安心!?食べ物情報

安心!?食べ物情報 Food Review 924


カテゴリー: 2017年08月06日
安心!?食べ物情報924号
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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------924号--2017.08.06------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「レアハンバーグ」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 まずはいつものように食中毒事件から。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■佐賀市の居酒屋で9人が食中毒

 佐賀市の居酒屋「ふく手羽佐賀店」で食中毒が発生したとして佐
賀県は31日、8月4日まで5日間の営業停止処分にした。9人が
下痢や腹痛などの症状を訴えたが、おおむね回復に向かっている。

 県生活衛生課によると、男女15人のグループが21日午後6時
半ごろ、同店で鶏たたき、手羽揚げなどを食べたところ、20~6
0代の男性7人、40代の女性2人が食中毒の症状を訴えた。この
うち4人から、原因となる細菌のカンピロバクターが検出された。
同店は「加熱用」と記載されていた鶏肉を鶏たたきとして調理、提
供していたという。

 カンピロバクターによる食中毒は鶏肉料理の加熱不足で近年、全
国的に増加傾向という。生活衛生課は「中心部を75度で1分以上
加熱するほか、加熱用と表示された鶏肉を生食用に使わないなどの
予防を」と呼び掛けている。

http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10102/451037
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 毎週、前回紹介したのと同じ事件ではないかと見直すのですが、
違うところで続々と発生している状況です。

 この件については、最後に追加情報がありますので、さのメール
マガジンの最後の方もごらんください。

 次はO157の感染事件が二つありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■O157で2人死亡=札幌の病院で集団感染

 札幌市は2日、同市西区の「発寒中央病院」で腸管出血性大腸菌
O157の集団感染が発生し、80代の男性入院患者2人が死亡し
たと発表した。他に8人が発症、6人も感染が疑われるが、いずれ
も快方に向かっているという。

 市保健所によると、7月27日~8月2日、70~90代の男女
計16人が発熱や下痢などの症状を訴え、検査の結果、10人の便
からO157が検出された。病院食や調理を担当した職員からは検
出されておらず、食中毒ではないという。

 同病院では、2日までにデイケアサービスや外来診療を中止。保
健所は感染経路を調べるとともに、病院に対し感染防止策を指示し
た。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080201205&g=soc
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■O157で80代女性死亡 茨城の集団感染で

 茨城県ひたちなか市の「医療法人社団浦川会」の介護老人保健施
設で発生した腸管出血性大腸菌O157の集団感染で、県は1日、
入院していた80代女性が死亡したと発表した。

 県によると、新たに80~90代の男女3人の感染が確認され、
感染者は計14人となった。死亡した女性を除く13人はいずれも
快方に向かっている。保健所が引き続き原因を調べている。

http://www.sankei.com/life/news/170802/lif1708020003-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 病院と介護施設で発生していますが、「食中毒ではない」という
ことで院内感染の扱いのようです。まだ詳細はよくわかりません。

 次はサルモネラの食中毒です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■給食たべた園児ら96人食中毒 便からサルモネラ菌

 愛知県は31日、同県小牧市内の二つの私立幼稚園に通う園児9
5人と女性職員(26)が、給食を食べた後に発熱や下痢などの食
中毒症状を起こしたと発表した。3~4歳の男児と女児計5人が入
院したが、全員快方に向かっている。複数の園児の便からサルモネ
ラ菌が検出されたという。

 県は同日、給食を作った小牧市の配達弁当業者「小牧市福祉事業
協同組合」(小沢秀年理事長)を、再発防止策が講じられるまで営
業禁止にした。

 県生活衛生課によると、18日に提供された冷やしうどんとカッ
トオレンジを食べた2園の計96人が、18日午後4時から26日
午後6時までの間に食中毒症状を訴えたという。

http://www.asahi.com/articles/ASK814DS1K81UBQU00V.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 暑い日が続きますし、食中毒事件はいろいろと出てきています。

 さて、健康食品と肝障害の話題で二つ、紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■健康食品で肝障害9件、注意を

