人事のブレーン社会保険労務士レポート

人事のブレーン社会保険労務士レポート第162号 中小企業と働き方改革


カテゴリー: 2017年03月15日
平成29年3月15日 第162号
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
人事のブレーン社会保険労務士レポート
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
企業の実践的な残業対策だけではなく、経営実務の入門書としても好評を頂いている
山本法史の著書「社長!残業手当の悩みこれで解決」絶賛発売中!!
是非ともお読み下さい!!
http://www.amazon.co.jp/%E7%A4%BE%E9%95%B7-%E6%AE%8B%E6%A5%AD%E6%89%8B%E5%BD%93%E3%81%AE%E6%82%A9%E3%81%BF%E3%81%AF%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%A7%E8%A7%A3%E6%B1%BA-%E5%95%8F%E9%A1%8C%E8%A7%A3%E6%B6%88%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E7%9F%A5%E8%AD%9834-%E5%B1%B1%E6%9C%AC-%E6%B3%95%E5%8F%B2/dp/4774513717/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1347275203&sr=8-1

アルバイト情報誌「an」のサイトanreport「プロに聞け」で「適正
な人件費の管理方法」についての取材記事が公開されました。
http://weban.jp/contents/an_report/repo_cont/pro/20120507.html

インターネットTV「覚悟の瞬間」に出演しています
http://www.kakugo.tv/index.php?c=search&m=detail&kid=168

ブログ「人事のブレーン社会保険労務士日記」
http://ameblo.jp/y-norifumi/
アメーバに移りました!!

旧ブログは残っています。
http://norifumi.cocolog-nifty.com/blog/
是非見てみて下さい!

Twirrer
http://twitter.com/yamamoto_roumu

facebook
http://www.facebook.com/yamamotoroumu


***********************************

中小企業と働き方改革

***********************************

1.はじめに
生産人口が減少する中で、大手企業が賃上げをしており中小企業にとって人材
の確保は事業を継続するうえで何としてでもしなければならない重要課題です。
人材不足の中、いい人材を採用するためにはどのようにしたらいいのか。

また政府は年間平均残業時間が60時間以下となるように規制を設ける方向で
議論を進めています。
人材豊富で資金力のある企業であれば残業規制を達成することはできるでしょ
う。
しかし人材不足の中小企業や小売り、外食、運送業などの業種ではこの残業規
制は非常に頭の痛い問題です。
ヤマト運輸の問題を機に、運送業でも顧客のニーズにどこまで対応するかとい
う議論が起きています。
運送業の労働条件を向上させるためには、顧客である消費者が「不便」につい
て納得をしなければできません。
何が言いたいかというと、労働条件を改善するためには一企業の努力では無理
であり、消費者がその為に生じる「不便」をどこまで受け入れるのか。
その不便を前提とした社会の構築が必要になっています。
また製造業をはじめとするBtoBの業界でも、納期の設定を残業規制に配慮
したものにしなければ残業規制を乗り越えることが出来ません。
 労働基準監督官の数が不足しており、働き方改革を実効あるものとするため
に、労働監督行政の一部民間委託という議論も出ています。
 私は社会保険労務士として労働基準行政を強化したところで、政府の目指す
働き方改革が達成できるとは思えません。

 働き方改革は「仕事の任せ方」改革であり、消費者にとっては「どこまで不
便を受け入れるのか」という意識改革なのです。

 この2点を解決しないまま働き方改革を行えば、資力のない中小企業は生き
ていけません。その理由を次でお話いたします。
 
2.働き方改革と格差助長
 前でお話ししたとおり、働き方改革は「仕事の任せ方改革」と「どこまで不
便を受け入れるか」という意識改革が行われて初めて実現できるのです。
 この2点がなければ、企業間の格差が助長され、ひいては労働者間の格差を
深刻なものとするでしょう。
残業規制を守ることが出来、労働者の働きやすい環境を作ることが出来る企業
は人材不足ではできません。仕事を発注する企業や外注化できる資力のある企
業で働く労働者の労働条件は向上します。
 しかし、仕事の依頼を受ける企業、いわゆる下請け企業はそれができません。
人材不足の解消が進まず、今の仕事の発注の方法では労働条件の向上は困難で
す。
消費者の意識が変わらなければ、どこかでそのニーズを満たすために誰かが努
力をする必要があります。
 この努力をするのが下請け企業になってくるのです。
このような理由で「発注者である企業」と「下請け企業」の労働条件の格差が
開いていき、中小企業の人材不足を解決することは非常にハードルが高い問題
になってくるのです。

