西行辞典

西行辞典 第322号(160104)


カテゴリー: 2016年01月04日
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      ◆◆◆◆  西行辞典  ◆◆◆◆
                        
                  vol・322(不定期発行)
                   2016年01月04日号

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           今号のことば    
        
          1 房・坊 (02)
          2 法印
 
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         ◆ 房・坊 (02) ◆

【房・坊 (02)】

「房」と「坊」はほぼ同義で用いられます。

「房」

貴族の邸宅内などで、小さく仕切られた部屋のこと。
また、主に堂の傍にあり、僧侶の起居する小さな住居。

「坊」

仏教的にはお寺の中の僧侶の住む場所、屋敷のことであり、または
そこに住む僧侶のこと。客坊・僧坊・宿坊などと言い、僧侶の個人
名を指すときは○○坊と接尾的に使われます。

その他の使用例として、幼い男児に対しての愛称・奈良や平安時代の
行政区画の一単位としての条坊制、皇太子や、皇太子の住む東宮の
こと、などがあります。

文字は違いますが、よく似た言葉に「局=つぼね」があります。
宮中や貴族などの邸宅に仕える婦人のための居室として、区切った
部屋を言います。
同時にその部屋を与えられている婦人を指す場合も接尾語として、
「○○局=つぼね」と言います。
この局名のつけ方は官位名を付けることも多く、大納言局、中納言局、
などと呼ばれます。
山家集でも兵衛局、皇太后宮太夫局などと用いられています。

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      同じ房にて、雨中落花といふことを

06 春雨に花のみぞれの散りけるを消えでつもれる雪と見たれば
          (岩波文庫山家集262P残集02番・夫木抄)

○同じ房

残集巻頭にある「奈良のこうよ法眼」の房のことです。

○花のみぞれ

(みぞれ)とは雪片が大気中で雨にあたり溶けかけた状態で降って
くるものであり、色彩はともかく形としては桜の花びらとは似て
いないでしょう。
それでも雪が積もったように見えた花びらが雨に当たって落下する
ということですから、あながち不思議な表現ではないと思います。

(06番歌の解釈)

「春雨に花がみぞれのように散ったのだったよ。消えずに積もって
いる雪と見ていたら。」
                (和歌文学大系21から抜粋)  

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     まんだら寺の行道どころへのぼるは、よの大事にて、
     手をたてたるやうなり。大師の御経かきてうづませ
     おはしましたる山の嶺なり。ばうのそとは、一丈
     ばかりなるだんつきてたてられたり。それへ日毎に
     のぼらせおはしまして、行道しおはしましけると申し
     伝へたり。めぐり行道すべきやうに、だんも二重に
     つきまはされたり。登る程のあやふさ、ことに大事なり。
     かまへて、はひまはりつきて

07 めぐりあはむことの契ぞたのもしききびしき山の誓見るにも
         (岩波文庫山家集113P羈旅歌・新潮1370番)

○まんだら寺

善通寺市にある真言宗のお寺です。山号を「我拝師山」といいます。
四国八十八番霊場の第72番札所です。山の険しい部分に建立している
お寺ではありません。

○よの大事

「世の大事」ですが社会的政治的な意味ではありません。
登って行くのは大変に困難なこと、難儀することを言います。
あまりにも大変なことですから、「余の大事」かとも思いますが、
「余」は当時、そういう用い方をしていたかどうか私には不明です。

○てをたてたるよう

垂直に切り立った崖を表現しています。
藤原定家も熊野御幸に随行した時に、山の険しさについて同じ表現を
しています。「明月記」にあります。

○御経かきてうづませ

お経を書いた紙を土中に埋めることです。「経塚」と言いますが、
我拝師山に経塚が発見されたということは私は知りません。本当に
埋めたのだとしたら、未発見なのでしょう。

○ばうのそと

「坊の外」です。建物の外のこと。

○だんつきて

建物の外側四囲に人が歩けるような幅の道状の設備を作ったと
いうこと。そこを経を唱えながら回ります。

○めぐり行道すべきやう

建物をめぐりながら修行できるように…の意味。

(07番歌の解釈)

「大師が師と頼む釈迦にここでお逢いになったという仏縁が、今も
そのまま受け継がれていると頼もしく感じた。巡り行道の修行の
厳しさは、大師の捨身をさながら見るようである。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     覚雅僧都の六條の房にて、忠季 宮内大輔 登蓮法師
     なむど歌よみけるにまかりあひて、里を隔てて雪を
     みるといふことをよみけるに

