バートランド・ラッセルに関するメルマガ

バートランド・ラッセルに関するメール・マガジンn.21


カテゴリー: 2007年05月12日
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バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン
 2007/05/13:n.0021 (2006/12/21 創刊) (毎週土曜or日曜日発行)
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HP(main): http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/index.htm 
Blog: http://green.ap.teacup.com/russellian/ (あるRussellianの呟き)
Blog その2(Google Blogger): http://russell-j.blogspot.com/ ・
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 ■ 目 次 ■

 (1) ラッセル格言・警句集(過去ログより)
 (2) ラッセル生誕96年記念講演会から(カセットに録音したものを電子化)
 (3) ラッセル著書紹介・解説(再編集しアップロード)
 (4) 著書紹介以外のもの(同上)
 (5) 編集後記

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(1) ラッセル格言・警句集(過去ログより)
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[n.0064:真実に耐える学習]

 自己欺瞞に支えられているときにしか仕事のできない人たちは、自分の職業
を続ける前に、まず最初に、真実に耐えることを学習したほうがよい。
 ★出典: http://russell.cool.ne.jp/beginner/HA27-060.HTM
(建前と本音の使い分け/表立って本音を言うと失職するので、公に対しては、
あくまでも建前を言うか、あいまいな言葉を使う。/どこかの首相のように、
「美しい日本」を標語に、子供や国民一般には、自分のメルマガなどで、法律
をおかさなくても道徳的に悪いことをしてはいけないとか、国を愛することの
大切さを説きながら、身内の大臣がおかしなことをやって国民に説明しなくて
も、(自分の内閣がガタガタになるといけないので) '法律的には問題ない'と、
批判を無視してしまう。二枚舌や自己欺瞞は、子供の教育や躾に甚だよろしく
ない。そのような為政者に、「美しい日本」などと言った標語を使う資格はな
いだろう。)
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Those who can only do their work when upheld by self-deception had 
better first take a course in learning to endure the truth before 
continuing their career, since sooner or later the need of being 
sustained by myths will cause their work to become harmful instead 
of beneficial.
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[n.0063:感情の浪費を避ける]

 実際的な'仕事における能率'は、私たちがその仕事に注ぎこむ感情(の多少)
に比例しない。
 ★出典: http://russell.cool.ne.jp/beginner/HA27-040.HTM
(冷静な判断を伴わない精神論や過大な思い入れは、目的を達成する邪魔にな
ることも少なくない。/目的に向かって、たんたんと課題を処理しましょう。)
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Efficiency in a practical task is not proportional to the emotion that
 we put into it.
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[n.0062:感情の浪費を避ける]

 '賢い人間'は−−防げる不幸を座視することはしないが−−'避けられない不
幸'に時間と感情を浪費することもしないだろう。
 ★出典: http://russell.cool.ne.jp/beginner/HA27-040.HTM
(避けられる不幸なのか、避けられない不幸なのか、判断が難しい場合は少なく
ない。/自力解決を簡単にあきらめのもよくないが、自分に力がないのを理解せ
ずにむやみにジタバタするのも知恵がない/避けられない不幸だと判断可能な場
合、あるいは少なくとも現時点では抵抗できないと思ったら、無駄なエネルギー
を使わない方がよいだろう。・・・。)
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The wise man, though he wiil not sit down under preventable misfortunes,
 will not waste time and emotion upon such as are unavoidable, and even
  such as are in themselves avoidable he will submit to if the time and
 labour required to avoid them would interfere with the pursuit of 
 some more important object. 
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(2) ラッセル生誕記念講演会から
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 ラッセル生誕96年記念講演会
 谷川徹三「ラッセルとアインシュタイン」(録音時間は1時間ちょっとです。)
  http://russell.cool.ne.jp/TANIKAWA-R96.WMA (録音を電子化したもの)
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/TANI4-01.HTM (講演会要旨)
 ・・・。さて、私の演題は『ラッセルとアインシュタイン』となっている。こ
 こで私は、前世紀に生れ、今世紀に活動した2人の偉大な人について、その類
 似と相異とを語りたい。この2人はどういう点で似ており、どういう点でちが
 うか。・・・。

