紳也特急

紳也特急 vol,66


カテゴリー: 2005年02月01日
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〜今月のテーマ『手術しないのが過激???』〜

●『メルマガの内容についての読者とのやりとり』
○『包茎を手術しない方が過激』
●『切るべきか切らざるべきか』
○『面倒だから手術しちゃえ』
●『丁寧なフォローのために』
○『包茎なんか診たくない』
●『岩室の方がよっぽど過激』

◆CAIより今月のコラム

「ひつじが一筆」

◆CAIより勉強会のお知らせ
「平成17年2月12日(土)詳細決定」

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●『メルマガの内容についての読者とのやりとり』
読者:私は、ピルユーザーですが、
>ある産婦人科の先生は「ピルも実は・・・中絶薬」
 このような考え方は初めて知り、若干衝撃を覚えました。私は、人間の生命
の誕生(人格の発生)は、少なからず受精が始まってからだと思うので、ピル
使用が中絶薬という表現には行き過ぎがあるように思いますが・・・。
>だいたい医療関係者は患者さんの選択を「指導」するほど・・・
 患者さんに対して医師が自己決定を求めるというのは、最近主流の考え方で
すが、いまだに「先生が一番良いと思うようにしてください」という患者さん
は多いと思います。(中絶の件は別としても。)一人の人間に、自律を求める
というのは、考えているよりも複雑で難しい事だといつも思っています。中絶
の件に関しても、明らかに命の重みを軽視しているような患者さんがいたら、
人間としておもわず説教したくなる事もあるかもしれません。でも、それが間
違えているとは、言えないような気がします。
 人間と人間のつながり、社会的コミュニケーションが希薄になっている昨今
の世の中において、互いが親身になって語り合い、議論する事が改めて見直さ
れてもいいのではないかとも思っています。医師として、患者さんとどこまで
関りあうかというのは、非常に難しい問題でしょうが、患者さんの自己決定の
名の下に、失われているものもあるような気がしています。
岩室:
 確かに「自己決定」ということで支援者の役割を放棄している動きが医療関
係者の中にあると思います。「支援者」というのを患者さんがすべての決定を
した後のフォローをするだけの人という印象を与えてしまったとすれば言葉足
らずと反省せざるを得ません。私がイメージしている「支援者」というのは自
己決定ができない人や「先生が一番よいと思うようにしてください」という人
とは、医療関係者でさえも何がベストかわからない状況の中で一緒に悩み、結
果として「納得」できる選択をする役割を担う人だと思っています。自己決定
ができない人も大勢いますのが、その人たちも時間と共に情報が入り、後で後
悔するということがないように最初から一緒に情報も共有し、一緒に悩みま
しょうという考えです。
ただ、
> 中絶の件に関しても、明らかに命の重みを軽視してい
> るような患者さんがいたら、人間としておもわず説教し
> たくなる事もあるかもしれません。でも、それが間違え
> ているとは、言えないような気がします。
 「命の重みを軽視している」という基準は難しいと思います。男である私は
自分が中絶を受けるということがないのですごく無責任な気がしていて、あま
りこのことを深く言う資格はないと感じていますが、十代の人工妊娠中絶率が
低い地域で「どうして避妊教育に力を入れているのですか」と聞くと、「中絶
する時期を逸して、出産し子どもを捨てる親が多いんです」と嘆いていました。
そうならなくても虐待死ということも少なくありません。だからそうなるかも
しれないので先に中絶していいとも思いません。ただ、修羅場に向き合わざる
を得ない人にどうこう言う前に、私はその予防と言う点で何もしない社会こそ
が無責任だと思えて仕方がありません。当事者を責める前に社会構造にメスを
入れたいと思っています。
読者:
>私がイメージしている「支援者」というのは・・・
 なるほど。そうですね。医師だけではなくて、医療従事者全体がそのような
「支援者」としての自覚を持って患者さんと接していけば、状況は変わってい
くかもしれないですね。
>「命の重みを軽視している」という基準は難しいと思います。
 もちろん、その通りですね。自己決定を求める事と同じくらい、予防を訴え
ることも難しいと思います。どちらの問題も、各人が適切に判断できるよう導
くのは、社会の重要な役割ですね。

 このようにやりとりをさせていただけると私自身勉強になります。皆さんの
ご意見、感想をお待ちしています。いろんな人と話し合うことの大切さを先日
あらためて感じる機会をいただきました。「包茎の手術をしないのが過激」と
言われてビックリしたので今回はそのことを報告したいと思います。

『手術しないのが過激???』

○『包茎を手術しない方が過激』
 小児はほぼ全員、勃起していない時は亀頭部まで包皮が覆われている包茎の
状態です。その小児の包茎をどう扱うべきかという指針、方向性は未だに日本
泌尿器科学会でも日本小児泌尿器科学会でも統一見解が出されていません。先
日、すごく誠実な小児泌尿器科の専門の先生と対談をする機会をいただき、あ
らためてこの話題を泌尿器科関連の雑誌Urology Viewに取り上げてもらうこと
が出来ました。内容はいずれ掲載されると思いますので省略しますが、その際
に「包茎を手術しない方が過激」といった指摘を受け、思わず「そういう考え
方もあるのか」と妙に納得している自分がいました。

