ゲンさんの新聞業界裏話

第468回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞購読のススメ その3 新聞を読むことで得をする、これだけの理由


カテゴリー: 2017年05月26日
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   第468回 ゲンさんの新聞業界裏話            2017. 5.26 


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目次

■新聞購読のススメ その3 新聞を読むことで得をする、これだけの理由
       

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■新聞購読のススメ その3 新聞を読むことで得をする、これだけの理由


新聞にとって高齢読者が最大の顧客であると繰り返し言うてきた。それに異を
唱える人は誰もいないはずや。

高齢者の定義は、現在、65歳以上ということになっている。

その高齢者たちが生まれた1952年以前、日々の事件や出来事などの情報発
信源は、ほぼ新聞とラジオ、映画館でのニュース放映に限られていた。

もっとも、ラジオや映画館でのニュース報道は新聞記事からの引用が主やった
から、実質的には新聞が情報の発信源ということになる。

ちなみに、テレビは1953年から放送が開始され、一般への本格的な普及は
1960年代になってからやから、現在の高齢者が視聴することになるのは小
学生以降で、情報の発信源としては後発のメディアやった。

1952年当時、新聞の発行部数は、まだ2千万部程度やったが、その頃から
本格的な新聞の勧誘が始まり、1965年頃には3千万部、1970年代半ば
で4千万部、そして、ついに1990年以降になって5千万部を突破し、最盛
期を迎えた。

その頃の新聞の普及率は93%。その当時、殆どの人が新聞を購読していた。
ちなみに、その新聞普及率は世界でも例を見ないほどの高水準やった。

つまり、現在の高齢者が幼い頃から成長するのと歩調を合わせるように新聞の
部数も増加の一途を辿っていったわけや。

そんな時代を長く生きていれば、当然のように新聞を購読するのが当たり前と
いう生活になる。

読む読まないにかかわらず、近くに新聞がないと精神的に落ち着かんという高
齢者が多いのは、そのためや。

その意味では、ある種の中毒症状に近いかも知れん。おそらく、現在の高齢者
たちの多くは死ぬまで新聞を手放せず、購読し続けるやろうと思われる。

現代の若者たちにとっての携帯やスマホと同じようなものやと考えれば分かり
やすいのやないかな。

しかし、時代は変わる。周知のように、現在、新聞は急速に衰退しつつある。

このままやと、新聞購読者の占める割合の多い高齢者が死に絶えるであろう3
0年後くらいまでには、ほぼ確実に新聞は消滅するものと考えられている。

時代の流れと言えば、それまでかも知れんが、果たして、それでええのやろう
かと思う。

そう考えた時、一抹の不安が脳裏をよぎる。新聞の消滅と共に日本の国そのも
のが危険な状態に陥るのやないかと。

そう危惧する根拠ならある。

新聞を読むことで、日々多くの情報が脳にインプットされる。それが、脳の活
性化に役立っているのは脳神経科学の分野では常識になっている。

当たり前のことかも知れんが、新聞を読むという行為には積極的な姿勢が必要
になる。それが、高齢者には、ごく自然にできるようになっている。

一般的な新聞の情報量は、朝刊の場合、単純計算で400字詰め原稿用紙にし
て約500枚ほど。B6版の書籍に換算すると約300ページ分。厚めの書籍
一冊分に匹敵する。

当然やけど、これを全部読み切ろうと思うたら、かなり時間がかかる。しかし、
簡単な読み方というのがある。

新聞記事には、すべて見出しがついとる。朝刊で、およそ200前後の見出し
がある。

一つの見出しは10字前後。すべての見出しを読んでも原稿用紙5、6枚分程
度やから、かかっても10分~15分ほどで読める量や。

それを流し読み程度でもええから、面白い、必要と思える記事をチェックしと
いて、後から念入りに読むようにする。

新聞記事は、重要な内容から先に書いてある。最初の数行(リード)で事実関
係と結論があり、後はそれを補足する内容が続く。こういう書き方を逆ピラミ
ッド型と言う。

つまり、記事のすべてを読まんでも最初の数行を読めば殆どの内容を把握でき
るように書かれているというわけや。

なぜ、こんな書き方をしているのかというと、限られた紙面の編集をするため
には記事の増減をしやすくしとかなあかんということがあるからや。

突発的な事件や出来事、ビッグニュースなどが発生した場合、出来上がった記
事を短くしてスペースを空ける必要があるし、事件や出来事が少ないようなら、
適当に補足して紙面を埋めなあかんさかいな。

