ゲンさんの新聞業界裏話

第502回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■報道の危機……その10 日本相撲協会と特定の新聞社との癒着について


カテゴリー: 2018年01月19日
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

      
   第502回 ゲンさんの新聞業界裏話      2018. 1.19  


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

目次

 ■報道の危機……その10 日本相撲協会と特定の新聞社との癒着について
    
   

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


■報道の危機……その10 日本相撲協会と特定の新聞社との癒着について


昨年末の最後のメルマガ、『第499回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■報道の
危機……その9 日本相撲記者クラブ報道の大罪』(注1.巻末参考ページ参
照)を読まれたという、ある読者の方から年明け早々に、

……………………………………………………………………………………………  
ゲンさん、ハカセさん、新年あけましておめでとうございます。

第499回で私の質問を取り上げていただき、ありがとうございました。いつ
ものことながら納得のいく答えにとても感謝しています。

今日は、その続きということになるのですが、

▼貴乃花を突き落とす「検察」「読売新聞」巨大権力 協会に関係者
https://www.dailyshincho.jp/article/2017/12290559/?all=1&page=1

という報道を目にしました。

ちなみに、前回のメールで私が新聞の購読を止めたいと言っていたのは、この
読売新聞のことです。

今はまだ止めてはいませんが、この報道を見て、その思いが一層強くなりまし
た。

読売新聞の購読を止めることについて、ご意見をお聞かせ願えないでしょう
か?

参考にしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

……………………………………………………………………………………………

というメールを頂いた。

今回は、この方の質問に答えるという形で進めて行きたいと思う。

ちなみに「読売新聞」の表記について、いつもはイニシャル表示しているのや
が、今回は、そうしてもあまり意味がないと考え、敢えて、そのままにさせて
頂くことにしたので、一言お断りしとく。

それには、今後の「読売新聞」ためを思い、苦言と換言をさせて貰う上でも、
その方がええやろうと判断したということもあるので。

まずは、この方の言われる報道から紹介する。

……………………………………………………………………………………………

https://www.dailyshincho.jp/article/2017/12290559/?all=1&page=1   より
引用

貴乃花を突き落とす「検察」「読売新聞」巨大権力 協会に関係者


 貴乃花親方(45)が闘っている相手は、相撲協会の八角理事長(54)と横綱
白鵬(32)の2人だけではない。その背後に揺らめくのは、「検察」「読売新
聞」という2つの巨大権力。

 高くて分厚い壁に玉砕覚悟で挑む「孤高の親方」は、あっけなく土俵下に突
き落とされてしまうのか、それとも――。

 相撲協会に任せたところで、元横綱日馬富士による暴行事件の真相が詳らか
にされることは決してない。

 そう信じているからこそ貴乃花親方は弟子の貴ノ岩に対する協会の聴取要請
を一貫して拒否し続けているわけだが、沈黙の背景にある“事情”について、
本誌(「週刊新潮」)は繰り返し報じてきた。

 今回の事件の根本部分には、貴ノ岩が「ガチンコ力士」であるという事実が
あり、彼が警察の聴取に対して「ガチンコ」という言葉を口にすれば、それは
供述調書という公的な書類に残される。

 公判でそれに言及した場合、傍聴した記者が記事にするかもしれない。貴乃
花親方はそうした形で事件の真相が満天下に示されることを望んでいるわけだ
が、目下、彼の思い通りにコトが進んでいるとは言い難い。

〈元横綱日馬富士を書類送検、年内にも略式起訴へ〉

 読売新聞がそう報じたのは12月11日。鳥取地検に書類が送られたばかりとい
うタイミングで、最終的に検察が下す「結論」について、時期まで明示して記
事にしたわけだ。

「地検の担当者はまず送られてきた書類を読み込み、それから被疑者や被害者
への聴取を行う。しかも、今回の事件は関係者が全員東京在住のため、東京地
検に移送される可能性もある。

 それらが何も始まっていない段階で読売は“略式起訴へ”と書いたわけです。
地検関係者は“結果ありきの捜査はあり得ない。処分内容は現時点では当然決
まっていない”と激怒していましたよ」(地元記者)