 国民生活センターは3日、健康食品の摂取が原因で薬物性肝障害
になったとの情報が、医師から過去3年で9件寄せられたと明らか
にした。いずれも異なる健康食品が原因とみられる。各製品の品質
に問題はなく、有害物質や異物の混入も確認されなかった。アレル
ギー体質などが影響して発症したとみられる。

 センターによると1月、50代の女性が特定保健用食品の粉末青
汁を飲用後、頭痛や寒気を覚え、肝障害と診断され34日間入院。
2015年5月には、70代の女性が3種類のサプリメントを2~
3カ月間摂取したところ、薬物性肝障害で1カ月以上入院した。日
本肝臓学会の滝川一副理事長は「薬や健康食品による肝障害の多く
は、体質が原因。年齢や性別を問わず、誰でも発症する可能性があ
る」と指摘する。

http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/452265?area=ranking
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 健康食品が悪いというより、偏った食生活が悪いという気がしま
す。健康食品もほどほどに、あちこち浮気しながら使うものでしょ
う。

 次は以前紹介した、健康被害の事件について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ファンケル 『えんきん』と肝障害の因果関係否定

 インターネット上で、同社製品で健康被害が生じるとの表記があ
ったことを受け、同社は消費者庁などに調査結果を報告するととも
に、同庁で記者会見を開き、調査内容を説明した。

 同社によると昨年 9月、同製品を表示通り11日分摂取した消費者
から、薬物性肝炎と診断され入院したと連絡があった。同社が同製
品に含まれるアスタキサンチンやルテインなどの成分を調査した結
果、含有量や製造過程等に問題はなく、学術調査によってもこれら
の成分が肝機能に影響する可能性がないことが確認された。当該消
費者は『えんきん』を摂取した過去 2 年間に医薬品12種類の服用
歴があり、そのうち 2 種類を同製品と併用していたという。

 同社が評価を依頼した久留米大学の神代龍吉教授は「肝機能障害
と同製品服用との間に因果関係ありと断定することはできず、併用
された薬物が健康被害をもたらした可能性を否定できない」と判断。

http://www.kenko-media.com/health_idst/archives/5898
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 私はたぶん「えんきん」だと思っていましたが、消費者庁などの
情報では商品名は出ていなかったのですが、この報道でやはり問題
になっていたのは「えんきん」と確定です。

 メーカーの言い分もわからないではないですが、こういう微妙な
要素を含む「健康食品」を気軽に宣伝しすぎだというのが私の感想
です。

 最後は当然大騒ぎになるかと思ったら、ほとんど報道されなかっ
た「事件」です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■築地市場 空気中から基準上回るベンゼン

 東京都は31日、築地市場の空気中から環境基準をわずかに上回る
有害物質ベンゼンを検出したと発表した。5月の土壌調査で揮発す
るおそれのあるベンゼンと水銀を検出した一部の地点について、7
月中旬に空気を測定。水銀は不検出だった。都は「ベンゼンが土壌
から揮発した可能性は低い」とみているが、10月ごろに空気を再測
定し原因を探る。

 土壌調査は敷地内の111地点で実施。30地点で規制基準を上回る
水銀や六価クロムなどを検出した。11月まで順次、地下10メートル
を掘削して詳細な調査を進める。

 築地市場の敷地には戦後、進駐軍のドライクリーニング工場や給
油所、車両整備工場があった。都は2016年に「汚染のおそれがある」
との報告をまとめていた。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG31H8B_R30C17A7CC1000/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 今のところこの日経の記事しか見当たりません。

 これが豊洲の方で出ていたら大騒ぎになっていたのでしょうね。
騒いでいた人に都合の悪いことはマスコミも無視というのは、立場
がわかりやすくてよいです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

------------------------------------------------------------

今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「レアハンバーグ」
------------------------------------------------------------

 「レアハンバーグ」という食べ物があるのは知りませんでしたが、
こんな情報がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■レアハンバーグの危険性

