バートランド・ラッセルに関するメルマガ

バートランド・ラッセルに関するメール・マガジンn.16


カテゴリー: 2007年04月07日
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バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン
 2007/04/07:n.0016 (2006/12/21 創刊) (毎週土曜or日曜日発行)
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HP(main): http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/index.htm 
Blog: http://green.ap.teacup.com/russellian/ (あるRussellianの呟き)
Blog その2(Google Blogger): http://russell-j.blogspot.com/ ・
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 ■ 目 次 ■

 (1) ラッセル格言・警句集(過去ログより)
 (2) ラッセル『自叙伝』第2巻第2章「ロシア」より
 (3) (特集)「情熱的な懐疑主義者としてのラッセル」(再編集して、再掲)
 (4) 懐疑主義以外のもの(再編集して、再掲)
 (5)  編集後記

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(1) ラッセル格言・警句集(過去ログより)
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 [n.0051:'憎しみの習慣'を治す]

 重要な種類の建設的な仕事をする機会ほど、'憎しみの習慣'を治してくれそ
うなものは、ほとんどない。
★出典: http://russell.cool.ne.jp/beginner/HA25-040.HTM
('憎しみの感情'は、ただ無理やり抑えようとしてもなかなか消えない。しか
し、自分が興味を持て、やりがいのある、重要な建設的な仕事をする機会にめ
ぐまれれば、そういった仕事をやっているうちに、不思議に'憎しみの感情'
は薄らいでいくように思われる。それは個人対個人だけでなく、国家(国民)
対国家(国民)間の憎しみにも言えるだろう。/政党、重要な地位にある政治
家などが、人気取りのために、他国に対する破壊的な憎しみの感情をあおるよ
うなことは、すべきではない。)
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Few things are so likely to cure the habit of hatred as the opportunity
 to do constructive work of an important kind.
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[n.0050:最も満足できる目的]

 最も満足できる目的'とは、1つの成功から次の成功へと無限に導く、決し
て'終わりのない目的'である。
★出典: http://russell.cool.ne.jp/beginner/HA25-040.HTM
(簡単に達成できることは達成しても満足感が余りもてない。困難であればあ
るほど、困難を克服して目的を達成すると喜びが大きい。しかし目的・目標の
達成によって目的・目標がなくなってしまうと不幸である。即ち、ラッセルが
言うように、「最も満足できる目的'とは、1つの成功から次の成功へと無限に
導く、決して'終わりのない目的'」である。)
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The most satisfactory purposes are those that lead on indefinitely from
 one success to another without ever coming to a dead end; and in this
  respect it will be found that construction is a greater source of
   happiness than destruction.
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[n.0049:余暇(時間)を'知的に'使うこと]

 余暇(時間)を'知的に'使う(←満たす)ことができるということは、文明
の最後の成果であり、現在、このレベルに達している人はほとんどいない。
★出典: http://russell.cool.ne.jp/beginner/HA24-060.HTM
(経済的にめぐまれている人は、現代においては多種多様な楽しみを享受する
ことが可能であるが、'知的な'お金の使い方をしている人は少ない。一方経済
的にめぐまれていなくても、'知的に'余暇を使うことは可能だが、年を取って
も働かなくてはならず、金銭的な制約や、肉体的あるいは精神的疲労のため、
余暇を充分楽しむことができない。)
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To be able to fill leisure intelligently is the last product of 
civilisation, and at present very few people have reached this level.
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[n.0048:生命の流れ]

 この世で幸福になるためには、特に青年期が過ぎてからは、自分のことを、
'まもなく一生を終える孤立した個人'として感じるだけでなく、最初の胚種か
ら遠い未知の将来へととどまることなく流れていく生命の流れの一部だと感じ
ることが必要である。
★出典: http://russell.cool.ne.jp/beginner/HA24-060.HTM
(「自分が死んだらすべておしまい」としか考えられない人は、不幸な晩年を
過ごすことになりやすい。自分が死んでも自分の子孫を通して末永く生命は続
いていくと思えば少し心は安らぐ。このような情緒は、無神論者であっても可
能である。/それでは子供のない人間は? 他人の子供であっても自分の子供
のように愛情を持てる人間は、子供がいても愛情を持てない人間に比べ、ずっ
と幸福であるだろう)
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To be happy in this world, especially when youth is past, it is necessary
 to feel oneself not merely an isolated individual whose day will soon be
 over, but part of the stream of life flowing on from the first germ to
the remote and unknown future. 
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(2) ラッセル『自叙伝』より
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 ラッセル『自叙伝』第2巻第2章「ロシア」
 → http://russell.cool.ne.jp/beginner/AB22-190.HTM
 ・・・しかしながら、朝が来るとともに私は、唯物史観と、真の人民政府の
長所についての果てしない議論をまたもや始めました。私が議論をはじめた連
中は、あのうつろな目を送っている放浪者たちをまだ見たことがない人たちで
した。そしてまた、たとえ見ていたとしても別に関心をよせはしなかったでし
ょう。なぜならば、放浪者たちは、宣伝材料にはならないからです。しかし私
には、あの忍耐強い沈黙から何ものかが伝わって来たし、淋しい、そして言う
に言われない何ものかが、実に心地よくくつろいだしかも知的な会話の間中ず
っと、私の心に残り続けました。
 
