳チェックなど不可欠の役割を果たしました。

Yoshiharu Habu and Modern Shogi 
http://modernshogi.pbworks.com/

▲ウェブ上に公開された後、米国の将棋愛好家Leonard Hirschさん
が、全巻を通じてチェックを行うなど、様々な方が翻訳の質の向上
に努めた結果、相当高い質の翻訳が完成したと考えられます。翻訳
プロジェクトについて、当メールマガジン前号に紹介されたのとは
別の薬師寺さんのインタビュー記事が以下です。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090702/164632/
 
3.驚くべき実験はこれだけではとどまりませんでした。フランス
語翻訳担当のリーダーである山田義久さんは、英語圏以外の各国大
使館、将棋愛好者の協会に直接メールを出し、将棋の面白さを説明
しつつ、「シリコンバレーから将棋を観る」とその翻訳プロジェク
トについて紹介しました。

http://d.hatena.ne.jp/yoshihisa_yamada/20090517/1242516400

▲ブログを読むと、その行動力に驚嘆します。フランス語、韓国語
については翻訳が実現しそうですが、その他のどの言語で本当に翻
訳が行われるかはわかりません。しかし、山田義久さんの活動で、
将棋とこの本の翻訳プロジェクトについては、世界中に情報が広ま
ることになりました。

▲YouTubeにアップされている当会会員でもあるHIDETCHIさんの英
語の将棋ビデオ・シリーズの中でもこの本の英訳について紹介され
ました。

Famous Shogi Games: HABU vs SATOU (Jun. 11th, 2008)
http://www.youtube.com/watch?v=EIBBYf9iZeI

Famous Shogi Games: SATOU vs HABU (Jul. 18th, 2008)
http://www.youtube.com/watch?v=LWJLzdHGCAA

Famous Shogi Games: WATANABE vs HABU (Oct. 18th&19th, 2008)
http://www.youtube.com/watch?v=b-oNM1E2uvg

Famous Shogi Games: HABU vs WATANABE (Dec. 17th&18th, 2008)
http://www.youtube.com/watch?v=anB1JS01dLo

4.話はそれますが、梅田さんは5月に来日して、「シリコンバレ
ーから将棋を観る」の販促のために一般誌や将棋雑誌など様々なイ
ンタビューを受けました。その一つが、ITmedia Newsに掲載された
『日本のWebは「残念」』とタイトルのつけられた記事でした。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/01/news045.html

▲このインタビュー記事は、日本のWeb界に大反響を巻き起こしま
した。Webの果たす役割を賞賛している(と思われていた)梅田さ
んが、日本のWebは「残念」と悲観的な発言をしたからでしょう。
日本の6月のネット世界で最も有名になった話題になった記事と言
っても過言ではありません。将棋が直接の話題になったわけではあ
りませんが、この議論を通じて「シリコンバレーから将棋を観る」
や将棋についても注目が集まったようです。

5.今回の翻訳プロジェクトに関する一連の動きを見ていてまず感
じることは、本の出版から英語全訳実現へのスピードです。梅田望
夫さん個人及びその著書の魅力が大きかったこともありますが、イ
ンターネットを通じた若いエネルギーの結集が思いもかけなかった
ことを起こしたと言えるでしょう。

▲同時に、世界の将棋に関心を持っている層は、我々が予想してい
なかったところにまで広まっていることも感じます。英訳サイトに
は、世界中の国々からアクセスがあります。「シリコンバレーから
将棋を観る」翻訳プロジェクトは、Web世界の事件であるとともに、
「将棋を世界に広める」上での大きな事件になったような気がしま
す。

===========================
2.モンゴル訪問レポート(by 鈴木良尚 当会理事)
===========================
▲将棋を世界に広める会はこの度、新しく立ち上がったモンゴル将
棋協会が日本将棋連盟海外支部の一つとして、申請登録するために、
重要な手助けを行いました。そのモンゴル将棋協会会長に就任した
トウムールバートルさんの、現地でのお世話により、6月10日出
発22日帰国というスケジュールで、モンゴルへの将棋の普及、及
び、選手の技術指導を目的に、主にウランバートルを中心に訪問し
て参りました。