それが比較的自由にできるようにするために、そんな書き方になっているわけ
や。

このことが、分かっていれば、当然やけど読むのも早くなるし、必要な情報だ
けを得ることができるようにもなる。

加えて、新聞は、一面、三面、五面というように奇数ページほど、めくる関係
で目につきやすくなっている。

そのため、重要な記事ほど奇数面の上部から配置されている。たいていの場合、
偶数面は、その奇数面の補足的記事で構成されているケースが多い。

つまり、奇数面をパラパラとめくって見出しを読むだけでも、そこそこの情報
を拾えるということやな。

他には、同じ紙面でも右上から左下にかけて、重要な記事が配列されとるとい
うのがある。

これは、人間の視線の流れがそうなっているためらしい。

余談やが、本を早読みする場合、斜め読みというて右上から左下にかけて視線
を移動させるのが、定番のテクニックということになっている。

反対に、左上と右下に配置されている記事は、それからすると死角に近いとい
うことになる。通常、そういう箇所に、コラム記事や企画記事、ベタ記事が配
置されていることが多い。

コラム記事や企画記事については何となく分かるやろうが、ベタ記事とは何や
という人に少し説明しとく。

ベタ記事というのは、早い話が紙面の最下位にケイ線で仕切られた記事のこと
や。広告の上あたりにある下段の小さな記事のことを指す。

ベタというのは、ありきたりという意味の隠語で、特殊性やスクープ性が少な
いということを意味する。新聞記事としての重要性も低い。

新聞は、それらの記事の特性と配置を知り、個人の好みに合わせて効率よく選
別して読むと、単に時間の短縮になるだけやなく、内容も面白く感じられ頭に
入りやすくなる。

口でそう説明すると、何や面倒なことのように思われがちやが、取り立てて特
別なことではない。

新聞を読み慣れとる人間、高齢者の多くが当然のようにできていることでもあ
るしな。一見何でもないことのようやが、これが意味するものは大きい。

それにより、高齢者の多くが脳の老化を防いでいるだけやなく、脳をより進化
させているという科学的なデータがある。

現在の日本を築き上げてきたのは紛れもなく高齢者たちや。これは動かし難い
事実やと思う。

世界から見た日本の評価は、勤勉で礼儀正しく賢い民族というのが一般的で、
世界的な好感度も高い。

実際、イギリスのBBCが毎年行っている世界世論調査「世界に良い影響を与
えている国」ランキングというのがあるが、2006年~2014年までの調
査では、日本が好感度1位になったのが3回、2位1回、4位3回、5位2回
という結果になっていることでも実証されていると思う。

せやから、どうやと言うわけやないが、その評価の礎を築いてきたのは紛れも
なく現在の高齢者たちや。

その高齢者たちの多くが子供の頃から新聞を読んでいたという事実は大きい。

4年前の2013年8月2日発行の当メルマガ『第269回 ゲンさんの新聞
業界裏話 ■新聞購読へのススメ その2 新聞の無読者は人生の敗北者にな
る?』(注1.巻末参考ページ参照)の中で、冒頭から『新聞を読まないと人
生の敗北者、落伍者になりかねんよ』と脅したことがある。

もちろん、それには科学的な根拠と裏付けがあってのことやったがな。

その部分を抜粋する。

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携帯電話やスマホ、ネットにどっぷり浸かった世代で新聞を頭から否定してい
る人たちからすれば、「そんなバカことなどあり得ない」と考えるのが普通や
ろうと思う。