 ただし、さる司法記者は、

「今回の事件は社会的な関心が高いため、鳥取地検から広島高検、さらに最高
検まで報告が上がっている」

 と、明かす。

「ちなみに外国人が後輩の外国人を殴った事件、ということで外国人犯罪を担
当する最高検の公安部が報告を受けています。そのため、もし事件を移送する
ことになった場合、東京地検の公安部が担当することになるでしょう。

また、書類送検直後というタイミングでも、高検や最高検が“年内に略式起訴”
という緩やかな方針を決めていることは十分に考えられます」

 いずれにせよ、略式起訴となれば、公開の法廷で元横綱日馬富士を裁く公判
は行われず、事件の真相が明らかにされることもない。そうなれば貴乃花親方
の目論見は崩れ去ることになるが、“例外”もあって、

「略式の場合、担当は簡易裁判所になる。検察が略式起訴を求めても、簡裁の
裁判官が“略式不相当”と判断することがあり、その場合、正式な公判が行わ
れる。

 最近で言うと、電通の違法残業事件で簡裁が不相当判断を出した。今回の事
件では、簡裁が横綱白鵬の事件への関与について疑問を抱いたりした場合、不
相当判断が出る可能性もある」(検察関係者)

 3人の「読売関係者」

 無論、略式起訴で罰金刑となっても前科がつくことには変わりはない。

「日馬富士の弁護士としては示談を成立させて不起訴に持ち込みたいでしょう
が、検察や協会としては不起訴より略式起訴のほうが都合が良い。

不起訴となり、検察審査会に審理を申し立てられると、捜査資料を外に出さな
ければならなくなるからです。

それは、非公開で事件を処理してほしい相撲協会にとっても、無用な混乱を避
けたい検察にとってもマイナスでしかない」(ベテラン検察担当記者)

 相撲協会で今回の事件への対応を担っているのは、外部理事で危機管理委員
長の高野利雄氏。元名古屋高検検事長である高野氏が検察内部に人脈を持って
いるのは当然のことで、

「鳥取地検の仁田良行検事正だけではなく、広島高検にも最高検にも、高野さ
んの後輩はいる。仁田検事正とは同じ時期に東京地検に勤務していたこともあ
ります。そうした後輩たちと高野さんが何か話をしていたとしても全く不思議
ではありません」(先の司法記者)

 この点、仁田検事正は、

「お話しする立場にない」

 と言うのみ。

 一方、高野氏に仁田検事正のことを聞くと、

「面識がない」

 とした上で、元横綱日馬富士について、

「そんな非礼な男じゃないですよ、あいつは。きちんとした人ですよ」

 そう話すのだ。傷害容疑で書類送検されたばかりの男を指して「きちんとし
た人」とは驚く他ない。高野氏と言えば、被害者の貴ノ岩に聴取できていない
段階で「中間報告」を出した際、

「(日馬富士が最初に平手で殴ったところで)貴ノ岩が『すみません』と謝れ
ばその先にいかなかったと思われる」

 と発言して批判を浴びたことがあるが、なるほど、日馬富士を「きちんとし
た人」と認識しているからこそ飛び出した妄言だったのかもしれない。先のベ
テラン検察担当記者が嘆息する。

「高野さんは決して行き過ぎた捜査は行わない堅実タイプの検事で、調整能力
も高く、検察内部や記者の評価は高かった。あの中間報告の時の会見を見て、
“らしくないな”“相撲協会の人になってしまったんだな”と思いましたね」

 高野氏が相撲協会の外部理事に就任したのは昨年3月。読売新聞グループ本
社社長の山口寿一氏も同時期に外部理事になっているが、

「この人選には、八角理事長の最側近で巨人軍球団代表付アドバイザーの広岡
勲氏が関わったと言われています。広岡氏は松井秀喜氏の現役時代、“専属広
報”を務めたことでも知られている。

