安心!?食べ物情報

安心!?食べ物情報 Food Review 950


カテゴリー: 2018年02月04日
安心!?食べ物情報950号
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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------950号--2018.02.04------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「クロマグロ操業自粛」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 輸血で死亡というニュースに、食べ物が関係があったというのに
は驚きました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■輸血で肝炎、女性死亡 献血者シカ生肉食べ提供

 厚生労働省は31日、輸血用血液製剤で80代の女性がE型肝炎
ウイルス(HEV)に感染し、劇症肝炎で昨年死亡していたと明ら
かにした。血液製剤の供給元の献血者は、シカの生肉を食べたこと
で感染したとみられるが、発症していなかった。輸血でHEVに感
染し死亡した報告は、海外も含め初めてという。

 厚労省によると、女性は多発性骨髄腫を患い、抗がん剤治療を5
カ月間受けた後、昨年7月に輸血を受けた。その後、肝機能が悪化
し、11月に劇症肝炎で死亡した。

 献血事業を担う日本赤十字社によると、2002年以降、輸血で
HEVに感染し発症したのは23件。軽症だったケースが多い。日
赤はこれまで血液のHEV混入の検査をE型肝炎患者が多い北海道
のみで実施していたが、今後全国に広げて再発防止を図る。

 しかし、導入には少なくとも1~2年かかるため、当面は感染の
恐れがある献血者には辞退を呼び掛ける。医療機関に対しては、輸
血用血液製剤に感染症のリスクがあることを改めて周知する。ただ、
血液中にHEVが残っている期間は長くはないという。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180131-00000121-mai-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 献血者が「シカの生肉」を食べたということをどのようにして突
き止めたのかが不思議ですが、使った血液の提供者名が管理されて
いたということなのでしょう。

 生肉を食べるリスクについては、今までたくさん言われてきまし
たが、献血してもいけないのは驚きです。

 以下の記事では、鹿肉を食べるルールについて、提案されていま
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■鹿肉は栄養抜群!寄生虫対策はたった2つのポイントでOK!

・まとめると
 
(1)絶対生で食べない

(2)生産者がわかる鹿肉を食べる
 
 この2つのポイントを守るだけで、安心して食べられる。なにも
恐れる事はない!

 このポイントは鹿肉以外にも、猪肉やカモ肉などのその他野生肉
にも使えるノウハウなので、様々なジビエを楽しむ際にぜひ活用し
て欲しい!

http://tanrom.net/sika2/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なるほど、と納得のルールです。生で食べるリスクについては、
以下の記事も参考になります。

■生のジビエ料理なんて紹介しちゃダメ! 週刊文春さん
http://www.foocom.net/column/editor/8863/

 次は週刊新潮とプレジデント社の間で論争になっているという話
です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■食べものだけで余命3カ月のがんは消えない!
「がん食事療法本」が「がん患者」を殺す

 21世紀を17年余も経た今もなお、「がんが食べものだけで治る」
ことを主張するテキストは枚挙に遑(いとま)がない。がんに打ち
克ったと自称する者や現役医師まで。「がん患者」のために書かれ
たはずの本が、その命を奪うことになるという皮肉な現実が横たわ
っているのである。

 ***

 牛肉はダメだが牛乳はよい。いや牛乳はNG、でも乳製品はよい。
糖分はがんの餌だから絶対ダメ。だけどたくさんの果物摂取は必須。
低体温はがんに良くないが、体が冷えても野菜ジュースは大量に飲
むべし。野菜に含まれるβカロチン過剰摂取は発がんリスクあるけ
どね。塩は厳禁、岩塩はOK。昔の日本食、ことに縄文時代の食事は
良かった……なんのこっちゃ。

https://www.dailyshincho.jp/article/2018/01300805/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記事は週刊新潮に掲載されたものだそうですが、「食事でガ
ンが治った」という類のトンデモ本を批判しています。

 それに対してトンデモ本の出版元であるプレジデント社から抗議
があったそうで、以下はそれへの回答です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

※週刊新潮編集部より

 「週刊新潮」2017年8月31日号に掲載した本記事に対し、『がん
が自然に治る生き方』の出版元であるプレジデント社より、同年8
月25日に抗議が寄せられました。

(プレジデントオンライン「週刊新潮2017年8月31日号の記事につ
いて」http://president.jp/articles/-/22966)