▲ハイライトは13日に行った将棋の講習会ですが、以下の形式で
行われ、事前に現地の新聞にも一部予告されていました。
  
 主催 : 在モンゴル日本大使館、及び、モンゴル将棋協会
 協力 : 世界に将棋を広める会
 後援 : 日本将棋連盟、及び、JICAモンゴル日本センター

城所(キドコロ)特命全権大使をはじめ、日本語を教えている学校
関係者やチェスクラブの関係者に「チラシ」が配られた結果、70
人ほどが集まり大盛況で終りました。大使は3月にサンクトペテル
ブルグの総領事から着任したばかりだそうで、大使主催の夕食会に
も招かれ、次回に行われるモンゴル将棋大会には、日本大使杯を出
して頂けるということで、トウムールバートルさんも大喜びでした。
梅田望夫氏の「シリコンバレーから将棋を観る」を私が帰国後に大
使に送る約束をして来ました。

▲将棋事情で驚いた事には、これまでにも全くの個人,あるいは、
JICA派遣の日本語、その他、テレビ技術等のシニア・ボランテ
ィアで、たまたま将棋を知っている日本の人達が教えていたりして、
あちこちにパラパラと将棋を既に知っている人が点在し、強さはと
もかく、興味を持っているモンゴル人が思ったよりは、沢山いた事
です。囲碁の先生から将棋も教わったというチェスの選手も居まし
た。人口の割には、チェスのグランドマスターの比率が多い国だそ
うですが。

▲中でも注目されるのは、モンゴルで日本語を教えているトップク
ラスの第84学校では最近、将棋4段の青山さんという外交官補
(来年文化担当の3等書記官就任予定)を呼んで将棋を教えるよう
になり、多くの子供達が将棋を始め出したという事実です。(青山
さんは目下モンゴル語で将棋の入門書を執筆中で、色々な質問や相
談を受けました)。学校内で大会を開き、「将棋を世界に広める会」
カップを作ろうとも言っていました。また、会のために、生徒が作
った額縁入りのモンゴル風紙切り絵を頂戴しました。そして、今後
校長先生の「肝いり」で、日本の学校と将棋で提携して生徒達の文
化交流に役立てたいので、将棋の盛んな日本の学校を是非紹介して
欲しい、という熱心な要望を受けました。将棋ではありませんが、
既に、昨年度は2名ほど日本に派遣した実績が有る学校です(多分、
日本語研修だと思われます)。

▲また、JICAの石田所長とも面会をしました。、将棋を教える
シニアボランテイアについても考えられる、という前向きな姿勢を
示して頂けました。これなら私費でなく行けます。それには、将棋
に対する現地の盛り上がり方が重要で、今度の将棋の講習会が盛況
であったことや、大使館の取り組みが積極的であったことが、良か
ったらしい、と、以前トウムールバートルさんが一人で面会した時
より雰囲気がかなり変ってきた、との言がありました。石田所長は、
「シリコンバレーから将棋を観る」本の事を話すと、自分でメモを
とっておられました。

▲ネットで将棋を指しているエルデニバートルさんは、私と2枚落
ち、バギラ君は4枚落ちで、ドッコイでした。囲碁の先生から将棋
を教わって、何回かやるうちに、何と、その日のうちに先生に勝っ
てしまった、という伝説のあるサンサル君(26歳)は、2枚落ちでは
上手がキツイ感じで(勝負は、上手勝ち1局、上手入玉1局ですが)、
こちらも真面目に考えると疲れるので(本人は昼間働いているので、
いつも夜9時ころホテルにやって来る)、もし、飛車落ちで勝ったら
初段認定する、と言ったら大張り切り、こちらは大駒一枚あれば、
と気楽にやっていたら、何と、金の丸損で飛車に成られて大慌て。
急遽、守りを固めて桂損までに持ち直したところ、飛車角を切って、
と金でヒタヒタと迫ってくる。下手は穴熊に囲っているので、上手
も攻める速度が遅くなり、ヘタに急いで飛車角を切ったりすると、
それを使われて上手玉が逆に詰んでしまいそう。何とか1~2手違
いで初段免許不合格に持ち込んだが疲れました。この人は、囲碁4
段で前述の静岡に来た人でした。囲碁の成績は4勝4敗で69人中
28位だったとか。どうやら、現在は、この人が一番強いと思われ
ます。

▲他に、モンゲニというチェスの特殊教育学校があり、1ヶ月間の
夏季合宿の前に訪問して、20人くらいを前に、ここでも簡単に将
棋の講義をしましたが、チェスの先生が異常に興味を示し、自分で
いろいろ駒を動かしてみたりしていたので、盤駒1セットを贈呈し
てきました。前述の84学校は、ここに対抗して、将棋の方で特殊
教育学校にして、将棋の夏季合宿なども行いたい、のかも知れませ
ん。