一方、高野氏と読売グループの関係は深く、2012年には巨人軍の内部資料流出
問題の調査委員会の座長を務めた。その際、巨人軍元球団代表の清武英利氏を
資料持ち出しの“犯人”と断定するお手盛りの調査結果を出しています」(読
売新聞関係者)

 ちなみに広岡氏は現在、「理事補佐」なる肩書きを与えられて相撲協会の理
事会にまで出席している。現在の相撲協会には、この広岡氏、山口氏、そして
高野氏という3人の「読売関係者」が根を張っているのだ。

 相撲協会の外部理事の人選に広岡氏が関わったと言われている点について質
問したところ、読売新聞グループ本社広報部は、

「そうした事実はありません」

 と、回答。高野氏については、

「読売グループ関係者ではありません」

 との答えだった。

 その読売新聞による、今回の一連の騒動に関する報道で最も話題を呼んだの
は、以下のスクープ記事だ。

〈貴乃花巡業部長 交代求める 白鵬発言 協会が注意へ〉(11月30日付夕刊)

 八角理事長が今回の暴行事件を受けて再発防止の講話を行った際、白鵬が、
「貴乃花巡業部長のもとでは冬巡業に参加できない」と発言していたことを明
らかにした記事で、

「読売は前日の朝刊で“巡業に参加したくない”という発言が力士から上がっ
ていたことをスクープしていたのですが、翌日の記事で発言の主が白鵬であっ
たことが明らかにされ、大騒ぎに。相撲協会のリークではないか、と指摘する
声もありましたね」(相撲記者)

 相撲協会関係者によると、

「普通であれば、白鵬があの発言をした段階で、協会幹部は“力士は親方に従
わなければならない。特定の親方を名指しして、一緒に巡業に行きたくないと
言うなど思い上がりも甚だしい”と本人を叱責、白鵬の発言が表沙汰にならな
いように動くものです。

もしあれが協会のリークなのだとしたら、白鵬の発言が報じられることで、貴
乃花を巡業から排除できる、と考えたのかもしれません」

 不可視だが、確実に忍び寄る巨大権力の影。貴乃花親方はかくも厄介な“敵”
と闘っている――。

……………………………………………………………………………………………

この記事の冒頭に『貴乃花親方(45)が闘っている相手は、相撲協会の八角理
事長(54)と横綱白鵬(32)の2人だけではない。その背後に揺らめくのは、
「検察」「読売新聞」という2つの巨大権力』との記述があるが、本当にそのと
おりだとしたら新聞業界のイメージは最悪になると危惧する。

『読売新聞グループ本社社長の山口寿一氏も同時期に外部理事になっている』
という事実は大きく、それ故、読売新聞および関連のスポーツ報知が今回の一
連の報道で日本相撲協会寄りの記事を載せている理由が、よく分かる。

ワシは、『第499回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■報道の危機……その9 
日本相撲記者クラブ報道の大罪』(注1.巻末参考ページ参照)の中で、

……………………………………………………………………………………………

相撲記者クラブに与えられた権益にしがみついて日本相撲協会に忖度した記事
ばかりを掲載し続けるようやと、本当に新聞は終わってしまう。

……………………………………………………………………………………………

と言うて、日本相撲協会寄りの報道が多いことを批判したが、その外部理事に
読売新聞グループ本社社長の山口寿一氏がいることを考えれば、忖度とか相撲
記者クラブに与えられた権益といったレベルを超え、読売新聞そのものが日本
相撲協会の体制の一部になっているという図式が成り立つ。

しかも、その読売新聞と関係が深いとされている広岡勲氏が「理事補佐」の役
職にあり、外部理事で危機管理委員長の高野利雄氏がいると言うのでは尚更、
その感が強い。

記事の中で『この人選(外部理事選任)には、八角理事長の最側近で巨人軍球
団代表付アドバイザーの広岡勲氏が関わったと言われています』ということに
対して、読売新聞グループ本社広報部は「そうした事実はありません」と否定
しているが、状況的にそう疑われても仕方がないとは思う。