3.残業規制と労働者の年収
 厳しい環境の中、必死に法律を守っている会社はたくさんいます。
運送業では月間の拘束時間が293時間とされています。拘束時間とは労働時間と
休憩時間の合計です。運送業ではこの拘束時間で残業規制を行っています。
この293時間を守っている企業に何が起きているのか。

 「人材の流出」です。

293時間しか拘束時間がないのであれば稼げない。だからもっと働ける企業に転
職する。
このようなことが起きているのです。
 残業規制でもう一つ必要な点は、残業をしなくても労働者の収入が保証され
ること。
人材不足で悩んでいる中、稼げないという理由で転職されると経営が成り立た
なくなります。
 これは293時間の拘束時間でも生活できる賃金額が払える料金設定にしな
ければなりません。
 これを行わなければ働き方改革は中小企業ではできないということになりま
す。

4.「不便」をどこまで受け入れるのか
私は政府の進める働き方改革に反対をしているわけではありません。
しかし上記3点を取り組んだ後に、着地点である「残業規制」があるのです。
労働基準行政の充実よりも、企業間取引における「残業規制のための取り組み」
を監視する仕組みを作らなければなりません。
 中小企業の社長は努力をしていないという誤ったメッセージを発信する結果と
なってしまっていることが残念です。
 残業規制をすればスーパーの閉店時間も早くなりますし、定休日も設けざるを
得ないかもしれません。
 女性の社会進出を進めていく中でスーパーが早く閉まっていては買い物できま
せん。
「スーパーが閉まっているなら宅配で」と考えても、ヤマト運輸の問題を機に再
配達について見直しの機運が高まっています。
 便利な社会というのは「誰かが頑張っている」から成り立つのです。
残業規制の議論は「どこまで不便を受け入れるのか」という議論と合わせてしな
ければなりません。
国会でこの議論を真剣にしてもらいたいのですが、残念ながら大阪の小学校の許
認可の議論ばかり。
 働き方改革については、その実現の時間軸を伸ばして、その為に我々消費者は
「どこまで不便を受け入れるのか」。
 発注者である企業に対しても「どのような任せ方をすればいいのか」を議論し
なければただの中小企業いじめになってしまいます。
 読者も皆様もぜひともこのような視点で働き方改革の議論をみていただきたい
と思います。



===================================
※ 掲載内容の無断転載は禁止させていただきます。ご一報下さい。
※ 本メルマガの内容につきましては万全を期しておりますが、万一損害が
  発生致しましても責任を負いかねます。
※ メルマガ相互紹介募集中です。

発行者 社会保険労務士法人山本労務
 オフィシャルサイト http://www.yamamoto-roumu.co.jp/
Facebook http://www.facebook.com/yamamotoroumu

編集責任者 特定社会保険労務士 山本 法史
ご意見ご感想はこちらまで(メルマガ相互紹介、転載等お問い合わせもこちらまで)
norifumi@yamamoto-roumu.co.jp

購読中止・変更 http://www.yamamoto-roumu.co.jp/
発行システム まぐまぐ http://www.mag2.com/   ID 0000121960
===================================
             ~我々は相談業である~
        ~我々の商品はお客様への安心感の提供である~
             社会保険労務士法人山本労務
東京都八王子市元横山町2丁目5番6号 tel 042-643-5830(代)
  社会保険労務士9名(うち特定社会保険労務士5名)
合計23名のスタッフで皆様をサポート致します!!
           人事のことなら何でもお任せ下さい!