 これを受け、週刊新潮編集部は同年9月18日付でプレジデント社
へ回答書を送付しましたが、以降、プレジデント社からの応答はな
く、上記プレジデントオンライン記事には〈新潮社からの回答はあ
りません〉と表示されたままでした。

 週刊新潮編集部が回答を掲載するようプレジデント社に要請した
ところ、2018年1月24日に〈指摘に対する有効な反論となっていな
いと判断し、掲載しません〉と一方的な追記がなされました。

 週刊新潮編集部は記事に絶対の信頼性を持っており、またプレジ
デント社の抗議内容にはすべて反論ができていると考えます。プレ
ジデント社への回答内容については「デイリー新潮」にて掲載いた
します(https://www.dailyshincho.jp/article/2018/01300804/)。
併せてお読みください。

https://www.dailyshincho.jp/article/2018/01300805/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 新潮社側の回答は懇切丁寧にボコッているとネット上で話題にな
っています。引用はしませんので、ぜひ読んでみてください。

『「ガン食事療法本」が「がん患者」を殺す』記事に対するプレジ
デント社の抗議への回答
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/01300804/?all=1

 次はこれもネットやテレビで話題になっている「八丁味噌問題」
です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■“名古屋メシ”の定番調味料「八丁味噌」でブランド論争
国が本場抜きで認定、岡崎の老舗2社不服申し立てへ

 農林水産省が昨年12月に産地の風土と結びついた地理的表示
(GI)ブランドと認めた愛知の豆みそ「八丁味噌」を巡り、江戸
時代からの製法を守る本場・同県岡崎市の老舗2社が、登録から外
れたことが26日分かった。

■「岡崎城から西へ8丁」味噌なのに…

 「GI」のお墨付きマークが付けられるのは、県内の幅広い業者
で組織する名古屋市の組合のみそ。組合に加入していない「まるや
八丁味噌」社と「カクキュー」ブランドを展開する「八丁味噌」社
の老舗2社は国へ不服申し立てする構えだ。

 八丁味噌の名称は、徳川家康が生まれた岡崎城から西へ8丁(約
870メートル)の八帖町に由来。2社はこの地域内で温暖な気候
を利用して大豆を入れた木のおけに、石を積み長期熟成させる伝統
手法を守ってきた。

 2社は「県内に生産地域を広げ製法の基準を緩くすれば、品質を
保てず顧客をだますことになる」と主張。愛知県組合は「県の共有
財産としてブランド登録された」との認識を示す。

 2社と愛知県組合の双方が申請した審査では、統一に向け約2年
の調整が続いたが溝は埋まらなかった。農水省は「不幸な結果とな
ったが、海外の偽物から守るため登録を優先した」と説明。2社に
は認定した枠組みへの参加を促す。

 農水省は、消費者が愛知特産の多くの豆みそを「八丁味噌」とし
て認識し、みそ煮込みうどんなど「名古屋メシ」の定番調味料とし
て使われていると判断。製法も生産者ごとに大きな違いはないとみ
ている。

http://www.sankei.com/west/news/180126/wst1801260015-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 テレビでは「まるや」と「カクキュー」の製造現場の取材なんか
もしていました。

 「豆味噌」は愛知県近辺でのみ一般的な味噌ですが、その中でも
岡崎の「八丁味噌」は別格の扱いを受けています。

 それを一気に豆味噌一般の名称にしようというのですから、無理
のある話です。

 農水省がバカなのは今に始まったことではありませんが、またや
ってしまったな、という印象です。今後裁判などになるのでしょう
が、農水省は一日も早く謝罪して撤退した方がよいと思います。

 最後は以前に「介護食品」の話題で、大手食品メーカーにも取り
組んでほしいと書いたのですが、キユーピーが全面的に参入してき
ました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■キユーピー やさしい献立はこんな商品です

 キユーピー やさしい献立 は、かむ力や飲み込む力といった食
べる機能が低下した方にも、おいしい食事を楽しんでいただきたい
との思いから開発されたユニバーサルデザインフードです。

 日本介護食品協議会では、消費者の皆様が分かりやすいように、
各社商品の基準を、「かたさ」や「粘度」の規格で4つの区分と
「とろみ調整」という表示で統一しています。 

