KISARAGI

KISARAGI vol.913


カテゴリー: 2017年05月21日
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K I S A R A G I vol.913                              2017/05/21
                                             編集/発行:みやこたまち
                         E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
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今週のお話

◆ "古典へのいざない" [684]
   春雨物語 [196] 樊カイ [49]
   作者 たまさん

◆ 連続愛の小説 E [30]
  作者 みやこたまち

◆ 空想技術集団 [30]
    作者 みやこたまち

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古典へのいざない [684]

 春雨物語 [196]  樊カイ[49]                  作者:たまさん

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樊カイ《はんかい》は江戸にやって来たものの、例によって人の多い場所
は落ち着かない。
 小雨がぱらつくある日のこと、樊カイは浅草寺を目指して歩いた。
 こんな天候でも町は賑わっていたため、網代笠《あじろがさ》を深く被り、
道中、酒屋で飲んで生酔いのまま雷門に入っていくと、何やら人々が騒いで
いる。口々に「盗人だ」と言っているのを聞き、もしや小猿と月夜が危険な
目に遭っているのではないかと思いながら近づくと、果たして二人が血まみ
れの手で刀を振るって戦っていた。
(続く)
                                  ★

 江戸に向かった樊カイは、そこでかつて仲間だった小猿・月夜と再会しま
す。
 この続きは次回にお届けします。それではまた。

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 趣味で読んでいる古典文学の現代語訳と参考文献を主に掲載しています

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 写真日記を綴っています

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連続愛の小説 E [30]

e-5 Swing [e5-1]               作者:みやこたまち

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e5-1

 私は大学に入って、リセットされた。高校に入ったときも、中学校までの自分
をリセットしたつもりだった。しかし、高校に入って後も、中学校の頃までに感
じていた疎外感は継続していた。
 理不尽に毛嫌いされ、避けられ、さげすまれ、冷笑されるといった仕打ちについ
て、私は何らかの積み重ねが影響を及ぼすものであると考えていた。だが、こうし
た関係性は、ほぼ第一印象で決定されるのだということに気付いた。
 もちろん、初対面時の印象、挨拶程度のやりとりの中で、生理的に受け付けない
何かを感じさせるということもあるのだろうが、結果的に「嫌われる」ということ
に明確な理由などはないのだと思った。そしてそのような印象をもつ相手に、あえ
て働きかけようという気にもならない。
 中学校までの環境との違いは、多少なりとも会話が成立する女友達もできたこと
と、なによりも三階における中島かえのとの邂逅であった。
 そして、先生が1年で去った後では、私はほとんど学校に「私」を持ち込まなく
なったので、周囲の人々の感情についても一切気にしないまま過ごしていた。ただ、
そのように過ごした2年間で、私は私を完全に失っていたのであった。
 外圧を失ってなお「自己」を保持し続け得る強度を持つ人を、私は羨んでいた。
そのような存在として尾花友希がおり、中島かえのがいたのであった。

 私心なく、高校が確保していた推薦枠を使って興味もない学部を選択した。

 吹奏楽部でトランペットを吹いてみようと思ったのも、たまたま一番最初に声を
かけてきたのが吹奏楽部だったからだった。小学校の頃の鼓笛隊でトランペットを
吹いていたことと、ジャズトランペットが好きだったという点で、引っかかりがな
くもなかった。
 吹いて音は出せるが演奏に使えるようなものではなかった。だが、当時はそう
いったこともわからず、控室でトランペットを借りて、やたらと高音を吹き鳴らし
ていた近くに、丁寧に音階練習をしていたショートカットの女性がいた。
 鼈甲柄の丸い眼鏡をかけて、ジージャンに茶色のジャケットを重ね着した明るい
髪色の女性で、皮膚の色がとても白く、薄い唇を無理なく引き絞って俯き加減に柔
らかな音を奏でていた。それが海原波音だった。(20170521)

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空想技術集団 [30]

4 福利厚生部の水の女 10
                           作者:みやこたまち
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4-10
 ああ、うるさい。タンクのなかがこんなにうるさかったことなんてこれまでに一度も
なかった。うるさいのはタンクの中なんかじゃなかった。てかタンクの中に脳漿をおぶ
ちまけにならしゃっていらっしゃるアルビヤアヤノがむしろタンクそのものになってい
るのであるいじょう、この騒々しさの要素は全てアルビヤアヤノの脳に起因しているこ
とは明白だ。これまでに一度もこんなてんやわんやになったことがなかったのだとした
ら、それはタンクが変わったんじゃない。君が、君であるところの私が、私たちであっ
たところに起因しているのに相違ない。

「Teamアルビヤ」というわけだ。

 よしてくれ。私はチームプレイから外されて社史編纂室へ飛ばされた一介の平社員に
すぎない。
「いえ、あなたは私のお兄様です。お兄様は決して他の方の思惑にしてやられるようなお
兄様ではありませんでした」

 それは、まあ……

「やっとこうして巡り合うことができて、夏个は幸せでございます」

 そうか。そうだな。この年になるまで妹がいたなんて知らなかったからな。ところで両親
は達者でやってるかい?

「?」

「?」じゃないよ。一心同体だからって意思の疎通の手を抜いてたら理解なんて夢物語に
なってしまうじゃないか。

彼女ニハ欠落ガアルノダ

 人間、欠けている部分があってこその個性じゃないのかね? 欠けているところをあえて
埋めようなんてばかなことを考えるものじゃないと私は考えているんだがね。

欠如ヲ埋メラレルモノハ空想ダケダ。

 夢見がちな少女ってわけだ。「お兄さまぁぁああああああああああああああああああああ
あああああ」って近くにいる男みんなに言っているんだろ、どうせ。

だれだって、タンクの中では一人きり。(20170521)
 
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