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(3) (特集)「懐疑主義者としてのラッセル」(再編集して、再掲)
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 (著書解題12)東宮隆「ラッセル『懐疑論集』(東宮隆・解題)」
 → http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/KAIDAI12.HTM
 ・・・人々がいろいろな意見のために戦争や迫害をも辞さぬかのような勢い
 は、右の懐疑主義からは、狂気の沙汰としか見えない。「熱情をもって意見
 を懐くのは、いつも、この意見に然るべき根拠の欠けているときのことであ
 る。」 「序説(序論)」に見られるこの言葉は、現代世界の病弊に対して
 も、適切な処方を与えるものであろう。
 失業問題、婚姻、社会主義、ナショナリズム等をめぐっての信念には、どれ
 も、疑わしい事柄に対する強烈な信念が含まれている。ラッセルは、これら
 に対して、合理的態度をすすめる。つまり、われわれの行動の結果を予測す
 る上での科学的な精神習慣とでも言うべきものを、静かにすすめるのである。
 それは、科学に普通な態度を、政治社会等の問題にも適用しようとするもの
 である。この態度を宗教に注入すれば、原罪の教えは、おせっかいとなり、
 自由の干渉につながるものとなる。この合理的態度を倫理問題に注入すれば、
 道徳的戒律は、厳格に過ぎてかえって守りにくいものとなり、東洋的な仁義
 礼智信のほうが望ましいものとなるばかりか、今までの善は一転して悪とな
 り、逆に、悪は善となる。
 
 柿村峻「ラッセル『懐疑論』への訳者あとがき」
 → http://russell.cool.ne.jp/26T-POS2.HTM
 ・・・この書全体を通ずることは、信念のとりこにならないで、先入主をさ
 け、言葉に酔わず、事実によって判断し、世界に対して柔軟な態度を失わな
 い態度の必要を説いている点にある。したがって、ここにいう懐疑は、一切
 を否定する絶望的な懐疑ではなく、信念に対する懐疑、実証をまたない言論
 に対する批判・反省だといえる。そのため、この懐疑は、明るく、建設的で
 ある。しかも彼がめざす事実は、また固定した不動のものでないことも、み
 のがされない。流転する事実があるにもかかわらず、それと遊離する硬化し
 た信念や主義をきらうのである。本書は17章にわかれている。・・・。
 
 野阪滋男「懐疑論者ラッセルの一側面−政治的懐疑にみる−」
 → http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/NOSAKA01.HTM
 ・・・政治的指導者に善魔的人物が多いことを、ラッセルは見事に見抜いて
 いる。この善魔、自分の存在をおびやかす反対派を敵としてとらえ、社会の
 諸悪の根源はすべてこの敵にあると吹聴し、彼等に汚名を着せることにより、
 自らの存在の必要性と正統性を主張せんとする。それ故にのみ、この反対派
 の存在もまた必要となる。「われわれは敵を奪い去られることを好まない」
 とラッセルは人の心に潜む意識にも鋭いメスをいれている。
 
 野田又夫「A.ウッド(著),碧海純一(訳)『バートランド・ラッセル−情熱
 の懐疑家』について」
 → http://russell.cool.ne.jp/RV-WOOD.HTM
 ・・・ラッセルの処女作は,二十歳すぎにベルリンに行ったおりの見聞をも
 とにした,ドイツ社会民主主義についての評論であったことが,この伝記に
 出ている。そのベルリンで彼は,二種類の本を一生の中に書こうと考えたと
 いう。一は最も抽象的な論理や数学からはじめて具体的なものに向かう研究
 であり,他(もう一つ)は最も具体的な社会や歴史からはじめて一般的抽象
 的原理にさかのぼる研究である。・・・。
 
 碧海純一「アラン・ウッドの『ラッセル伝』を読んで」
 → http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/AOMI2-01.HTM
 ・・・ラッセルは若いときから実に奇妙な思索方法を発明してそれを活用し
 ていた。これはウッドによれば「無意識作用の意識的利用」ともいうべきも
 ので、何かむずかしい哲学や論理学などの問題にぶつかると、ラッセルはま
 ず数時間または数日間その問題のことを一生けんめい考えつめた上で、自分
 の心に「地下工作をやるように命令する」のだそうである。そうして、何か
 ほかのしごとをやって何ケ月もたってから、前の問題を意識的にもう一度と
 りあげてみる。すると、いつの間にかもう解答ができてしまっていることが
 よくあるというのである。この妙案の発見によって、ラッセルは、ひとつの
 難問にこだわって時間をついやすことから解放され、多方面にわたる仕事と
 を能率よくさばくことができるようになったという。
 
 ラッセル「懐疑主義」(『拝啓B.ラッセル様』より)
 → http://russell.cool.ne.jp/beginner/SCEPTIC.HTM
 
 「疑問を抱く哲学者、B.ラッセル」
 → http://russell.cool.ne.jp/BURNET-W.HTM
 
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(4) 懐疑主義以外のもの 
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 [著書解題16]「拝啓バートランド・ラッセル様」(日高一輝・解題)
 → http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/KAIDAI16.HTM
 ・・・ここに集められたのは、年代からいえば、一九五二年の彼の四度日の
 結婚以来で、交信の完全な記録がエディス夫人の好アシスタントぶりによっ
 てほとんど確実に残されていた。それをこの書は、つぎの五章に分類してい
 る。1.宗教、II.平和、III.青年と老年、IV.哲学、V.逸話の数々。そし
 て各章ごとに編者のゆきとどいた解説が付されている。
 
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(5) 編集後記 
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 メルマガの第16号をお届けします。
 
 今回は、「懐疑主義者としてのラッセル」に関係するものを並べてみました。
 「情熱」と「懐疑」は相反するものですが、ラッセルの場合はどちらの感情
も強烈であり、共存しています。このことを理解しないと、ラッセルを誤解す
ることも多いのではないかと思われます。        (松下彰良)
 
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■編集・発行:(松下彰良・まつしたあきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に :  matusitaster@gmail.com
■登録・解除・変更はこちら: http://www.dgcr.com/regist/index.html
■WEBサイト: http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/index.htm
■電子掲示板: http://249.teacup.com/bertie/bbs  ・
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