田中優の“持続する志”

第580号:『 政府の政策に左右されない暮らし 』&3月14日(火)未来バンクと未来をつくる作戦会議


カテゴリー: 2017年03月13日
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田中優の“持続する志”

優さんメルマガ 第580号
2017.3.13発行
http://www.mag2.com/m/0000251633.html

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※このメルマガは転送転載、大歓迎です。


Contents
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1.『 政府の政策に左右されない暮らし 』
 
2.3月14日(火)「未来バンクと未来をつくる作戦会議」

3. 3月13日(月)天然住宅バンクミーティング

4. 東芝から産業用リチウムイオン電池の新商品

5. この疑獄事件をクローズアップすることが重要


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『 政府の政策に左右されない暮らし 』

 未来バンク事業組合 理事長  田中 優



◆日常生活の実験

 昔、好きだった大江健三郎の本に「日常生活の冒険」というタイトルがあった。
ちっとも内容は思い出せないが、タイトルが好きだった。考えてみるとぼくは日
常生活という言葉に引っ掛かりがあるのかもしれない。背伸びするのは好きじゃ
ないし、大言壮語するより毎日のことを大事にしたい。それで言うならぼくがし
ているのは「日常生活の実験」だと思う。ご存知の方も多いと思うが、どんなこ
とをしているのか書いてみよう。


◆岡山での暮らし


 福島原発事故直後からたくさんの講演会を頼まれ、2011年から2年間は日数よ
りも講演回数の方が多くなるような暮らしをしていた。毎日遠くへ出かけ、まる
で住所不定のような暮らしぶりだった。こんなことができたのも、2008年に仕事
を辞めたからだった。以来、原稿書きと講演会、大学の非常勤の仕事などで暮ら
していたが、2011年の事故はぼくの暮らしに大きな変化をもたらした。


 2012年末、岡山に引っ越した。ぼくが原発に反対であることは、政府の作った
「要監視者リスト」に名前が挙がっているくらいだから、周知の事実だったろう。
でも仲良くしている「くりこまくんえん」の大場さんから、「田中さんって原発
問題で有名だったんですね、ぼくはただの山好きのおじさんだと思ってました」
なんて言われたぐらいだから、あまり自分からは言わないタイプだったのかもし
れない。

 そして岡山に越してから少しして、再婚した奥さんとの間に子どもが生まれ
た。こんな安心な場所で子育てできるのは幸いなことだったと思う。

 引っ越したのは偶然に近い。「てんつくマン」という友人から、「ビデオ撮り
するから来てくれ」と言われ、そのときに「こんなところに住みたいなぁ」と言
ったのがこの岡山の和気町だった。今の家の場所を探してくれたのもてんつくマ
ンの奥さんだった。メールで写真を見て、ここにしようと決めてしまった。


 ぼくが東京を離れることになれば、「田中優は逃げた」と言われるだろう。
しかし居続ければ「田中優は放射能が危険だと言いながらそのまま住んでいる」
と言われる。どちらがいいかと言えば、けなされても危険は避けた方がいい、
そう思って転居した。
 
 なぜか引っ越しのときは、今ここで親しくしている岡山の友人たちが徹夜で
トラックを運転して荷物を運んでくれた。まだ講演会ラッシュの時期で、引っ
越し当日には自分は一緒に来ることができなかった。荷物だけが引っ越した状
態だ。当時は古民家を買って住んだのだが、室内にムカデが出たり、動物が入
り込んでいて人感センサー付きの照明器具が勝手に点いたりするのが嫌で建て
直した。人感センサーならぬ、動物センサーとなっていたのだ。


 もちろん家は自分がやっている一般社団法人「天然住宅」の仕様だ。建てると
きも自分で決める「分離発注方式」で建てた。大工さんたちは「ベニヤと接着剤
を使わずに家が建つのかよ」と言っていたほどだ。それでも満足できる十分な家
が2016年に建った。


 こう書くと東京から離れたように思うかもしれないが、大学の授業は続けてい
るので、授業のある間は毎週東京に来ている。まぁ、会議に追われる東京での滞
在時間だが。



◆自立した暮らしを


 そして2013年からは電気を自給して電線を切り、文字通りのオフグリット生活
にした。その後に庭の井戸跡を見つけて井戸を復活させ、水も自給に切り替えた。
さらに固定電話をやめて携帯と無線のインターネットに変え、固定電話線もカッ
トした。残るはガスだが、太陽温水器を入れて消費量は半分程度に下げた。こう
して初期費用はかかるものの、日常生活にかかる費用を極めて少なくした。とり
わけ電気の自給はカネがかかるし元は取れないのだが、それでも電力会社との関
わりを断ち切りたくてやめた。


 ここまでがこれまでの話だ。そこからも「日常生活の実験」は続く。

あらたに入れたのが無煙炭化器と炊飯器だ。ブラジル・アマゾンの先住民が作り
出した「テラプレタ」という奇跡の土がある。なんど作物を収穫しても連作障害
を起こさず、土は自分の力で回復していく。そんな土があって、それが人間が作
ったものだったとわかったのは2000年を過ぎてからのことだった。その土地は荒
れ果てた「ラテライト」で、三作作れば何も採れなくなる。そこに炭と木酢液な
どを混ぜることで、奇跡の土を作っていたのだ。