 最近、レアハンバーグを売りにする店が増えつつありますが、

 これは危険です。

 5年前、焼肉酒家えびすのユッケにより、集団食中毒の事件があ
りました。

 この際、肉のトリミングが行われていなかった事が取り上げられ、
かつ、生食用の牛肉は存在しないという事が報じられました。肉の
菌は表面に付着しますので、この表面を削ぐことをトリミング、肉
屋や職人は「グリグリに剥く」などと表現します。

 実は私も都内の有名老舗焼肉店にて16歳から21歳まで、修行
をしていまして、当時ユッケを提供していました。

 大前提として、ユッケは挽肉ではありません。

 ユッケに使用する部位は、しんしん、しんたま、ランプなど、脂
身の少なくやわらかい部位を使用します。調理法は、大きなブロッ
クの状態の肉をトリミングし、スライスした後、千切りにします。
その後、タレやごま油、店によってはニンニクなどで調味して提供
します。

 「トリミングをする」という事は、表面を削ぐという事ですから、
当然歩留まりは悪くなり、安価で提供は不可能となります。

 これに対し、ハンバーグというのは挽肉を使用します。

 私は13年、国内外で飲食店の経営やプロデュース、料理教室講
師などをしてまいりました。その経験からお伝えしています。

 通常、ハンバーグの肉は肉屋さんに肉の挽き具合や肉質を注文し、
挽いて頂くのが一般的です。そして、各店で豚挽肉と配合したり、牛
100%で作ったり、いろいろです。店によっては店舗で挽く店もあ
ると思います。店舗で挽く場合、ユッケの様に包丁で切る場合、ミン
サーで挽く場合があります。もし仮に、安全なレアハンバーグを食べ
るとすれば、キチンとした衛生管理や技術、知識を有する職人がいる
店で、トリミング後の肉を挽く訳ですから、かなりの高単価になりま
す。

 現在、巷で見かけるレアハンバーグの単価を見る限り、これらの条
件をクリアしているとは到底思えません。

 牛肉の表面に付着している事のある大腸菌は75度で1分の加熱で
死滅します。

サルモネラ:62℃30分で死滅
腸炎ビブリオ:60℃10分で死滅
カンピロバクター:60℃30分で死滅
病原大腸菌:75℃1分で死滅
ブドウ球菌:80℃30分で死滅
ボツリヌス菌:120℃4分で死滅

 ですから、ステーキを焼く場合、表面を焼いて中がレアでも危険
はありません(もちろん、腐敗している場合は無理です)

 しかし、挽肉の場合は表面の肉も混ぜこぜになりますので、ユッ
ケ事件と同様の時間が起きる可能性が高いです。更に言えば、30
度~60度の温度帯は、菌が活発になる温度帯ですので、ハンバー
グ内部で菌が繁殖している可能性が高いです。

 飲食を愛すればこそ、この様な危険のある商売はやめて頂きたい。

 (もちろん、前述の様に、よほどしっかりした管理体制があるの
であれば別ですがね。。。)レバ刺しやユッケもキチンとした店で
食せば、可能性は0ではないものの(0は何を食べてもあり得ませ
んので)安心して食べれる物でした。

 しかし、一部の金儲けに走った飲食店により、口に出来なくなっ
てしまいました。

 「お客様の為に」と偽りの言葉を並べて「安価」で顧客を誘致し、
金儲けする。

 キチンとした経験や知識のない人間が調理することの怖さ。

 レアハンバーグによる事件が起きない事を願うばかりです。

 そして、微力ながらも私のinstaやブログを見て下さっている方
々が、正しい知識を持ってお食事を楽しんで頂ける事を切に願いま
す。

 食べないで下さいね。絶対。

https://yoshoku.themedia.jp/posts/1508656
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 実際の商品はこんなものだそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■福岡の「極味や」の激レアハンバーグが話題!

 肉本来の味が楽しめる福岡の「極味や」。自分たちの目で肉を選
び、自分たちの手でさばくというこだわりを持っており、「良質安
価」が実現しています。肉本来の贅沢な味が楽しめるハンバーグや
伊万里牛を使用した焼き肉など、福岡でおいしい肉を安く食べよう
と思ったら「極味や」というほど行列のできる超人気店!