区分1 容易にかめる

区分2 歯ぐきでつぶせる

区分3 舌でつぶせる

区分4 かまなくてよい

 キユーピー やさしい献立 は、毎日楽しく食べていただけるよ
うに、

●塩分を控えながらもだしを使ってしっかりとした味つけにしてい
ます。

●不足しがちな栄養素に配慮して、エネルギー・たんぱく質・カル
シウム・食物繊維を強化しています。

●4つの区分それぞれに、主菜から副菜、補助食にいたるまでの品
揃えをしています。

 また、料理や飲み物を風味を変えずになめらかなとろみや飲み込
みやすい形状にするとろみ調整商品もございます。

https://www.kewpie.co.jp/products/care/info.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 誰もがいずれはお世話になるものですから、このような取り組み
は歓迎です。売れてくれればよいのですが。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

------------------------------------------------------------

今週は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「クロマグロ操業自粛」
------------------------------------------------------------

 こんな記事がありました。何だか揉めているようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■クロマグロ漁業者が反発、30キロ未満小型魚 操業自粛要請に

 水産庁は31日、全国の太平洋クロマグロの沿岸漁業者への説明
会を東京都内で開き、30キロ未満の小型魚に対する操業自粛要請
への協力を求めた。国際的な取り決めの漁獲上限を守るための措置
だが、乱獲を防ぐ自主規制を進める漁業者からは不満の声が相次い
だ。水産庁は、各都道府県が定める漁業計画の調整などで、不公平
感をなくす仕組みをつくる方針を示した。

 「納得できない。漁民の立場を考えているのか」

 各地漁業関係者や自治体職員など約100人が出席した会場に怒
号が飛んだ。太平洋クロマグロの小型魚は、漁獲量が今期の漁獲上
限の9割を超えており、水産庁は23日、今期が終了する6月末ま
での操業自粛を要請した。

 北海道の漁獲量が上限を大幅に超えたのが主な原因で、本格的な
漁期を迎える前に操業を制限された他地域の漁業者は反発を強めて
いる。

 太平洋クロマグロの小型魚は、資源を回復させるため、関係国で
年間漁獲量を平成14~16年平均の半分以下に抑えることになっ
ている。

 日本は昨期(28年7月~29年6月)に漁獲上限を超過し、今
期(29年7月~30年6月)の漁獲上限はその超過分が差し引か
れた。

 水産庁は、都道府県が策定する漁業計画で月別の漁獲量を定める
など、特定の地域に漁獲が偏らないよう調整する。

http://www.sankei.com/economy/news/180131/ecn1801310062-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 具体的に、どんなことが起こっているのかの解説は以下のとおり
です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■北海道の失敗、クロマグロ取りすぎ 他県に動揺
2017-10-22

 資源回復のため漁獲上限を設けている太平洋クロマグロの管理に
北海道が失敗し、全国のマグロ漁業者に不安と不満が広まっている。

 7月に新しい漁期が始まってまだ4カ月。漁獲枠を共有する20道
府県の定置漁業者は、北海道での取れすぎのため漁の自粛を余儀な
くされた。これから本番を迎えるサケやブリの定置網にクロマグロ
が混じって捕獲されることも多く、定置網での漁獲超過が続けば、
釣り漁船の枠が削減される可能性もある。

 前期(2016年7月~17年6月)も25道府県が漁獲枠を守れず、国
際会議で決めた日本の漁獲上限(小型魚4007トン)を333トン超過
した。今期の枠を削って、国際約束を守る姿勢を示しているところ
だ。

 2年連続で国別上限を守れなければ日本の信用はがた落ちになる。
水産庁は23日、都道府県の担当者による緊急会議を開き、上限突破
を避けるための対策を協議する。

 突発的な大漁に対応しきれない制度自体の欠陥を指摘する声も多
い。

 強制力のある規制、漁獲可能量(TAC)制度が18年からクロマ
グロにも適用されるのを前に、漁獲枠超過分を金銭で精算する仕組
みを含め、枠の配分や調整方法の根本的な見直しを求める声も出て
きている。

■初日で枠を突破

 水産庁によると、将来の親魚として特に手厚く保護している体重
30キログラム未満の未成魚(小型魚)の漁獲上限(7月からの1年
間)を全国で580トンと決めている定置網では、10月6日時点で770
トンも漁獲があった。