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(3) ラッセル著書解題(再編集したものを再掲)
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★原著:Bertrand Russell Speaks His Mind.
 1)東宮隆(解題)『ラッセルは語る』
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/KAIDAI01.HTM
 本書は、今から六年前、一九五九年の春、BBCテレビを通して、ラッセル
 が対談形式で語ったものを、そのまま書物の形にしたものである。質問にあ
 たったのは、当時の労働党下院議員、テレビ解説者、W.ワイアット氏。本
 書の特徴は、対談という形式のため、ラッセルが、考えの浮ぶがままに、し
 かし知的コントロールを少しも失わずに、各種の問題に対する自己の所信を
 語っているところにある。
 
 2)湯川秀樹「『ラッセル放談録』について」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/YUKAWA2.HTM
 昨年(1962年)の8月から9月にかけての3週問、ケンブリッジとロンドンで
 開かれた、第9回、第10回のパグウォッシュ会議に出席するために、イギリ
 スヘ行ったが、この会議のそもそものはじまりは、ラッセルが執筆した上記
 の声明である。この旅行の直前に私は、彼とワイヤットという人とのテレビ
 での問答をそのまま記録した 'Bertrand Russell Speaks His Mind, 1960' 
 という本を手に入れた。「ラッセル放談録」とでも訳したらよかろうか。こ
 の本をカバンに入れておいたので、ケンブリッジの会議の合間をみて読み出
 したが、面白くてなかなかやめられない。つい夜中すぎまで読みふけって、
 翌日の会議に遅刻することもあった。
 
★原著:What is Democracy?
 松永芳市(解題)『民主主義とは何か』
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/KAIDAI06.HTM
 バートランド・ラッセルの『民主主義とは何か』(What is Democracy?)は、
 戦後に英国民に向って放送されたもので、1952年<(松下注:1953年の誤り)に
 出版されている。・・・。
 政府を崇拝することは、一つの偶像崇拝で、極めて危険である。意見が2つに
 分かれ(政党が2つあって)、有力な人々が、その双方にいる場合に、はじめて
 言論の自由がある。へーゲルはプロシャの大蔵省から彼の俸給を引き出してい
 た当時、へつらって「国家は神の衣装である」といって人々に教えこんだもの
 であるが、かような国家崇拝は民主主義が普及したところでは、国民に持たせ
 ようとしてもほとんど不可能である。
 
★原著:Political Ideals.
 入江一郎(解題)『政治理想』
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/KAIDAI07.HTM
 ・・・。殺す自由、盗む自由、だます自由、これらは最早現在個人には所属せ
 ず、許されませんが、大国家には依然として、所属し許され、そして愛国とい
 う美名を使って大国家により行使されています。後になって裁判所で正当であ
 ることを認容してもらうような突発的非常事態を除けば、個人も国家も、個人
 や国家の創意に対し自由勝手に力を揮ってはいけません。
 
★原著:The Problem of China.
 牧野力(解題)『中国の問題』
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/KAIDAI11.HTM
 外務省をもふくめて、イギリス政府当局者の大部分が、誰がどう言おうと、ま
 だ中国に全然関心を示そうとしなかった時代に、ラッセルは、世界状勢に対す
 る中国の将来の重要性を早くも力説したのであった。彼は、増加する人口の圧
 力が日本を排外主義と侵略の方向に駆り立てていることを指摘し、産児制限を
 行わねば「破局は早晩避けられない」と言っている。彼は、中国が外国による
 征服を避けるためには、伝統的生活様式を棄てて、愛国主義と軍国主義を涵養
 せねばならぬことを予見したが、また、これが行過ぎになるおそれのあること
 も見てとった。中国人が平生の冷静さに似ず、一朝事あれば、「矯激に」走る
 おそれもあることを警告し、「中国人の一部が狂信的ボルシェヴィストになる
 ということも想像に難くない」と述べている。(アラン・ウッド著、碧海純一
 訳『バートランド・ラッセル−情熱の懐疑家』、pp.206-207、みすず書房刊)
 
