バートランド・ラッセルに関するメルマガ

バートランド・ラッセルに関するメール・マガジンn.38


カテゴリー: 2007年09月08日
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バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン
 2007/09/08:n.0038 (2006/12/21 創刊) (毎週土曜or日曜日発行)
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HP(main): http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/index.htm 
Blog: http://green.ap.teacup.com/russellian/ (あるRussellianの呟き)
Blog その2(Google Blogger): http://russell-j.blogspot.com/ ・
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 ■ 目 次 ■

(1) ラッセルの言葉
(2) ラッセルの著作や発言からの引用(新規にアップ or 再編集してアップ)
(3) ラッセルに関する著作等からの引用(再編集しアップロード)
(4) その他
(5) 編集後記

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(1) ラッセルの言葉(ラッセル著『教育論−特に幼児教育について』より)
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 [n.0084:]
 「あらゆる種類の知的体系−−(たとえば)キリスト教、社会主義、愛国主
  義など−−は、孤児院のように、服従のお返しに'安心感'を与えようと待
  ち構えている。」
 ★出典: http://russell.cool.ne.jp/beginner/OE02-210.HTM
 
 (世の中は分からないことばかりであり、不安に満ちている。そのような環
  境では安住できないので、人は「軽信」に陥り易い。人によって「軽信の
  対象」は種々様々である。「自由人」とは金持ちで気ままな生活のできる
  人を言うのではなく、そのような軽信に陥らない、「精神の自由」を持っ
  た人間を指すべきだろう。しかし、ラッセルが言うように、「自由な精神
  生活は、何らかの信条(教義)に包まれた生活のように、暖かく、快適で、
  愛想のよいものではない。」 あなたはどちらを選ぶのか?!・・・)
   
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   All sorts of intellectual systems - Christianity, Socialism,  
   Patriotism, etc - are ready, like orphan asylums, to give safety 
    in return for servitude.
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(2) ラッセルの著作や発言からの引用(新規にアップ or 再編集してアップ)
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★ラッセル『教育論−特に幼児期における』より
  http://russell.cool.ne.jp/beginner/OE02-220.HTM

 ・・・。特別な能力があるところには、常に独立の精神があるべきである。
 しかし、人間は、世間から距離を保つために、全身の針を逆立てるハリネズ
 ミのような存在になるべきではない。私たちの日常活動の大部分は、協調的
 であるべきであり、協調は本能的な基礎を持っていなければならない。にも
 かかわらず、私たちは皆、自分が特によく知っている事柄については自力で
 考えられるようになるべきであり、また、自分が大切だと信じている場合に
 は、たとえ人気のない意見でも公言する勇気をもっているべきである。こう
 いう大まかな原則を特殊な場合に適用するのは、当然、難しいかもしれない。
 しかし、本章で考察している美徳を人びとが一般に持っているような世界で
 は、それは現在ほど難しくはないだろう。たとえば・・・。

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(3) ラッセルに関する著作等からの引用(再編集しアップロード) 
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★吉田夏彦「(ラッセル)哲学と論理学」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/YOSI3-01.HTM
  
 ・・・。そこで現在において論理学と哲学との関係を論ずるのには、ラッセ
 ルが、かつて同じ主題についておこなった議論をじかに追っても、あまり意
 味はないことになりそうである。それよりも、論理学や哲学の現在の発達段
 階に即した話をした方が適当である。しかし、こうすることは、ラッセルが、
 20世紀の始めに情熱的におこなった議論のいわば精神ともいうべきものを受
 けつぐことにはなると思う。特に、哲学研究者の間に、論理学が哲学にとっ
 て持つ意義がまだ十分に浸透しているとは、いえないのが現状であることを
 考えると、なおのことそういえると思う。いいかえると、5,60年前のラッセ
 ルの主張のこまかい点に通じている哲学史家はふえても、当時のラッセルが
 当時の論理学の発達状況をふまえてこの問題をとりあつかったのと似たこと
 を現在においてこころみる哲学者の数は、依然として少いのが現状である。
 ・・・。
 