08 篠むらや三上が嶽をみわたせばひとよのほどに雪のつもれる
           (岩波文庫山家集261P聞書集256番・
             西行上人集追而加書・夫木抄) 

08番歌は山家集冬歌の部にも採録されています。語句に若干の違い
があり、詞書は省略されています。

 しの原や三上の嶽を見渡せば一夜の程に雪は降りけり
          (岩波文庫山家集97P冬歌・新潮欠番・ 
             西行上人集追而加書・夫木抄) 
  
○覚雅僧都

六條右大臣源顕房の子。神祗伯源顕仲の弟。1090年から1146年在世。
東大寺に属していた僧侶で官位は権少僧都。
覚雅僧都は堀川局、兵衛の局、源忠季などの叔父にあたります。
1146年の8月に57歳で没しています。1146年は西行29歳ですから、
覚雅僧都の六條の房での歌会は西行の若い時代の歌であると考え
られます。

僧都とは官名で、僧を束ねる役割があり僧正の次の位階です。
始めは大僧都と少僧都各一名だったものが鳥羽天皇時代は大僧都・
権大僧都・僧都・少僧都・権少僧都と五つに分かれていて大僧都
だけでも八名いたそうです。
              (松田英松著「官職要解」参考)

○六條の房

平安京の六条に面した屋敷のはずですが、場所の特定は不可能です。

○忠季

生没年未詳。源顕仲の子。待賢門院堀川や兵衛局の兄弟。覚雅の甥。
この歌会の時には宮内大輔であったのか確認できていません。
最終官職が宮内大輔だったようです。
父の源顕仲は1138年、75歳で没。忠季は1150年頃までには死亡した
ものと思われます。金葉集初出歌人です。

○登蓮法師

出自、経歴は不明です。源俊恵の歌林苑に参加していたそうです。
詞花集初出で、勅撰集に19首入首しています。家集に「登蓮法師集」
があります。

○篠むら

不明。夫木抄に「しのはら」とあり、06番歌の「篠むら」は
「篠原」の誤記説が有力です。
篠原は滋賀県近江八幡市にある地名です。

06番歌と参考歌は同じ歌で、言葉の異同はこれまで伝わってくる過程
で誤写されたもののはずです。「篠むら」「しの原」は三上岳がある
ことによって固有名詞としての地名だと言えます。滋賀県野洲市の
篠原だと解釈できます。
篠原には東山道の駅がありました。
岩波文庫山家集185P雑歌に「夜の鶴……」の歌がありますが、
平宗盛と清宗の親子は1185年6月21日に篠原で斬殺されました。

○三上が嶽

近江平野にある三上山のことです。標高432メートルで、その優美
な山容から近江富士と呼ばれます。この山には藤原秀郷のムカデ
退治伝説があります。

○ひとよ・一夜

「ひとよ」は篠の縁語の(一節)と、一晩という意味の(一夜)を掛け
あわせています。

(08番歌と参考歌の解釈)

「歌の自然詠は、把握のしかたが新しくて強い。初句は「夫木抄」
に「しのはらや」とあり、「三上が嶽」とともに近江であるから、
「夫木抄」のほうがいいであろう。一夜は一節(よ)に音が通って
篠の縁語、三上と一夜は、一と三の対照など、理知的な修辞が
用いられていて、いかにも歌会むきの作品であるけれども、それを
目立たぬまでに、強い調子で素朴に歌っているところに新しさが
ある。」
         (窪田章一郎氏著「西行の研究」より抜粋)

「篠むら」は「篠群(しのむら)」でも良いですし、夫木抄の
「しのはら」でも差し支えないと思います。普通名詞として読めば、
「しのはら」も「しのむら」も篠が群生している場所を指します
ので、どちらであっても意味は通じます。
「三上が嶽」がありますから地名の「篠原」と解釈した方が、歌の
収まり具合が良いかとは思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

       覚雅僧都の六條房にて心ざし深き事によせて
       花の歌よみ侍りけるに

09 花を惜しむ心のいろのにほひをば子をおもふ親の袖にかさねむ
          (岩波文庫山家集278P補遺・西行上人集)

○花を惜しむ心

子をおもふ親の心と等値のものとして詠まれていて少し誇大表現の
ようにも思います。しかし、これが西行らしい心情なのでしょう。
花(桜)は咲き散りますが、そのことによって西行自身の子が亡く
なったのかとも思わせます。でもそれは深読みでょう。

(09番歌の解釈)

