幸せ成功力を高めて自己実現!~気づきと感動の心理学

【野口嘉則メルマガ】 過干渉な親や過保護な親に育てられた子は、なぜ自己受容ができなくなるのか?


カテゴリー: 2017年01月13日
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【野口嘉則メールマガジン】
  ★ 過干渉な親や過保護な親に育てられた子は、
    なぜ自己受容ができなくなるのか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<2017/1/13>━

おはようございます、野口嘉則です。

今回のメルマガでは、

「過干渉な親」や「過保護な親」に育てられた子は、
なぜ、なかなか自己受容ができないのか?

という話をしたいと思います。



特に、
自分の親との間に境界線を引けなくて
悩んでおられる方には、

ご参考になるのではないかと思います。



その話に入る前に、
僕の新刊についてちらっと宣伝しますね。



僕は、約10年前に、
『鏡の法則』という本を出版したのですが、

この本は、
「読んだ人の9割が涙した物語」として
マスコミなどで何度も取り上げられ、

ついには100万部を突破して
ミリオンセラーになりました。



しかし、この本には、
短めな解説しか付けていなかったこともあり、

読者の皆さんから、
次のようなリクエストをたくさんいただきました。


「この法則を自分の人生に応用して、
人間関係の問題を解決したい。
そのあたりのポイントを教えてほしい」

「自分の親と、どんな距離感で、
どんな関係を築いていけばいいのか、
その指針となるものを教えてほしい」

「どうしてもゆるせない相手に対して、
どのように考えたらいいかを教えてほしい」

以上、
他にもさまざまなリクエストやご質問を
いただきました。



そこで、
読者の皆さんのリクエストやご質問に
しっかりお応えするべく、

「鏡の法則」という法則を活用して
幸せな人生を実現するためには、
これだけは絶対外せない、

と僕が思うポイントを、
この度、解説編として新たに書きあげ、

『完全版 鏡の法則』として
出版した次第です。
⇒ http://amzn.to/2j7z9jA

僕がこの10年の間に、
新たに学び、実践し、確かめた大切なことが、
解説編の中心になっています。



以上、新刊のお知らせをしたところで、
今日の本題に入っていきたいと思います。



最初に確認しておきたいのですが、

前回(10日)のメルマガで、
自己受容ついてお話ししましたね。

(以下のページでもお読みいただけます。
 ⇒ http://bit.ly/2iWrG87)



具体的には、
以下のことをお伝えしました。

・僕たちの中には、
「見つめる自分」と「見つめられる自分」がいる。

・自己受容のカギを握るのは「見つめる自分」である。

・「見つめる自分」のことを「インナーペアレント」とも言う。



そして、そこでもお伝えしたように、

僕たちが、
自分らしい生き方をし、
幸せな人間関係を築いていくためには、

「受容的なインナーペアレント」を
自らの内に育んでいく必要があるわけです。



逆に、
自分のインナーペアレントが受容的でない場合は、
以下のどれかの形で表れることが多いです。


・自分に自信を持てない

・周囲の人の言葉や態度に傷ついてしまいやすい

・人からの評価が気になる

・自分を責めてしまう(自分にダメ出しをしてしまう)

・人に自分の気持ちを言えない(我慢してしまう)

・将来の不安が強い(=悲観的な考えが優位になる)

・完全主義的思考(できなかったことが気になる)


以上、これらはどれも、
インナーペアレントが受容的でないことによって
生じる状態です。

「上記のすべてが100%当てはまる」という方も
おられるかもしれませんが、
かつての僕もそうでした(^^;



ですが、ご安心ください、

受容的なインナーペアレントを育んでいけば、
僕たちは、次のようになれます。


・自分に自信を持てるようになる

・周囲の人の言葉や態度に振り回されなくなる

・人からの評価があまり気にならなくなる

・自分を責めなくなり、自己受容できるようになる

・他者に自分の気持ちを率直に言えるようになる

・不安が弱まる(=肯定的な考えが優位になる)