しかし、その彼らより後の世代の人たちは携帯電話やスマホ、ネットに対して
懐疑的になり、「危険」なものとまで位置づける可能性があると、その道の研
究者は指摘している。

「危険」なものというのは、現在問題になっている携帯電話やネット上に潜む
様々な犯罪行為やプライバシーの侵害、偽情報の氾濫のことだけやない。

ワシが言うのは、それよりもっと根本的なことや。

携帯電話やスマホ、PCでのネットは、ディスプレイ(透過光)を介してしか見
ることはできない。

その、ディスプレイ(透過光)が人間の脳にとって悪い影響を及ぼしかねないと
いう研究結果を知った上で言うてるわけや。

ワシら拡張員が勧誘トークで「新聞を読まんとアホになりまっせ」てなことを
言うても、誰も相手にすらせんやろううが、その道の研究者や権威が同じよう
なことを言うと、それなりの説得力を持ち不安になる人も多いのやないかと思
う。

最近、電車に乗ると乗客の多くが、一斉に黙々とスマートフォンの画面をクル
クル指でなで回している様をよく見かける。

客観的に見ても異様な光景や。少なくともワシらくらいの年代の人間には、そ
う見える。

テレビドラマの「世にも奇妙な物語」なんかで十分に使えそうなシチュエーシ
ョンで、不気味さを演出するには最適な場面やと思う。

現在、そのスマートフォンの普及により、以前にも増して新聞離れが加速度的
に進んでいる。

中略。

このままでは新聞に未来がなさそうに思えるが、果たして、そうなのか。ある
情報に接して、その疑問が湧いてきた。

新聞を読むことが、ダサくて格好悪いと考えている人たちこそ、実は非常に危
険な状況に置かれているのやないかと感じた。

その報道がある。

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http://news.goo.ne.jp/article/mycom/life/mycom_833409.html    より引用

紙の方がディスプレイよりも深い理解ができる -トッパン・フォームズが確認


トッパン・フォームズは7月23日、ダイレクトメール(DM)に関する脳科学実験を
実施した結果、同じ情報であっても紙媒体(反射光)とディスプレイ(透過光)で、
脳がまったく異なる反応を示すことを確認したと発表した。

同成果は、同社とニューロ・テクニカの共同研究として、国際医療福祉大学の
中川雅文教授(医学博士)の監修のもと得られたもの。

詳細は、同社が7月24日~25日に名古屋で開催するプライベートショー「IDEA 
PREVIEW 2013 「伝えること」「伝わること」トッパンフォームズの情報ソリ
ューション」の中で、紹介されるほか、関連セミナーにて実験結果の一部が紹
介される予定だという。

今回の実験は、ヒトがDMに接した時に、脳のどの部位が反応しているのかを、
近赤外分光法(NIRS:near-infrared spectroscopy)が利用できる「近赤外光イ
メージング装置」を用いて測定する形で行われた。

同法は個体差がないシンプルな生理学的反応から、少ない被験者数(今回は6
名)でも安定した結果を導き出すことが可能であり、今回の実験からは、DMの
メディアとしての特性や他のメディアと比べた優位性など、これまで実証され
なかったことが脳の生体反応レベルで判明したという。

特に、同じ情報であっても紙媒体(反射光)とディスプレイ(透過光)で、脳はま
ったく異なる反応を示すことが確認されたという。

具体的には、紙媒体の方が脳内の情報を理解しようとする箇所(前頭前皮質)の
反応が強く、ディスプレイよりも紙媒体の方が情報を理解させるのに優れてい
ること、ならびにDMは連続的に同じテーマで送った方が深く理解してもらえる
ことなどが確認されたという。

なお同社では、今回の実験により判明したデータの分析をさらに進め、そこか
ら得られた知見を今後のダイレクトマーケティング戦略策定に活用していく予
定だとしている。 

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トッパン・フォームズというのは民間の印刷会社やさかい、どこまで信憑性が
高いのかと訝る向きもあるようやが、紙媒体の方が、ディスプレイの媒体に比
べて脳内で情報を理解するのに適しているというのは以前から、研究者の間で
言われていたことや。