▲ウランバートルの南に近接するトウブ県の町にも、将棋の支部が
あり、そこでも10人ほどの子供達が将棋を指していました。こち
らの方は、まだ初心者で、チェスのように、桂馬を先に飛び出した
り、飛車角をやたらに振り回していたので、もっとゆっくり、駒組
みを作ってから戦うようにと、平手3面指しをすると、よくこちら
の真似をして、金銀を先に動かすようになりました。モンゴル将棋
協会のメンバーでこの地方出身者がいるので、その人が指導してい
るそうです。

▲モンゴルでの問題点は、現在、集まる場所が無いことです。以前、
囲碁選手の集まる場所があり、そこで、シニアボランティアの人が
将棋も教えていたそうですが、建物が取り壊しになり、部屋を借り
るのもお金がかかるところが、差し当たっての緊急課題のようでし
た。

==========================
3.「アニメ文化外交」と将棋の海外普及(by 山田彰理事)
==========================

▲日本のアニメやマンガが世界中で広く愛されていることは、最近
かなり知られるようになってきましたが、まだまだその熱愛ぶりの
真実が日本に正しく伝わっているとは言えません。ごく最近まで、
この事実はあまり報道されてこなかったからです。
 日本のアニメやマンガのファンは、単にアニメ好き、マンガ好き
と言うだけではなく、それらを通じて日本の様々な文化、風習など
に関心と好感を持つようになります。私のスペインでの調査では、
日本語を学ぼうとする学生のきっかけの7~8割は日本のアニメや
マンガでした。日本のアニメやマンガを原語で読みたいと考え、ア
ニメやマンガを生み出した日本の文化全般を知りたいと感じるよう
になるのです。

▲世界各地のアニメ人気を知るための格好の一冊が5月に出版され
た「アニメ文化外交」(櫻井孝昌著。ちくま新書)です。

以下は「アニメ文化外交」の筑摩書房の紹介ページです
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480064875/

▲コンテンツメディア・プロデューサーの櫻井さんは、世界のいろ
いろな国を回って、日本のアニメの魅力について講演を行い、日本
アニメファンの熱い歓迎を受けてきました。フランス、スペイン、
イタリアといった先進国だけではなく、閉鎖的だと考えられていた
サウジアラビアやラオス、カンボジア、ミャンマーといったメコン
河流域の諸国に至るまで、若者が日本アニメへの愛を語ります。こ
の本を読むと、その帯の惹句『世界はこんなに日本が好きだ!』が
実感されます。
 
▲アニメと将棋普及の関係を考えてみると、最近では、外国人が将
棋を指すようになったきっかけがアニメであることは珍しくはあり
ません、というより将棋を知るための最大要因の一つがアニメかも
しれません。

▲私の観察では、今、世界で最も人気のあるアニメは「NARUTO」だ
と思います(上記「アニメ文化外交」の中でもそのように記述され
ています)。「NARUTO」は一言で言うと忍者マンガ(1999年か
ら週刊少年ジャンプで連載中。2002年からアニメ化された)で
すが、その主要キャラクターの一人・奈良シカマルの趣味が将棋で、
マンガやアニメの中でもシカマルが将棋を指すシーンが出てきます。
シカマルは IQ200という切れ者ですが、将棋がその知性を磨いたと
受け取れるのか、「NARUTOのアニメを見て、将棋に興味を持った」
と言う海外の若者をWeb上でよく見かけます。

▲この他に、最近では将棋そのものを題材にした「しおんの王」
(連載終了。アニメ化もされた)、「ハチワンダイバー(マンガは
連載中。テレビで実写ドラマ化された。)、「3月のライオン」
(連載中)といった作品が次々と発表されています。
「ハチワンダイバー」は2008年の「このマンガがすごい!(オトコ
編)」で第1位になるなど、とても勢いのあるマンガです。作者の
柴田ヨクサル氏は、佐藤康光九段や渡辺竜王との飛車落ち戦で勝利
を収めたほどの実力者で、将棋世界誌にも出たことがあるので、か
けはし読者の中にもご存じの方がいるでしょう。「3月のライオン」
は、一部海外諸国でも人気のある「ハチミツとクローバー」で有名
な漫画家・羽海野チカ作品と言うことで、これから人気がますます
上がっていくでしょうし、いずれアニメ化もされるでしょう。

▲人気マンガ「ヒカルの碁」が子どもたちの囲碁人気アップに多大
な貢献をしたように、これらのマンガは海外でも日本国内でも将棋
人気を盛り上げるために大きな役割を果たしそうです。

