石平(せきへい)のチャイナウォッチ

中国小売業は「死屍累々」の惨状


カテゴリー: 2016年09月23日
╋■╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
~誰よりも中国を知る男が、日本人のために伝える中国人考~
石平(せきへい)のチャイナウォッチ http://www.seki-hei.com
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
=★===============================================================★=
■中国小売業は「死屍累々」の惨状 
  閉店ラッシュはネットの影響でなく中国経済そのものの低迷が原因だ
=★===============================================================★=

今月6日、北京商報というビジネス専門紙は
「2016年、広がる百貨店の閉店ラッシュ」とする記事を掲載し、
中国の百貨店を襲う「閉店ラッシュ」の実態を克明にリポートした。

記事はまず、8月末に山東省青島市の大型百貨店、
陽光百貨と全国展開の百貨大手である百盛集団の重慶市万象台店、
さらには大連で有名な久光百貨が相次いで閉店したことを取り上げ、
深刻な業績不振が閉店の原因であると分析している。

大連久光百貨の場合、今年上半期の売り上げが
前年同期比で48・8%も激減した。
重慶市万象台店のオーナーである百盛集団全体の売上総額も
前年同期比で12%減となったという。
その結果、百盛集団は万象台店だけでなく、
今年に入ってから西安市の東大街店と
重慶市の大坪店も閉店させることとなった。

記事によると、売り上げ急落・業績不振は今、
全国の百貨店業が直面する共通の問題となっている。
たとえば全国展開の新華百貨は
今年上半期の純利益が69・2%も減り、
杭州解百集団のそれは20・5%減となった。

こうした状況を踏まえて、北京商報記事は今後、
全国における百貨店の「閉店ラッシュ」
はさらに広がっていくだろうと予測している。

中商情報網というビジネス専門サイトの掲載記事も7月20日、
今年上半期における中国小売業の「閉店ラッシュ」を取り上げたが、
その中で、中国流のブラックジョークであろうか、
「2016年上半期、“陣没(閉店)店舗”最新リスト」まで作成して掲載した。

「陣没」に追い込まれた大型百貨店の中には、
摩爾百貨の成都店、友誼商店の南寧店、
南京八百半の南京店、世紀金花の銀川店などがあり、
まさに「死屍(しし)累々」の惨状である。

「閉店ラッシュ」に襲われたのは百貨店だけではない。
スーパーマーケットも同じである。

中国最大の検索サイトである「百度」は、
「百度百科・閉店ラッシュ」の項目を設けているが、
それによると、スーパー業の場合、
華潤万家という全国チェーンが今年に入ってから727店舗を閉店させ、
「閉店ラッシュ」の最高記録を更新したという。
有名なカルフール・グループも中国全土で18店舗を閉店し、
人人楽というスーパー大手は11店舗を閉めた。

上述の「百度百科・閉店ラッシュ」によると、
中国小売業の閉店ラッシュは昨年からすでに始まっている。
2015年の1年間、全国の小売業界で
約865店舗も閉店の憂き目にあったが、
今年に入ってから、この勢いはさらに増しているという。

「閉店ラッシュ」が来襲した理由について、
一部のメディアや専門家は、近年盛んになった
ネット販売や通販との市場競争の激化を挙げているが、
前述の北京商報や「百度百科」の分析では、
それは一つの原因であっても、一番の原因ではない。
最大の原因はやはり、特に昨年から顕著となった
中国経済そのものの低迷である。

経済の低迷は人々の消費意欲と購買力を低減させ、
結果的に小売業の業績不振と閉店ラッシュを招いたが、
閉店ラッシュの広がりは失業の拡大や収入の低減につながる。
悪循環はすでに始まっているのである。

今月5日、中国社会科学院財経戦略研究院は
「流通青書・中国商業発展報告(2016~17)」を発表したが、
その中で、今後5年以内に、中国全国の「商品交易市場」、
つまり百貨店やスーパーやショッピングセンターなどは、
約3分の1が淘汰(とうた)されていくと予測している。