・できなかったことや細かいことが、あまり気にならなくなる



以上はすべて、
僕自身が体験したことでもあります。



さて、ここで、
インナーペアレントの形成プロセスについて
お話ししたいと思います。



前回のメルマガでもお話したように、

僕たちの中の「インナーペアレント」は、
自分の親の「ものの見方」を取り込んで
形成されています。



もしも親が、自分の子どもに対して、

「あなたはあなたが感じていることを大事にしていいし、
まず自分のことを優先していいんだよ」

「あなたはそのままでいいんだよ。
イヤなときにはイヤと言っていいんだよ。
腹が立つときは怒っていいんだよ。
泣きたいときには思いきり泣いていいんだよ」

「あなたのことを信頼しているよ。
あなたがどのような選択をするかは、
自分で考え、自分で悩み、自分で選んだらいいよ。
どんな選択をしても応援するよ」

といった受容的なスタンスで子育てをしたならば、


その子どもは、家庭において、
自分の気持ちを抑える必要がないので、

自分が感じていることを自由に表現しながら、
自分らしく、のびのびと過ごすことができますよね。


そして、その子は、
親の受容的な「あり方」を取り込んで、
自らの「インナーペアレント」を形成するので、

その子の「インナーペアレント」は、
とても受容的なものになるわけです。



だけど、実際のところ、
そんな理想的な親なんて、
あまりいないですよね。



多くの場合、子どもは、
親に受容してもらう体験もしますが、
親に受容してもらえない体験もします。

両方を体験するわけです。



そして、
「親に受容してもらえない体験」が多いと、

子どもは、
「受容的でない」親のあり方を取り込むので、

その子の「インナーペアレント」は、
「受容的でないインナーペアレント」になってしまいます。



ところで、「受容してもらえない体験」って、
どういうものがあると思いますか?



