イラク平和テレビinJapan情報メールマガジン

テロの被害者に補償を行え!-イラクの障がい者の怒り


カテゴリー: 2017年07月29日
イラク平和テレビ局メールマガジン
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イラク平和テレビ局in Japan インターネット登録者向け
「イラク平和テレビ局 メールマガジン」vol.512                2017. 7.29
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ビスの一環としてお送りしています。##
※イラク平和テレビ局メールマガジンvol.512をお届けします。
目次------------------------------------------------------------------------
【1】2017年7月29日配信:テロの被害者に補償を行え!-イラクの障がい者の怒り
【2】翻訳資料:モスル陥落は中東の苦悩を終わらせない
2017年7月11日 リンジー・ジャーマニー(ストップ戦争連合・イギリス)
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【1】2017年7月29日配信:テロの被害者に補償を行え!-イラクの障がい者の怒り
 ★2017年6月、サナテレビはISの暴力や戦闘の中で負傷し障がいを負った人たちを取材し
ました。
ISのテロの犠牲となった警察官や兵士や市民は、まともな補償を行わないアバディ政権に対
する怒りの声をぶつけました。

 ☆2003年のイラク戦争・占領から現在のIS(「イスラム国」)に至るまで、イラクの市民はイ
  スラム政治勢力によるテロ攻撃に苦しめられてきました。市民の犠牲者は毎年数千人にも及びます。

 ◆ところが、マスコミが取り上げるのは爆弾攻撃などで亡くなったり負傷した人の数のみで、その後
の家族や負傷者の事が伝えられることはほとんどありません。
サナテレビはこんなテロ攻撃の被害
者を直接取材して視聴者に伝えています。

 ◇最初に登場する警察官のアシュラフ・アリ・アキリさんは2004年4月29日、ちょうどイラク
占領開始から1年後に仕掛け爆弾の爆発によって左足を失いました。
切断された左足をカメラにむけたままインタビューに応じる姿には胸が痛みます。
ところが、こんな被害を受けたアシュラフさんは政府から13年間放置されたままです。
まともな家さえ保障されずに借家暮らしです。彼はアバディ首相に「私を自分の息子のように守ってく
ださい」と要求します。

 ◆モスルをISから奪い返す作戦に参加していた兵士は、3年前にモスル近辺のチグリス川で負傷し
両腕が麻痺しています。
ところが政府から全く補償を受けていません。理由は何と、当局が彼の名前の表記を間違っていたか
らだというのです。
彼は自分の麻痺した腕をカメラに向けてこの不条理を糾弾し、「国防大臣には私の問題を解決しろ」
と訴えます。

 ◇最後に登場する学生は2006年にマフムディヤ地区に対する爆弾攻撃で両足と右目を失いました。
父親も自宅に爆弾攻撃を受けて亡くなりました。しかし政府からは何の補償もないし、彼自身大学生で
すが就職の展望はありません。
 
 ★2017年7月、イラクのアバディ政権はモスルのISを一掃したとして勝利宣言を行いました。
しかし治安悪化の中で負傷し、障害を負った人々に対する補償はほとんど行われていません。
政府は緊縮政策によって社会保障を切り捨てているからです。

 ☆番組を見ていただいてわかるとおり、こんなテロ攻撃の犠牲者たちのサナテレビに対する信頼感は
大きいものです。
サナテレビはテロの被害者たちの実態を明らかにし、共に補償を要求していこうと市民に訴えているのです。
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【2】翻訳資料:モスル陥落は中東の苦悩を終わらせない
2017年7月11日 リンジー・ジャーマニー(ストップ戦争連合・イギリス)
http://www.stopwar.org.uk/index.php/news-comment/2643-the-fall-of-mosul-won-t-end-the-agony-in-the-middle-east
10項目:モスルのISIS打倒がそうした脅威を終わらせるのではなく他の場所に移すことになる理由
1.モスルで「イスラム国」が打倒されたのでバグダッドでは戦勝祝いがあったのかも知れないが、イラク
とシリアの中の状況は悲惨なままである。
2.モスル陥落は巨大な犠牲を払って達成されらた。
イビニング・スタンダード紙のパトリック・コックバーンによると、ISISは彼らが守っていたどの
建物も米国が主導する「有志」連合軍の爆撃をすることでやっと追い出されたのであり、その結果モス
ル市は廃墟になり、市民にひどい犠牲が出て、食料や水やその他の施設が欠乏してしまった。
3.モスル包囲はが昨年秋に始められ、予想よりずっと長期間かかったのは、ISISが自爆攻撃やI
EDやブービー・トラップや、さらに広範囲に狙撃兵を使用するなど、非対称戦争を利用する軍事戦術
を展開したからである。
4.ISISはモスルで打倒されたし、シリアのラッカがすぐにそれに続くだろう。
しかしISISはイラクやシリアの他の地域で、中東の他の場所で、そして爆撃に参加したヨーロッパ
諸国でこうした戦術を利用し続けるだろう。
5.民族と宗教の分断はモスルで激化させられ、分断は続くというあらゆる兆候がある。
クルド民族や、ヤジディ教徒やキリスト教徒やシーア派のイスラム教徒がISISの手にかかって被害
を受けた。
スンニ派のイスラム教徒はISISと結びついている者もいたからだと疑われている。
6.ISISが打倒されれば中東地域で一掃の権力闘争を生み出すようであるのは、全ての主要関係国が、
自らの理念と戦略的な支配権を前進させたがっているからである。
7.ISIS自体は、イラク戦争と占領から生まれたものであり、それは2003年に対テロ戦争の一部
として始まり、目的はサダム・フセインを打倒することであった。
イラクはそれ以来ずっと戦争によって破壊し尽くされた国になっている。
8.当時広く予想されたように、2003年のイラク戦争は中東全土により巨大な不安定とより巨大なテ
ロの脅威を生み出す結果となった。
モスルのISIS打倒はそうした脅威を終わらせるのではなく、他の場所に移すことになるだろう。
9.ここでの犠牲者はなおも、過去何年にもわたって最も恐ろしい試練を受けている状況に苦しんできた
中東地域の普通の人々だろう。残念ながら、トランプとサウジアラビアを支持するイギリス政府の政策は
これを終わらせるには何の役にも立たないがより大きな火災を生み出すかも知れない。
10.この状況に対して軍事的な外交上の解決策は存在しない。
イギリスがこれらの戦争に参加しサウジアラビアのような政権を支持していることは、中東の民衆の苦痛
を長引かせるだけである。
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