バートランド・ラッセルに関するメルマガ

バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジンn.48


カテゴリー: 2007年11月17日
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バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン
 2007/11/17:n.0048 (2006/12/21 創刊) (毎週土曜or日曜日発行)
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HP(main): http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/index.htm 
Blog: http://green.ap.teacup.com/russellian/ (あるRussellianの呟き)
Blog その2(Google Blogger): http://russell-j.blogspot.com/ ・
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 ■ 目 次 ■

(1) ラッセルの著作や発言からの引用(新規にアップ or 再編集してアップ)
(2) ラッセルに関する著作等からの引用(再編集しアップロード)
(3) 小森健太朗(著)『探偵小説の論理学−ラッセル論理学とクイーン、笠井潔、
  西尾維新の探偵小説』の紹介
(4) 編集後記

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(1) ラッセルの著作や発言からの引用(新規にアップ or 再編集してアップ)
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★牧野力(編著)『ラッセル思想辞典』より
  http://russell.cool.ne.jp/beginner/SOLITARY.HTM

 1901年(ラッセル29歳)のある日、ホワイトヘッド夫人(Evelyn Whitehead)
 が激痛の発作から死に直面する瞬間に私は立ち会った。(松下注:ラッセルは
 彼女の痛みをやわらげるようなことはなにもできず、無力感に襲われる。)突
 然、人間の魂の孤独に私はとらわれ、大地が足下から崩れさる思いを味わった。
 人間の魂の孤独、寂寥に耐えられない気持、聖者の強い愛以外人間の魂に触れ
 るものは何もないという心情、また、この愛からほとばしるものでなければす
 べてが有害・無用となり、戦争(という手段で問題を解決しようとすること)
 はまちがっているという想いが強くなった。
 人々は互いに己の内なる孤独と寂寥の真髄に触れ合い、語り合うべきだと感得
 した。釈迦の願いにも似た深い望みで一杯になった。
 この五分間が過ぎた時、私はまったく別人になっていた。街頭の人々の胸の奥
 に共感しうる思いがした。
 第一次大戦中の反戦的態度には、この瞬間に感得した心情が心の底にあって、
 それが外に現れたものである。それ以後、人間関係において感動しやすい情的
 な傾向を私はもつようになった。

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(2) ラッセルに関する著作等からの引用(再編集しアップロード)
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★(ラッセル協会の在り方・提言5)牧野力「'知る'とはどういうことか」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/MAKINO3.HTM
  
 ・・・。10年たてば、こういう研究団体も、いろいろの変化の波に洗われ、世
 代の交代の必要に迫られるのは自然の成り行きかとも思われる。中でも、イン
 フレは、善意や奉仕をその限界に追い込む直撃弾である。・・・。

★(ラッセル生誕95周年記念講演会)牧野力「ラッセルの民主主義について」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/MAKINO5.HTM
  
 ・・・。最後に、ラッセルは人口増による集団規模の増大が、能率のために人
 間を細胞化するが、大組織が個人的独創性を育成しない限り、組織体は老化し、
 崩壊すると言う。その対策として集団の対内民主化の必要を強調する。間接民
 主主義が直接民主主義を指向する時、どこに、何に、その具現策を見出すかと
 いう問題が出る。これは、現代的課題であろう。ラッセルが、代議政治が民主
 主義に新しい危険をもち込んだと指摘しているのは、間接民主主義のうみ出す
 もののことで、議会政治への不信は西側における共通事象である。・・
  
★野力「ラッセルの言葉 'Open Heart and Open Mind'」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/MAKINO7.HTM
  
 ・・・。そして、次のように説く。
 「世界が(皆)基督教徒になれば、国際紛争は消え去るという発想は妄想であ
  る。第一次大戦の参加国の元首、首脳部は熱心なクリスチャンと自負してお
  り、反戦家(に対する)迫害に拍手したのを想起すればよい。産児制限禁止
  を忠実に実行すれば、地上は貧困と戦争の巣となる。現代に見放されたアリ
  ストテレスの論理学によって、カトリックは神の存在を論証しようとする。
  人間が神の設計に従って生きるという発想は進化論によって論破された。ヒ
  ンズー教の白牛聖視や未亡人の再婚禁止令も無用の害を与える邪教である。
  ・・・。
 
★牧野力「バートランド・ラッセルについて−"Open Mind and Open Heart"」
  http://russell.cool.ne.jp/beginner/MAKI-T02.HTM
  
 ・・・。卿の一生は,その97歳という2世紀に亘る長い年月であったが,人間の寿
 命としても珍らしいだけでなく,永眠される日の夕方まで,頭脳はその明敏さの
 衰えもなく,世界平和のため,アラブ(パレスチナ)問題についての公開メッセー
 ジの執筆に当られた。(ロンドンタイムズ紙は,その後,このメッセージを1頁全
 部使って,掲載している。) 同紙の記事によれば,卿はいつもの習慣で,入江を見
 降ろすウェールズの丘の中腹にある別荘の二階から夕陽の沈むのを楽しみなが
 ら,メッセージの執筆を終え,いつものように,一ぱいのウィスキーを飲んで,平
 常と何ら変るところなく,床に就いた。・・・。
 