 中でも「がっちりマンデー」「いきなり!黄金伝説」でも紹介さ
れたハンバーグステーキがおいしいと話題のようです。牛本来の旨
みを凝縮した、他では味わえない逸品。選び抜かれた牛肉を使用し
た、肉本来の味を堪能できる贅沢なハンバーグだそうです。

 なんとハンバーグの中はほぼ生で提供されます。自分でペレット
で焼きながら食べるのがまたいいところです。肉は赤身が強く、良
質なものを使っているとわかるほど濃厚で、本来の甘味も感じられ
るそう。脂の加減もちょうどよく、肉汁がたまらないそう!

 コチラのハンバーグも、もちろん「伊万里牛」を使用。お肉は荒
挽き気味で食べ応えもバッチリ!食べてみるとレアとウェルダンの
部分がいいハーモニーを生み出し、牛肉のおいしさを存分に味わえ
るとか。

http://macaro-ni.jp/16475
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 何ともとんでもないもので、客に出すような食べ物ではないと思
うのですが、以下は上記とは違う店で、「レアハンバーグ」の大手
の言い分です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■「さわやかブランド=食肉専用種・穀物肥育・指定部位」の企画
開発商品

 オーストラリア南東部の指定牧場大自然に恵まれた、オーストラ
リア南東部の指定牧場で、安全な穀物をあたえ、健康な牛に育てま
す。

 オーストラリアの牛肉は、世界で最も安全と評価されています。

■指定部位(ブロック肉)の使用

 食肉加工場(HACCP認定工場=世界基準の衛生管理工場)では、牛
肉100%・炭焼きハンバーグの「指定部位=大腸菌ゼロ」を確認して
います。通常ハンバーグに使われる「トリミング肉(肉の端材)」
は、一切使用しておりません。

■自社加工場

 「毎日製造=検査(大腸菌ゼロ=O157ゼロ)・試食・店舗配送」
を実現しています。袋井市の自然に囲まれた6000坪の敷地内に、
「げんこつハンバーグ工場」があります。「品質の安全性・衛生管
理の世界基準(ISO22000認証)」を取得しました。

■トレーサビリティ

 さわやかの牛肉は、「産地からの安全・健康の経歴」が確認でき
るように、データを記録・保管しています。

■表面殺菌

 ハンバーグの原料は全て「指定部位(ブロック肉)」を使用し、
自社開発の殺菌工程でブロック肉の表面全体を加熱殺菌しています。

■衛生管理された工場

 ハンバーグは、手術室レベルの「クリーンルーム」で、衛生管理
を徹底してつくっています。肉汁と肉粒感のあるおいしさを提供す
るために、肉繊維を大切にした加工技術です。

■毎日検査

 さらに、品質管理責任者が、毎日の原料、加工工程、品目別製品
の菌検査で、安全(大腸菌ゼロ=O157ゼロ)を確認しています。
「中身が赤い程度」が最もおいしく召し上がれます。

■毎日試食

 工場と商品開発・管理栄養士の責任者が、必ず「毎日試食・検査」
をして、「形・色・重量・香り・食感・味」を基準通りか厳正に評
価をし、出荷します。

■さわやか全店へ

 毎日、検査・試食をしたハンバーグを、チルド配送で「店舗」へ。
今日つくったハンバーグは、今日中に「さわやか全店」へ届けられ
ます。

■毎日清掃

 加工ラインは、全てクリーンルーム内に設置し、加工設備・部品
まで分解し、毎日清掃に3時間かけます。安心してお召し上がりい
ただける様、品質・衛生管理の安全性をお約束します。