現代において増えているのが、

親が子どもに対して

・過保護であるケースや、
・過干渉であるケース などです。

これらのケースにおいては、
子どもは「受容してもらえない体験」を
頻繁に体験することになります。



ここでまず、「過保護な親」のケースについて、
考えてみましょう。



「過保護」な親のことを、最近は、

「ヘリコプターペアレント」とか、
「カーリングペアレント」とも呼びますね。



「ヘリコプターペアレント」とは、

上空を旋回するヘリコプターのように、
子どものことに目を行き届かせていて、

子どもがイヤな思いをしたり、
ピンチに陥ったり、
失敗したりしそうな状況になると、

すぐに急降下して救助しようとする親のことです。



このような親のもとでは、

子どもは、
葛藤を抱えて悩んだり、
自分で解決方法を考えたりすることを、
十分には体験させてもらえないわけです。

失敗や挫折も経験できません。


人は
失敗と挫折と悩みを経験することによって成長し、
自立能力を培っていくわけですから、

その機会を奪われてしまった子どもは、
心理的に自立できなくなってしまうのです。



また、「カーリングペアレント」とは、
過保護な親を
スポーツのカーリングにたとえたものです。

カーリングでは、選手たちは、
石(ストーン)をスムーズに滑らせようと、
必死になってブラシで氷の表面を掃き、
石を誘導します。

このように、
子どもの行く先々の障害物を、
先回りして取り除こうとする親を
「カーリングペアレント」と言うのです。



たとえば、
小学校の高学年の子どもを持つ親が、
子どもの学校の日課を把握していて、

朝、子どもが出かける前に、
「今日の4時間目は、
音楽の授業が、急遽、体育の授業に
変わったんでしょ。
体操服は持ったの?」
などと確認をしたり、

「今日の降水確率は60%よ。
傘を持って行った方がいいよ」
などと言ったりするのは、

子どもが自分で考えてやるべきことを、
親が代わりにやってしまっていますよね。

またこれは、
失敗を体験する機会を、
子どもから奪ってしまっていることになります。



「過保護な親」は、

子どもが傷つかないよう、
子どもがイヤな思いをしないよう、
子どもが失敗しないよう、

先回りして手を打っていきます。



それらの行為は、
「子どものために」という大義名分で行われますが、

実のところ、それらの行為は、
子どもの成長と自立を妨げてしまいますし、

また、
「そのままのあなたでは受け入れられない」
というメッセージとして、
子どもの心の深いところに届きます。



つまり、

子どもが傷つかないように、
子どもがイヤな思いをしないように、
子どもが失敗しないように、

先回りして手を打っていく親の行為は、


「傷つくあなたは受け入れられない」
「イヤな思いをするあなたは受け入れられない」
「失敗するあなたは受け入れられない」

というメッセージとなって、
子どもの心の深いところに届くのです。



これをさらに言い換えるなら、


過保護な親の行為が、

子どもの心の深いところには、

「お母さんを安心させてくれる子どもじゃないと、
お母さんはあなたを受け入れられませんよ」

「お父さんを安心させてくれる子どもじゃないと、
お父さんはあなたを受け入れられないよ」

というメッセージとして、

つまり、

「そのままのあなたではダメですよ」という
メッセージとして届くのです。



もちろん、このことを、
親も、子も、自覚していません。

親は、自らの行為を、
「子どものための行為」
「子どもを愛するがゆえの行為」
だと思っていますし、

子どものほうも、
「お母さんは私(僕)のことを心配してくれている」
「お父さんは私(僕)のことを心配してくれている」
と受け取りがちです。



つまり、子どものほうも、

「親の過保護な行為によって、
自分が『受容してもらえない体験』をしている」

ということを、自覚していないのです。



その自覚がないだけに、
子どもは無防備に、親のメッセージを受け取ります。

つまり子どもは、

親の
「傷つくあなたは受け入れられない」
「イヤな思いをするあなたを見ていられない」
「失敗するあなたの姿は見たくない」
というメッセージを無防備なまま取り込んでしまい、

その結果、子どもは、

自分が傷つくことや
自分がネガティブな感情を感じることや
自分が失敗することを
受け入れられなくなり、


そして、

傷つくことを過剰に避けたり、
ネガティブな感情を排除しようとしたり、
失敗することをひどく怖れたりするように

なるわけです。



つまり、

「過保護な親」のもとで育てられた子どもは、

「そのままのあなたでは受け入れられない」
という親のメッセージを取り込んで、
自らのインナーペアレント(=受容的でない
インナーペアレント)を形成するので、

自分に自信を持てず、

失敗や挫折や悩みを
過剰に怖れるようになってしまうのです。



さて、ここまでのところをまとめますと、

「過保護な親」の態度は、

子どもにとっては、

「そのままのあなたでは安心できない」
「そのままのあなたでは信頼できない」
「そのままのあなたでは受け入れられない」

というメッセージになってしまうわけです。



そして、

「過保護な親」よりも、
さらに強い影響を子どもに及ぼすと言われているのが
「過干渉な親」です。



「過干渉な親」とは、

子どもが選択することに対して
「あれをしなさい、これをしなさい」
「あれはやめておきなさい」
などと干渉する親のことです。



僕たちは、
自分と他者の間にしっかりした「境界線」を引くことで、
自分の心の中に安全領域を創り出し、

そのことによって、
自分が自分であることの確かさを築いていきます。



しかし、過干渉な親は、

子どもの境界線を乗り越えて、
子どもの人生に侵入します。



子どもが境界線を引こうとしても、
子どもが自分を確立しようとしても、

そのプロセスを妨げてしまうのです。



もちろん、親にその自覚はありません。

自分の行為を
「子どものためにやっていること」だと
思っています。

それだけに、
歯止めが利かないケースも多いです。



また、干渉の仕方もいろいろあり、
必ずしも直接的な干渉ばかりではありません。


たとえば、

「あなたの人生なんだから、
あなたが自由に決めればいいのよ」 とか、

「イヤならイヤって言ってくれたらいいのよ」 とか、

「私はあなたの人生に干渉はしませんよ」などと、

親は子どもに言っておきながら、


親にとって受け入れられない選択を子どもがしたり、
親の助言に対して子どもが「イヤだ」と拒否したりしたら、

・不機嫌になる
・ため息をつく
・悲しい表情になる

などの方法で、親は間接的に子どもに干渉し、
子どもをコントロールする、

といったケースもよくあります。



以上のように、「過干渉な親」には、
間接的に子どもをコントロールするケースもあり、

この場合、
子どもは金縛り状態になってしまいがちです。



ちなみに、
二つの矛盾するメッセージが発せられている状況のことを
「ダブルバインド(二重拘束)」と言いますが、

家族療法の先駆けとなった研究をした
グレゴリー・ベイトソンらのグループは、

「人はダブルバインドの状況に長期間置かれると、
精神の不調に陥りやすい」
という報告をしています。



親が、口では
「あなたの人生なんだから、
あなたが決めればいいのよ」
と「受容的な」言葉を言っておきながら、

自分(親)にとって気に入らない選択を
子どもがしたら、
・ため息をつく
・悲しい表情になる
・不機嫌になる
などの「非受容的な」態度を取るケースにおいては、

子どもは、
ダブルバインド(二重拘束)状況に置かれ、
心に過度な負担を負うことになるのです。



ちょっと話が逸れかけているので、
ここで話を戻しましょう。



「過干渉な親」には、

間接的なやり方で子どもをコントロールする
ケースもあれば、

もっとストレートに、
「あれをしたらいいよ、これをしたらいいよ」
「あれはやめておいたら」
と直接的な干渉をするケースもありますが、


いずれにせよ、
「過干渉な親」に育てられた子どもは、
心の境界線をしっかり作れていないために、


・周囲の人の言葉や態度に傷ついてしまいやすい

・人からの評価が気になる

・断ることができない(「ノー」を言えない、我慢してしまう)

