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【築地書館Book News】Vol.181--2/28号


カテゴリー: 2017年02月28日
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【築地書館Book News】Vol.181  2017年2月28日発行
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   ∠∠/  │      ・新刊情報
  │││ B │            ・書評抜粋
  │││ O │            ・ほっとトーク
  │││ O │            ・ニュース
  │││ K │            
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★新刊情報★
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『外来種のウソ・ホントを科学する』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1533-7.html
ケン・トムソン[著]屋代通子[訳]
2,400円+税 四六判上製 320頁 ISBN978-4-8067-1533-7

何が在来種で何が外来種か?
外来種の侵入によって間違いなく損失があるのか。
駆除のターゲットは正しかったのか。
人間の活動による傷跡に入りこんだだけではないのか。
英国の生物学者が、世界で脅威とされている外来種を例にとり、在来種と外来種にまつわる問題を、文献やデータをもとにさまざまな角度から検証する。
「侵入種をめぐる科学と哲学を見事な手腕でまとめ上げた1冊」――タイムズ紙
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『火の科学』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1534-4.html
西野順也[著]
2,400円+税 四六判上製 256頁 ISBN978-4-8067-1534-4

人類の発展は、火とともにあった。
古来、山火事や天災により起こった火は採暖や調理に利用され、いつしか人の力の及ばない神に重なり、土器や鉄など暮らしに欠かせない道具を生み出す糧となった。なかでも鉱物資源の利用は、農業やエネルギー生産など多方面での発展を促進した。
しかし現代において、人口の増加やそれに伴う莫大なエネルギー需要が、地球環境の悪化を招いている。
先史時代から現代まで、文明を支えた火の恩恵に触れ、未来を見据えた利用を考える。

*書名下のリンクで本の詳しい内容紹介のほか、訳者あとがきや序章をお読みいただけます。
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★書評抜粋★
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『海の寄生・共生生物図鑑』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1517-7.html
◆日本生物地理学会会誌 71巻(2017年1月20日付) 山田一之氏評
おそらく何の予備知識もなしに本書を手にしたら、最初の数ページで困惑するに違いない。小さな魚の背中に、一見生物とは思えない、クルクル巻いたアクセサリーがいくつもくっついているのだから。そこに添付された観察記録も非常にマニアック、もとい、専門的かつ実践的なもので、詳しい解説を狙ったものではない。その結果、ページ数の割に情報量が多いと感じる。膨大な時間を費やしたに違いないフィールドワークの成果を、簡潔に、そして効果的に整理している。
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『豆農家の大革命』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1507-8.html
◆こめねっと 第92号(2017年1月24日発行) 小山重郎氏評
水田稲作はアメリカのような乾燥地農業とは異なるが、化学肥料と農薬のみに頼るならば、地力の低下はまぬがれない。いたずらに大規模化を叫ぶ声にまどわされることなく、化学肥料と農薬の削減につとめ、仲間を増やし、環境にやさしい農業を広めていくという時間のかかる仕事を、アメリカの有機農業のように粘り強くすすめていくことが大切であると思ったのである。
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『落葉樹林の進化史』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1528-3.html
◆バードリサーチニュース 2017年1月 平野敏明氏評
本書のタイトルに「鳥」の文字はないが、著者が鳥類の研究者であることから本書の中身の多くの部分に鳥類生態学の諸問題が取り上げられている。たとえば森林の分断化と鳥の種数や個体数、地球温暖化、シカの食害の問題などである。本書は、極力専門用語を使わず、自然環境に興味を持つ一般の読者にも分かり易く解説するように努めている。
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『キノコと人間』
◆日本農業新聞(2017年2月5日付) 吹春俊光氏(千葉県立中央博物館)評
菌糸の塊が本体である菌類(キノコ)は、地面の下や木材の中など、人の目の届かないところで暮らしている。普段は見えない存在なので、その暮らしぶりはよく知られていない。菌類の専門家である著者は、実はものすごい能力を持ち、森はおろか地球環境の維持に、必須の働きをしている菌類の暮らしと働きについて解き明かしていく。
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『貝と文明』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1527-6.html
◆ミセス 2017年3月号 No.747 斎藤美奈子氏(文芸評論家)評
本書は生物学と文化史の両方の知見を駆使して書かれた貝の博物学。貝塚や真珠の養殖といった日本の貝文化にふれられていないのがやや残念だが、化石アンモナイトの話から、今日では新薬にも用いられる猛毒イモガイの話まで、興味は尽きない。
◆日経サイエンス 2017年3月号 森山和道氏(サイエンス・ライター)評
身も貝殻も魅力的な貝に惹きつけられる人の気持ちがよくわかる楽しい本である。
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『土と内臓』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1524-5.html
◆本の雑誌 3月 新玉ねぎ春雷号 No.405 椎名誠氏評
いたって読みやすい文章、翻訳であり、話が深まって行けば行くほど、微生物社会の不可思議で魅力的な世界がじわじわ見えてくる。
この本のショッキングでもあるが最大の驚きは、人間の腸と樹木との比較であった。植物が土壌からあらゆる栄養分を吸収するように、人間は腸から生命の基本を吸収し吸い上げ、体全体の生命バランスを構築している。これまで知らずに見過ごしてきたことがあまりにも多いこのミクロの王国にしばしさまよう喜びを久々に味わった。
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『グリム童話と森』
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1529-0.html
◆共同通信社配信記事(北國新聞 2月11日付ほか) 池内紀氏(ドイツ文学者)評
酸性雨はドイツにかぎらず欧州一円をみまったのに、どうしてドイツだけ大問題になったのだろう? そんな疑問が当書の発端だった。素朴な問いかけから、良質な知的鉱脈にいきついた。(中略)
19世紀のロマン派が夢想した森。中世の英雄物語に登場する森。民間で語りつがれてきた森。そのなかのグリム童話の森なのだ。副題にあるとおり、「ドイツ環境意識を育んだ『森は私たちのもの』の伝統」がねばりづよく追究されている。

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★ほっとトーク★
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紙をすく

岐阜県美濃市。和紙の里である。雪の舞う冬に美濃の街を歩いた。
紙を商う店が、軒を連ねる。店で紙のことを尋ねると、多くのことを教えてくれる。みつまたを原料にした和紙でも、厚さが微妙に違い、水彩や墨で絵や字を書いても、にじみ方が違うこと。楮(こうぞ)を原料にする紙と、みつまたを原料にする紙とでは、にじみ方が違う。
原料は、岐阜ではなく、埼玉県など、全国から仕入れるそうだ。平滑な面とザラザラの面がある和紙のどちらで描くと、どのような効果があるか。北斎や広重も、このような美濃紙に原画を描いたのだろうか。何枚か、自宅で実験するために全判の和紙を買い求めた。
友禅紙と呼ばれる手摺りの美しい和紙も、数百種の品揃えがあり、その絵柄を眺めているだけで楽しい。揉み紙や、型押しした紙もあり、用途の多様さにも驚く。
岐阜の提灯やうちわは有名だが、美濃の街には和紙でつくるランプの美術館「美濃和紙あかりアート館」がある。毎年、あかりアート展として全国から美濃紙でつくったランプを集め、街中に展示し、その中の優れた作品を、1年間、この美術館で展示している。和紙で表現される光のデザインにうっとりする。
http://akariart.jp/akariart/
本づくりの仕事では、紙の伸び縮みがある和紙は使いにくいが、個人的にはもっと身近で使いたい素材だ。

築地書館社長 土井二郎

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