■ハンバーグ品質検査報告書

 ハンバーグの品質と安全性を、「ハンバーグ品質検査報告書」で、
証明しています。「毎日」各店舗の「入り口」に掲示しています。
ご覧ください。

■情報公開

 入口の大きな「ポスター」でも安全性や改善の成果を掲示してあ
ります。

http://www.genkotsu-hb.com/professhonal/brand.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この情報を信用する限り、真面目に取り組んではいるようですが、
それならなおさら、最終関門である「よく火を通して客に提供する」
ことをしないのか、不思議です。

 製造前の原料を金属探知機に通し、完成品は通していないとか、
最初に加熱工程があって、それから混合やら成形やらしていくとか、
大事なことを忘れている典型です。

 それで結局、厚労省が言っている、こういう素朴な対応が正しい
のです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■お肉はよく焼いて食べよう

1.お肉はよく焼いて食べよう

3.牛レバーは十分加熱して食べましょう

4.豚やイノシシ、シカなどの野生鳥獣(ジビエ)のお肉や内臓も
生で食べるのは、やめましょう

5.生のひき肉を使った製品は中心部までの加熱が必要です

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049964.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さて、追加情報として、「食品安全情報blog」にこんな記事があ
りました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■家禽肉の「化学的除染」という用語が意味するものは何?

 食品の「化学的除染」という用語は、サルモネラ菌やカンピロバ
クター菌の量を減らすのに使用できる二酸化塩素や過酢酸などの抗
菌剤の使用を指す。

■家禽肉の汚染除去はEUで現在許可されている?

 現在、家禽肉の表面の汚染を取り除くために飲料水の使用のだけ
が許可されている。汚染除去物質は現在家禽肉には許可されていな
い。

■EU委員会は家禽の屠体と肉の汚染除去についてどのような提案を
している?

 家禽肉の衛生を改善するために、EU委員会は特定の状況下での追
加手段として家禽の屠体と肉の汚染除去に過酢酸の使用を許可する
ことを提案している。

 耐性の獲得と残留物の生成を防ぐために、EUの提案は過酢酸使用
の濃度と適用回数に関しても明記し、食品事業監視者にHACCP工程
の範囲内で行う衛生状態と除染手段それぞれの監視を義務付ける管
理パラメーターを規定する。

 その詳細説明でも、EUの提案は家禽肉の生産中の「従来の」衛生
対策の重要性を強調している。ハードル概念という意味のこれらの
衛生手段は最重要であり続け、汚染除去手段では置き換えることが
できないことを説明する。変わりに、全ての農業経営、肥育、輸送、
屠殺工程を通した従来の衛生要求と可能性をさらなる汚染除去手順
と組み合わせるべきである。

■家禽の屠体への化学的汚染除去物質の使用は消費者の健康にリス
クとなるか?

 欧州食品安全機関(EFSA)は2014年に家禽の屠体の汚染除去を取り
扱った。汚染除去物質としての過酢酸の安全性と有効性を評価し、
その工程は病原菌の削減に適したさらなる可能性を示しているとい
う結論に至った。過酢酸を家禽の屠体と家禽肉の細菌量の削減に使
う時に、消費者の健康リスクは毒性学的観点から予期されない。

■食品の汚染除去物質は健康の観点からどのように評価されたのか?

 原則として、肉の汚染除去物質の毒性学的評価手順は、加工助剤、
食品添加物あるいは消毒や汚染除去物質も含む殺虫剤のと同じであ
る。

 だが、詳しくは、様々な検査要求と評価基準がこれらの物質に適
用される。現在加工助剤には特別な検査要求はないが、欧州食品安
全機関(EFSA)は汚染除去物質の評価基準のあるガイドラインを発表
した。

(略)

■化学的汚染除去物質の使用は肉の品質に影響する?

 問題となっている物質により、汚染除去工程の使用は、色、香り、
質感、さらに望まれている衛生効果の変化など、官能的品質に様々
な逸脱結果をもたらすことがある。そのような逸脱が受け入れられ
るかどうかは取り扱う肉の目的による。汚染除去手段中の色の変化
は手順や材料(筋肉、脂肪、腱など)による。例えば、筋肉の組織は
処理後グレーまたは青白くなったり、茶色を帯びることがある。香
りも汚染除去物質の効果により変わることがある。細菌による変敗
を遅くすることで保存可能期間は延長できるが、他方、脂肪は酸化
工程で変敗が早まることになる。

 だが、現在、BfRは過酢酸で処理した後の家禽肉の分析結果では知
覚の変化は全くみられていない。

■BfRは家禽への化学的汚染除去物質の使用をどのように評価して
いるか?