広岡勲氏は元スポーツ報知の記者で、現在は読売巨人軍球団代表付アドバイザ
ーという立場からして読売新聞社と深い関係にあるのは事実や。

読売新聞グループ本社広報部が否定しているのは『人選(外部理事選任)に広
岡勲氏が関わった』という点やが、八角理事長と「理事補佐」である広岡勲氏
は親しい関係にあって「最側近」だというのは周知の事実で、それであれば外
部理事の選任についてアドバイスをするのは当然のことやと思う。

広岡勲氏の立場であれば読売新聞グループ本社社長の山口寿一氏を外部理事に
推薦したとしても何の不思議もない。むしろ、否定することの方が奇異に映る。

人は、当然と思えるようなことを否定されると、そうせなあかん理由が何かあ
るのやないかと邪知するもんやしな。特にワシらは、そうや。

もう一人の外部理事、高野利雄氏については記事にもあるように『2012年には
巨人軍の内部資料流出問題の調査委員会の座長を務めた』ということからして
読売新聞社とは深い関係にあったものと思われる。

もっとも、読売新聞グループ本社広報部は「読売グループ関係者ではありませ
ん」と言うてるがな。

厳密に言えば就労歴がないことからして『読売グループ関係者』とは言えんの
かも知れんが、読売新聞傘下の球団巨人軍の『内部資料流出問題の調査委員会
の座長を務めた』ことがあるという事実は、世間一般の常識では『深い関係に
ある』と見なされても仕方ないと思う。

当たり前やが、何の関係もない人間に、そんな重要な立場を任せるはずもない
し、その後、日本相撲協会に読売グループ関係者と仲良く外部理事の職に就い
ていることでもあるな。

もっとも、その点を指摘したとしても単なる偶然で済まされるかも知れんが。

いずれにしても、どう否定しようが、『外部理事に読売新聞グループ本社社長
の山口寿一氏がいる』のは紛れもない事実で、そのため読売新聞や傘下のスポ
ーツ報知が日本相撲協会寄りの報道に終始していると言われれば反論できんや
ろうと思う。

例え反論したとしても、その言い訳に理解を示す人など殆どいないはずや。そ
れよりも日本相撲協会と読売新聞社がズブズブの関係にあると言うた方が、よ
ほど説得力があるし、誰もが信じやすい。

そもそも現在の外部理事は、八角理事長が候補者を推薦し、評議員会の承認を
得て決まったとされている。評議員会は日本相撲協会にとっては追認組織に過
ぎんから、実質的には八角理事長の独断で決められたと言っても過言ではない
と思う。

その八角理事長の最側近である広岡勲氏が読売新聞社の関係者ということもあ
って、読売新聞グループ本社社長の山口寿一氏を外部理事にするよう働きかけ
たとしても何の不思議もない。

というより、広岡勲氏の置かれた立場であれば、そうすることの方が、むしろ、
自然やったとさえ思えてくる。

そこまでは、まあ許せるとしよう。組織を心易い仲間で固めているというのは、
よく聞く話で、国でさえ「お友達内閣」と揶揄されているくらいやしな。

それが悪いのかと問われると何かの法律に触れているわけやないから悪いとま
では言えない。ただ、そういう組織は第三者からは批判的な目で見られやすい
というだけでな。

問題は、日本最大の新聞社、読売新聞を抱き込んだことで、今回のように、ど
こからどう誰が見ても横綱日馬富士の暴行事件問題の対応について日本相撲協
会側の落ち度と非が明らかなのにも関わらず、日本相撲協会側の言い分ばかり
を報道させていたことやと思う。

なぜ、日本相撲協会、取り分け八角理事長を中心とする現協会執行部が読売新
聞グループ本社社長の山口寿一氏を外部理事とすることに踏み切ったのか。

単に日本相撲協会寄りの報道をさせることだけが目的なら相撲記者クラブがあ
るから、それで事足りるはずや。

実際、ワシらもつい最近まで新聞社のトップが、まさか外部理事になっている
とは思いもせんかったから、『相撲記者クラブに与えられた権益にしがみつい
て日本相撲協会に忖度した記事ばかりを掲載』と言うてたくらいやさかいな。

