バートランド・ラッセルに関するメルマガ

編集後記 安倍首相の好きな女性のタイプ?


カテゴリー: 2017年07月29日
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 (週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン
  no.0544_2017/07/29 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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     ■ 目 次 ■
          
(1)ラッセルの著書及び発言等からの引用
(2)ラッセルに関する記述や発言等
 編集後記

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(1) ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの言葉366」
      n.1147~n.1152 を発行しました。
   http://archive.mag2.com/0001626338/index.html

  以下,1つだけ再録します。
   http://archives.mag2.com/0001626338/20170726060000000.html

◆ 第6章 剥き出しの権力 n.25

 ルソーの『社会契約論』は,現代の読者にとって(は),非常に革命的な(意味を
持つ)ものとは思われない。(従って)この本が諸政府にとってなぜそんなに衝撃な
ものであったか(今日)理解することは困難である。(衝撃的であった)主な理由は、
『社会契約論』が,政府の権力の基礎を,君主に対する迷信的な尊敬ではなく,理性
的な根拠で採用された社会慣習に置こうとしたことである,と私は考える。ルソーの
学説が世界に及ぼした影響は(影響を見れば),政府(統治)のための何らかの非迷
信的な基礎(が必要なこと)を人々に同意させることの困難さを示している(困難さを
明らかにしている)。恐らく,このこと(同意させること)は,迷信があまり急激に一
掃された場合には,不可能であろう。自発的な協力でいくらかの実践をすることは
(が)事前の訓練として必要である。その場合の大きな難点は,法に対する敬意は社
会秩序に欠くべからざるものであることである。しかし,もはや同意を要求しない伝
統的な政体の下では,法に対する尊敬は不可能であり,革命(下)においては無視さ
れるのは必然的である。しかし,この問題は難しいものではあるが,もし秩序ある社
会の存在ということが,知性の自由な行使と両立しうるものであるべきだとするなら
ば,解決されなければならない(問題である)。

Chapter VI: Naked Power, n.25

Rousseau's "Social Contract," to a modern reader, does not seem very 
revolutionary, and it is difficult to see why it was so shocking to 
governments. The chief reason is, I think, that it sought to base 
governmental power upon a convention adopted on rational grounds, and not
 upon superstitious reverence for monarchs. The effect of Rousseau's 
doctrines upon the world shows the difficulty of causing men to agree upon
 some non-superstitious basis for government. Perhaps this is not possible
 when superstition is swept away very suddenly: some practice in voluntary
 co-operation is necessary as a preliminary training. The great difficulty
 is that respect for law is essential to social order, but is impossible
 under a traditional regime which no longer commands assent, and is 
necessarily disregarded in a revolution. But although the problem is 
difficult it must be solved if the existence of orderly communities is to
 be compatible with the free exercise of intelligence.
 出典: Power, 1938.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/POWER06_250.HTM


■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
      n.1102~1107号 を発行しました
   http://archive.mag2.com/0001623960/index.html

  以下,1つだけ再録します。

◆ R英単語・熟語 n.1103

★ stationary (adj.)【動かない,静止した;定住した;増減のない】

* stationery(文房具)とスペルを混同しない。
* stationary satellite 静止衛星
* a statoinary population 増減のない人口
   http://russell-j.com/beginner/reitan-s115.htm

<用例1>
New knowledge is the chief cause of progress, and without it the world would
 soon become stationary. stationary .
[新しい知識は進歩の主な要因であり,新しい知識がなければ,世界はすぐに停滞し
てしまうだろう。]
 出典:ラッセル『教育論』第三部_知性の教育_第18章「大学」
     http://russell-j.com/beginner/OE18-080.HTM

<用例2>
It is true that, as Mr. Carr Saunders has pointed out, the usual rule has 
been for population to be practically stationary, and an increase such as 
has occurred in the nineteenth century is a most exceptional phenomenon.
[確かに,カー・サーンダーズ氏が指摘しているように,人口は,事実上,静止して
いる(増減がない)のが通則であり,十九世紀に起こったような増加は,きわめて例
外的な現象である。]
 出典:ラッセル『結婚論』第17章「人口問題」
     http://russell-j.com/beginner/MM17-020.HTM

<用例3>
The population of England is still slowly increasing owing to improvements
 in medicine and hygiene, but it is rapidly approaching a stationary figure.
[英国の人口は,医学と衛生学の進歩のおかげで,いまなお,ゆっくりと増加しては
いるが,急速に増減の変動のない数字に近づいている。]
 出典:ラッセル『結婚論』第17章「人口問題」
     http://russell-j.com/beginner/MM17-060.HTM

<参考1>
A stationary target is easiest to aim at.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.