▲世界各地で開催されている日本のポップカルチャー関連のイベン
トは、日本のマンガ・アニメ・ゲームが主人公ですが、2~3日で
万単位の集客を持つところは珍しくありません。欧州で最大のこの
種のイベントはパリのジャポンエクスポで、15万人程度の人が集
まりますが、万単位の集客を持つ同種イベントは欧州全体で年間お
そらく100くらいあると考えられます。こうしたイベントの中に
は、日本の伝統文化を紹介するコーナーがたいてい設けられており、
将棋や囲碁のコーナーを設けるところも最近増えてきました。何百
万という人がイベント会場で将棋を実際に指されているところを見
る機会ができているわけです。

▲上記「アニメ文化外交」の文中でも、将棋に触れられているとこ
ろ(100頁以下)があります。世界中の様々な国で日本のアニメ・
マンガ愛好サークルの若者が、将棋を指すようになっているのです。

▲日本のアニメやマンガの人気を考えれば、これに興味を持つ外国
人を将棋の世界に誘導することが、将棋を世界に広めるためにはと
ても重要な戦略となることがわかります。

=================
4.ポーランドの将棋普及家に駒を寄贈
=================
▲ポーランドで将棋の普及に尽力をしている Adrian さんから、
「今、ロンドンにいるが、両親からの連絡で、駒の入った小包が届
いた」のがわかった、との知らせが7月13日にありました。Adrian 
さんは、ポーランド語のホームページ、将棋フォーラムの作成、国
内大会の開催、HIDETCHI さんの将棋ビデオのポーランド語字幕作成
など、精力的に将棋を広める活動をしているので、ダイソーの100円
駒を先に送った4個とあわせ、合計14個寄贈して、同地での将棋普及
に役立ててもらいます。

Adrian さんの開設しているポーランド語の将棋のホームページで
す。一部英語のコンテンツもあります。
http://www.shogi.pl/index1.php

Adrian さんは、新たに到着した10個について、「国内の囲碁の団
体で将棋に興味をもっているグループや、日本のゲームに興味のあ
る団体に配って、有効に使いたい」とメッセージを添えてくれてい
ます。

=================
5.キエフの将棋グループに盤駒を送付
=================
▲ウクライナのキエフで将棋のインターネットのフォーラムが立ち
上がって、将棋の普及をするグループが立ち上がりましたので、盤
駒を送りました。最初、日本大使館気付けにしてくれといわれて送
ったのですがうまく届きませんでした。そこで、キエフの将棋普及
の中心人物の一人のリャスナンスカヤさんに、書留にして送ったと
ころ、届いたとの連絡がありました。到着するかどうかが不安で、
小出しにして送っていましたが、届くことがわかったので、残りの
分も書留で送り、合計10セットを送ることにしています。

▲ウクライナのキエフの将棋グループが立ち上げた将棋フォーラム
です。ウクライナ語がわかる方は読んでみてください。ウクライナ
語はロシア語にも似ているそうです。
http://ufshogi.org/

=============
6.新型インフルエンザの影響
=============
▲先月の当メールマガジンで、「対応に追われている」とお伝えし
ていた7,8月の北京、上海との学童と日本の子供との交流イベント
は、世界保健機構の新型インフルエンザの警戒水準が最高度のレベ
ル6に上がったことを受け、中国の教育当局が学童の海外への団体
旅行を認めない構えとなったため、やむなく中止に致しました。

=======================
7.東京の「八中会」将棋大会に北京の中学生が参加
=======================
▲7月20日海の日に将棋連盟にて東京の「八中会」(開成、麻布、
桐朋、芝、駒場東邦、早稲田、慶応普通部、中等部の中学生)第55
回大会が開催、盛況でした。ISPSのアレンジで北京から広渠門(ク
ワンチュメン)中学1年生の張勝也(チャン・ションイエ)君が日
中文化交流でも活躍の母親呂娟(ル・チュアン)さん(アルバック
ス社長)に引率され特別参加。中学生と4局対局し、松浦七段、武
市六段の指導対局を受けしました。

▲呂娟さんが社長を務めるアルバックスのホームページです(日本
語)です。
http://www.albax.jp/

アルバックスは「日中友好として『日中友好小中学生将棋コンテス
ト』毎年1回開催」しています。
http://www.albax.jp/results/results.php?no=17