 北海道が57トンの枠配分に対し540トンも取ったことが原因だ。
そのあおりを受けて、枠を共同管理する20道府県は6日付でクロマ
グロ漁獲を自粛することになった。

 南かやべ漁業協同組合(函館市)では、新しい漁期が始まった7
月の初日に同漁協に認められた30トンの枠を突破。ブリやサケの漁
期に入ってもクロマグロの混獲が続いた。特に9月28日以降は連日
のように大量水揚げを記録し、同漁協管内だけで7月からの累計水
揚げ量は450トン規模になるという。

 漁協幹部は「ブリだと思って漁獲し、マグロだとわかった後でも
放流して資源として再生できるか疑問だった」などと説明する。ク
ロマグロ狙いの操業という疑念は払拭できず、水産庁や道庁への釈
明やお詫びに追われている。

■未承認漁船も横行

 釣りが中心の松前さくら漁協(松前町)では、規制の適用を受け
ない遊漁船に混じって、地元の漁師も未承認漁船でクロマグロをと
った。

 道庁は23日に現地に職員を派遣し、事実関係を詳しく調べる。16
年の長崎県や三重県などでの未承認漁船の操業発覚時と同様、水産
庁が立ち入り調査する可能性もある。

 漁獲規制の適用を受けない釣り人がクロマグロを釣って、販売し
ているという情報も現地では飛び交う。釣り人規制も今後の焦点に
なりそうだ。

 水産庁は「生きた魚は放流」「死んだ魚は水揚げ」と都道府県に
指導している。しかし、北海道庁は漁獲超過を受けて、管理計画で
生きた個体に限定していた放流の対象を生死を問わず小型魚すべて
に変更した。

http://blog.goo.ne.jp/tuna_times/e/a59b09237e89cdd73a20de345bcae40e
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 南かやべ漁協という「犯人名」も特定されているようです。その
他、未承認漁船や釣り客偽装など、悪質な犯罪も横行しています。

 その「犯人」が迷惑料を払うという話もあるようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■クロマグロ捕りすぎて「迷惑料」 南かやべ漁協が検討 他府県
に1億円準備
2017/12/12 05:00

 太平洋クロマグロの小型魚(30キロ未満)が函館・南茅部地区
で大量に漁獲され、定置網の漁獲枠を共同管理する他府県が操業自
粛を強いられた問題で、南かやべ漁協(函館)が「迷惑料」として、
一定の金額を日本定置漁業協会(東京)に支払うことを検討してい
ることが11日、分かった。金額や使い道は今後、南かやべ漁協と
同協会などが調整して決める。

 資源減少が指摘されている太平洋クロマグロについて、水産庁は
漁獲上限を設定しており、今期(7月~来年6月)の定置網の漁獲
枠は20道府県合計で580・5トン、うち北海道分は57・3ト
ン。南茅部で9月下旬から10月初旬にかけて大量に漁獲され、定
置網全体の上限を超過したため、水産庁が20道府県に対して操業
自粛を要請した。11月中旬時点の漁獲量は合計846・6トン、
うち北海道分は602・1トンだった。

 こうした状況に、他府県からは北海道に対し「捕り得だ」との不
満が強い。このため、南かやべ漁協は「迷惑をかけた他府県の漁業
者に配分してほしい」として迷惑料を支払う方向で調整することに
した。クロマグロの漁獲による利益などを勘案して1億円程度を拠
出する準備があるという。

http://blog.goo.ne.jp/tuna_times/e/f8005a1e9504d7431431bfceff7792d2
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この件では現場の「犯人」より、こういう「犯罪」をおこさせて
しまった水産庁の方が罪が重いのですが、例によって「焼け太り」
を算段しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■クロマグロ休漁、補償制度拡充へ 水産庁方針 混獲対策など4
億円計上
2017/12/16 

 函館・南茅部地区の定置網による太平洋クロマグロの大量漁獲問
題で、水産庁は15日、資源保護のために休漁する漁業者を対象と
する収入補償制度を、拡充する方針を示した。このほか定置網の混
獲回避支援として、2017年度補正予算案と18年度当初予算案
に計4億円を計上する。