★吉田夏彦「ラッセルの理論哲学」
  http://russell.cool.ne.jp/YOSIDA5.HTM
  
(この論文は1962年始めに『理想』に発表されたものであるが、翌年1963年に
 はコーへンが「連続体仮説と選択公理の独立性の証明」を発表している。1970
 年の『理想』(B.ラッセル特集号)に掲載された論文(「ラッセルの理論哲学
 と論理学」)の最後では、吉田氏は、次のようにのべており、吉田氏のラッ
 セル解釈も少し変化したと思われるため、併読をお願いしたい。
 「・・・。なぜなら、この小文でのべたことにしても、集合論などの最近の
 成果をふまえてラッセルの発言を解釈することが可能になったからこそ、論
 理学者の常識になったのであり、それ以前には、ラッセルの集合についての
 いい分は、なかなかつかみにくかったからである。ラッセルは俗説に反し、
 明噺な著者ではない。学問のその後の発展を註釈としてはじめて生かされる、
 偉大ながら難解な予言者であったし、これからもそうであろう'」 
 
★(ラッセル追悼) 吉田夏彦「ラッセルについて」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/YOSI2-01.HTM
  
 ラッセルは、はじめ、明快な思想家として私をひきつけた。特に、Our Knowledge
  of the External World, 1914 は、若い頃接したほかの哲学者、たとえば、
  カントの著作にくらべれば、はるかにわかりやすく書かれているように思え、
  楽しんでよんだものである。いうまでもなく、「哲学の著作も、学問の著作
  であるかぎり、わかりやすく書くべきものである」というのが、私の信念で
  ある。難解ということや、はぎれの悪さということは、時に同情して許すべ
  きことがらとなる。しかし、決して、誇の種とすべきことがらではない。
  ・・・。

★橋本峰雄(解説)『哲学の諸問題』(The Problems of Philosophy, 1912)
  http://russell.cool.ne.jp/RV-PP.HTM
  * 故)橋本峰雄氏は当時、神戸大学教授(哲学・倫理学専攻)にして京都・
  法然院(第30世)貫主。 
 
 ・・・。だが、本書の最大の意義は、終りの2章「哲学的知識の限界」と「哲
 学の価
 値」とにあるだろう。ラッセルはそこで、先天的・形而上学的な推理によって
 宗教の根本的教説、宇宙の本質的な合理性、物質の虚妄、悪の非実在性などを
 証明しうるとする、伝統的な哲学の希望をすべてむなしいものとしりぞける。
 かれは、そのいわゆる外面的関係の理論により、「真理は全体である」という
 へーゲル主義のテーゼを粉砕し、哲学の方法を論理的・科学的「分析」に定着
 させようとする。それは、問題を明確な諸問題に分割し、各個撃破的に解剖し
 てゆく方法である。そして、哲学的知識が本質的にみて科学的知識と別種のも
 のでないことを、つよく主張するのである。わたしたちが明確な知識を得ると
 き、それはもはや科学となる。その残余のみが哲学の領域なのである。
 ただ、哲学が科学と異なるところがあるとすれば、それは旺盛な「批判」、デ
 カルトの「方法的懐疑」である、とラッセルはいう。その武器は、存在を必要
 なくしてふやさず、ものの説明原理をできるだけすくなくするという、いわゆ
 る「オッカムの剃刀(カミソリ)」である。しかもラッセルは、哲学の価値を、
 このような知識批判にのみみとめたのではなかった。哲学の主要な価値は、む
 しろ観想の自由にある。それは、狭い人間中心主義を離脱し、非情な宇宙を客
 観的に観想することを通して得る精神の「自由と公平」である。そしてかれは、
 こういう哲学的観想の精神は、「行為と情動の世界においても同じ自由と公平
 をいくらかは保持するであろう。」という。本書の結語には、ラッセル終生の
 叙情がこもっている。・・・。
 