★金子光男「ラッセル教育思想の理論と実践」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/KANE-M01.HTM
  
 ・・・。さて、ラッセルの教育思想と実践を考えるためには、彼の思想的転換
 という事実に着目しなければならない,それは彼が、一九一四年の第一次世界大
 戦の勃発に際して、イギリス国民がその参戦を歓喜して迎えたという光景を目
 撃して、ここから、いわゆる「論理学から政治学へ」(From logic to politics)
 という一大転換を行なったという事実である。彼はこのときから、国民が戦争
 を愛好する心理と衝動をもっていることを突きとめ、この人間性と取り組むと
 いう新しい仕事に着手したのである。人間性を取扱う仕事こそ教育の問題であ
 り、ここから彼の教育への関心がスタートしたのである。・・・。

★[ラセル卿追悼文]ミヤザキ・ヒロシ「ラッセルとわが家の教育」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/MIYA-H01.HTM
  
 古い話で、1933年に長男が生まれたときのことです。そのころ、ラッセルが、
 毎年のように出していた社会評論や教育論の本を待ちかねるようにして手に入
 れ、読みふけっていたわたくしは、「こどもは赤んぼうのときから、もう、親
 のかおいろをみる。その泣くのは、多くのばあい、苦痛のためではなくて、か
 まってもらいたいからだ」とあるのを読んで、なるほどと思ったのです。たし
 かに、子どもは、よく、外でけんかをして負かされたり、ころんで、ひざをす
 りむいたりしたときに、歯をくいしばるようにして家にかえり、家人のかおの
 みえるところ、家人に声のきこえるところで、ワッと声をあげて泣く。よし、
 それならば、その逆をいこう。心配そうなかおをして、子どもにそれを気どら
 れるようなことはしないぞ、と決心したわけです。・・・。
 
★[ラ卿追悼講演]宮沢俊義「たたかう民主主義者(B. Russell)」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/MIYA-T01.HTM
  
 ・・・。ラッセルが「戦う民主主義者」であることは、彼のきわめて強い性格
 と関連があるようだが、こうした性格は、たとえば、宗教に関する理論におい
 てはっきりあらわれている。宗教を心からは信じていないのに、民心に安心立
 命を与えるものとしての宗教の「社会的効用」を説く立場は、プラトン以来、
 古くから存在するが、ラッセルは既成宗教の信仰に対して、終始きわめてきび
 しい態度をとった。かれによれば、人生のきびしい現実に自分の力で直面する
 ことを避け、宗教に縋って安心立命を得ようとする者は卑怯である、とされる。
 ・・・。

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(3) 小森健太朗(著)『探偵小説の論理学−ラッセル論理学とクイーン、笠井潔、
   西尾維新の探偵小説』の紹介
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★小森健太朗(著)『探偵小説の論理学−ラッセル論理学とクイーン、笠井潔、
   西尾維新の探偵小説』の紹介(松下)
  http://russell.cool.ne.jp/ad071110.htm
 
 著者の小森健太朗氏は、本書のあとがきのなかで、「本書のコンセプトとして
 は、探偵小説の批評書であると同時に、哲学書・思想書たらんと志した。」と
 書かれている。
 私は論理学の専門家でも、(探偵小説は好きである程度読んでいるが)E.ク
 イーンやましてや西尾維新などの探偵小説を読んでいるわけではないので、本
 書を批評する資格はない。論理学や哲学の観点からの批評は、三浦俊彦氏がい
 ずれ行ってくれると思われるので、ラッセリアンの私としては、多くの皆さん
 に読んでもらえるように、紹介だけさせていただくことにしたい。・・・。
 
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(4) 編集後記 
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 今回は、日本バートランド・ラッセル協会の常任理事であり、当協会の事務局
 を最初から最後まで担当しておられた(故)牧野力・早稲田大学政経学部教授
 (1909〜1994)のラッセル関係の論文・エッセイ等を特集しました。
 牧野先生(早稲田大学の英文科卒)は、早稲田の政経学部教授といっても政治
 や経済を教えていたわけではなく、英語の教師でしたが、牧野ゼミではずっと
 バートランド・ラッセルをとりあげていました。(早稲田の教員になったのは、
 1963年、54歳の時ですので、英語の教師としてもキャリアはそれほどあるとは
 言えません。)
 ラッセルの死後、ラッセル協会の活動は不活発になり、牧野先生が1980年に早
 稲田大学を70歳で定年退職した時には、休会状態になっていました。早稲田の
 政経学部におかれていた事務局は存続できなくなった関係や牧野先生の年齢の
 こともあり、牧野先生から依頼されて、私がラッセル協会の事務局(の残務処
 理)を担当することとなりました。その後、解散式をしたわけではないですが、
 ラッセル協会は自然消滅の状態となりました。(松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良・まつしたあきよし)
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