日本相撲協会は、それまでの財団法人から2014年に公益財団法人に移行し
ている。

それには近年、「時津風部屋力士暴行死事件」、「大相撲力士大麻問題」、
「大相撲野球賭博問題」、「大相撲八百長問題」といった世間を揺るがす不祥
事が続発したことで相撲人気が低迷し、経営が困難になってきたことで、税金
の優遇が受けられるよう国に泣きついた結果、めでたく2014年に公益財団
法人になったという経緯がある。

ただ、公益財団法人になるには組織外から外部理事を招聘せなあかんという決
まりがあった。

過去、不祥事が続いた時、日本相撲協会は新聞やテレビで散々叩かれた。いく
ら『相撲記者クラブ』が存在しているとはいえ、新聞やテレビには真実を報道
しなければいけないという矜持の方が強いから、日本相撲協会に忖度すること
なく不祥事を起こした者たちを新聞紙面やテレビ画面で散々叩き捲っていた。

その中には、当然、読売新聞とスポーツ報知、関連の地方紙も含まれている。
もちろん、読売関係のテレビ局も。

不祥事を起こした者が悪いというのは日本相撲協会も分かっているはずやが、
その時の経験から、日本最大の新聞社、読売新聞を抱き込むことで、今後は、
報道に手加減が加わることを期待して読売新聞グループ本社社長の山口寿一氏
を外部理事として招いた可能性は十分考えられる。

加えて、『第475回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞のあるべき姿 その
1 政権の広報と揶揄される新聞のデメリット』(注2.巻末参考ページ参照)
の中で、読売新聞は政府の御用新聞、広報紙と化してしまっていると詳しいデ
ータを示して批判的に話したが、そのことすらも日本相撲協会にとってはメリ
ットになると考えているフシがある。

御用新聞イコール政府与党の後ろ盾を期待できるということで。

その流れに沿って、同じ時期に池坊保子氏が、日本相撲協会評議会議長に選任
されている。氏は政府与党である公明党の衆議院議員だった人で、現在の直属
の管轄省庁である文部科学省政務官、副大臣を歴任している。

ちなみに、池坊保子評議会議長のお母さんは、故正力亨読売新聞社主の義母に
当たる人だということからして、読売新聞とも関係が深かったものと考えられ
ている。

さらに、高野利雄氏は元名古屋高検検事長で司法にも顔が利くとされている人
物で読売新聞と少なからず関係のある人や。そして、高野利雄氏が日本相撲協
会危機管理委員長、広岡勲氏が危機管理委員をしている。

八角理事長と貴乃花親方が犬猿の仲であることは誰もが知る事実や。八角理事
長が貴乃花親方を排除しようとしていることも、今回の『横綱日馬富士暴行事
件』で、より鮮明になった。

今回の事件では、事件を起こした横綱日馬富士ですら「任意引退」したという
ことで実質的な処分をされておらず、その親方である伊勢ヶ浜親方も理事を自
ら辞任しているから、これも日本相撲協会としての処分ではない。

暴行の現場に同席していて協会への報告義務が真っ先に生じているにも関わら
ず何も報告しなかった横綱白鵬や横綱鶴竜が減給処分で、最高責任者の八角理
事長ですら減給処分にしかなっていない。

それやのに事件の被害者側である貴乃花親方だけが、なぜか協会への報告義務
違反を理由に『理事降格』という前代未聞の処分を受けている。

狙いが貴乃花親方の排除にあると考えれば、高野危機管理委員長と広岡危機管
理委員が八角理事長の意に添った言動と報告をしていたこと、池坊保子評議会
議長が貴乃花親方を徹底的に批判していたことのすべてが腑に落ちる。

外部理事や理事補佐、評議員たちは八角理事長に任命されたようなもので、報
酬も日本相撲協会から出ていることを考えれば、日本相撲協会や八角理事長に
与する言動をしたのは理解できるが、そうしたことで彼らは自らの首を絞めて
しまったとは、その時点では気がついていなかったようや。