<参考2>
The car collided with a stationary vehicle.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.


★「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2」 n.845~850

1)n.845: 「全能の」神はサディスト? or 神は全能ではない? 「人間的な」神?
          http://russell-j.com/wp/?p=2826

 このような,ひとつの側面における比較的に細かい異議は別にして置くとして,キ
リスト教の基本的教義(根本教義)は,それが肯定されるには(前に)非常に多くの
倫理的なこじつけ(歪曲)を必要していることは明らかである。(即ち)世界は善であ
り,全能である唯一の神(注:絶対神)によって創造された,と我々に告げられてい
る。(全能の)神は世界を創造する前に,世界に含まれるあらゆる苦痛と惨めさを予
見された(とされている)。それゆえ,神はその全てに対して責任がある(ことにな
る)。この世の中の苦痛は(人間の)原罪にあると論ずることは無用である。第一に
それは真実ではない。河川が堤防を越えて氾濫したり,火山が噴火することは(人間
の)罪(が原因)ではない。しかし,たとえそれが真実であったとしても,(神に責
任があることには)なんの違いもない。もし,私が将来殺人鬼(殺人狂)になること
を知りながら自分の子供をもうける(注:beget こしらえる)とするなら,私は,彼
(自分の子供)の罪に対して当然責任がなければならない。神が人間を創造すること
を決意された時,人間が(将来)犯すであろう罪を事前に知っていたとするならば,
神はそれらの罪のすべての結果に対し,明らかに,責任がある。普通のキリスト教徒
の論拠(argument 言い分)は,この世の苦痛は,罪の浄化(清め)であるから,善い
ことである(善である)というものである。もちろん,この議論はサディズムの合理
化(理屈付け)であるにすぎない。しかし,いずれにせよ,極めて薄弱な論拠(言い分)
である。私は,誰でもよいがキリスト教の信者を病院の子供の病棟(小児病棟)にご
招待して,そこで子供が耐えている苦痛を見守ってもらい,そこにいる子供たちは,
苦しむに値するほど道徳的に(神から)見捨てられたのだという主張を固執してもら
いたいものである。こんなことを彼(そのキリスト教徒)に言わせるには,人間は,
心のうちにあるすべての慈悲や同情の感情を殺さねばならない。要するに彼は,彼が
信じている神と同様に残酷にならなければならないのである。こうした苦しみに満ち
た世界に,全て神様の配剤があるのだ(all is for the best)と信じる者は,誰ひと
りとしてその倫理的価値を損なうことなしにいられない。(注:大竹勝訳『宗教は必
要か』では「この苦痛の多い世界で,万事この上なくうまくいっていると信じている
人は、彼の倫理的な価値をそこなわずにいることはできない」と不適切な訳をされて
いる。一見よさそうに見えるが,’all is for the best’ というのが,「全ては神
のなせるわざ(配剤)だ」という慣用句であることにまず気づかなければいけない。
)なぜなら,彼は常に(神が創造したこの世の)苦痛と悲惨さに対する言い訳を見つ
けなければならないからである。

Leaving these comparatively detailed objections on one side, it is clear 
that the fundamental doctrines of Christianity demand a great deal of 
ethical perversion before they can be accepted. The world, we are told, was
 created by a God who is both good and omnipotent. Before He created the 
world He foresaw all the pain and misery that it would contain; He is 
therefore responsible for all of it. It is useless to argue that the pain 
in the world is due to sin. In the first place, this is not true; it is not
 sin that causes rivers to overflow their banks or volcanoes to erupt. But
 even if it were true, it would make no difference. If I were going to beget
 a child knowing that the child was going to be a homicidal maniac, I should
 be responsible for his crimes. If God knew in advance the sins of which man
 would be guilty, He was clearly responsible for all the consequences of 
hose sins when He decided to create man. The usual Christian argument is 
that the suffering in the world is a purification for sin and is therefore a
 good thing. This argument is, of course, only a rationalization of sadism; 
but in any case it is a very poor argument. I would invite any Christian to 
accompany me to the children’s ward of a hospital, to watch the suffering 
that is there being endured, and then to persist in the assertion that those
 children are so morally abandoned as to deserve what they are suffering. 
In order to bring himself to say this, a man must destroy in himself all 
feelings of mercy and compassion. He must, in short, make himself as cruel
 as the God in whom he believes. No man who believes that all is for the 
best in this suffering world can keep his ethical values unimpaired, since
 he is always having to find excuses for pain and misery.
出典:Has Religion Made Useful Contributions to Civilization? 1930
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/0466HRMUC-040.HTM

