サステナブルCSRレター

【本物のCSR】あの鮎がとても美味しかったわけ


カテゴリー: 2017年09月20日
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 サステナブルCSRレター        2017/09/20(No.333)
 ほぼ満月と新月にお届けします
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○《七十二候・月の暦》―――――――――――――――――――――

    玄鳥去る
    (つばめさる:ツバメが南に帰るころ)

     ●新月(朔)   ○9月20日(水)14:30
  
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《月の便り》「あの鮎がとても美味しかったわけ」

         サステナブルビジネス・プロデューサー 足立直樹

 おはようございます、レスポンスビリティの足立です。いよいよ秋で
すね。食べものが楽しみという方も多いのではないでしょうか。かくい
う私もそのクチですが、今日は秋に「はしり」や「さかり」となる食材
ではなく、これからだんだんと「なごり」になる鮎について書いてみた
いと思います。

 もちろんこれからが本番の子持ちも良いのですが、鮎らしさをもっと
も感じるのはやはり「さかり」の夏に食べる塩焼きではないでしょう
か。しかし実のところ、私は若い頃には「鮎の塩焼き」なんて言われて
も、あんな小さな魚をただ塩焼きにして、脂もそんなにのっているわけ
ではないのにどこがおいしいのだろう、と内心不思議に思っていまし
た。

 歳を重ねるうちに淡白な白身のおいしさがわかるようになって来たの
か、初夏になるとそろそろ鮎の季節だなと思うようにはなったのです
が、本当に鮎をおいしいと感じる経験をしたのはかなり最近のことで
す。

 まず一つ目の経験は、昨年の夏に四国を訪れたときのことです。少し
山の中に入ったところにある鄙びた料理屋さんでメインに出されたのが
炭火で焼いた鮎でした。かなり大ぶりの鮎が何匹も出されて、最初は正
直なところ「こんなに食べられるかなぁ」と思ったのです。ところが、
いざ食べ始めてみるとまずそのおいしさにびっくりし、次には無言で食
べ進み、あっという間に大きな鮎を二匹とも平らげてしまいました。一
山越えたぐらいのところにある清流で獲った鮎とのことでした。

 そして今年もとても印象に残った鮎に巡り合いました。一つは青森の
金鮎(きんあゆ)です。文字通に身体が金色に輝いているのでこの名前
があるそうで、白神山地を源流とする赤石川にだけ棲息しているとのこ
と。なんでもこの川の上流にある花崗岩に含まれる黄鉄鉱が鮎が食べる
藻類に付着するからなのだそうですが… たしかに焼いた後でもほんの
り黄色く見えました。

 日本で一ヶ所しか棲息していないので一般には流通せず、そのお店で
は地元の鮎釣りの名人から直接送ってもらっているとのこと。当然、天
気などの影響も受けやすく、その日も何匹かしか入らなかったものを運
良くいただくことができました。

 実は私はそんな貴重な鮎だということはまったく知らなかったのです
が、一口食べたら「えっ、これ何!?」と思うくらいに美味しくて、「こ
の鮎は何か特別なものなのですか?」と訊いたらご主人がそんな話をし
てくださいました。

 そしてもう一つは、富山のある料理屋さんでいただいた鮎です。その
お店では鮎を焼いて、まず頭と尾、そして背骨だけを丁寧に外して出し
てくれました。身が一番おいしくなる焼き加減ということで、皮の焼き
目もあまり濃くありません。

 その絶妙な焼き加減のお蔭で実にしっとりしていたのですが、びっく
りしたのは肝まで美味しかったことです。というのも、鮎好きの方は
「あのほろ苦い肝が美味しいんだ」とよくおっしゃいますが、私はこれ
までどちらからというと苦手でした。単に苦いだけで、とても美味しく
は感じなかったのです。

 ところがこの鮎の肝と来たら、ぷっくらと大きくて健康そうなだけで
なく、実に香ばしいのです。なぜ苦みもなくこんなにも香ばしいのかと
ご主人に訊いたら、「食べているものが違うからです」と即座に答えが
返ってきました。肝が苦いのは、汚れた川にいた鮎なのだそうです。

 この鮎は長良川の支流の吉田川から来たものだそうなのですが、それ
が大変な清流なのだそうです。ご主人もときどき出かけては、ご自分の
目で様子を確かめるそうですが、そのことを話されるときの実に嬉しそ
うな表情が印象的でした。

 さて、しばらくして再登場した尾頭と骨はじっくりと焼かれており、
身や肝とまた別の味わいでした。小さな鮎にこれだけ手間をかけるの
は、料理を最高の状態で供したいという料理人として矜持だけでなく、
この素晴らしい食材に対する愛情があるからに違いないと感じました。

 こんな経験を重ねるうちに私もさらに鮎が好きになって来たのです
が、それにしても感じるのは、この国の自然の豊かさです。豊かな森を
流れる清流があり、そこには岩に生える苔で肥える鮎がいる。そして季
節ごとや身体の部位ごとに方法を変えて料理する人がいる。