この報道は、それを科学的に裏付けて立証したことになる。

PISA(学習到達度調査)というのがある。これは、OECD(経済開発協
力機構)が、加盟国の15歳児について学習到達度調査を目的に行なっている
国際学力テストのことや。

2000年から実施され、3年に1度行なわれている。調査は文章の読解力、
数学的リテラシー(応用力)、科学的リテラシーの3分野からなる。

この中の文章の読解力に注目してみると、日本の子供は総合読解力で2000
年、32ヵ国中、第8位。2003年、41ヵ国・地域で第14位。2006
年、57ヵ国・地域、第15位という結果になっていた。

これを見る限り、年々下がる一方やと思うていたのが、2009年、65ヵ国
・地域、第8位と2000年のレベルまで持ち直している。

参加国および参加地域は、2000年の32から2009年は65の倍になっ
とるから、実質的には向上していると考えてええやろうと思う。

過去最低やった2006年、57ヵ国・地域、第15位からすれば、劇的な変
化や。

2012年度の結果は、まだ出ていないが、さらに向上しているのは間違いな
いと予想されている。

その僅かの期間に一体、何があったのか。何かがなければ、こうは変わらない。

その答えに今回のテーマ『新聞の無読者は人生の敗北者になる?』の理由を紐
解く鍵が隠されているのやないかと考えた。

2006年当時、15歳児やった世代は現在23歳で、大学生か大学卒業直後
の人たちということになる。

まさに、「新聞を読む」という行為そのものが、「かっこ悪い」と思い、ニュ
ースを知るには「スマホやSNSで十分」と考えている世代なわけや。

彼らには、物心がついた頃からテレビケームや携帯ゲームが存在していた。パ
ソコンなどの操作も学校で普通に学習していた。

また携帯電話やスマホが爆発的に普及していった時代に育ったということもあ
り、あるのが当然という生活を送ってきた。自らの選択とは違うところで生き
方そのものが決められていたことになる。

それと比例して、家庭でも新聞の購読率が減少し始めた。ネットで新聞に関す
る評価を調べてもロクな記述がない。たいていは新聞を否定する論調で埋め尽
くされている。

新聞を美化した記事はむろんのこと、中立の立場で書かれた記事を見つけるの
さえ稀な状態や。

そんな状況の中で生きてきた現在の若者にとって「新聞など不要」、「新聞を
読むのは、かっこ悪い」と考えるのは、むしろ自然な流れやないのかと思う。

新聞の本当の善し悪しなど知らず、ネット上の論調に流されているだけやない
のかと。単に新聞を「否定すること」、「読まないこと」が、かっこ良いと勘
違いしているだけやないのかと。

せやからと言うて彼らに罪はない。それしか選択肢のない時代に生きていれば
誰でもそうなるさかいな。

しかし、この期におよんで『同じ情報であっても紙媒体(反射光)とディスプレ
イ(透過光)で、脳はまったく異なる反応を示すことが確認された』、『具体的
には、紙媒体の方が脳内の情報を理解しようとする箇所(前頭前皮質)の反応が
強く、ディスプレイよりも紙媒体の方が情報を理解させるのに優れている』と
言われ、スマホやPCなどのディスプレイが紙の媒体に比べて劣っていると知
らされるというのは堪ったもんやないと思う。

つまり、ニュースや情報はスマホやPCで見るより新聞紙面で見た方が脳のた
めには良いということになるわけやさかいな。

彼らにとっては、そんなことなど、とうてい理解できんという気になるやろう
し、今更な話でしかないわな。

ただ、20年以上も前から日本新聞教育文化財団が、全国の小中学校を対象に
推奨して推し進めている「新聞を教材にした授業」がある。NIE(Newspaper
 in Education)と呼ばれているのが、それや。