・「よい子」「よい人」を演じてしまって、人間関係で疲弊する


といった状態になりがちです。



また、

「自分の好みで選ぶ」
「自分の感じ方を大切にする」
「自分で考えて、自分で決める」

といった経験をあまりできていないため、


・自分に自信を持てない

・重要なことを自分で決めることができない


といった状態にもなりがちです。



さらに、干渉的な親を取り込んで、
自らのインナーペアレント(=干渉的なインナー
ペアレント)を形成するので、


・自分を責めてしまう(自分にダメ出しをしてしまう)

・完全主義的思考(できなかったことが気になる)

・将来の不安が強い(=悲観的な考えが優位になる)


といった状態にもなりがちです。



というわけで、
ここまでのところをまとめますと、


過保護な親や過干渉な親の行為は、

子どもにしてみれば、
「そのままの自分を受容してもらえない体験」
になってしまい、

その結果、子どもは、
受容的ではないインナーペアレントを形成する、


ということです。



そして、それが、

「過干渉な親」や「過保護な親」に育てられた子が
なかなか自己受容できない理由です。



さて、そのようなケースにおいて、
子どもが自己受容できるようになるためには、
どうすればいいかというと、

まず、自分に、

「親の期待に応えなくていい」
「親をガッカリさせてもいい」
「自分の気持ちや欲求を優先してもいい」

という許可を出してあげるといいのです。



そして同時に、親との関係を
心理的に再構築していく必要があります。

そのやり方にご関心のある方は、
僕の新刊の解説編で詳しく説明してありますので、
ぜひそちらもご参照ください。
⇒ http://amzn.to/2j7z9jA



「過保護な親」や「過干渉な親」に育てられた人が、
親からの心理的な自立を成し遂げ、
自らの内に受容的なインナーペアレントを育んでいくことは、
それなりの覚悟と時間を要することでもあります。

そういった方たちを応援するつもりで、
今回の記事を書きました。

ですので、過保護・過干渉な親に対しては、
少し手厳しい論調で書きました。



一方、今回の記事を
「育てられた子ども」側の立場ではなく、
「育てる親」側の立場で読まれた方もおられると思います。

その中には、
「私は過保護な親になってしまっている」 とか、
「俺は過干渉な親になりかけている」 とか、
そんなことを感じられた方もおられるかもしれませんね。

そんな場合、ご自分のことを責めないでくださいね。



お子さんのいらっしゃる方であれば、
子育てをする中で、
さまざまな心配や不安を感じられる場面が
当然、多々あると思います。

親は子どもを愛するからこそ、
子どもに関心を持つわけですし、

子どもに関心を持つからこそ、
子どものことで心配になったり不安になったりすることも
あるわけです。



そういった心配や不安が、
子どもの年齢に応じた「適度な保護」や、
子どもの年齢に応じた「適切な指導」につながっていけば
理想的なのですが、

その心配や不安があまりに大きくて、
自分で抱えきれないとき、

親はどうしても
「過保護」「過干渉」になってしまいがちです。



そんなとき、親は、
自分の等身大の姿をしっかり見つめ、
自分の弱さを受け入れて、

「今の私は、こんなにも心配で不安なんだな。
その心配や不安は、自分では抱えきれないくらい
大きなものなんだな」
と、自己受容するといいのです。

そして、その抱えきれない心配や不安が、
なるべく「過保護」や「過干渉」という形で出ないよう、
いろいろ対策を考えるといいのです。



くれぐれも、
親としてのご自分を責めないでくださいね。

僕たちは皆、
不完全な存在であり、
未熟な存在でもあります。

不完全であるということは、
成長途上でもあるということですし、

未熟であるということは、
これから成熟していけるということでもあります。



今の自分の不完全さ・未熟さに気づき、
それを受け入れることで、

僕たちは今の自分に合った課題を見つけることができ、
成長・成熟のプロセスを歩んでいけるのだと思います。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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