「散る花を愛惜する心の色(気持)を亡くなった子を愛し惜しむ
親のかなしみの涙の袖に重ねよう。」
         (渡部保氏著「西行山家集全注解」より抜粋)

覚雅僧都の六條の房での歌会の題詠歌です。
窪田章一郎氏は「西行の研究」の中で、「子を失った親の心であり、
西行に子を失った体験があって詠まれたのではないかと想像されて
いるが、よるべき資料はない。」と記述しています。

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       山家枯草とい事を、覚雅僧都の坊にて
       人々詠けるに

10 かきこめし裾野の薄霜がれてさびしさまさる柴の庵かな
         (岩波文庫山家集93P冬歌・新潮505番・
           西行上人集・山家心中集・夫木抄)

○かきこめし
 
「かき」は接頭語。「垣根」の「かき」を掛けています。
「こめし」は、こもる、包み込む、閉じこもる、引きこもる、
などの意味があります。
ここでは「取り込んだこと」という解釈で良いと思いますが、庵と
薄の彼我の関係性が分りにくいです。
薄が庵の周りに群生して庵を包み込んだ状態を「かきこめし」と
言っていると解釈してもよく、同時に薄を垣根にするために取り
込んだことを言っているとも解釈できます。

この詞書は「六條の房」と明記していませんが、覚雅僧都の六条の
邸での歌会と解釈して差し支えないと考えます。尚、新潮版では
「覚範僧都の房にて」となっています。「覚範僧都」とは不明
です。

(11番歌の解釈)

「草庵をその繁みの中に閉じこめてしまった裾野の薄が、霜の
ために枯れてしまった。薄に閉じ込められていた時にもまして、
柴の庵は一層寂しくなったなあ。」

◆かきこめしー「かき」は接頭語。山家を、さらにはそこに住む
人を薄が「こめ」るのである。」
            (新潮日本古典集成山家集から抜粋)

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(参考歌)

この歌は先号321号の「房・坊」の05番歌との贈答歌ですから、05番
歌にに続けて記述するべきか迷いましたが、ここで参考歌とします。

「坊なる稚児これを聞きて」という詞書は岩波文庫山家集にはあり
ません。岩波文庫山家集の底本である類題本にもありません。
よって01番歌、02番歌共に西行詠と受け止めてしまいます。
ところが陽明文庫本の山家集、それを底本とする新潮日本古典集成
山家集では詞書が書かれていて、それによって贈答の歌であること
が分かります。
岩波版と新潮版の底本が今日まで別途に伝わってきたことによって
校合が可能となりますので、西行歌の読者として、それはとても
うれしいことだと思います。
02番歌についてはここでは紹介だけにします。05番を参照願います。

      坊なる稚児これを聞きて

01 散る花を今日のあやめの根にかけて薬玉ともやいふべかるらん
       (稚児歌)(岩波文庫山家集48P夏歌・新潮203番)

      高野の中院と申す所に、菖蒲ふきたる坊の侍りけるに、
      桜の散りけるが珍らしくおぼえて、よみける

02 桜散る宿をかざれるあやめをばはなさうぶとやいふべかるらん
   (西行歌)(岩波文庫山家集48P夏歌・新潮202番・夫木抄)
 
歌の順番としては02番の西行歌が初めにあり、それに続く形で稚児の
歌があります。感じとしては伝承歌に多い西行や西行歌を揶揄する
ような、そういう系統の歌であるという印象も受けます。

○坊なる稚児

「ちご」と読み、まだ幼い子のこと。乳飲み子や幼児のこと。
神社などでも雑用をこなす少年を稚児といいます。

中院で雑用などをする子供のことです。一応僧籍に入っている少年
のはずです。

○薬玉

五月の節句の日に用いる作り物のこと。邪気を払うために香料や
薬草を丸くして菖蒲などで飾り付けたものが「薬玉」。それを柱
などに掛けておくという風習がありました。

(01番歌の解釈)

「散る桜の花を端午の節句の今日、菖蒲の根にかけて、
これを薬玉ともいうべきであろうか。」
           (新潮日本古典集成山家集から抜粋)

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       ◆ 法印 ◆

【法印】
         
「法印」とは僧侶の僧位最高の位階を表し、法印大和尚を略して
法印と言います。僧位では法橋、法眼、法印があり、僧官では律師、
僧都、僧正があります。

山家集に出てくる「法印」は「宮の法印」のみです。崇徳天皇の
皇子としての特例による法印位でしょう。

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      宮の法印高野にこもらせ給ひて、おぼろけにては
      出でじと思ふに、修行せまほしきよし、語らせ給ひ
      けり。千日果てて御嶽にまゐらせ給ひて、いひ
      つかはしける