これは新聞業界が、新聞購読の裾野を拡げるために画策したものやとは思うが、
結果的にPISA(学習到達度調査)でも功を奏しつつあるという見方が強く
なっている。

2013年現在、NIEの実践校は571校。年々着実に増え続けているとい
う。

それには、日本新聞販売協会の「すべての教室へ新聞を」運動推進本部の働き
かけがあるからやと言われている。

業界では、この運動を俗称で「すべ教」と呼んでいる。それが功を奏して、2
011年から施行されとる小中学校の新学習指導要領にも「新聞を教材にした
授業」が推奨される一因になったということや。

つまり、好むと好まざるにかかわらず、新聞を読む勉強をしている生徒が着実
に増えつつあるということやな。

PISA(学習到達度調査)で得られたデータにより、世界的に見ても新聞を
よく読む子供ほど成績が上位という結果になっていることが分かっている。

ちなみに、『2003年、41ヵ国・地域で第14位。2006年、57ヵ国
・地域、第15位』という最悪の結果になっていた時期は、図らずも新聞の購
読率が急激に落ち込み始めた頃と同じやった。

新聞が衰退していくにつれ、学力が落ち込んでいったと考えられる。

そのため、文部科学省もNIEや「すべ教」に荷担しようという気になったの
やろうと思う。

2009年のPISA(学習到達度調査)で、65ヵ国・地域中、第8位と持
ち直したのも、その影響が表れている結果やと言われている。

そのPISA(学習到達度調査)で、さらに成績が伸びれば「すべ教」のスロ
ーガンが本当になる日も、そう遠くないという気がする。

しかも、紙の新聞を読むことで頭も良くなるという科学的な裏付けが得られた
ということが、その追い風になるのは、ほぼ間違いない。

今までは、新聞の記事はネットでも読めるという理屈で新聞を買う必要がない
と考えていた若い人の中には、「頭が良くなるなら」、「成績が伸びるのなら」
新聞を購読しようと考える人が増えるやろうと思う。

もちろん、今までどおり「スマホやネットで十分」と考える人もおるやろうが、
それやと「新聞を読む若者」に頭脳の面で遅れを取る可能性が出てきた。

この事実がどこまで知れ渡るかにもよるが、人は有利な選択をする傾向にある
さかい、若い世代に再び新聞を購読しようという動きが出る可能性は十分考え
られる。

新聞を読むことが「かっこ悪い」から「スマホやネットに依存しとるとアホに
なる」という風に変わるかも知れん。

現在、単に勿体ないという理由から新聞の購読を止めている家庭も、子供の教
育上、新聞を読むことが学力の向上に有利やと知れば、親御さんたちも再び新
聞を購読しようかと考え直すのやないかと思う。

子供のためになるのなら、月4000円弱の新聞代の出費など安いもんやさか
いな。特に教育熱心な家庭ほど、そう考えやすいはずや。

新聞の記事の中身については、いろいろと批判的な意見もあるとは思うが、事、
文章力、伝達力、読解力に磨きをかけるという意味では、これほど優れた教材
は他にないと断言できる。

新聞記事には、どんなに短い文章であっても文章作法の基本である「5W1H」
、Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ)How
(どのように)といったことが書き込まれている。

これに加えて、Whom(誰に) How much(いくらで or どれだけ)の2つを付
け加えて、「6W2H}で書かれている場合もある。

普段何気なく紙面を見ているだけで、そういう文章に馴染むさかい、相手に伝
える文章を書く上でも役に立つものと思う。

それほど意識せずとも、新聞記事を毎日見ているだけで「5W1H」、あるい
は「6W2H}で文章を理解し、書けるようになるさかいな。

ハカセが普段言うとることやが、新聞をよく読む人は文章を書くのも上手いと
いうのは、そういうことやないかと思う。

現在、新聞の無読者が多いというても、日本人全体から見れば、まだまだ少数
やと思う。せいぜいが若い世代で「スマホやネットで十分」と考えとる人たち
だけや。

その彼らは時代の最先端を走っているつもりかも知れんが、後発のさらに若い
人たちが新聞を読むことで頭脳明晰になり、しっかりした文章を書くようにな
れば、いつのまにか取り残されていたということも十分考えられる。

