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【築地書館Book News】Vol.187--8/31号


カテゴリー: 2017年08月31日
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【築地書館Book News】Vol.187  2017年8月31日発行
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     ///│      ・8月の新刊
   ∠∠/  │      ・書評抜粋
  │││ B │            ・ほっとトーク
  │││ O │            ・ニュース
  │││ O │            
  │││ K │            *書名下のリンクで本の詳しい内容紹介のほか、
  │││  /             訳者あとがきや序章をお読みいただけます。
  │││/        
    ̄ ̄         
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★8月の新刊★
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『考える花』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1542-9.html
スティーブン・バックマン[著] 片岡夏実[訳] 
2,200円+税 四六判上製 232頁 ISBN978-4-8067-1542-9

子孫を残すため、花が昆虫に花粉を運ばせる秘策とは?
人は花本来の姿をどのように操作してきたのか?
植物の生殖器としての花がたどった進化や花粉媒介者とのかかわりから、多様な花の栽培技術やグローバルな流通・貿易事情の歴史まで、花をめぐる科学と文化のすべてがわかる。
姉妹本『感じる花』も同時刊行。
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『感じる花』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1543-6.html
スティーブン・バックマン[著] 片岡夏実[訳]
2,200円+税 四六判上製 200頁 ISBN978-4-8067-1543-6

なぜ人は花を愛でるのか?
花の味や香りは人の暮らしをどのように彩ってきたのか?
太古の時代から続く芸術や文学の重要なモチーフとしての花の姿から、グルメや香水など人の娯楽、遺伝子研究や医療での利用まで、花をめぐる文化と科学のすべてがわかる。
姉妹本『考える花』も同時刊行。
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『住みたい街を自分でつくる』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1544-3.html
リズ・ウォーカー[著] 三輪妙子[訳]
2,400円+税 A5判並製 264頁 ISBN978-4-8067-1544-3

なぜニューヨーク州の小さな街は、環境先進都市に生まれ変わったのか。
ファーマーズ・マーケット、教育、ゴミゼロから省エネ住宅まで。
世界の注目を集める実験的コミュニティーで実践されてきたアイデアを次々と事業化し、地域の中で経済がまわる。
誰もが医療を受けられ、より少ないエネルギーで豊かに暮らせる街――ニューヨーク州にある人口3万人の自然豊かな小さな街イサカで、住民たちが創り出している持続可能な暮らしを、"エコビレッジ・イサカ"の創始者が具体的に紹介。
日本の地域社会創生のヒントがあふれている。
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『魚だって考える』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1545-0.html
吉田将之[著]
1,800円+税 四六判並製 208頁+カラー口絵8頁 ISBN978-4-8067-1545-0

実験に使う魚は自分たちで釣ってくる。
実験器具はほぼ手づくり。
研究の現場は、常に汗と涙にまみれている。
トビハゼの機嫌をとり、イイダコをけしかけ、魚が考えていることを知りたい先生と学生たちの、ローテクだけど情熱あふれる、広島大学「こころの生物学」研究室奮戦記。