●『切るべきか切らざるべきか』
 子供の時期に包茎の手術をする医師は未だに少なくありません。私が診療を
している厚木病院には遠方から「手術を勧められたが切らなくていいかの判断
をいただきたい」と診察に訪れたり、電話をかけて来られたりする方が後を絶
ちません。この原稿を書いている間にも海外から「一ヶ月間の一時帰国時に診
察をしてもらいたい。何とか切らないで対処できないでしょうか」という相談
が入りました。「切るべきか切らざるべきか」と聞かれればよっぽど炎症を繰
り返したりして皮膚が硬くて伸びなくなっているような状態でない限り手術の
必要はありません。無理にむくことはありませんが少なくとも手術する必要は
ないでしょう、と申し上げてきましたし、その考えは今でも変わりません。

○『親の強い希望で手術になる』
 対談をした先生をはじめ多くの小児泌尿器科の先生方は先天性の病気である
尿道下裂(オシッコの出口がおちんちんの先に開いていない、時としておちん
ちんの根元からオシッコが出てしまう病気)や、腎臓から尿管によって膀胱ま
で運ばれ、正常なら膀胱から腎臓方向に逆流はしないはずの尿が逆流してしま
う膀胱尿管逆流症といった手術を必要とする患者さんが手術の順番を待ってい
るため包茎の手術をしている暇もないのが現実のようです。それもそのはずで、
私も小児泌尿器科で扱う患者さんを診ていますが、尿道下裂のような特殊な技
術や経験を要する手術が必要と判断した場合は必ず専門の先生に紹介し手術を
してもらうようにしています。症例数が少ない病気については、やはり餅は餅
屋と医者になった頃から先輩たちに言われ続けてきました。しかし、忙しい小
児泌尿器科の先生たちでさえも時として包茎の手術をすることがあるようです。
どのような場合に手術をすることが考えられるかという話になった時に「親が
手術を強く希望してきた時に、一度は手術がいらないと説明してむき方を教え
ても手術して欲しいと強く訴えられると手術をしてしまうこともある」という
ことでした。確かに今の医療現場では丁寧な支援や指導をしている余裕がない
という現実があり、親が強く希望すればそれを了承してしまうことは十分考え
られます。

●『丁寧なフォローのために』
 いろんな情報を受け手術をするものだと思って受診する親がどうして手術を
したいと思ったのか、その根拠となった情報やその出所はどこなのかを聞き出
し、結構面倒な包皮翻転指導を繰り返し教えなければならないことや、その時
に子どもが嫌がって泣いたりして親がじれてしまうこと、等々を理解して手術
をしない方向性に持っていくのは確かに面倒なことかもしれません。そう考え
るといっそうのこと手術してしまったほうがすっきりするのではないでしょう
か。岩室のようにしつこく、時間をかけて親に覚えてもらう時間がとれる医者
はいないと言われると確かにそうかもしれません。私は一日に40〜70人く
らいの患者さんを診ていますが、医者一人だけではフォローしきれるものでは
ありません。包茎の指導の有用性と工夫の数々を熟知している看護師さんが
「じゃあ、おかあさんも練習してみましょうね」と声をかけたり、「今日も元
気に来たのね」と上手に子供たちを迎えてくれる受付のクラークさんたちのお
かげで時間がとりにくい中でスムースな診療が出来ています。

○『包茎なんか診たくない』
 ある泌尿器科の偉い先生に「どうして包茎の議論がちゃんと進まないのでしょ
うか」と聞いたら「みんな包茎なんか診たくないと思っているんじゃない」と
言われ目からウロコでした。診たくないものは受け流す、適当に手術をする、
手術適応の議論も盛り上がらない、となるのは当然の結果です。私も厚木市立
病院や日本家族計画協会市ヶ谷クリニックの上司やスタッフの皆さんの理解が
なければここまで患者さんやそのご家族と向き合うことはなかったと思います。
そして昔の自分を振り返ってみると、包茎の患者さんが来た時は「どうして包
茎を気にするようになったのか」といったことを聞くこともなく、ただ、「包
茎ですね。むけないので手術をしましょう」と患者が受診した背景まで考えな
いで包茎という状態に対する処置しか考えていなかったと反省させられました。

●『岩室の方がよっぽど過激』
 「受診した患者さんやその家族の希望に沿って了解を得た上で手術をする支
援の姿勢と、岩室先生のように積極的に手術をしないという考え方を打ち出し
てその方向に患者さんを指導するというのを比べると、岩室先生の方がよっぽ
ど過激なんじゃない」という言葉にまたまたビックリしました。確かに少数派
は過激に見えるかも知れませんね。
 皆様は、私のような過激な医者をどう思われますか(笑)。




◆CAIより今月のコラム

「ひつじが一筆」

それは昨日のこと。

思いたって始めた部屋の掃除が、気付けば午前3時。
さすがに寝ないと仕事に障るのでベッドに潜り込みました。
ところが全然眠れない。

ラジオも終わっちゃって、ラジオを消して寝返りを何度打っても眠れず。
真っ暗闇で目が冴えちゃって一向に眠くならず、眠らなきゃと焦るばかり。

焦るとますます眠れなくて、やがて新聞配達のバイクの音が聞こえ。
朝6時、アラームが鳴る瞬間を確認して起き上がりました。

耳のツボをマッサージするとか羊を数えるとか、眠れないときに限って眠る
方法って思い出せないものだなあ。
                                   M.M(♂)
◆CAIより勉強会のお知らせ
「平成17年2月12日(土)詳細決定」
 
 http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200501202200000000016598000

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