さらに言えば、現在の大学生は「ゆとり教育」の真っ直中で小中学校時代をす
ごし、学力も全体的に低下気味やということやさかい、よけいやと思う。

それが、冒頭の『新聞を読まないと人生の敗北者、落伍者になりかねんよ』と
いう文言につながるわけや。

正直言うて、『紙媒体の方が脳内の情報を理解しようとする箇所(前頭前皮質)
の反応が強く、ディスプレイよりも紙媒体の方が情報を理解させるのに優れて
いる』という科学的な裏付けを知る以前は、このまま新聞は衰退の一途を辿る
だけやと考えとったが、この事実一つで大逆転現象が起きるのやないかという
気になった。

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ということで、その当時は新聞の復活について淡い期待を抱いていたが、あれ
から4年が経過し、その望みも薄らいできている。

最早、新聞の部数減は加速度的に進み、復活するてな悠長なことを言えるよう
な状態ではなくなっていると。

ただ、光明、希望が潰えたわけやない。『紙媒体の方が脳内の情報を理解しよ
うとする箇所(前頭前皮質)の反応が強く、ディスプレイよりも紙媒体の方が情
報を理解させるのに優れている』という科学的な裏付け自体は事実としてある
わけやさかいな。

それに、現代の若者が新聞を読まなくなったとはいえ、総務省が発表した「平
成27年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を見る限り、
20代で10.3%もの人たちが新聞を購読していると回答している。

これを少ないと見れば、確かにそうやが、まだ10人に1人は新聞を購読して
いると考えれば、けっして少ない数字ではないと思う。

現在、20代の人口は650万人ほどで、その1割、65万人強が新聞を購読
していることになる。

若い人の幅を30代にまで伸ばせば、購読率は19.3%で800万人中の1
60万人弱が新聞を購読している計算になる。

一頃の新聞購読率からすれば激減してはいるが、それでも両年代合わせて、ま
だ220万人もの若い人たちが公然と「新聞を購読している」と言ってくれて
るわけや。

ワシが、『光明、希望が潰えたわけやない』と言う所以が、そこにある。

そして、この人たちが、近い将来、必ずこの日本をリードしていくやろうと期
待している。

『紙媒体の方が脳内の情報を理解しようとする箇所(前頭前皮質)の反応が強く、
ディスプレイよりも紙媒体の方が情報を理解させるのに優れている』科学的な
裏付けがあるというのは、平たく言えば、新聞を読めば賢くなると言うてるの
と同じことなわけや。

この世の中は優秀な人間ほど、人の上に立ちリーダーとして君臨している。ま
た、社会的地位や富も得ている。

そして、これも言い切ってもええと思うが、その一部の優秀な人間ほど新聞を
読んでいるという隠然たる事実がある。

ここで、一つ面白い現象がある。新聞を批判したり、攻撃したりする人の中に
は著名人や知識人といった人たちが多い。当然やが、その人たちは学歴も高く
賢いと言われている。

