左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第352号「名作の~マンガ『クロスドミナンス』」


カテゴリー: 2013年02月16日
◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン
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 右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして 
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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   第352号(No.352) 2013/2/16
「名作の中の左利き ~マンガ『クロスドミナンス』小橋ちず」
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 ≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
 ~番外~ マンガ『クロスドミナンス』小橋ちず
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 今回は、<推理小説編>をお休みして、
 久しぶりに<マンガ>を取り上げます。

(左利きが主人公もしくは左利きが登場する小説等
 ご存知でしたら、教えてください。
 本誌に返信、もしくは下↓の読者のお便りから、
 お願い致します。)


『クロスドミナンス』小橋ちず(幻冬舎コミックス
 バーズコミックス・スピカコレクション 2012.5.24)
http://www.amazon.co.jp/dp/4344825160/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22


(帯より)
あなたはどっち?/きらめく青春ストーリー!/
左利きが優遇される社会。
そんな時代を左利き、右利きの若者たちが駆け抜ける―。

(カバー裏より)
ひだりとみぎがつくるせかい/今から少し先の日本―。/
とある脳科学者が「左利きは先天的に優れている」と/
発表したことを受けて、政府は『左起用法』を制定する。/
左利きの子供たちは社会的に優遇され/
将来の地位も約束されていた。/「左利き」と「右利き」……
多感な若者たちは歪な時代をどうやって生き抜くのだろうか?/
(略)


まずはじめに一つ書きますと、
《あなたはどっち?》《ひだりとみぎがつくるせかい》
という表現は、常識的なのでしょうが、
私の思うに、やはり問題ありだろうと思います。

ラストの掌編では「両利き」が登場します。

そうなんですよ、人間には、右か左以外にも、
両方の要素を持った人もいる、という事実です。

この辺の認識が変わらない限り、
利き(手/側)の問題を正しく理解できるようにはならない、
と思います。


このラストの話はなかなかおもしろく、特に、
「両利き」(私の表現では、「中間的な人」)
は必ず読むべきでしょう。

きっとこれに似た経験があると思います。

 ・・・

全体で6つの話と、先に挙げましたこのラストの掌編、
あとがきからなっています。

元々超能力者ものを描きたかったのが、
担当者のもっとなじみやすいものを、という提案で
ご自身左利きで、左利きテーマになったそうです。
(でも「左利き=超能力者」的なお話になっています。)

右利きのがんばっている話が多いような印象もあります。
社会的に不利な立場なので、そういうふうになるとも言えますが。

いちいち紹介していますと、
それだけで終わってしまいますので、
私が、気になった部分のみを紹介します。

 ・・・

第2話で、
左利きの設定の男性が、左手に絵を持っているとはいえ、
カッとして“右手”で平手打ちをするシーンがあります。

これってやっぱり「?」です。

私は人を打つという経験はまれなので、
理解できないのかもしれませんが、
左利きなら、つい左手が出ると思うのです。

たとえものを持っていたとしても、です。

カッとしてぶつのですから、
とっさのことで持ったままで打つか、
無意識に持ち替えて打つかでしょう。

あいている方の手で、というのは、考え過ぎでしょう。

 ・・・

『偽造手』という言葉が出て来ます。
右利きなのに、左利きが優遇されるので、
自分の子供を左利きに“見せよう”と子供にも強要するのですね。

当然本人が苦しみ、ついには暴発、父親殺しが起きます。
また別の事件では女子生徒が自殺します。

 「騙すことが習慣か…」
 「嫌な社会現象になっちまったな」p.110

というセリフが出て来ます。

逆「矯正」というやつでしょうか。

私は左利きの子を右手使いに変えることを指すのに、
「矯正」という言葉を使わないで、という呼びかけをしています。

この「矯正」という言葉の「矯」の字には、
「偽る」という意味があるそうです。

(1970年代に左利き友の会を主宰された
 精神科医・箱崎総一先生の著書
 『左利きの秘密』(立風書房マンボウ・ブックス 1979.6)
http://www.amazon.co.jp/dp/B000J8GO3A/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22

 のなかに書かれていました。)


まさにそれですね。

悪事を働いているわけでもないのに、
自分を偽ることは辛いことです。

自分の意志・意思であっても、そうでしょうし、
ましてや他人から押し付けられたものであれば、
どうでしょうか?