現在、貴乃花親方を叩いていた連中の大半が世間から批判の的に晒され白い目
で見られている。

八角理事長しかり、高野危機管理委員長しかり、池坊保子評議会議長しかりと
いった具合に。池坊保子評議会議長などは、あまりの批判に取材拒否までして
いる。

批判は横綱白鵬にも向けられているが、そのプレッシャーに押しつぶされたの
か、初場所4日目にして2敗し、5日目からは休場に追い込まれている。表向
きは怪我が再発したとのことやが、それはただの言い訳に過ぎんと思う。

今や世論の流れは完全に貴乃花親方側が正義、八角理事長率いる日本相撲協会
の体制側が悪役という図式になっている。

それを敏感に察知した新聞各紙、テレビ各局は徐々にではあるが、日本相撲協
会批判に転じている。

少なくとも当初のように、日本相撲協会寄りで貴乃花親方叩き中心の報道では
なくなってきているし、テレビ報道にしても、今や完全に日本相撲協会の方が
おかしいという論調になっている。

もっとも、冷静に事件と、その後の経緯を見れば、そうなるのが当然なのやが
な。

その良い例が、

……………………………………………………………………………………………

http://www.hochi.co.jp/sports/sumo/20180114-OHT1T50119.html  より引用

八角理事長、協会あいさつも謝罪無し「なにとぞ応援賜りますよう」


 日本相撲協会の八角理事長(54、元横綱・北勝海)が初日の十両の取組1
0番を終えた後、協会あいさつに立った。

 横綱、大関、関脇、小結の役力士を従えて土俵に立った理事長は「本日、こ
こに1月場所を開催しましたところ、かくも多くのお客様にお越し頂き、衷心
より感謝申し上げます」とまず頭を下げた後、「今後も土俵の充実を元に努力
して参りますので、なにとぞ応援賜りますようお願い申し上げます」と続けた。

 昨年の元横綱・日馬富士(33)による暴行問題や、18年に発覚した立行
司、式守伊之助(58)=宮城野=による若手行司へのセクハラを受けての謝
罪の言葉は無かった。

……………………………………………………………………………………………

という報道やと思う。

これは、今まで日本相撲協会寄りの報道に終始していたスポーツ報知での報道
で、明確に『昨年の元横綱・日馬富士(33)による暴行問題や、18年に発
覚した立行司、式守伊之助(58)=宮城野=による若手行司へのセクハラを
受けての謝罪の言葉は無かった』と書いて批判している。

残念ながら、読売新聞での同様の報道は確認できんかったが、スポーツ報知と
は、ほぼ一体やから共通の認識があると受け取ってええやろうと思う。

暴行事件発生以降、常に日本相撲協会寄りの報道をしていたことを考えれば、
例え新聞各紙が一斉に報じていたため書かざるを得なかった事情があったとは
いえ、当初からしたら雲泥の差やと思う。

この記事のおかげで幾分救われた気になった。悪いと気づけば面子に関係なく
方向転換できると。日本の新聞も捨てたもんではないと。

ただ、今後ということになると、どうなるかは何とも言えんがな。

この件に関しては、初場所初日の挨拶で、昨年末、世間を騒がせた暴行問題や
セクハラ問題に対して、最高責任者である八角理事長が相撲ファンに謝罪しな
かったのは誰が考えてもおかしなことで、ここは右倣えで批判しといた方が無
難やと判断したからやろうしな。

『読売新聞の購読を止めることについて、ご意見をお聞かせ願えないでしょう
か?』という今回の読者からの質問やが、結論は今しばらく様子を見てからに
して貰えんやろうかと思う。

このまま読売新聞が世論を無視して日本相撲協会寄りの報道を続けるようなら、
ワシも「好きにされたらええ」と言うしかないが、その愚に気づいて改めるよ
うであれば、そのまま購読を続けて頂きたい。

ここまでの説明で日本相撲協会の八角理事長が敵対する貴乃花親方を潰す目的
で読売新聞、およびその関係者たちを利用しているというのが見えてきたのや
ないかと思う。

もし、そうなら、その状況が、いつまでも続くとは限らない。

外部理事である読売新聞グループ本社社長の山口寿一氏や高野危機管理委員長、
広岡危機管理委員(理事補佐)の任期は、今年の3月までで、さすがに今の状
況で再選は考え辛いさかい、新たな外部理事に読売新聞関係者が外れる公算が
大きいものと考えられている。