 これこそ日本の誇るべき自然資本と、その価値を高める味わい方でし
ょう。私はなんの芸もなくただ「美味しい、美味しい」と箸を運ぶだけ
ですが、それでもそれがどんな環境に育った鮎だったのか、今日はそれ
をどう活かそうと料理したのか、精一杯五感を使って感じながら、想像
しながら楽しむように心がけたいと思います。

 なぜなら、この美味なる魚を育ててくれる自然やそれと共に発達した
文化を高く評価することが、自然資本とそれに依拠する文化を守ること
につながるはずだからです。この鮎の美味しさを知った人は、誰だって
それを失いたいとは思わないでしょうから…

 そう考えると、私たちが自然の恵みをじっくりと味わい、さらにはそ
の由来を意識することやこだわることが、日本の自然資本を守ることに
なるのでしょう。そして、こうした思いに支えられた文化が、他から真
似されない、日本独自の強みになるはずです。

 さて、それでは食欲の秋はこれからが本番です。今年はどんな自然の
恵みを楽しみましょうか。

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ご好評をいただいています、足立の連載「サステナブル・ブランドの作
り方」が更新されました。今回はSDGsとも絡む話題です。

第14回:日本の中にある発展途上国(上) 女性を縛っているのは誰?

こんにちは、サステナブルビジネス・プロデューサーの足立です。最近
また色々と炎上するコマーシャルが出てきているようです。特にジェン
ダー(性)をテーマにした広告は炎上することが多いようです。

ジェンダーによる役割に対するステレオタイプな見方が無意識に多くあ
り、これが炎上を招いているのではないかと思います。そのような中で
珍しく、多くの女性から共感を受けた日本企業の広告があります。今回
はその広告をご紹介しましょう。まずは以下の映像をご覧ください。

http://www.sustainablebrands.jp/article/sbjeye/detail/1189342_1535.html

第14回:日本の中にある発展途上国(下)  日本は発展途上国!?

「この国には、幻の女性が住んでいる」という言葉で、日本ではまだま
だジェンダーで期待される役割が異なることをあえてリクルーティング
の広告で取り上げた化粧品会社のポーラ。その問題意識はいま急に始ま
ったものではなさそうです。

http://www.sustainablebrands.jp/article/sbjeye/detail/1189343_1535.html

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▼「SDGs 時代の森林×企業シンポジウム」
〜持続可能な社会づくりに向けた、新時代の企業の森づくり・木づかい〜

近年、企業等において「持続可能な開発目標(SDGs)」への関心が高
まりを見せています。また、政府一体となった「SDGs推進本部」が策
定した実施方針を受けて、各省庁・自治体や民間の取り組みも裾野が拡
がりつつあります。
そこで、SDGsの視点から多面的な価値を有する森づくり・木づかいの
価意義を再検証するとともに、企業によるCSR・CSVとしての森づく
り・木づかいの価値・意義を議論するために、シンポジウムを開催しま
す。

弊社代表足立も基調報告、パネリストとして登壇いたします。
奮ってご参加下さい。

◆日時:2017年10月11日(水)14:00〜17:15 (開場 13:30〜)
◆会場:経団連ホール (東京都千代田区大手町1-3-2 経団連会館2階)
◆主催:美しい森林づくり全国推進会議、林業復活・地域創生を推進す
る国民会議
◆対象:企業、NPO、行政、業界団体、研究機関等
◆参加費:無料
◆定員:200名(定員になり次第、締め切りいたします。)
◆詳細・お申し込み (フォレスト・サポーターズのwebへ)
→ http://mori-zukuri.jp/sdgsforest-sympo2017


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世界のCSR/サステナビリティ分野では非常に大きな動きが起きていま
す。欧米の先進企業は、地球規模で発生している気候変動などの環境課
題への対応、またサプライチェーンを取り巻く環境問題、人権・労働問
題に対応するために、CSR/サステナビリティを中核に据えた企業戦略
を打ち出しており、この認識・行動が遅れている企業は今後淘汰されて
しまう可能性があります。本講習では、ロンドン在住CSRコンサルタン
トが講師として、欧米企業が何故CSR/サステナビリティに取り組むの
か、最新事例とともにCSR/サステナビリティを事業戦略に統合する方
法をお伝えいたします。

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◆会場:東京都港区(お申し込み者に事務局よりご連絡致します)
◆対象:環境・CSR担当者、マーケティング・コミュニケーション担当者
◆主催:サステイナビジョン
◆講師:下田屋毅氏(ロンドン在住CSRコンサルタント、サステイナビ
ジョン代表取締役)
◆ゲスト:ニコス・アブロナス氏(CSE代表取締役)
◆詳細・お申し込み (サステイナビジョンのWebへ)
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▼「サスナビ!」から関連動画のご紹介

ビジネスが生物多様性に配慮しなければいけない理由とは...

■サスナビ! 105 生態系サービスの重要性 <自然資本(3)>
https://youtu.be/24_7jD3bjss

○――――――――――――――――――――――――――――――●
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東京都品川区上大崎1-1-4 エスティメゾン白金台102
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