在仏FPからのフランス金融便り

在仏FPからのフランス金融便り 第52号


カテゴリー: 2017年02月12日
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    「在仏FPからのフランス金融便り」 
   ***** 2017年2月12日 Vol 52*****

PARIS FPは、フランスで暮らしていらっしゃる方々に
ファイナンシャル・プランニングを提供しております!
  
        https://www.paris-fp.com/ 

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こんにちは!
PARIS FPの三枝洋子です。 

春が待ち遠しい今日この頃、
皆様、お元気でいらっしゃいますでしょうか?

2017年5月に決選投票が行われる大統領選を控え
フランスのメディアでは連日、政治の話題が大きく取り上げられています。
当初は「中道右派のフィヨン氏が次期大統領になることは、ほぼ確実」
と思われていたのですが
先月、「過去に、フィヨン氏が親族を雇い、勤務実態が乏しいのに
公的資金から報酬を支払っていたのではないか」というスキャンダルが発覚し
フィヨン氏の支持率は急降下。
反対に、左派出身で中道派のマクロン氏が急上昇し
それだけではなく、意外なことに、ここ最近、
中道左派予備選の勝利者であるアモン氏(考え方は限りなく極左)、
そして正真正銘の極左のメランション氏の支持率も上昇しています。
極右のルペン氏は、第1回投票時にはトップとなりそうですが
決選投票で勝利する確率はほぼゼロと考えられています。
激戦のフランス大統領選は、
蓋を開けてみなければ分からない、ということになりそうです。

それでは『在仏FPからのフランス金融便り』をお届けします。


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■PARIS FPのコラム   
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『システミック・リスクに備えるための様々な措置』

リーマンショック時に巻き起こった世界的混乱を踏まえ、
次なる危機に備えるため、フランスでも様々な措置が導入されています。
今回のコラムでは、フランスで預金や投資をしている方々にとって
「万が一、金融機関が破綻したり、大規模な金融危機が発生した時に
どこまでが保護範囲となるのか、そして、どのような支障が出てくる可能性があるのか」
について詳しくご説明させていただきました。

https://www.paris-fp.com/bail-in-and-sapin2/


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■気になるニュースをピックアップ! 
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『法改正により、銀行口座を簡単に他行にトランスファーすることが可能に!』

今、仏大統領選の候補者として大躍進を遂げるマクロン氏は
経済相としてオランド政権で務めていた2014年に
経済成長・経済活動振興に関する法案(マクロン法)を議会に提出しました。
法案には多岐に渡る条項が含まれているのですが、その中に
「銀行口座をより簡単に、より早く他行にトランスファーできるようにする」
という項目がありました。
法律自体は2015年に発効され、「小売店の日曜営業の一部解禁」など
既に実施されている項目も多くあるのですが
銀行口座のトランスファーに関しては、まだ実現していませんでした。
それがこの2月6日より、ようやくスタートしたのです。

具体的には、次のような仕組みになります。

1. 他行との手数料を比較・検討し、顧客が「xx銀行に変更しよう」と決定する。

2. 顧客は口座を移す新しい銀行に、口座トランスファーに関する委任状を書き、
RIBと呼ばれる口座番号情報が記載された書類を渡す。

3. トランスファー先の銀行は、顧客が現在口座を保有している銀行から
過去13か月の自動引き落としや振込み情報を集める。
そして電気・ガス・水道・電話などの定期引き落としや
会社からの給与の振込みなどを把握した後、
それらの定期振込みや引き落としをしている全ての機関に対して
「今後は、新しい当行の銀行口座に振り込み・引き落としをするように」
という、変更手続きを行う。
これらの手続きは、22日以内に完了しなければならない。

4. 万が一、クローズした旧銀行口座に、忘れられていた引き落としが出てきた場合、
手数料が発生することを防ぐために、
旧銀行は3日以内にそのことを旧顧客に通達しなければならない。
旧銀行はそのような手続きを13ヵ月に渡り、続けなければならない。

銀行口座のトランスファーに関わる上記の手続きは、全て無料です。

まず初めに、顧客側は各銀行の手数料を比較した上で
自分にとって最適な銀行を選ぶことになる訳ですが
その比較検討をするために非常に便利なサイトが、
なんとフランス政府により用意されています!
下記リンクなのですが、非常によくできたサイトなので
フランスに口座をお持ちの方は、一見の価値がありますよ。
http://www.tarifs-bancaires.gouv.fr/

他にも消費者の利益を守ることを目的とする雑誌『QUE CHOISIR』の
下記サイトでも、銀行手数料の比較が簡単にできます。
https://www.quechoisir.org/comparateur-banque-n21203/

さすが、経済感覚に優れたマクロン氏が作った法律!という感じですが、
残念な点も、もちろんあります。
それは、
(1)上記のようなトランスファーができるのは
COMPTE CHEQUEと呼ばれる当座預金口座のみであり、
Livret AやLDDなどの預金口座、Assurance Vieなどは含まれないこと。
(2)同じ銀行口座番号を使い続けることはできないので
新しい銀行にトランスファーした後は、新しい銀行口座番号を使用することになる。
という点です。

完璧ではないとは言え、銀行口座のトランスファーを
ここまで簡単に、早くできるようにしたこの法律は
非常に高く評価されているようです。


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■近況報告など
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ここ最近、金融業界にいるフランス人の友人たちから
「xxxxの業務で銀行内の仕事を探しているので、
洋子の友達で銀行勤めの人がいたら誰か紹介してもらえないかな?」とか
「洋子の同業者で、当社の新しいパートナーになってくれそうな人を紹介してほしい」
といった連絡が来ることがよくあります。
最初は一瞬「日本人の私に、そんなことを聞いてくるなんて
よっぽど切羽詰まっているのかしら」という気がしてしまったのですが
その話を別の友人にしたところ
「それは洋子が信頼されているということだよ」と言われ
本当にありがたいことだと思いました。

11年にわたり、銀行や企業財務部で経験を積んだ後、
独立系FPとして当社を立ち上げたのが2007年2月23日。
そして今月の23日にPARIS FPは設立10周年を迎えます。
フランスの金融業界において、経験も人脈も徐々に増えてきましたので
お客様にも、起業当初と比べて、今の方がずっと質の高い情報と
サービスをご提供できるようになってきました。
これからも更なるサービスの向上に努められるよう
日々精進していきたいと思います。


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◇ 発行元   PARIS FP
             58, avenue de Wagram 
             75017 Paris 
             France 
  
             HP : https://www.paris-fp.com/
             mail : contact@paris-fp.com 
  
◇ 発行者  三枝 洋子 

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このメールマガジンは『まぐまぐ!』を利用して発行しています。
配信中止はこちらからどうぞ http://www.mag2.com/m/0000268423.html
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石渡浩の不動産投資を本業に―保証人無しでも融資を受け自己資金にレバレッジをかけて家賃年1億円越えを―
大学院修了時に資本金990万円で作った投資不動産保有会社の石渡住宅サービスを9年後の2016年に上場企業フィンテックグローバル子会社ベターライフサポートホールディングス等に約5億円で売却(株式譲渡)して上場会社連結子会社にして石渡住宅サービス(現商号:ベターライフプロパティ)名誉会長に就任した石渡浩が,自己資金数千万円規模の一般投資家さんを主対象に,銀行融資を活用してアパート経営を成功させ不動産賃貸業を本業にするためのノウハウを伝授します. 主著:『たった4年! 学生大家から純資産6億円を築いた私の投資法- 借りて増やす技術-』ソフトバンククリエイティブ(2012)
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