インターネットTV「覚悟の瞬間」に出演しています
http://www.kakugo.tv/index.php?c=search&m=detail&kid=168


===================================

.

ついでに読みたい

人事のブレーン社会保険労務士レポート

RSSを登録する
発行周期 月刊
最新号 2017/04/15
部数 804部

このメルマガを購読する

ついでに読みたい

今週のおすすめ!メルマガ3選

相馬一進の、1億稼ぐビジネスの本質|マーケティングと心理学
・天職で1億稼いだ相馬一進が、お金、自己啓発、仕事について、 心理学とマーケティングの側面から語る本格派メールマガジン。 ・著者の相馬一進は、ダライ・ラマ14世や、『7つの習慣』の スティーブン・コヴィーや、リチャード・ブランソンなどの、 海外セミナーへの日本人ツアーを企画、集客した実績を持つ。 ・最先端の起業・副業のノウハウや、マーケティングの原理原則、 生活の中からストレスを減らす方法、モチベーションの心理学、 複数の収入源を持つ方法、働く時間を減らす秘密などを配信中。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

川島和正の日刊インターネットビジネスニュース
■読者数32万部超、日本一の個人メルマガ(まぐまぐ総合ランキング調べ) ■9年連続で年収1億円以上になり、70か国以上を旅行して、 190平方メートルの豪邸に住んで、スーパーカーに乗れるようになり、 さらに、著書は、日本を代表する超有名人2人に帯を書いてもらい、 累計50万部のベストセラーとなった、現在香港在住の川島和正が、 最新のビジネスノウハウ、自己啓発ノウハウ、健康ノウハウ、恋愛ノウハウ さらに「今チェックしておくべき情報リスト」などを配信中!
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

一緒に歩もう!小富豪への道
富裕層むけ、富裕層入りを目指す方むけの究極の資産防衛メルマガ!一国だけに資産を集めておくのは危険な時代がやってきました。海外ヘッジファンド、貴金属、不動産からアンティーク・コインまで、金融不安に負けない世界分散ポートフォリオを、経験豊富なファイナンシャル・プランナーが誠意をもってご案内します。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

今週のおすすめ!メルマガ3選

日本株投資家「坂本彰」公式メールマガジン
サラリーマン時代に始めた株式投資から株で勝つための独自ルールを作り上げる。2009年10月、130万円だった株式資産は2015年に5000万円を突破。定期預金などを合わせた資産は1億円に。 平成24年より投資顧問業(助言)を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。 メールマガジン「日本株投資家 坂本彰 公式メールマガジン」は2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数2万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。 2016年12月1日『「小売お宝株」だけで1億円儲ける法』が日本実業出版社より発売!
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て公開します。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信しています。人生を意のままにするには、脳みそとこころの両方が進化しなければなりません。そんな進化とは何か?をお届けする四コママンガ付きメルマガです。2014年から3年連続でまぐまぐ大賞部門賞を受賞しました 学歴やバックグラウンドに拘わらず、人生を思いのままに生きるために必要な考え方が書かれた、「良書リスト」も希望者に差し上げています。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

ダメおやじの全財産をかけた崖っぷちFX通信
【1日に数万人が熟読する人気FXブログのメルマガ版】 相場歴30年以上のダメおやじがFXノウハウを大公開! 毎朝配信!毎日の経済指標情報や攻略法を無料で解説しています。 ●損切りがうまくできない、利食いが浅い ●ポジポジ病(ポジションを不要に持ってしまう) ●コツコツドカーン(小さく勝っても大きく負ける) ●エントリータイミングわからない ●メンタル面が弱い このようなお悩みがあれば購読してみてください。 FX初心者から経験者まで、FXの悩みをこのメルマガで解消します。 期間限定でメルマガ内で数万円相当分のFX情報商材をプレゼント中!
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

アーカイブ

他のメルマガを読む

ウィークリーランキング