小売業の暗澹(あんたん)たる未来ひとつを取ってみても、
中国経済は今後ますます、
大不況のどん底に陥っていくことが分かるであろう。

( 石 平 )

□■□■(PR)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□□

▼▼奥山真司の現代のクラウゼビッツ『戦争論』講座▼▼

※近日中に価格改訂を致します。
現在の価格で購入を検討中の方は、お早めにお申込み下さい。

■<クラウゼヴィッツ>は、現代でも実生活で<使える>理論です。■

「クラウゼヴィッツのドイツは何度も負けてるじゃない」
「それに、テロとの戦いとか、21世紀の戦争って昔とは違うでしょ」
「『戦争論』なんて机上の空論でしょ?仕事にはつかえないよ」

と思ってませんか?

いきなり結論から断言してしまいますね。

クラウゼヴィッツは、使・え・ま・す。

日本に居るとなかなか実感できないと思いますが、
クラウゼヴィッツの『戦争論』は、
世界中でトップレベル、最先端の戦略家たちが
今現在においても愛読し、研究し、
その成果は日々進化し続けています。

さらに断言してしまいますね。

今、あなたがお持ちのクラウゼヴィッツ解説本は
す・べ・て・<処分>し・て・く・だ・さ・い。

最新の、そして、世界基準レベルの
クラウゼヴィッツ理解に追いつくことができる方法があります。

クラウゼビッツの『戦争論』の中でも
特にカギとなるキーワードは、
『三位一体理論』と『絶対戦争論』です。

そして、わたしたちは、もしかしたら、
既に無意識のうちにこの『三位一体理論』を使っていたっ?!
かもしれません。つまり、クラウゼヴィッツは
実生活でも十分に応用可能な理論なのです。

と言われても、

「学問的な戦略理論はいいから、
あの『戦略の階層』のように、その理論がそのまま
自分の仕事や生活に活かせるなら勉強してみたい!」

ですよね?

そこで・・・

英米において戦略研究の分野でトップレベルの一人、
"現代の世界三大戦略家"であるコリン・グレイに師事した
奥山真司先生が、欧米トップクラスの『戦争論』を
やさしく大胆に、スッキリと講義します。

これを聴けば、
人類が生存する限り決して廃れることのない、
永遠不滅の理論である、クラウゼヴィッツの理解を通じて、
さまざまな珠玉の教訓が実感されてくることと思います。

・・・続きはこちらから

↓

~クラウゼビッツ入門~
▼奥山真司の現代の
クラウゼビッツ『戦争論』講座
http://www.realist.jp/Clausewitz.html

※近日中に価格改訂を致します。
現在の価格で購入を検討中の方は、お早めにお申込み下さい。

□PR□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

▼奥山真司の「アメ通 LIVE!」|THE STANDARD JOURNAL 2
今週の放送(2016/09/20(火) )のアーカイブがYoutubeでご覧頂けます。
★Youtubeライブストリーミング 生放送アーカイブ

 → → → https://youtu.be/W8jGD0c-aHI

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆◆  石平(せきへい)のチャイナウォッチ
◆
◆ 発行者へのご意見:http://www.seki-hei.com/contact/
◆ このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して配信されています。
◆ このメールマガジンの友人、知人等への転送は自由です。
◆ ただし、ヘッダ・フッタ付きで転送してください。
◆ 配信停止は、http://archive.mag2.com/0000267856/index.htmlからできます。
━…━…━…━…━…━…━…━…━ http://www.seki-hei.com/ ━…━

ついでに読みたい

石平(せきへい)のチャイナウォッチ

RSSを登録する
発行周期 隔週刊
最新号 2016/09/23
部数 12,340部

このメルマガを購読する

ついでに読みたい

他のメルマガを読む

ウィークリーランキング