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【世界街角通信MM】第266号アフリカの角にて「エチオピアの歴史概要等」‐No.15-2016年8月12日


カテゴリー: 2016年08月12日
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メールマガジン「世界街角通信MM」第266号 2016年8月12日
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皆さま、こんにちは、世界街角通信MMです。

神の思し召しにより2015年10月中旬より「アフリカの角」地域、エチオピア高原
のアジスアベバに滞留しています。バックログながら半年ほど時間を巻き戻しつ
つ「アフリカの角にて」を備忘録的に筆者の琴線に触れたことをお届けします。

今号はNo.15「エチオピアの歴史概要」です。

▼目次
■政府、デモ対策でインターネット遮断
■エチオピアとは?
■シェバ(シバ)の女王の国、エチオピア
■エチオピア最初の国家アクスム王国の繁栄
■キリスト教王国となったアクスム王国の衰退
■■後記

★本文★

■政府、デモ対策でインターネット遮断

当地の政府は、アジスアベバ、オロミア、ゴンダール等でのデモが8月6日、7日
に実施されるとの情報からインターネットアクセスを制限した。

8月5日の夜にはSNSに接続できなくなり、メールは6日の早朝まで繋がっていたが
その後、両方ともアクセスできなくなった。

7月中旬、大学入試漏洩対策でSNS、後にインターネットアクセスをブロックした
ばかり、味をしめたのかもしれない。

EMERGENCY AND SECURITY MESSAGES FOR U.S. CITIZENS | Addis Ababa, Ethiopi
a - Embassy of the United States
http://tinyurl.com/hysx8j2

■エチオピアとは?

エチオピアという国の名の他に、エチオピアを指すアビシニアという言葉も散見
される。アジスアベバ市内の看板をよく見ていると屋号などにかなり使われてい
る。実質的にはエチオピア=アビシニアであるが、それぞれ、由来がある。

エチオピアの名は、ギリシャ語の日に焼けた人々を意味する「イティオプス」に
由来する。

ギリシャの歴史家ヘロドトスが紀元前5世紀に記した「歴史(historiai)」によれ
ば、既にエチオピアの名が使われている。しかし、その当時、国家としては存在
していないのではない地理的な場所を差していたのであろう。

他方、19-20世紀にヨーロッパでよく使われた「アビシニア」は、マルコポーロ
の東方見聞録(13世紀後半)の中で使われた、アラビア語を語源とする「ハバシ
ュ(外敵、野蛮人という意味や「セム化したハム族の集団」あるいは、「混血」
という意味がある。)が「アバシュ」として広まった。

地理的には、紅海の両岸、北側はアラビア半島のイエメン、南側はエリトリア、
ジブチ、ソマリアの一部がハバシュの領域であった考えられる、現在のエチオピ
アとは一線を画す。

■シェバ(シバ)の女王の国、エチオピア

エチオピアの起源は古代アクスム王国であり、伝説的にはシェバの女王(マケ
バ)の息子が開祖したソロモン王朝に遡る。

「エチオピアは帝国は、キリスト降誕より約千年前頃はシェバの女王により統治
されていた。その頃、エルサレムのソロモン王の知恵があまりにも評判が高かっ
たので、シェバ女王がご自身でソロモン王をご訪問になった。シェバ女王の美と
勝れた才知に魅せられてしまったソロモン王は、シェバ女王をぜひ王妃にと熱望
された。」

「シェバ女王はソロモン王との男児を出産し、やがて成人するとエチオピア初代
皇帝メネリク1世となる。これがエチオピアの万世一系のソロモン王朝の始まり
である。」

この文書は、日本を訪問したエチオピア使節団のヘルイ外務大臣が帰国後に著し
た「大日本」にみられるエチオピアの説明の一節である。

1955年のエチオピア改訂憲法にも、メネリク1世が誕生した紀元前975年がエチオ
ピアの起源と定められた。1974年、帝政が終焉した後も基本的な変更はない。

伝説上のシェバの女王、マケバは今日の南イエメンを拠点としていたことからア
クスム王国が存在したエチオピア北部とは距離が離れている。紅海の対岸のエリ
トリア付近までが勢力範囲であったのだろう。

シェバの女王がエルサレムを訪れた時、ソロモン王と同じユダヤ教徒になって帰
国していることから、ユダヤ教との結びつきもアクシム王国に継承されている。

■エチオピア最初の国家アクスム王国

歴史上認識されているエチオピアの国家は、紀元前1世紀頃、クシュ王国の流れ
を汲むメロエ王国を滅ぼして成立したアクシム王国である。アクスムは、現在も
エチオピアの北部、ティグライ州にその名を残しており、現存するオベリスク等
からその周辺がアクスム王国の中心地として栄えていたことが類推できる。