01 あくがれし心を道のしるべにて雲にともなふ身とぞ成りぬる
    (宮法印歌)(岩波文庫山家集135P羈旅歌・新潮1084番) 

(西行の返し歌)

02 山の端に月すむまじと知られにき心の空になると見しより
     (西行歌)(岩波文庫山家集135P羈旅歌・新潮1085番) 

○宮の法印

宮の法印とは元性法印のこと。崇徳天皇第二皇子のため、「宮」を
つけて呼びます。1151年出生、1184年の没。母は源師経の娘。
兄に重仁親王がいますが1162年に病没しました。

初めは仁和寺で叔父の覚性法親王の元で修行、1169年以降に高野山
に入ったそうです。
崇徳天皇の関係で西行とは親しかったともいえます。

○高野

真言密教の聖地である高野山のこと。

○おぼろけにては出でじ

修行の成果が自分ではっきりと確認できる、自分で納得できる
までは大峯から下山しないということ。

○千日果てて御嶽にまゐらせ

金峯山参詣の時に行う精進潔斎を「御嶽精進」というそうです。
当時は普通で50日から100日間の精進期間だったようです。
宮の法印の場合は千日、約3年間の精進潔斎を果たしたという
ことになります。
天台宗の千日回峰行の荒行は有名ですし大峰にもすさまじい荒行の
千日回峰行があったとのことですが、宮の法印の場合はこの荒行
とは関係ないようです。
御嶽とは大峰修験道の聖地で、大峰山「山上ヶ岳」のことです。
金峯山とも言い、大峰山寺があります。

○雲にともなふ

行雲流水のように、ごくごく自然な心境を表しています。

○山の端に月すむまじ

宮の法印を月に見立てていて、山の端という一か所だけに月は留ど
まらないということ。高野山よりは深い山である大峰に入り修行する
という、その仏教心と覚悟を持っていることを称える言葉。

○心の空

心の中にある空のこと。
同じ仏教者として修業を極めて行き、大きな広がりと深さを持った
空のように、仏教の真髄にまで到達するという意思や願望。

(01番歌の解釈)

「金峯山への憧れを道しるべにして、大峯山中を雲とともに
さまよい歩く修行の日々を送っています。」
                (和歌文学大系21から抜粋) 

(02番歌の解釈)

「山の端に澄んだ月がとどまっていないように、中途半端な状態で
高野にお過ごしになる法印様ではないとよく存じておりました。
心も空に仏道修行を志しておいでになるのを見申し上げました時から。」
            (新潮日本古典集成山家集から抜粋)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

      ことの外に荒れ寒かりける頃、宮法印高野に
      こもらせ給ひて、此ほどの寒さはいかがするとて、
      小袖はせたりける又の朝申しける

03 今宵こそあはれみあつき心地して嵐の音をよそに聞きつれ
        (岩波文庫山家集134P羇旅歌・新潮916番・
                西行上人集・山家心中集)

○小袖はせたり

「小袖はせたり」では意味が通じないと思います。新潮版では
「小袖給はせたり」となっています。
西行は小袖(肌着に類する衣料)を宮の法印からいただいたという
ことです。

○あはれみあつき

西行に対しての宮法印の一方ならぬ親愛の情を言います。

○嵐の音

強い風が吹きすさぶ音。

(03番歌の解釈)

「小袖を賜りました今宵こそは、法印様のお憐れみのことに厚い
心地がし、外を吹く嵐の音を他人事(よそごと)として聞きながら、
あたたかく過ごさせていただきました。」
             (新潮日本古典集成山家集から抜粋)

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  (後記)

新しい年2016年が明けました。今年もよろしくお願いいたします。
読者の皆様方のご健勝と、ご活躍を念じ上げます。

京都の三か日は穏やかな天気のままに推移しました。フェイスブック
などに投稿されている写真を見ると、伏見稲荷大社などにはたくさん
の初詣客で大変な賑わいだったようです。私は年末からの風邪気味
だったことでもあり、初詣には行かないままでした。
今年も激動の一年となるのでしょうが、できるだけ平穏に過ぎて
欲しいものですね。

今年はなんとかマガジンの発行回数を増やしたいものだと思って
います。それには情熱を持続させ、さらには体調管理を充分に
しなくてはなりません。
ともあれ、できる範囲でしっかりとやりたいものです。

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