イラク平和テレビ局メールマガジン ============================================= イラク平和テレビ局in Japan インターネット登録者向け 「イラク平和テレビ局 メールマガジン」vol.545 2018. 3.17 ============================================= ##このメールマガジンは、イラク平和テレビ局in Japanのインターネット登録者の皆様への情報サー ビスの一環としてお送りしています。## ※イラク平和テレビ局メールマガジンvol.545をお届けします。 目次------------------------------------------------------------------------ 【1】2018年3月17日配信:イラクで広がる小学校での体罰 【2】翻訳資料:2018年5月に実施されるイラク国民議会選挙について イラク労働者共産党 2018年1月24日 ------------------------------------------------------------------------------ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【1】2018年3月17日配信:イラクで広がる小学校での体罰 ★イラクでは小学校で教員が生徒に体罰を加える事件が広がっています。骨折などの大けがをする生 徒が出ています。 しかし教育省は体罰をやめさせるための対策を全く取っていません。 2018年1月、サナテレビはこの問題についてバグダッドの市民にインタビューを行いました。 ☆イラクの小学校で体罰が広がっていることについて、インタビューに答える市民はみんな憤り、 強く批判します。 ある市民は教員が自分の個人生活の問題の鬱憤晴らしのようにして生徒を殴る実態に怒ります。 ◆体罰のやり方もひどい。 「生徒の腕の骨が折られたり、目が腫れ上がったり、足の骨を折られる」という状態なのですから、 これはもう暴力・傷害であり、犯罪行為です。 市民が(教員は)「もっと大きな思いやりと、もっと大きな優しさを持つべきだ」と言う指摘は、 まことにもっともなことです。 ◇イラクの教育省は体罰をやめさせるための措置を何もとっていないというのですから驚かされます。 政府の無責任な教育政策のために、学校内の体罰問題が「生徒の両親と教員の両親が登場」する事態に なり、これが「部族同士の争いになって大混乱」にまで発展してしまうと言います。 ●さらに、教育界全体の腐敗の問題が起こっています。 インタビューによると、アラブ歴史協会が政府の資格証明を認めないという形での利権対立が起こって います。 公立の学校の教員がお金を取って個人授業をやると言うことがまかり通っています。 ◎数年前に全交(平和と民主主義をめざす全国交歓会)のために来日した石油労働者に聞いた話では、イ ラクでは基幹産業の石油労働者の月収が1000ドル程度で、教員は最低生活費に達するかどうかの500 ドル程度に過ぎないと言うことでした。 こんな低賃金だから個人授業のアルバイトをするわけです。 「お金があれば生きのびられますが、お金がなければ滅ぼされてしまう」という市民の声が、教育現場の厳 しい現実をよく伝えていると思います。 ★体罰をはじめとしたイラクの教育現場の問題は個人の責任で解決できるものではありません。 「一つの建物の中に3つの学校が入っている」とか、「1クラスに80人から100人の生徒がいる」など という状態が首都バグダッドでまかり通っているのです。 ☆イラク政府は、私立の学校を増やす一方で、公立の学校の設備改善や教員の賃金や労働条件の向上に取り組 まず、公教育を破壊してきたのです。 これがイラクの小学校で体罰が広がっている根本原因です。 サナテレビは公教育を取り戻す声を上げようと呼びかけているのです ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ---------------------------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------- 【2】翻訳資料:2018年5月に実施されるイラク国民議会選挙について イラク労働者共産党 2018年1月24日 http://www.ilalamam.com/Detail.aspx?id=12558&LinkID=18#.Wo7Ruqhl_IU 連邦裁判所の決定の後、イラク閣僚評議会は今年の5月8日を連邦議会選挙の日とする決定を行った。 これまでの選挙と同様に、我々が以前の議会中にも強調してきたように、この選挙は選挙によって決定を行う ことを意図したものではない。 それは、民衆が自由で自覚的に社会の政治的な命運を決定できるように自由な選挙をするための最低限の条件を 欠落させている。 れまでの全ての選挙と同じように、それは政党や大ブルジョアジーやブルジョアジーの宗派主義私兵がその憎む べき専制的権力を執行するために計画されているのだ。 彼らは権力の独占と既存の政治制度に対する支配権を再生産し、他の勢力によって、特に社会主義者や市民や政 教分離主義者や自由主義者や平等主義者によって触れられないようにするのだ。 