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★書評抜粋★
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『マンガ古生物学』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1539-9.html
◆日本農業新聞(2017年7月29日付)
生物「学」なんていうからムズカシイ話が出てくるのかと思ったら……たしかにそんな感じもします。本当にあったことですからね。ところがそこはマンガの強み。用語は難しくても、内容的にはとっても楽しく学ぶことができて得した気分になります。
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『森林業』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1537-5.html
◆朝日新聞(2017年7月30日付)椹木野衣氏(美術批評家・多摩美術大学教授)評
伐倒の近代化や運搬の陸送により、高品質の木材にとって不可欠な乾燥過程が省かれ、乾燥材の重要性が度外視されるほど日本の林業は後退している。求められるのは、高度な知識と職能を備えた人材の育成だ。しかしそれだけではない。ドイツでは森林業自体が高度に組織された美学の実践なのだ。近代ドイツ林業はその両立を成し遂げた。だからこそ樹木たちにも生活があることに気づけたのだ。
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『カラスと人の巣づくり協定』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1540-5.html
◆河北新報(2017年7月30日付)ほか、時事通信社配信記事 冬木糸一氏(書評家)評
見つけ次第、巣を撤去するというのは分かりやすく効果的な手段に思える。しかし、生物や生態系は複雑な相互作用の上に成り立つもので、そうした手段が長期的にも有効とは限らない。本書は、時間をかけて深く習性を理解することで、人とカラスの負担が共に少なくなる新たな「共生」の在り方を模索する、その重要性を提示してみせた。
◆山形新聞(2017年8月30日付)徳田誠氏(佐賀大学准教授)評
著者は入念な調査の結果からカラスの「本音」をたくみに読み取り、カラスと人との妥協点を導き出す。そして、問題解決の切り札となる逆転の発想を携えて、理屈の通らぬ狼藉者を相手に、いよいよ“巣づくり協定締結のための交渉”へと乗り出すのだ。
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『先生、犬にサンショウウオの捜索を頼むのですか!』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1538-2.html
◆婦人公論 No.1477(2017年8月22日) 渡邊十絲子氏評
今回は、ヤドカリの貝殻選び実験(自分の体に合った大きさの貝殻を、見るだけで選び出せる=自分のサイズを正確に知っている)や、モモンガの生息分布域を調べるために森に巣箱を設置するなど、ほんわか系の活動もあるが、コウモリの休息場所の選び方を調べる実験の章が強烈におもしろい。
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『林業がつくる日本の森林』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1526-9.html
◆農業と経済 2017年9月号 藤野正也氏(京都大学大学院農学研究科特定研究員)評
評者は筆者とともに山に入り、多くの林業関係者と議論を交わしてきたが、実務家を相手に林業と生態学の両方を語ることができる希有な研究者であると認識している。それゆえ、平易な文章で書かれつつ、実際に森林を管理する人びとの人生までも視野に入れて問題点が整理されており、きわめて現実的な問題提起がなされている。
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『樹と暮らす』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1535-1.html
◆雑報縄文 9月号
清和研二(東北大学大学院教授)と有賀恵一(長野県伊那谷で建具店経営)のお二人が、それぞれの思いを交々書き継いで読み飽きない。(中略)
本書を読むと「雑木」と呼んでかえりみなかった木々への見方が変る。
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★ほっとトーク★
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高山植物――夏に一瞬だけ輝く宝石50種

6月から8月はじめまでの山歩きの目的は、宝石鑑賞である。南八ヶ岳の足がすくむような岩稜の尾根にかじりついて、ふと足元を見ると、ピンク、ブルー、クリーム、エメラルドグリーンなど、宝石色の高山植物が花盛りだ。標高2000mから2900mの間の八ケ岳だけでも、50種をくだらない宝石がはっとするような、色、形で咲いている。
私は硫黄岳から横岳に架けての岩稜帯に咲くコマクサと、樹林帯に咲くオサバグサのファンなのだが、毎夏、1、2週間登山日をずらすと、盛りの花が違っていて新しい出会いがある。八ケ岳を代表する山小屋の一つ、オーレン小屋が運営するサイトに開花情報があるので、参考にしていただきたい。http://www.o-ren.net/flower/
先月のこの欄で取り上げた大菩薩連嶺には、可憐な八ケ岳の宝石とは違う、ゴージャスなお花畑がひろがる湯ノ沢峠がある。萼と花弁の二重構造が美しいヤマオダマキや、鮮やかなピンク色が眩しいシモツケソウ、独特のマット調の質感を持つウスユキソウなどが、圧倒的な量で咲き誇っている草原が、峠から標高1770mの大蔵高丸山頂まで続くのだが、お花畑の女王はノイバラである。
高さ2m、幅3mほどの大きな株立ちしたノイバラが、そこかしこで数百(というか、数え切れない)の純白のバラを咲かせているのである。お花畑にバラのかすみがかかっている風情に、言葉も出ない。
暑さとは無縁の盛夏の宝石鑑賞を、夏の楽しみとしてお薦めしたい。

築地書館社長 土井二郎

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