▲当初予定のチーム参加は新型インフルエンザのため北京教育局の
助言で今回実現しませんでしたが、今後本格的定期交流に繋げられ
ればと思います。

===========
▲世界の将棋ニュース▼
===========

============================
1. ストックホルムで行われたヨーロッパ選手権はフランスの級
位者が優勝
============================
▲7月16日から19日までスウェーデンのストックホルムでヨーロ
ッパ将棋選手権・世界オープン2009が行われました。今年は、昨
年来の金融危機を発端とする不況の影響や、8月に上海で行われる都
市対抗の将棋国際大会に参加をする国の選手がヨーロッパ選手権を欠
場する例が見られるなどして、ヨーロッパ選手権戦が27人、世界オ
ープン戦が32人と例年より少なめの参加者でした。

▲明るいニュースは、ヨーロッパ選手権を、今まで無名の級位者だっ
たフランスの Jean Fortin さんがノックアウトトーナメントを勝ち
あがって制したことです。トーナメントの結果の詳細は主催者の以下
のページをご覧ください。
http://hem.bredband.net/ESC/index-filer/Page613.htm

==========================
2.英語版もある「森田将棋」の iPhone 対応版が発売開始
==========================
▲「森田将棋」のiPhone対応版が7月上旬より発売になりました。
日本語の案内はこちらです。

http://www.taito.co.jp/mob/title/iphone/morita/
http://tap.taito.com/ja/

iPhone は世界的に売れているスマートフォンなので、「森田将棋」
は英語版も出ています。

http://tap.taito.com/en/
http://appshopper.com/games/morita-shogi

「森田将棋」のほか、既に「柿木将棋」「Shogi Z」が iPhone 対
応の英語版をリリースしています。iPhone 向けの商業将棋アプリ
ケーションの英語版が増えてきました。外国人の棋友が居る方は紹
介してあげてください。

「Kakinoki Shogi for iPhone」
http://homepage2.nifty.com/kakinoki_y/iphone/kshogi_en.html

「Shogi Z」
http://appbeacon.com/apps/023011/shogi-z-japanese-chess

==============================
3.米国のTurn-based のボードゲームサイトに将棋が新たに加わる
==============================
▲2000年からサービスを開始していたらしい、米国の Turn-Based
のボードゲームサイト、GoldToken.com に Shogi が7月20日から新
たに加わりました。GoldToken.com のトップページはこちらになり
ます。

http://goldtoken.com/

GoldTokenは日本ではほとんど馴染みのない名前ですが、google で 
"turn based boardgame"で検索すると上位(編集子の試行では2位)
に表示されるサイトのようです。

====================
4.フランスのジャパンエキスポで将棋の展示
====================
▲7月2日から5日にかけて、フランスでジャパンエキスポが開催さ
れました。現地の将棋愛好家が今年も将棋のブースを設け、将棋の
展示、紹介、指導を行いました。いい写真がフランス将棋協会の以
下のページにありますのでご覧ください。

http://bit.ly/ONnMN

フランスでは女性が結構将棋に興味を持っているようですね。上記
のURLは短縮されたものです。フランス将棋協会のトップページは以
下になります。

http://www.shogi.fr/

============
5.チリでの将棋普及の様子
============
▲チリの将棋普及の情報を発信しているブログ「無限光将棋」に7
月6日付けで現地での普及の様子を収めた写真が3枚アップされて
います。ご覧ください。ここでも、フランスのジャパンエキスポと
同様に女性の参加者がいるようですね。(リンク先の写真をクリッ
クすると写真が大きく表示されます)

ENCUENTRO
http://luzinfinitashogi.blogspot.com/2009/07/encuentro.html

========================
6. 6月7月の PlayOK公式将棋トーナメントの優勝者
========================
▲多言語ゲームサイトの PlayOK.comでは、毎週水曜日と土曜日に
スイス式の公式将棋トーナメントが自動で行われています(人数が
集まらないとキャンセルになります)。6月27日以降のトーナメン
トの優勝者のユーザー名と参加言語圏、勝敗スコアです。

▽6/27,#3451160 takumahama90さん(ポルトガル語圏)7-0
▲7/1,#3478132 seikkon さん(フランス語圏)4-1
▽7/4,#3478157 mikaus さん(英語圏)7-0
▲7/11,#3502985 mikausさん(英語圏)3-0
▽7/15,#3527430 racine さん(英語圏)6-1

大会の棋譜は以下からそれぞれの大会#をクリックして現れる勝敗
表の"1.0""0.0"の数字をクリックすることで再現することができま
す。

http://www.playok.com/ja/tournaments/?on=sg&pt=1&sk=2

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「かけはし」メールマガジン
発行 将棋を世界に広める会  http://www.shogi-isps.org/
次号の発行予定日は8月22日です。
発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000293419.html
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