 17年度補正には定置網に入り込んだクロマグロの放流にかかる
作業費2億3千万円、網からクロマグロを逃がす機械の導入費7千
万円を計上する。18年度当初では漁具の改良、技術開発支援など
に1億円を盛り込む。

 定置網は決まった場所に網を仕掛けて魚を漁獲するため、他の魚
を狙ってもクロマグロが入ってしまうことがある。

 南茅部地区では今秋、クロマグロの小型魚が大量に漁獲され、国
際的な約束に基づく日本の漁獲量割り当てを超過する懸念が出てお
り、漁業者から対策を求める声が出ていた。

http://blog.goo.ne.jp/tuna_times/e/8b3254bc9f668dce9bd7dac63c5630e7
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 人のカネ(国民の税金)を払うからよいだろう、というのだけで
はあんまりですので、「罰則付規制」も導入予定だとか。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■クロマグロ漁に罰則付き規制=1月導入、乱獲防止狙い-水産庁
2017年12月30日時事通信

 高級すしネタや刺し身に使われる太平洋クロマグロの乱獲を防ぐ
ため、水産庁は2018年1月から、国内漁業者を対象に罰則付き
の法規制を導入する。

 国際的な規制強化に伴う措置。資源枯渇が懸念される中、世界最
大の消費国である日本が資源管理を徹底し、今後も日本の漁業者が
操業を続けられるようにするのが狙い。

 太平洋クロマグロは、日本や米国などが参加する国際機関「中西
部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」が各国・地域に漁獲量を
割り当てている。この数量を基に漁法や地域ごとに国内で漁獲枠を
配分しているが、各地で枠の超過が相次ぎ、乱獲防止策が機能して
いないとの指摘がある。

 新規制では、漁業者に詳細な漁獲量を定期的に報告させ、枠を超
過しそうな場合は漁の停止を命令できる。違反すると3年以下の懲
役か200万円以下の罰金が科される。現在は罰則がなく、漁獲枠
の順守は事実上、漁業者の自主的な取り組みに委ねられている。

 中大型船を使う巻き網漁などは18年1月から、定置網漁を含む
沿岸漁業は同年7月から新規制が適用される。

 太平洋クロマグロ(親魚)の資源量は、14年時点で推定約1.
7万トンと、1960年代前半の10分の1に激減。WCPFCは
各国・地域に割り振る漁獲枠を15年から大幅に削減し、資源量の
回復を図っている。

http://blog.goo.ne.jp/tuna_times/e/d57e3d4b85db8e6440d10fc09f0c9ae7
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 今回は特に「定置網」の漁業者がひどい目にあっているわけです
が、その漁獲量の管理は都道府県単位ではなく、ほぼ全体を同じグ
ループとして管理するという、極めてずさんなことをやっています。

 それについて、和歌山県から抗議が出ています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■太平洋クロマグロ小型魚(30kg未満)の漁獲に係る和歌山県定置
網への操業自粛要請に対する意見書の提出について

 水産庁は、平成29年10月6日、和歌山県を含む定置網の共同管理
グループ構成道府県に対して、第3管理期間の漁獲量が770.0トン
と漁獲枠の580.5トンを超過したとして、太平洋クロマグロ小型魚
の漁獲に係る操業自粛要請を発出しました。

 これを受け、本県定置網も操業自粛に取り組むことになりますが、
今般の漁獲枠の超過は、すでに漁獲の積み上がりのあった特定の自
治体でのさらなる大幅な漁獲によるものであり、水産庁の管理に疑
念を抱くものです。

 そのため、漁獲枠をほとんど消化していない本県定置網にとって、
今般の要請は受け入れがたいところであり、本県は水産庁に対し、
共同管理に参加する全自治体が公平にクロマグロ資源を利用できる
よう緊急措置を求める意見書を提出します。

http://wave.pref.wakayama.lg.jp/news/kensei/shiryo.php?sid=26060
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下の記事に和歌山県の状況がありますが、これは怒ってあたり
前ですね。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 そして一方、和歌山県では水産庁に対して緊急措置を求める意見
書を提出しました。