 しかもそれを作り出すことで、地球の大気に吐き出してしまった二酸化炭素の
すべてを、数年のうちに土に吸収させることができるのだ。今回COP22でフラン
ス政府は、耕地の中に0.4%だけ多く炭素を混ぜこむことで、毎年排出する世界
の二酸化炭素の75%を吸収できると発表した。これまで厄介者扱いしかされな
かった農業者が、最前線となるのだ。炭は木材の持っていた二酸化炭素の8割
を閉じ込め、燃やさない限り排出されない炭素の吸収源となるのだ。


 この話が面白くて自分でもしたくなった。そこで無煙炭化器を買い込んで、
庭で炭作りを始めたのだ。「まぁいつか炭で菜園を作ろう」ぐらいに思っていた
のに、急きょ農地が必要になってしまった。それはフェイスブックでGMO
(遺伝子組み換え作物)の話を載せたおかげだった。宮崎で農業をしている友人
が、「のらぼう菜」の苗を送ってくれたおかげだった。


 のらぼう菜は面白い作物だ。ほとんどの野菜の祖先になったアブラナ科の野菜
であるにもかかわらず、ちっとも交配しないのだ。普通は勝手に交配して別な野
菜を作り出してしまうほどなのに、ちっとも交配しない。交配させて別な種を作
ろうとあちこちで試みたのだが、まだ成功できていない。遺伝子組み換え作物に
よって世界の作物を支配しようとするモンサントのような会社は、自分で作物か
ら種を取ることを禁止しようとするのだが、のらぼう菜は自分で種を取らなけれ
ば収穫できず、しかも交配しないのだ。

 これが江戸時代の飢饉の時代に人々を救っている。寒さにも強く、生命力も旺
盛で、栄養豊富なのだ。こんな作物が各家庭の庭にあったら、巨大アグリビジネ
スの支配下にならずにすむではないか。その苗を送ってもらったので、急いで炭
を混ぜた自家製テラプレタを庭に作ってみたのだ。今のところのらぼう菜の生命
力に救われて、どうやら活着したようだ。
 

 そしてもう一つの炊飯器は、自動でスイッチ一つで「酵素玄米」だろうが「発
芽酵素玄米」だろうが炊くことができる優れモノの炊飯器なのだ。玄米はビタミ
ンCを除けば完全栄養だといわれる。調べてみると量的には不足するものの、
微量栄養素のすべてを持っている。つまり一汁一菜のように、わずかな副菜があ
れば、それだけで生存可能なのだ。


 ときどき言われる玄米のフィチンが微量栄養素を奪ってしまうという懸念は、
実際の二年間の実験によって否定されている。これから玄米と一汁一菜で、生
命をつなぐことができるのだ。幸い、昔勤めていた会社の親友が、退職して新
潟で有機のコメを栽培している。そこから安心できるコメを買えば、ぼくはそ
れだけで生活できるのだ。



◆自立は孤立を意味しない


 こうした暮らしはとても大きな安心感につながる。自立すると孤立するかと思
っていたが、自立することでより多くの友人たちが出来てくる。

 自立するとおカネのつながりがほとんど消え失せるだけで、孤立の問題はおカ
ネでのつながりのときに起きるようだ。カネでないつながりは、多くの友人を引
き付けてくれるようだ。


 おかげで心配しなくていい部分が広がった。もちろん家の中には人体に有害な
化学物質は使っていないし、食べるものも有害物質はほとんどない。そんな中、
ついに60歳の誕生日を迎えてしまった。「ジジイ」という言葉を実感する。


 先日検診を受けてみたら、あちこちにガタが来ているのがわかった。
体力だけで乗り切ってきたこれまでの暮らし方を、いよいよメンテナンスしなが
ら暮らしていかなければならない。そこで朝早くからウォーキングすることにし
た。かつてマラソンをしていたことがあったが、さすがに歳のせいか老練になっ
てくる。タイムなんて考えるよりも、楽しくすることを考えるのだ。そう思って
ウォーキングすると、田舎に住んだことの素晴らしさを実感する。どこを歩いて
も美しいのだ。今は枯れ木ばかりだが、その木の色が少しずつピンクがかってく
る。枝の先につぼみがつくからだ。その後には燃えるように色とりどりの花と緑
が吹き出して来るだろう。それを考えると今の風景のピンク色がかった枯れ木も
美しく感じるから不思議だ。


 ぼくはいろいろ調べてみるのが好きだ。好奇心に任せてあれこれ追いかけるの
が。そしてフェイスブックの発信は、いろんな人とつながるばかりか運動の始ま
りにもなっていく。こんな暮らしをしていて、さらに次の「日常生活の実験」を
考えている。


 そんな暮らしをするにはとても良い時代だ。友人が新たなエネルギー源のニュ
ースを伝えてくれた。どうなっていくのかワクワクしている。対立して落ち込む
こともあるかもしれない。しかしぼくには生活の安心という後ろ盾があるのだ。
もっともっと日常生活の実験を進めていきたい。