 BfRの見解から、「細菌の少ない」食品に達するために化学物質
の利用だけでは食品の安全性を改善するのに十分ではない。せいぜ
い、化学的汚染除去は、病原菌汚染を最小限にするための家禽の群
れや食肉処理場での良い衛生状態をはじめとする、一連の必要手段
のさらなる構成要素である。

 汚染除去物質の使用に求められる最も重要なことは、健康へのリ
スクを引き起さないと保証することである。BfRは研究を行い、起
こりうる健康リスクを評価している。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20170724#p4
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 EUでは、さっぱり減らないカンビロバクターの対策として、化
学的除染=薬剤の使用を検討しているようです。

 ここでその薬品として出てくる「過酢酸」ですが、しばらく前に
こんな情報がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■過酢酸製剤が使用された食品についての対応
平成25年4月3日(水)

 経緯

 このたび、過酢酸製剤について添加物としての指定の相談があり、
諸外国の使用実態を調査したところ、すでに米国、カナダ、オース
トラリアにおいて、野菜、果物、食肉等の幅広い食品に対して使用
されており、当該添加物を含む食品が輸入されている可能性がある
ことが判明しました。

 食品添加物並びにこれを含む製剤及び食品については、食品衛生
法第10条に基づき、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を
聴いて、人の健康を損なうおそれのない場合として定める場合を除
いては、我が国での流通は認められていません。

 過酢酸製剤は、国際的な専門家会議(FAO/WHO合同食品添加物専
門家会議 JECFA)及び欧州食品安全機関(European Food Safety
 Authority EFSA)等で評価を受けており、国際的にも食中毒の原
因となる微生物への有効性及び安全性が確認され、国外で広く使用
されています。

 このような状況を踏まえ、今後の対応について薬事・食品衛生審
議会食品衛生分科会添加物部会で検討されました。
  
2 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会添加物部会での検討概要

 本日開催した薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会添加物部会で
は、過酢酸製剤については、JECFA等において有効性及び安全性が
確認されていることから、人の健康を損なう恐れはなく安全性に懸
念はないものと考えられる、とされました。

3 今後の対応

・ 過酢酸製剤について、食品安全委員会への食品健康影響評価の
依頼及びその評価を踏まえた添加物の指定手続きを速やかに行うこ
ととします。

・ 過酢酸製剤を使用された食品を輸入することは、形式的には食
品衛生法により制限されることとなりますが、同部会での検討を踏
まえ、安全性の懸念はないと考えられることから市場への影響も踏
まえ、食品安全委員会における評価がなされるまでの間、過酢酸製
剤を使用した食品の輸入・販売等の規制は行わないこととします。

・ 過酢酸製剤が添加物としての指定がなされるまでの間、食品中
に残留する成分について分析法を検討し、残留量のモニタリングを
行い、定期的に添加物部会へ状況を報告することとします。

・ 本件と同様の事例が起きないよう、各国に対し、我が国の添加
物に関する規制の内容の周知を図ることとします。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002ywzl.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 過酢酸について、今後日本でも使用できるように検討していく、
それまでは外国で使われていてもありて問題とはしない、という趣
旨です。

 上記は2013年の情報なんですが、その後2016年に食品の表面処理
に使用してもよいことになり、食品添加物の許可が出ているようで
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■過酢酸によるフードセーフティーの実現

 過酢酸は海外では食品添加物として認可されている国が多く、食
品表面除菌・サニテーションなどで広く使用されています。

 日本においても2016年10月に厚生労働省において過酢酸製剤の食
品添加物としての 認可 がおり、野菜/果物/牛豚肉食鳥肉の表面
除菌に使用できるようになりました。

http://envirotechjp.com/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(1)食品への添加 練り物等 使用できません。