<寸言>
 いかなる宗教にも迫害を受けてきた歴史と迫害を行ってきた歴史の両面がある。い
かなる宗教も迫害を与えてきたことについては忘れがちであり,特に他の宗教につい
ては「邪教」ととらえ、そういった宗教に対する迫害には「寛容」である。

2)n.846: 宗教に対する「知的な」異議
          http://russell-j.com/wp/?p=2829
     
3)n.847: キリスト教における霊魂不滅の教義
          http://russell-j.com/wp/?p=2833

4)n.848: キリスト教徒は,キリスト教の負の歴史をもっと知るべき
          http://russell-j.com/wp/?p=2836

5)n.849:キリスト教の「自由意志の教義」と「自然法則に対する信仰」
     http://russell-j.com/wp/?p=2841

5)n.850:「キリスト教」対「進化論」
     http://russell-j.com/wp/?p=2845


★「ラッセルの言葉_画像版」

 日本語 version : n.0265j-0271j を投稿
 英 語 version : n.0265e-0271e を投稿

 1つだけご紹介
  http://russell-j.com/smart_r366/r366g_j0267.html

 通常の人間性の特徴の中で,ねたみが最も不幸なものである。ねたみ深い人は,他人
に災いを与えたいと思い,とがめられることなく(罰を受けることなく)できるとき
にはいつでもそうするだけでなく,ねたみによって,自分自身をも不幸にする。ねたみ
深い人は自分が持っているものから喜びを引き出すかわりに,他人が持っているもの
から苦しみを引き出す。

Of all the characteristics of ordinary human nature envy is the most 
unfortunate; not only does the envious person wish to inflict misfortune 
and do so whenever he can with impunity, but he is also himself rendered
 unhappy by envy. Instead of deriving pleasure from what he has, he derives
 pain from what others have.
 出典: The Conquest of Happiness, 1930, chap.6:Envy
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA16-030.HTM

 <寸言>
 嫉妬を始めとした妬み(ねたみ)は不幸の主要な原因の一つ/客観的に見たら幸福
なはずだと周囲から思われる人も,ねたみにより,自分で自分を不幸にしてしまう。 

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(2) ラッセルに関する記述や発言等
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★インターネット情報源
1)(NAGLLY.COM ブログ) 「Russell's Teapot - ラッセルのティーポット」
   http://naglly.com/archives/2017/07/xkcd-russells-teapot.php

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 編集後記 安倍首相の好きな女性のタイプ?
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 安倍首相が好きな女性のタイプは,気は強いが自分(首相)を賛美してくれる従順
な人間(妻の安倍昭恵もそう)。現職の女性閣僚では,稲田,高市,丸川の三人(男
性閣僚は,お友達かあるいは地方創生担当大臣の山本幸三などの絶対服従おべっかタ
イプばかり)

 稲田大臣については、今村復興大臣を失言だけで簡単にやめさせたのに、問題が次
々と出ているのに(どうしてそんなにかばうのかと国民の多くが不思議がるほど)か
ばい、辞職させようとしてこなかった。そういった態度は,安倍内閣の支持率が下が
る要因の一つであった。南スーダンの日報問題で隠蔽を指示したのではないかと稲田
大臣は疑われているが,もしかするとその隠蔽を稲田大臣に指示したのは安倍総理か
も知れない。そうであるからこそ、これまで,稲田大臣をやめさせるわけにいかなか
ったのかも知れない。結局は迷宮入りになりそうだが・・・?(松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に : matusitaster@gmail.com

■登録・解除・変更はこちら: http://russell-j.com/R3HOME.HTM
■WEBサイト: http://russell-j.com/
     ( top page: http://russell-j.com/index.htm )
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