選挙の狙いは、自由な大衆の基盤を奪いその中身を空っぽにすることであり、従って、民衆がどんな現実に参入 することも、政治的な未来を描くことも、社会を運営していくもこともできなくするためにあるのだ。 特定の勢力が選挙宣伝の条件と可能性を独占し、民衆を犠牲にしながら自らの政策を推進して、これらの勢力が 社会の富とメディアのチャンネルを支配している選挙というのは、選挙ではない。 権力と権力機関と日常生活を支配する社会は宗派主義や民族主義の私兵によって支配され、暴力と強権と武力によっ て支配されているのであり、そんな所では最低の支持と信頼しかない選挙は実施することはできないのである。 何十万人もの国内難民が、何の社会サービスも、仕事も、雇用の保障も安全の補償もないのにこんな私兵達の計画の ために強制的に元の土地に戻されるという状況での安全のない状況で行われる選挙というのは、選挙ではない。 正当性を持ち社会を代表していると認められるために最低限の投票率を決めることもしない選挙など、清潔な選挙を 笑いものにすることだ。 この議会が権力を持って14年以上がたち、何回も開会されたが、結果は同じであった。 汚職と、横領が広がり、イラク社会の60%以上が貧困線以下の生活を送り、この社会では富と経済的、財政的可能 性が十分ありながら、政治的自由と市民的権利の剥奪と宗派主義勢力による殺人と、宗派間や民族間の戦争に満ち、 最も基本的な社会サービスと電気や飲料水という最も欠くことのできないものを提供できないのである。 薬物が蔓延し、この社会に議会の諸政党によって支えられたマフィアの支配が広がり、社会に肉体的道義的衰退が押 しつけられ、市民社会を破壊し、長期契約を復活させ、自由と都市生活に敵対する時代に逆行する法律を制定し、女性 に敵対し少女をレイプさせる中世の決定を発布しているのである。 それは彼らの抑圧的な支配と権力を正当化するための選挙であり、その権力とは民衆が有益なものだとは考えた ことがないものであり、最も基本的な人間的価値と原理を嫌悪する権力である。 この権力とその議会は創設された一日目から民衆の意思に敵対するために作ったものである。この勢力と彼らの議会は 自由と平等という社会の最低限の人間的な目標を代表するのには不適切であると言うことは明らかだ。 勤労大衆や労働者や現在の状況、すなわち経済的な窮乏や、社会的な貧困や、生活と安全を操られていることや政治 に対する意思表明の首を絞められているという状況に直面している貧困者や社会の底辺に置かれている人によって広範 な社会的抗議行動と怒りの声が上がっている。 この声明によって、イラク労働者共産党はこの「選挙」と呼ばれている茶番劇に対するボイコットを表明し、労働者 と勤労大衆とよりよい生活を願うすべての人々に、自分たちの願いを保証する政治体制を作り上げるために選挙のボイ コットを呼びかける。 今日、これまでにもまして、現在の政治過程が敵勢力の人類の最も控えめな希望行に敵対する行動と目的であることが 骨の髄まで明瞭になり、すべての人に知られるようになっている。 より良い明日に向けて未来を建設することは、この茶番劇の完全な撤回を押しつけ、民衆の生活から議会とその勢力を 取り去ることによって実行される。 この選挙は暴かれ頓挫させられなければならず、この政治過程と政府の政治的意図に反対する大規模な大衆運動が組織 されなければならず、その運動こそがまともな生活と自由と安全を確保する民衆の願いと要求を満たすのである。 イラクの自由を求める民衆によってこのお笑いぐさの政治過程を終わらせなければならない! イラク労働者共産党 2018年1月24日 ……………………………………………………………………………………………………………………… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> ☆イラク平和テレビ局 in Japanのホームページアドレスはhttp://peacetv.jp/ です。 ☆イラク平和テレビ局 in Japan が配信する画像とこのメールマガジンについての感想をお寄せ下 さい。 メールの送付先アドレス:info@peacetv.jp 発行:毎週土曜日 発行元:イラク平和テレビ局in Japan 事務局 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------- イラク平和テレビ局in Japanからのメールマガジンの配信中止をご希望される場合は、お手数で すが、http://peacetv.jp/ のページにアクセスし、「解除」欄に自分のメールアドレスを入れて手続 きをしてください。また、下記の配信停止・バックナンバーのページからも配信停止ができるほか、 バックナンバーが読めます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※イラク平和テレビinJapan情報メールマガジンは、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を利 用して配信しています。 ■ http://www.mag2.com/