(2)食品表面の除菌 野菜・果物・食肉・鶏肉 2016年認可

(3) サニテーション 包丁・まな板・製造機器 除菌剤に関す
る使用基準なし(ユーザーにて自由に希釈調製)

http://www.kanto.co.jp/products/shokuhin/images/f_kasakusanshiryou.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こういう安全に向けた努力は日々なされているわけですが、明後
日の方向を向いて、「レア」だとか「生」だのと有り難がる風潮が
あります。

 どうにも困ったことと思うのですが、その思想的、文化的背景や
如何に?というところです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 今年はずいぶん多くの水害があり、農業も大変と思っていました
が、米の作柄はよくて、収量も多いそうです。被害を受けなかった
農地の方がはるかに広いのだ、と改めて感心しています。

 抗ガン剤の方はとうとう一つの薬剤にアレルギーが出て、使えな
くなりました。まだ少し違和感が残っている状態です。次はたぶん
違うクスリを使うことになりますが、また別の副作用があるのでし
ょうね。ガンに対しては効いているようなので、我慢のしどころで
はあるのですが、見通しが立たないのはちょっとつらいです。

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川島和正の日刊インターネットビジネスニュース
■読者数32万部超、日本一の個人メルマガ(まぐまぐ総合ランキング調べ) ■9年連続で年収1億円以上になり、70か国以上を旅行して、 190平方メートルの豪邸に住んで、スーパーカーに乗れるようになり、 さらに、著書は、日本を代表する超有名人2人に帯を書いてもらい、 累計50万部のベストセラーとなった、現在香港在住の川島和正が、 最新のビジネスノウハウ、自己啓発ノウハウ、健康ノウハウ、恋愛ノウハウ さらに「今チェックしておくべき情報リスト」などを配信中!
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右肩下がりの時代だからこそ、人の裏行く考えを【平成進化論】
【読者数12万人超・日刊配信5,000日継続の超・定番&まぐまぐ殿堂入りメルマガ】 ベストセラー「仕事は、かけ算。」をはじめとするビジネス書の著者であり、複数の高収益企業を経営、ベンチャー企業23社への投資家としての顔も持つ鮒谷周史の、気楽に読めて、すぐに役立つビジネスエッセイ。 創刊以来14年間、一日も欠かさず日刊配信。大勢の読者さんから支持されてきた定番メルマガ。 経験に裏打ちされた、ビジネスで即、結果を出すためのコミュニケーション、営業、マーケティング、投資、起業、経営、キャリア論など、盛り沢山のコンテンツ。
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今週のおすすめ!メルマガ3選

超一流の年収を稼ぐスーパービジネスマンになる方法
全国700社以上の顧客を持つ経営コンサルタントで累計15万部のビジネス書作家の吉江勝が定価20万円で販売した集客が今の10倍楽になるセミナー動画を期間限定無料プレゼン中【※詳細は著者サイトへ】 【創刊17年まぐまぐオススメの殿堂入りメルマガ】借金まみれだった会社員が全米フォーチュン500や東証一部上場企業を指導する人気コンサルに転身できた方法を公開 【こんな方にオススメ】起業したい、出版したい、会員制ビジネスで安定的な収入を稼ぎたい、コンサル、コーチ、カウンセラー、セミナー講師等で活躍したい、マーケティングと潜在意識を身につけて儲けの仕組みをマスターしたい方に役立つ情報を連日配信
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日本株投資家「坂本彰」公式メールマガジン
サラリーマン時代に始めた株式投資から株で勝つための独自ルールを作り上げる。2009年10月、130万円だった株式資産は2017年に7000万円を突破。定期預金などを合わせた資産は1億2000万円に。 平成24年より投資助言・代理業を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。 2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数2万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。 主な著書に『10万円から始める高配当株投資術』(あさ出版)『「小売お宝株」だけで1億円儲ける法』(日本実業出版社)
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