つまり、日本相撲協会の中枢から外れるということや。その時になって、しが
らみのなくなった読売新聞がどういった報道をしているかというのも見物やと
思う。

ちなみに、外部評議員である池坊保子評議会議長の任期は、今年の6月までと
いうことになっている。こちらも再選はなさそうや。この時、すべての読売新
聞関係者が日本相撲協会から消える。

その時になって、現在の他紙のように日本相撲協会の落ち度を指摘した記事が
書けるのかということに注目したいと思う。

ただ、現在の読売新聞関係者の外部理事たちが任期を終えたとしても、別の読
売新聞関係者が外部理事に収まる可能性もゼロとは言えない。

万が一、別の読売新聞関係者が外部理事に選任されたとしたら、やはり今と何
ら変わらない日本相撲協会寄りの報道をし続けるやろうと思う。

その時になって見切っても遅くはないという気がする。

読売新聞社に対して最後に一言。

今回メールで相談された読者のような方もおられるという事実を知って、もっ
と、一般読者に寄り添った報道をして頂きたいと切に願う。

かつて、一般大衆向けの新聞と呼ばれていた時のように。

いつの頃からかは定かやないが、現在、読売新聞は権力と癒着してしまったか
のように見えて仕方がない。

そうとしか思えん状況になっているのは、新聞のあり方としては間違っている
と考えるさかいな。

                                       

参考ページ

注1.第499回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■報道の危機……その9 日本
相撲記者クラブ報道の大罪』
http://archives.mag2.com/0000265583/20171229081455000.html

注2.第475回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞のあるべき姿 その1 
政権の広報と揶揄される新聞のデメリット』
http://archives.mag2.com/0000265583/20170714084820000.html



□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

■HP『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』新着情報

しばらくの間、このコーナーは休止とさせて頂きます。


『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』
URL http://siratuka.sakura.ne.jp/
Mail  hakase@siren.ocn.ne.jp 管理人 ハカセ

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

有料メルマガ『白塚博士の有料メルマガ長編小説選集』のお知らせ


メルマガスタンド「まぐまぐ」で有料メルマガ『白塚博士の有料メルマガ長編
小説選集』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage14.html
 
月額 216円  配信予定日 毎週土曜午前中。 
登録にはクレジットカードが必要  登録当月無料。 

PC、携帯、スマートホン、iPad のメールアドレスから登録可能

『第1話 新聞販売店残酷物語 恩讐の彼方から』完結

『第2話 我ら、やもめ団ここにあり』完結

『第3話 大津坂本人情街道秘話』完結

『第4話 狙われた男たち』完結

『第5話 新聞大逆転の法則』完結

『第6話 黎明期の新聞拡張物語 神武梅乃の伝説』完結

『第7作 新聞業界暗黒物語 悪い奴ら』完結

『第8作 黎明期の新聞拡張物語 受け継がれる伝説』完結

『第9作 カポネによろしく』2017. 4.15 配信開始


著者 白塚 博士

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

書籍販売のお知らせ 

作品題名『ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート1』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage21.html

Kindleストア
http://www.amazon.com/dp/B00EA0NDFU

honto電子書籍ストア(「ゲンさん」で検索)
http://honto.jp/ebook.html

ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート1
http://honto.jp/ebook/pd_25182317.html

著者 白塚 博士
出版社 みずほ出版
販売価格350円
購入はPCでも可能。但し、PCでは今のところ読めません。
対応端末 
Kindleタブレット、iPhone、iPad、Androidスマートフォン、
Androidタブレット、Androidタブレット大


作品題名『新聞拡張員ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集』
著者 白塚 博士
出版社 みずほ出版
販売価格 1,470円(税込み)

販売方法 インターネット
Amazon(アマゾン)での販売は在庫が少なくなったため終了しました。
今のところ増刷の予定はありません。
代金引換郵便……2010年9月1日より日本全国送料、代金引換手数料無料。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
 