アクスム王国はエジプト、ギリシャ、アラブ地域、遠くはインドとの海上交易に
よって栄えた。その拠点となる港湾は、現在のエリトリアのマッサワ港の南に位
置するアドリュス港であった。この港で、象牙と奴隷を売り、銅、鉄、銀宝飾品、
ガラス製品、武器等を購入した。

象牙と奴隷はスーダンからアクシム王国経由でアドリュス港へ運ばれ、王国の都
は商業都市として栄え石造りの家や神殿が建設され、また、貯水池も作られ農耕
が行われた。

アドリュス港は、現在のエリトリアに位置し、首都アスマラから東へ80kmの距離、
都があったアクスム(現在のエチオピア)までは5日の行程であった。

■キリスト教王国となったアクスム王国の繁栄

アクスム王国はエザナ王(303-356年)の時代にキリスト教を受容、エチオピア
に立ち寄ったシリア人フルメンティウス(司祭と推察される)が宮廷に気に入ら
れ、後にアレキサンドリア総主教アタナシオスによりアクスム王国最初の主教に
叙任されている。(4世紀ルフィヌスの教会史)

このキリスト教の受容によりエチオピアはアルメニアに次いで世界で2番目にキ
リスト教を国教とする国となった。キリスト教以前は多くはユダヤ教徒でありそ
の関係でエチオピアにおける

アクスム王国の経済的な基盤が確立したのは、エザナ王時代、その後、2世紀に
わたり繁栄したとされている。3世紀後半のエンデュビス王時代にローマ帝国に
倣って金貨、銀貨、銅貨の貨幣を発行し、王国の富を蓄積した。4世紀半ば以降
に勢力を拡大し、紅海の港を中心に活発な海上交易活動を行った。

最大の要因は前節のとおり、アクスム王国とその港アドリュス港の地理的な位置
であり、ローマ・インド海上交易の要路を最大限、活用した。

しかし、517年、イエメンでのユダヤ教勢力が復活したことからイエメンと経済
的な摩擦が深刻化し、王国は戦略的な拠点に派兵している。

キリスト教国アクスム王国のカレブ帝(500-534年)は、523年から524年にかけ
てアレキサンドリアのコプト教大総司教とビザンチン帝国からの支援を受けてユ
ダヤ勢力に対抗し、王国の経済的な拠点であるアドリュス港(アクスム王国より
100数十km北)以北で勢力を維持した。

■イスラム勢力の拡大とアクスム王国の衰退

6世紀後半になるアクスム王国の艦隊は、イエメンに勢力を延ばしてきたササン
朝ペルシャのホスロー1世(在位531-579年)の遠征隊により壊滅した。

この機を境にエザナ王時代に頂点に達していたアクスム王国は衰退、丁度そのこ
ろ、イスラム教が勃興し、622年、その聖地となったメッカとの交流が維持され
たがビザンチンのキリスト教勢力紅海やインド洋において活動することが出来な
くなっていた。

8世紀に入るとアラビア半島でのイスラム勢力の拡大は著しく、アクスム王国の
商人の活動は衰退していった。他方、紅海の対岸、アフリカ大陸内陸部での交易
を独占するに至った。

10世紀にはアクスム王国は深刻な状況に陥り、ヌビア王に救いの手を差し出した。
12世紀には南のザグウェ王朝の手に移ってしまい、王国の存在感は次第に薄れて
行った。

アクスム王国にとって壊滅的な打撃は、地中海から紅海にかけてキリスト教とイ
スラム教の対立が深刻化した1516年以降、とりわけ、1530-32年のアフマド・イ
ブン・イブラヒムの率いたイスラム軍によりアクスム王国の都が征服破壊された。
ポルトガルは、キリスト教徒を保護する目的でアクスム王国に艦隊を派遣したが
敗退している。

以上、エチオピアを知るための50章を参考させてもらった。

★本文ここまで★

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■■後記

明石書店のエチオピアを知るための50章の文章を参考に筆者なりに整理を試みた
が、そういう作業をすると、元の文章の粗が見えてきてします。また、編著なの
でそれぞれの章によってレベルが統一されていなかったりもする。

しかしながら、日本語で当地のことについて書かれている文章は稀なので導入口
と思えば、気にしなくてもよい。さらに言えば、この本、入手が困難で古本に1.
5倍のお値段を払ったことを考えると、ちょっと悔しい。

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