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609studio No.798 ◇現代時評《素麺を作る夫妻》:片山通夫


カテゴリー: 2017年02月14日
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【609 Studio】メール・マガジン 2017年2月14日 No.798
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   フォト・ジャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上脩身
氏の現代時評、ロシアやサハリンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載! 
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◇現代時評《素麺を作る夫妻》:片山通夫
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 一年でもっとも寒いこの時期、大阪府枚方市で「河内素麺」を創っているFさ
ん
夫婦を尋ねた。「河内素麺」の歴史ははっきりしないようだが、江戸時代に、近
在の一人の男が、三輪素麺の元へ修行に出て持って帰ってきたということだ。

 その後、昭和の半ば頃まで、農家の冬の副業として栄えたが、次第に衰退して
ゆく。理由は企業として資本を投入しなかったことや、後継者が居ないというど
こにでもありがちな理由に見られる。同時にこのあたりが急速に発展し、農業が
衰退していった事とも大いに関係がある。何しろ、冬の間の農家の副業が主だっ
たのだから。昭和の初め頃には50軒あまりの農家が造っていたと言うから驚く。

 ところがFさんはその衰退を座してみている事はしなかった。かろうじて残っ
ていた素麺作りの人を訪ねて弟子入りした。米屋を商うFさんは河内素麺の質の
高さを知っていた。 このままでは絶えてしまうと29歳の時、残った生産者に頼
み込んで弟子入りし、9年の間修行を重ねた。そして独立。今では河内素麺の唯
一の生産者となった。

 素麺作りは冬の早朝に始まる。綿実油と塩で小麦粉をこねて、最初は10セン
チ×3センチ程度の帯状に伸ばし、その帯状の材料を半日以上かけて徐々に細く
してゆく。この作業は一人では出来ないので、Fさん夫婦が呼吸を合わせて進めて
ゆく。ここで筆者が馬鹿なことをFさんに聞いてしまった。「夫婦喧嘩はできま
せんね」Fさんはけげんな顔をした。彼にとっては想像もできないバカな質問だ
ったようだ。

 およそ子供の小指ほどの太さに仕上がった素麺のもとは約30センチ程度の長さ
に棒状にまかれてゆき一晩寝かせて熟成させる。そして翌日早朝に寒風に晒すの
だが、その時、いわゆる我々が知っているあの素麺の太さになるようグーッと伸
ばす。
 寒風に晒された素麺は、6時間程度で硬くなる。それを特製の包丁であの長さに
切って完成だ。

 この工程を見ていると、2日にわたっての作業であり決して機械的に作ってい
るわけではないので、大量にはできまい。まして天候との兼ね合いもある。大手
のメーカーは乾燥一つとっても乾燥機でブーンとやってしまう様だが、Fさんの河
内素麺はそんな「手抜き」はしない。ひたすら愚直に手間と暇をかけて作ってゆ
く。
 そこには素麺に対する愛と情熱が感じられる。
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◆「スプートニク」 >>> 引用元    http://jp.sputniknews.com/
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◆情報通信・ラジオ「スプートニク」(HOME)
 http://jp.sputniknews.com/

◆日本関連
 http://jp.sputniknews.com/japan/

◆国際───────────────
 http://jp.sputniknews.com/world/

◆ロシア国内───────────────
 http://jp.sputniknews.com/russia/
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http://koujinnotomo.com/
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◆《News Digest》:609studio編集部
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◇◇ニュースな言葉、一口メモ 【稲田防衛相】

⇒現安倍政権下で最も評判の稲田朋美防衛相。国会で、そして海外視察で数々の
話題を国民に提供している。極めつけは「べそをかいた答弁」だろうか。様々な
「情けない状況」がネットで検索できるので、ここでは書くことはできない。
 なぜならその件数が多すぎるからである。
⇒https://goo.gl/QP6B0m
                               
◇◇News Digest◇◇

◇日本のニュース・世界の話題

米国では酷評「マティス・稲田会談は成果なし」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49126

金正恩氏の「国民虐待」にロシアが手を貸し始めた
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/post-6911.php

参考人は反省ゼロ 文科省天下り“アリバイ”集中審議の茶番
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/199110

ナチス、ソ連の二の舞を演じ始めた米国
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49081

元船員らの被ばくを追う――新事実次々 60年前のビキニ核実験 
http://news.yahoo.co.jp/feature/501

◇ロシアからのニュース

安倍首相は勝者か、それとも敗者か?
https://jp.sputniknews.com/opinion/201702083319484/

中国のハエが抗生物質の作用を無効化する
https://jp.sputniknews.com/science/201702083319385/

ナイジェリアでロシアとウクライナの船員が海賊の人質に
https://jp.sputniknews.com/incidents/201702083318833/

ロシア語はなぜそんなに難しいのか?
https://jp.rbth.com/arts/2017/02/03/694456

本物のロシア料理をモスクワで探す 
https://jp.rbth.com/arts/cuisine/2017/02/05/694918

なぜプーチン氏は「タフガイ」なのか
https://jp.rbth.com/politics/2017/02/06/696101

神経過敏な人にはオススメできない 
https://jp.rbth.com/travel/2017/02/07/696683

北方領土の日:日本人が抱くのは期待か、それとも怒りか
https://jp.sputniknews.com/opinion/201702073316081/
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◆編集長から:片山通夫
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 先週は寒い日が続いていた。雪が北の方で振っているというので、早速出かけ
てみた。若狭へ抜ける鯖街道を北上し、熊川宿まで来た。京都・大原を抜けて、
途中越えと言う風雅な名前の峠を抜けるころには、結構な雪道だった。
 道路の幅が除雪された雪で狭くなって、対向車線からくる車には注意しながら
進む。この緊張感が筆者は好きだ。
 熊川宿の通りをゆっくりと進む。ほとんど人はいない。平日と言うこともあり、
またこの雪の中、好んで出かける人もいない。

 こんな一日を過ごしてみた。筆者にとっては貴重な一日だった。
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  発行    2017年2月14日 No.798
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           ◇禁・無断転載◇
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