メールマガジン:ゲンさんの新聞業界裏話
発行日:毎週金曜日

発行責任者:ハカセ
公式サイト:『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』
URL  :http://siratuka.sakura.ne.jp/
Mail  : hakase@siren.ocn.ne.jp

登録・解除:http://www.mag2.com/m/0000265583.html

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

ゲンさんの新聞業界裏話

RSSを登録する
発行周期 週刊
最新号 2018/01/19
部数 568部

このメルマガを購読する

ついでに読みたい

ゲンさんの新聞業界裏話

RSSを登録する
発行周期 週刊
最新号 2018/01/19
部数 568部

このメルマガを購読する

今週のおすすめ!メルマガ3選

ゼロから始める不動産投
はじめまして、椙田拓也です。このメルマガでは、ゼロから不動産投資を始めるための具体的な手法を解説しています。 ◎ゼロから始めて4年で14棟102室を購入した方法を大公開! ◎書籍『空室率70%でもキャッシュが回る非常識な不動産投資術』(ごま書房新社)になった方法を大公開! ◎メルマガ読者特典として、椙田が運営する不動産投資会社で無料個別面談を実施中!
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

『資金調達など経営者の悩みを真に解決するマガジン』
経営コンサルタントが実践から得た経験や知恵を基に、経営に役立つ「本日の経営者への一言」と、実際にあった話を基に実名を出さずに「実話風読物(カードローン取立との戦い等)」に仕立てた読物との2部構成で綴られたメルマガです。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

首都圏不動産インサイドニュース
不動産業者がゼッタイ言わない最新の業界ウラ事情をリアルタイムで暴露します!!不動産投資で儲けよう!と意気込んでいるあなた。家族を守り夢を叶える手堅い不動産投資ですが数億円の借金を負う100%自己責任の事業。海千山千の業者相手に知識武装は万全ですか?「まかせっぱなし」は命取りです。かく言う私も業者ですが、不動産に携わる者として不幸な投資家さんをゼロにしたい。本気です。業界経験13年のプロとして真実だけをお伝えします。業者と対等な立場で戦ってください。決して損はさせません。村上しゅんすけ
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

今週のおすすめ!メルマガ3選

僕は『絶対倒産する』と言われたOWNDAYSの社長になった。
売上20億,負債14億,赤字2億『絶対倒産する』と言われ、メガネ業界内ではただの質の悪い安売りチェーンと馬鹿にされ続けていたOWNDAYS(オンデーズ)を30歳の時に買収し社長に就任。その後、10年間で奇跡のV字回復を遂げて、売上150億,世界10カ国に進出するまで・・、みたいな巷によくある再生物語。半分ノンフィクション。半分はフィクション。いつまで、どこまで書き続けるかはまだ未定です。 https://www.owndays.com Twitter:https://twitter.com/shuji7771 blog:https://ameblo.jp/shuji7777/
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

川島和正の日刊インターネットビジネスニュース
■読者数32万部超、日本一の個人メルマガ(まぐまぐ総合ランキング調べ) ■9年連続で年収1億円以上になり、70か国以上を旅行して、 190平方メートルの豪邸に住んで、スーパーカーに乗れるようになり、 さらに、著書は、日本を代表する超有名人2人に帯を書いてもらい、 累計50万部のベストセラーとなった、現在香港在住の川島和正が、 最新のビジネスノウハウ、自己啓発ノウハウ、健康ノウハウ、恋愛ノウハウ さらに「今チェックしておくべき情報リスト」などを配信中!
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

日本株投資家「坂本彰」公式メールマガジン
サラリーマン時代に始めた株式投資から株で勝つための独自ルールを作り上げる。2017年、億り人に。 平成24年より投資助言・代理業を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。 2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数3万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。 主な著書に『10万円から始める高配当株投資術』(あさ出版)『「小売お宝株」だけで1億円儲ける法』(日本実業出版社)
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

アーカイブ

他のメルマガを読む

ウィークリーランキング