そして、その人たちすべてに言えるが、例外なく新聞紙面を読んでおられる。

もっとも、それやからこそ、批判したり、攻撃したりできるわけやけどな。

新聞記事を読まずに、それはできんさかいな。新聞に反感を持ちながらも結果
として新聞を読んでいる熱烈なファンでもある。

そして、その人たちに共通して言えるのは新聞を読むこと自体には何の抵抗も
苦痛もないという点や。

その動機の善し悪しは別にして、もしかすると、彼らが新聞にとって最高の読
者なんやないかという気さえする。

反対に、新聞を大して読まない人ほど、理論的な思考や他人との議論が苦手な
のやないかと思う。

それも当然と言えば当然で、新聞記事を読んでいるだけで、先にも言うたよう
に「5W1H」、および「6W2H}といった文章の基本が自然に身について
いるさかいな。

加えて、新聞を常に読んでおられる人は、知らず知らずのうちに理論的な思考
ができるようになり、結果として賢くなっていくのやと思う。

新聞をあまり読まない人は、その反対ということになる。

そうであれば、その差は計り知れないほど大きいと言わざるを得ない。その人
の人生そのものを左右するほどに。

故に『新聞を読まないと人生の敗北者、落伍者になりかねん』と言うてるわけ
や。

新聞を読まない、購読しないというのは、その人の思い、考えやから、それは
それでええやろうと思う。無理強いするつもりは、さらさらない。好きにされ
たらええ。

しかし、新聞を購読している人が、そうでない人より有利である点については、
間違いないと断言できる。

そうであるなら、新聞を読まな損やと思うが、残念ながら、実際には一部の勝
ち組だけしか新聞を読んでいないのが実情やろうと思う。

今までが、そうやったようにワシらが、いくら力説しても「新聞を読まない人」
は、これからもそれに変わりがないという気がする。

そして、新聞を購読している同じ若い人たちの少数により、人生の負け組を余
儀なくされるのやと。

ワシらとすれば、いくら新聞を批判してもええから、是非、新聞を読んで頂き
たいものやと思う。なるべくならディスプレイの文字でなく紙の文字を見るよ
うにして。

若い人たちの多くがそうすることで、新聞業界のみならず、日本そのものを救
うことになると確信しとるさかいな。

最後に、それなら新聞を読んでみようかと考えられた人だけでええので、新聞
の読み方につい話したいと思うので聞いて頂きたい。

いきなり、すべての新聞記事を読もうとしても無理や。一度くらいはできたと
しても長く続けられるわけがない。

何事も一歩一歩が肝心や。まず、その考えが基本になると知っておいて欲しい。

それでは始める。

1.面白いと感じた記事のみを重点的に読む。

興味のない記事を無理に読むとストレスが生じる。ストレスは脳にとって百害
あって一利なしやさかい、「面白くない記事は飛ばして読んでも構わない」と
考えることが必要になる。

そうしていれば、新聞には日々様々な情報が書かれているさかい、結構面白い
と感じられる記事に出会えるはずや。なければ、あると感じるまで、ただひた
すら飛ばし読みしても構わない。

2.誰かに話すつもりで読む。

友人知人の誰かに話してみたいという記事を探して読むのも手やと思う。人に
説明しようと思えば、それなりに記事を読み込んで理解せなあかんし、何より、
そうすることで自身の脳が飛躍的に鍛えられる。

3.声を出しながら読む。

新聞の記事を声に出して読むようにすれば、大脳の「前頭前野」という部分が
活性化し、考える力、コミュニケーション力、記憶力、感情を抑制する力が活
性化されると言われている。

そう考えて数分だけでもええから毎日「音読」することを勧める。

音読トレーニングの効果を十分に上げるためには、継続して行うことが必要に
なる。

脳は新しい刺激が外部から入ってくると、喜んで効率よく働いてくれるという
特性を持っている。

毎日、違った内容の文章を音読することで脳の働きが活性化されるのは、そう
した理由からや。

4.新聞を読むと話題が増えて人との会話が弾む。人と会話をしている時も、
脳の広い範囲が使われ、脳の活性化に効果がある。

音読していると黙読するよりも記憶に残りやすく、自然に話題も増えていく。

5.ネットと新聞の違いを正しく知る。

新聞を読むようにするためには、新聞の利点を知ることや。

新聞記事には、ウソや間違いが極端に少ない。

たった一つでも間違い、誤報があれば、それだけで大騒ぎするさかいな。ネッ
ト上で新聞叩きをする人たちは、常にその間違いや誤報、アラを探している。

まあ、滅多にそういうことがないさかい、あれば大騒ぎしたいのやろうがな。

対してネット上の情報は玉石混淆(ぎょくせきこんこう)で、役に立つ情報も
あるが、どうしようもないニセ情報、ウソ情報も氾濫している。

新聞記事を、そのまま記憶して人に話しても、それほど人からの評価を下げる
ことはないが、ネット上の情報を鵜呑みにしたがために、その人自身の信用や
評価を下げた、恥を掻いたという事例は枚挙に暇がないほど多い。