以上、2017.3発行 
※「未来バンク事業組合ニュースレター No.90/2017年3月」より抜粋

PDF版はこちら
http://www.geocities.jp/mirai_bank/news_letter/MB_NL_90



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○●○ 3月14日(火)「未来バンクと未来をつくる作戦会議」のお知らせ ○●○


引き続き休眠預金について、奨学金問題について、
地元のリユースの仕組みなどについて話し合います。
その他、持ち寄り話題もお待ちしています。


■日時:3月14日(火)19時~ 

■会場 ちよだプラットフォームスクウェア (千代田区神田錦町3‐21) 地下会議室

☆会場がいつもと違います

竹橋駅(東西線) 3b KKRホテル東京玄関前出口より徒歩2分→ 地下通路一番奥の出口
神保町駅(三田線・新宿線・半蔵門線) A9出口より徒歩7分
大手町駅(三田線・千代田線・半蔵門線・丸の内線)→ C2b出口より徒歩8分
http://www.yamori.jp/wp/wp-content/uploads/2016/05/access_print.pdf


■お申込: mirai_bank@yahoo.co.jp へメールをお願いします。 

■参加費:500円

■主催:未来バンク事業組合



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◆3月13日(月)天然住宅バンクミーティング◆

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本日開催のご案内ですみません!
無料ですのでご参加できる方はぜひ。


田中優を中心に非営利バンクの金融の仕組みを利用しながら
様々な活動に繋げていくためのミーティングです。
毎月1回開催しています。

無料&どなたでも参加OKです。
 

■日時 3月13日(月) 19:00~21:00 (開場:18:50)  
 
■会場 東京都新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル4F
 
■参加費 無料
 
■お申し込み受付 下記フォーマットからお申し込みください。
http://tennen.org/event/bankmtg-2.html
 
■主催 天然住宅バンク




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◆東芝から産業用リチウムイオン電池の新商品 ◆

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田中優より

「まだ産業用・・
この性能が素晴らしくて、使いたいと思っていたけれど企業以外には販売されていない。
アイミーブの小さいバッテリー容量の2012年型から載せられている。
従来のリチウムバッテリーより1.7倍も効率良いと。

ついに販売されたかと思ったけれど産業用。
こういう開発競争になれば家庭の太陽光発電の電気も売る必要なんかない。

電力会社は陰に陽にバッテリーを家庭が購入することが不利になるように
邪魔してきたけど、原発が不要になるからだと思う。
そして同じく原発メーカーである東芝は、まだ産業用にしてる。
原発と一緒に消えることになるだろう。」


  ◇   ◇   ◇   ◇  


▼「東芝から産業用リチウムイオン電池の新商品」
https://www.goo.ne.jp/green/column/eco-front-dyWjzpeWLy.html


-無人運搬車の充電用などに、4月上旬から発売-

株式会社東芝(以下「東芝」)は3月8日、産業用リチウムイオン電池「SIPシリ
ーズ」を4月上旬から販売開始すると発表した。


「SIPシリーズ」は無人運搬車、電動カート、建設機械、通信システム機器、
小型風力発電など産業用のアプリケーションが想定されている。長寿命かつ
短時間で充電可能という特徴を持ち、現在普及している鉛蓄電池を置き換え
る商品としての地位を目指している。


-長寿命、短時間で充電可能、そして小型-

従来の鉛蓄電池は約2年で新品との交換が必要だったが、新製品は約10年間使用
しても、80%の放電容量を維持している。このため電池の交換や廃棄コストが
低減し、環境負担も少ない。

また、通常の鉛蓄電池の充電期間が8~10時間であることに比べ、SIPシリーズ
の充電は約20分でも可能。容量が同等の鉛蓄電池と比較して、重量も約4分の1
になった。



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◆この疑獄事件をクローズアップすることが重要◆

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田中優より
「ぼくは戦争はエネ・カネ・軍需の利権のためだと思うし、
共謀罪もそれに反対する人たちの排除、威嚇のためだと思う。
軍事態勢になれば威嚇ではなく治安維持法になると思う。

そんな社会にしないために、
疑獄事件をクローズアップすることが重要だと思っている。」


  ◇   ◇   ◇   ◇  


▼「もう止まらない 森友学園大疑獄が安倍政権を吹っ飛ばす」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/200723/1


「潮目が変わってきた」――。「安倍1強」に対して精彩を欠いていた野党が
俄然、勢いづいてきた。大阪市の学校法人「森友学園」が、豊中市の国有地を
“タダ同然”で手に入れた問題で、森友と自民党の鴻池祥肇元防災担当相の接
触が明らかになったからだ。




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■「未来のあたりまえシリーズ1
ー電気は自給があたりまえ オフグリッドで原発のいらない暮らしへー」
(合同出版)
http://www.godo-shuppan.co.jp/products/detail.php?product_id=401


■「放射能下の日本で暮らすには? 食の安全対策から、がれき処理問題まで」
(筑摩書房)
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480878663/


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