★原著:A Critical Exposition of The Philosophy of Leipniz.
 清水富雄(解題『ライプニッツ哲学の批評的解釈』
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/KAIDAI13.HTM
 (松下注)清水氏の「解題」は、残念ながら、『ライプニッツ哲学の批評的解
 釈』の内容についてあまり紹介しておらず、清水氏の世界観・哲学観(=世界
 の認識は、主客分離ではなく、主客未分を前提とすべきである。)の主張をし
 たいために、ラッセルが理論哲学とその他の思想を厳密に区別していることを
 無視しているように思われますが、どうでしょうか?
 
★原著:Has Man a Future?
 牧野力(解題)『人類に未来はあるか?』
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/KAIDAI15.HTM
 あの原爆は戦争を終らせるために投下されたものではなかった。日本政府はそ
 のまえに既に講和を申し出ていた。西洋諸国の政府はこのことを知っていた。
 原爆は無人地域で爆発させるようにという科学者たちの懇望が無視された。
 「力の政治のこの残忍な行為は今日核兵器をもつ政府の遂行する政策がいかに
 気ちがいじみて野蛮なものであるかを象徴している。

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(4) ラッセル著書解題以外のもの(再編集して、再掲)
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★鶴見俊輔「ラッセルについて」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/TURU-01.HTM
 ・・・。私は(評論家の)室伏から多くのものをまなんだし、彼の著書はおも
 しろいと思っているが、いまここにあげたようなラッセルについての彼のあつ
 かい方の中に、われわれ日本人が西洋思想に対してとっている典型的な態度を
 みる心持がする。世界の最新の思想家をもっとも早く紹介しようとし、イギリ
 スならばラッセル、フランスならばベルグソンが一流ときめて会見を申しこみ、
 文通したりしようと努力し、その仕事を紹介するときにも、少しけなしながら
 紹介してみることでこれら世界の一流よりすこし高いところに自分をおくこと
 ができると信じている。おそらく室伏はラッセルの主な著作を読んだことはな
 いであろう。浅薄だがおもしろいという評価を昭和十年ころの日本で室伏高信
 がラッセルについてするということに、われわれは近代日本思想史上の一つの
 里程標としての意味をみる。・・・。
 
★ゲオフリー・ムーアハウス(著)、小野修(訳)「(B. ラッセル)驚くべき執念」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/MOORE-01.HTM
 生ける歴史とでも言うべきラッセル卿はじっと石炭の火をみつめており、懐疑
 的な感じの顎がパイプをくわえている。「色んなことにね」と彼は言った。
 「幻滅してしまったよ」 彼の眼が警句を言い出す前のように満足気に細めら
 れた。「税金がもう少し上るようになったら、アメリカ人の方も幻滅するだろ
 うね」 秘書のファーレー氏がこれを聞いて笑った。・・・。
  
★A.エステルリング「ラッセルに対するノーベル文学賞授与に際しての歓迎
 演説」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/ESTEL-A.HTM
 ・・・。スウェーデン・アカデミーはノーベル財団創立50周年にあたり、バー
 トランド・ラッセルを、われわれの時代の合理性と人間性の輝かしき代弁者の
 一人として、また西欧における言論の自由と思想の自由との勇敢なる擁護者と
 して称(たた)えるに際し、ノーベルの意図した精神にのっとって行動するもの
 と信じます。・・・。

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(5) 編集後記 
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 メルマガの第21号をお届けします。
 
 今回は、ラッセルの著書の紹介・解説を特集してみました。次回も続きを掲載
したいと考えています。
 それから、随分古いものですが、ラッセル生誕96周年記念講演会の講演(谷川
徹三「ラッセルとアインシュタイン」)を録音したものを電子化し、掲載してみ
ました。 (松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良・まつしたあきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に :  matusitaster@gmail.com
■登録・解除・変更はこちら: http://www.dgcr.com/regist/index.html
■WEBサイト: http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/index.htm
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