ネット上の情報を正しく得るためには情報を受け取る側が、それなりの知識を
持ってなあかんが、新聞記事の場合は、数十人以上のプロや専門家が検閲し、
裏取り、校正を重ねるのが普通やさかい、よほどのことでもない限り、間違っ
た情報に接することはない。

ネット情報は正確性において新聞情報には勝てない。その事実を正しく知って
把握しておくことや。

6.新聞を読むことで知識の引き出しが増える

毎日新聞を読んでいれば、何気ない人との会話の時に「それ新聞に書いてあっ
た」とか「そのことについて○○新聞にはこう書いてあった」という切り口で
話ができるようになる。

そういうことが重なれば、人からの評価は確実に上がる。それで得をすること
も多くなるはずや。

7.新聞を読むことで就活に役立つ。

面接時に時事問題について問われた場合、その受け答えが新聞を読んでいる人
とネットだけで情報収集している人とでは大きな差が生じる。当然、新聞をよ
く読んでいる人の方が優れている。

少なくとも多くの企業の面接官は、その点を重視して人物評価、能力評価をす
ると言われている。

以上、新聞を読むことで、これだけ多くの利点があるわけやが、それをどうし
て世間に知らしめればええのかとなると難しい問題やと思う。

結局のところ、一部の人だけが、そのことに気づき得をするのが人間の世界な
んやないかという気がする。
 


参考ページ

注1.第269回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞購読へのススメ その2 
新聞の無読者は人生の敗北者になる?』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-269.html



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■HP『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』新着情報

しばらくの間、このコーナーは休止とさせて頂きます。


『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』
URL http://siratuka.sakura.ne.jp/
Mail  hakase@siren.ocn.ne.jp 管理人 ハカセ

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有料メルマガ『白塚博士の有料メルマガ長編小説選集』のお知らせ


メルマガスタンド「まぐまぐ」で有料メルマガ『白塚博士の有料メルマガ長編
小説選集』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage14.html
 
月額 216円  配信予定日 毎週土曜午前中。 
登録にはクレジットカードが必要  登録当月無料。 

PC、携帯、スマートホン、iPad のメールアドレスから登録可能

『第1話 新聞販売店残酷物語 恩讐の彼方から』完結

『第2話 我ら、やもめ団ここにあり』完結

『第3話 大津坂本人情街道秘話』完結

『第4話 狙われた男たち』完結

『第5話 新聞大逆転の法則』完結

『第6話 黎明期の新聞拡張物語 神武梅乃の伝説』完結

『第7作 新聞業界暗黒物語 悪い奴ら』完結

『第8作 黎明期の新聞拡張物語 受け継がれる伝説』完結

『第9作 カポネによろしく』2017. 4.15 配信開始


著者 白塚 博士

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書籍販売のお知らせ 

作品題名『ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート1』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage21.html

Kindleストア
http://www.amazon.com/dp/B00EA0NDFU

honto電子書籍ストア(「ゲンさん」で検索)
http://honto.jp/ebook.html

ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート1
http://honto.jp/ebook/pd_25182317.html

著者 白塚 博士
出版社 みずほ出版
販売価格350円
購入はPCでも可能。但し、PCでは今のところ読めません。
対応端末 
Kindleタブレット、iPhone、iPad、Androidスマートフォン、
Androidタブレット、Androidタブレット大


作品題名『新聞拡張員ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集』
著者 白塚 博士
出版社 みずほ出版
販売価格 1,470円(税込み)

販売方法 インターネット
Amazon(アマゾン)での販売は在庫が少なくなったため終了しました。
今のところ増刷の予定はありません。
代金引換郵便……2010年9月1日より日本全国送料、代金引換手数料無料。

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メールマガジン:ゲンさんの新聞業界裏話
発行日:毎週金曜日

発行責任者:ハカセ
公式サイト:『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』
URL  :http://siratuka.sakura.ne.jp/
Mail  : hakase@siren.ocn.ne.jp

登録・解除:http://www.mag2.com/m/0000265583.html

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