 ・・・

ラストの掌編で、「両利き」の子は、
自分で「左科」か「普通科」のどちらを選ぶか
体験週間を経て、決められるのです。

「普通科」では、字は左というだけで、カッコイイといわれ、
「左科」では、(ソフトボールか野球かで)打つのは右というと、
「両方使えるなんて、ずるいー」といわれ、
どちらにもなじめない、
孤独に死ぬ卑怯なコウモリのようだ、と言います。

それに対して母親が、私が知っているのは、生き残るために、
「その時々を賢く生きてたコウモリの話だわ」p.205
と答えます。

この辺の会話は、誰かに聞かせたいような、
なかなか教訓的なお話だなあ、と思いました。

 ・・・

全体を通じてですが、
私のような左利きライフの“専門家”から言わせてもらうと、
もう少し“本音”の部分が出てもいいような気がしました。

読者は右利きの人の方が多いので、
どうしても右利きの人にも理解できる範囲の
お話にならざるを得ない面もあるかと思います。

また、元々超能力者の話を描きたかったということで、
超能力者的な左利きのお話になっているのが、
どうも私には“違和感”となっているのかもしれません。


もっと“左利き左利きした”日常的な利き手の話が読みたい、
という気がしました。

もっとテーマを練り込めば、という気がします。

左利きの、利き手の問題をもっと深く追求してもらえれば、
社会派のおもしろいものになる気がするのですが、
これは贅沢な要求でしょうか。

本格的な“左利き/利き手テーマ”マンガを描いてもらえれば、
もっと効果的に、左利きに対する世間の見る目が変わって来る、
と思うのですが…。

将来に期待したいものです。


―今回は、にわかに予定を変更しました。
 そのせいで、紹介がぐたぐたになりました。
 読者の皆様、作者様、ご容赦ください。

 また機会があれば、一話ずつ紹介したいものです。

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 ◆ちょっとお知らせ◆
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2月10日【左利きグッズの日】記念イヴェント、
「第7回<LYグランプリ>2013」読者大賞アンケート
締め切りは10日ごろとしていました。

既にその日は過ぎました。

来週いよいよ発表致します。
どうなんでしょうね。

 ※ 現在の結果を見るのは、こちら↓ 
http://personal-dictionary.com/enq/view/enq.asp?EID=58835

詳細はこちらで↓

第344号(No.344) 2012/12/22「<左利きプチ・アンケート>
 第7回<LYグランプリ>2013 読者大賞アンケート」
http://archive.mag2.com/0000171874/20121222074000000.html

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◆更新情報◆ ~『レフティやすおのお茶でっせ』~
2013.2.14 神事及び宗教と左利き(2)~左利きで生きるには 週刊ヒ
ッキイhikkii351号 (先週号のの知らせ) 
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/02/2-hikkii351-d2b.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/cffbf68c3a7ad0608f9dfece07ad9251
2013.2.13 “左手で書写チャレンジ”阿久津直記『たった2時間読
むだけで字がうまくなる本』(“左利き対応”という書写実用書)
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/02/2-faa4.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/83a7389cf8967baeb37b8e8e4ee68fa7
2013.2.12 澁澤龍彦「左利き」『私の少年時代』より(戦前生まれ
のフランス文学者の左利き体験談の紹介)
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/02/post-7b8f.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/0325c9f6933b7f0d768044dbd6dd39a3
2013.2.10 今年もまた<左利きグッズの日>でした
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/02/post-af0e.html 
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/aa3f91ab538922fb5759f23476f58ef6
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2013.2.15 本から何を学ぶかはその人次第 ―第99号「古典から始
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