★一柳富夫「ラッセルの認識論」
  http://russell.cool.ne.jp/ICHIRYU.HTM

 ・・・。ここに、われわれはラッセルの基本態度を認めることができるのでは
 なかろうか。ヒュームのように理解と実践とを使い分けることなく、人間の外
 側に立つ非人間的な真理のうちに確実なもの、統一的なものを求めようとする
 理論的要求と、人間のこの世的な営みのうちにのみ価値を認めざるをえない実
 践的要求との間の矛盾を絶えず感受しながら、その緊張のうちに生きている人
 間ラッセルの姿を認めることができるのではなかろうか。・・・。
 
★一柳富夫「ラッセルの認識論と現代」
  http://russell.cool.ne.jp/ICHIRYU2.HTM
  
 ・・・。彼の70年にわたる精力的な哲学的営為の秘密を、われわれはこの精神
 的緊張の中に求めざるをえないであろう。彼の認識論も実践論も実はこの緊張
 の中から生み出されているのであり、そして両者の内的支点として彼が終生追
 求した客観性の基準こそ、この緊張関係を成立させるものにほかならないであ
 ろう。彼にとって、人間を超えた確実性や統一を断念することは、他方におい
 て、人間以外を認めようとしない人間中心的なヒューマニズムをも拒否するこ
 とを意味していた。問題は、非人格的・非人間的真理と人格的・人間的世界と
 の関わり方にあるのである。この関わり方の理論的追究において彼の認識が成
 立し、この関わり方の主体的遂行において、彼の実践論が成立しているとみら
 れるのであり、われわれは、ラッセルの姿を「非人間的真理を求めるヒューマ
 ニスト」として描き出すことができるであろう。しかし、本論文は彼の実践論
 の積極的な展開を意図するものではない。彼の認識論の理論的追究を通して、
 右の関わり方を明らかにし、それが現代に生きるわれわれにとってどのような
 意味をもっているかを解明しようと試みるにすぎない。・・・。
 
★藤田省三「情熱的懐疑家」(ラッセルの死に際して)
  http://russell.cool.ne.jp/FUJITA-S.HTM
  
 死はすべての個人にとって確実に来るものであり同時にいついかにして来るか
 はまったく不確かなものである。もしすべての人に対して同時に死がやって来
 たら人類は滅ぶ。人類が生存しつづけられるのはこの確実な死がばらばらにや
 って来ることによる。個々の死の間の時間的ずれが生存を支えている。「死者
 の時」の不確実性が人類生存の基礎的条件である。その点で、不確かさへの確
 信をもっていつもファナティシズムと戦ったラッセルはやはり人類にとって大
 切な人だったように思う。彼にとっては、水爆は「死者の時」の不確実性を取
 払って万人に平等な「死者の時」を与えるからこそ人類の敵なのではなかった
 ろうか?・・・。

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(4) その他 
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★トップページに「掲示板コーナ」新設
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/index.htm
  
 トップページにラッセル関係の「お知らせ、伝言、ニュース」等を掲載する掲
 示板を設けました。掲載 するとよい情報がありましたら、ご連絡ください。
 
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(5) 編集後記 
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 メルマガの第38号をお届けします。
 今回は、「ラッセルの理論哲学及び理論哲学者としてのラッセル」を特集しま
 した。アラン・ウッドは、ラッセルの一見矛盾する性格や思想を「情熱的な懐
 疑家 Passionate Sceptic」という的確な表現をしましたが、本号に引用した
 (故)一柳富夫氏 の「非人間的真理を求めるヒューマニスト」も的確な表現
 だと思います。
  次回も「ラッセルの理論哲学及び、理論哲学者としてのラッセル」を特集す
 る予定です。(松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良・まつしたあきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に :  matusitaster@gmail.com
■登録・解除・変更はこちら: http://www.dgcr.com/regist/index.html
■WEBサイト: http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/index.htm
■電子掲示板: http://249.teacup.com/bertie/bbs  ・
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