KISARAGI

KISARAGI vol.910


カテゴリー: 2017年04月30日
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K I S A R A G I vol.910                               2017/04/30
                                             編集/発行:みやこたまち
                         E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
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通信欄:報道番組が戦中のようだ。こうやって始まっていくんだな戦争って。
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今週のお話

◆ "古典へのいざない" [681]
   春雨物語 [193] 樊カイ [46]
   作者 たまさん

◆ 連続愛の小説 E [27]
  作者 みやこたまち

◆ 空想技術集団 [27]
    作者 みやこたまち

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古典へのいざない [681]

 春雨物語 [193]  樊カイ[46]                  作者:たまさん

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「さあ、夕飯ができたぞ。お前たちにも食わせてやろう」
 武士は笑いながら樊カイ《はんかい》を引き起こし、「えい」と声を上げ
て背中を蹴りつけると、ようやく起き上がることができた。また、「手の筋
を違えた」と文句を言う村雲の腕を掴み、どうやったのかこれも痛かった箇
所を治した。
 小者と寺の僧が夕飯を運んでやって来た。
「お前たちには一椀ずつ与えてやろう。牢獄の中を思い知るがいい」
 武士は大盛りの飯を装った椀を渡したが、二人は悔しかったので一切口に
しなかった。
 その後、夜が更けると寝床を分けて横になった。
(続く)
                                  ★

 武士との喧嘩に負けた樊カイと村雲は、そのまま寺で一夜を過ごしました。
 この続きは次回にお届けします。それではまた。

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 趣味で読んでいる古典文学の現代語訳と参考文献を主に掲載しています

「山猫屋本舗」http://yamanekoya.net/
 写真日記を綴っています

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連続愛の小説 E [27]

e-4 生き難い魂 [e4-16]               作者:みやこたまち

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e4-16

 下井草で下車し玉ねぎ畑の小径をたどり先生の勤めている個人美術館へ出向いた。
みづはを伴っていったこともあったと思うが、その記憶は「一度も連れて行ってい
ないということはないだろう」という消極的な推測に基づく心もとないものでしか
なく、先生とみづはとが向き合って話しているシーンを私は思い浮かべることがで
きない。併設のカフェで、チョコレート色をした三角形のおそらくはケーキなのだ
ろう、を青い皿にのせて、側面のセロファンを起用にフォークで巻き取るみづはの
手元だけは、辛うじて記憶にあった。傍らには、アルバート社製の花のティーカッ
プが湯気を立てていた。外は曇っていた。花壇か、菜園か、とにかく背の低い緑が
連なっている庭が、雨後のように俯いていた。
 私はこの美術館の収蔵作品にはそれほど執着してはいなかったが、繊細な水彩画の
小品は、私の中では、先生にふさわしいものと感じられた。作品の背後に先生を透か
して見るとき、私にはこの作家の作品が非常に好ましく、この世界の繊細な振えを
感じ取っていたのにちがいないと感じたりもした。そして数点の作品について、先生
に感想を話すときには、自分がいかにそれらの作品の眼に見えない本質を、直観的に
つかんだかを、アピールするのに必死だったのである。
 先生はこういう話を聞いてくれる。聞いてくれた上で、「すごいね」などという無
責任な賞賛は絶対にしないし、「私はその絵はこう思うの」などと対抗意見を出す
こともなく、「そのとおりね」と同意することもない。先生はただ先生自身の体験を
話してくれる。

 先生は知っている。

 人の生き方に直接働きかけることなどできないし、そんなことをする必要もないのだ
ということを。人は必要なものは自ら取り込むものだ。先生は全人生を肯定する。そし
て他人の生き方に干渉することはない。

 「生きているだけで素晴らしいこと」

 先生はよくそう言っていた。生きているだけで人はあらゆる事と干渉しあっている。そ
の関係性が素晴らしいのだと先生は言っていた。先生が高校の国語講師だったという事
実は今思えば滑稽である。先生は学校でだけは、その求めに応じる成果を上げることは
できないだろう。学校以外の場所で人と関わり合うことができるならば、これほどふさ
わしいものはなかったであろうが。(20170430)

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空想技術集団 [27]

4 福利厚生部の水の女 7
                           作者:みやこたまち
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4-7

「思い切り手を振り回してみるがいい」

 みるがいい? ときたもんだ。相変わらずどうやって声、というか、意味を届けてい
るのかしらないが、どうにも回りくどい。こいつは、自分が何かを知っていて、僕は何
にもしらないと思っている。僕はそんな風に人に思われることに慣れていた。そう思わ
れているほうが楽だと考えて生きてきた。だが本当は、みんなにそう思われているとい
うことは、この世界にとって僕はそういうようは人間としてしか存在していないのだっ
てことに先日気づいた。だから、この会社の疑惑を暴いてやって、僕がみんながおもっ
ているような何もしらない、つまらない、何の値打ちも取柄もない、人畜無害でただ腹
立たしいだけの、にやけづらの、利用されることしかできないくせに、利用価値が皆無
だという、どうして生まれてきてしまったのかしら? という認識からの卒業を企てて
いたわけだ。

「天上天下唯我独尊」

 僕は念じて右手を、人差し指をたてて蓋にむかって、左手を人差し指をたてて底に、
思い切り伸ばしてみた。いや実際には躊躇した。背泳をしていてもうすぐゴールという
ところで、回転している手を思い切りプールの壁にぶつけてしまった時の痛さを思って、
つい手加減してしまうのと同じだ。おずおずと、手を伸ばしてみた。

 両手の指先は、どこにも触れなかった。

(20170430)

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