 和歌山県の定置網漁獲割り当て量は年間9.1トンですが、この期
間中はまだ0.4トンの水揚げ、北海道の超豊漁の影響が真正面から
受けてしまっている状態です。

 「特定の自治体での大量漁獲による漁獲量超過により、和歌山県
では操業自粛を余儀なくされている。この状況が続けば本県の漁業
者にとって死活問題となる」として、全ての自治体が公平にクロマ
グロ資源を利用できるよう、具体的な措置を求めることにしていま
す。
https://blog.sakama.tokyo/archives/2843
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さすがにこれでは維持できないと見たのか、「共同管理」は廃止
される方向です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■マグロ漁、共同管理廃止へ
佐賀など20道府県の定置網 水産庁検討
2017/10/30

 水産庁がクロマグロ沿岸漁業の規制に関し、佐賀など20道府県
で定置網漁を共同管理しているグループ制を廃止する方向で検討に
入ったことが28日、分かった。

 7月から1年間の今漁期は北海道で取り過ぎてグループの漁獲枠
を突破し、他の地域まで一律に操業自粛を強いられている。

 不公平をなくすため来年7月からは道府県ごとに漁獲量を管理し、
操業の是非も決める方針だ。

 定置網は他の魚を狙ってもクロマグロが入ることが多く、管理が
難しい。広域の枠を設ければ一部で想定外の大漁になっても枠内に
収めやすいとみて、水産庁は昨年7月に共同管理を導入した。他の
漁法は原則として都道府県別だが、定置網はグループ制が続く。

 しかし、特に国際的な資源管理の厳しい小型マグロ(30キロ未
満)は、この20道府県の定置網の漁獲総量が今月6日時点で77
0トンに達し、年間上限580・5トンをわずか3カ月で突破。北
海道だけで540トン超に膨らんだのが主因だった。

 水産庁はルール通り20道府県に操業自粛を求めたものの、道内
では南かやべ漁業協同組合(函館市)の4業者が大量に水揚げして
いたといい、あおりを受けた他の地域に不満が高まっていた。

http://www.saga-s.co.jp/articles/-/143132
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 漁獲量の管理は都道府県単位でも大きすぎで、個別の定置網、個
別の漁船への規制としなければいけません。

 水産庁は資源管理すらできない、無能な組織であるということが
世界的にバレてしまっています。

 そういえば、日本の漁業をダメにしつつある水産庁も、林業をダ
メにしてしまった林野庁も、農水省の一部ではあるのですね。

 「食育」なんかやっているヒマがあれば、まともな政策を考えた
らどうだ?と思います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 早くも2月に入りました。このところ抗ガン剤投与も2週間間隔
では体力がもたなくて、3週間間隔になっていますが、それだとど
うも効果が弱いようで困っています。効く薬はあるのだけれど満足
に使えないという状況です。

 それでも今回で950号に到達しました。1000号まであと一
年ほどです。これからもよろしくお願いします。

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【1日に数万人が熟読する人気FXブログのメルマガ版】 相場歴30年以上のダメおやじがFXノウハウを大公開! 毎朝配信!毎日の経済指標情報や攻略法を無料で解説しています。 ●損切りがうまくできない、利食いが浅い ●ポジポジ病(ポジションを不要に持ってしまう) ●コツコツドカーン(小さく勝っても大きく負ける) ●エントリータイミングわからない ●メンタル面が弱い このようなお悩みがあれば購読してみてください。 FX初心者から経験者まで、FXの悩みをこのメルマガで解消します。 期間限定でメルマガ内で数万円相当分のFX情報商材をプレゼント中!
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日本株投資家「坂本彰」公式メールマガジン
サラリーマン時代に始めた株式投資から株で勝つための独自ルールを作り上げる。2017年、億り人に。 平成24年より投資助言・代理業を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。 2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数3万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。 主な著書に『10万円から始める高配当株投資術』(あさ出版)『「小売お宝株」だけで1億円儲ける法』(日本実業出版社)
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がんばれ建設~建設業専門の業績アップの秘策
ダム、トンネル等大型建設工事の参画経験を有し、テレビ、ラジオ、新聞に出演中の著者が、「儲かる」「身につく」建設(土木、建築、設備、電気、プラント)関連情報を厳選。建設業の業績アップ、技術者育成、技術提案、原価低減ネタを紹介します。ベストセラー「今すぐできる建設業の原価低減」等著書多数。
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システマティックな「ま、いっか」家事術
食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。 そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。 家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。
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