KISARAGI

KISARAGI vol.861


カテゴリー: 2016年05月22日
><><><><><><><><><><><><><><><>><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><    
K I S A R A G I vol.861                                2016/05/22
                                              編集/発行:みやこたまち
                         E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
                                   http://mmkisaragi.blogspot.jp/
><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><
┏ 配信システム ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ KISARAGIは「まぐまぐ」で配信しています               ┃
┃ 「まぐまぐ」:http://www.mag2.com/                   ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏ 登録解除の方法 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃   KISARAGIを解除するには、次のアドレスへアクセスして『購読及び解除   ┃
┃  はこちら』のフォームをご利用いただくか、まぐまぐHPへアクセスして下さ┃
┃  い。解除できない場合は、メールして下さい。                ┃
┃ --> http://mmkisaragi.blogspot.jp/                              ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
=========================================================================
通信欄:浮き足立つ。軽佻浮薄。落ち着かず。手に着かない。 
=========================================================================
今週のお話

◆ "古典へのいざない" [634] 
   春雨物語 [146] 歌のほまれ[1]
   作者 たまさん

 
◆ 連続愛の小説 -第五回 正しい他者認識の在り方について 2
 【平成6(1994)年3月発行 昼行灯四 掲載分】 
   作者 みやこたまち

● KISARAGIについて

=========================================================================
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
-------------------------------------------------------------------------

古典へのいざない [634]

 春雨物語 [146] 歌のほまれ [1]                  作者:たまさん

-------------------------------------------------------------------------

  わかの浦に汐満ちくればかたを無《な》み
  芦《あし》べをさしてたづ鳴きわたる
 (わかの浦に潮が満ちて干潟がなくなったので、
  葦の生えている岸辺を目指して鶴が鳴きながら渡って行く)

 山部赤人《やまべのあかひと》のこの歌は、柿本人麻呂《かきのもとのひ
とまろ》の「ほのぼのとあかしの浦の朝露」という歌と並んで、歌の父母の
ように言い伝われてきた。
 このときの帝は聖武天皇であったが、筑紫国で藤原広嗣《ふじわらのひろ
つぐ》が謀反を起こし、都に呼応する者が現れるのを恐れて、巡幸《じゅん
こう》という名目で伊賀・伊勢・志摩・尾張・三河の諸国を巡ったときに、
伊勢の三重郡阿虞《あご》の浦で歌を詠んだ。

  妹《いも》に恋ふあごの松原見わたせば
  汐干の潟にたづ啼きわたる
 (妻を恋しく思ってあごの松原を見渡すと、
  干潟に鶴が鳴きながら渡っていく)

 また、この巡幸では遠くまで警備を固め、多くの舎人《とねり》たちを先
払いに立たせて警戒させていたが、その中にいた高市黒人《たけちのくろひ
と》が愛智郡《あゆちのこおり》の浦で歌を詠んだ。

  桜田へたづ鳴きわたるあゆちがた
  汐ひのかたにたづなき渡る
 (桜田に向かって鶴が鳴きながら渡っている。
  あゆち潟は潮が引き、その方に鶴が鳴きながら渡っていく)

 赤人と黒人はともに同じ帝に仕えたが、天皇の歌を盗んだはずがない。昔
の人はただ目に入ったそのままを歌に詠んだが、他の人が既に詠んだことは
気にしなかったのだ。赤人の歌は紀伊国への行幸の際にお供をして詠んだも
のだろう。同じことを詠んだからといって咎める人はおらず、浦や山のたた
ずまい、花鳥の様子を見たままに詠んだが、景色を絵として写しとめること
ができないため、心で愛でて歌として詠んだに違いない。
(続く)
                                  ★

 今回から始まった「歌のほまれ」は「春雨物語」の中で少し異質な内容で、
和歌に関するエッセーとなっています。短い作品になりますが、おつきあい
ください。
 なお、作者・上田秋成の語る内容には一部間違いもありますので、気にな
る方は元の歌が収録されている「万葉集」「古今和歌集」をご確認いただけ
れば幸いです。
 この続きは次回にお届けします。それではまた。

 
-------------------------------------------------------------------------
HP
「かたかご」http://yamanekoya.jp/
 趣味で読んでいる古典文学の現代語訳と参考文献を主に掲載しています

「山猫屋本舗」http://yamanekoya.net/
 写真日記を綴っています

=========================================================================
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
-------------------------------------------------------------------------

再記述版 「連続愛の小説」
【平成6(1994)年3月発行 昼行灯四 掲載分】

第五回 正しい他者認識の在り方について 2
                           みやこたまち
-------------------------------------------------------------------------
5-2

 彼は食料を冷蔵庫に入れたりビンに移し変えたりしていたため、彼女を目視し
てはいなかった。板の間で立ち働きながら、彼は仕える者のいる時間を満喫して
いた。自分に直面する事無く、御心のままに行動することで存在意義を見出せる。
彼は、彼を必要とするもののためだけに存在をゆるされた人間であると自分を定
義付けていた。冷蔵庫が物で満たされたという充足感が、彼の心を軽くしていた
だけなのかもしれない。「所詮、心持なんて、そんなささいなもののモザイクな
のさ」軽くなった体を、軽くなった心で満たしながら、軽やかに仕事をする自分
の後頭部を見下ろしていた。彼にとって、畳で、炬燵にあたっている彼女は、い
ないに等しいもののようであった。実際、彼の中に、彼女のデータは入力されて
いなかった。平易に言えば、彼は状況に酔っているだけなのであった。それが彼
の余裕であり、立場であった。好むと好まざるとにかかわらず、状況はいつも力
関係を規定してしまう。そして我々は無意識である分だけその関係に沿った姿勢
をとることになるのだ。(20160522)
-------------------------------------------------------------------------
ふみふみへ 掌編いろいろ掲載中
http://fumi2.net/miyako/

はてなブログ内 ”望月の蟲惑”時々更新。
http://mochizuki.hatenablog.jp/
-------------------------------------------------------------------------
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
=========================================================================
_/_/ KISARAGIについて_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

投稿随時募集中
    http://mmkisaragi.blogspot.jp/2013/10/blog-post.html

このメールマガジンは、投稿によって全てが成り立っています。
ぜひ、あなたの小説を投稿して下さい。

投稿はkisaragi HP の投稿要綱
 http://mmkisaragi.blogspot.jp/2013/10/blog-post_6740.html

または、直接のメールでも結構です。

作者情報が必要ですので、以下の内容をお送り下さい。
--------------------------------------------------------------------------
タイトル(必須):
種別:ショートショート/短編/中編/長編/エッセイ
ジャンル:(時代、現代、SF、冒険、推理、ファンタジー、など……)
作者名(ハンドル可;必須):
メールアドレス(必須):
HPアドレス&名前:
一行コメント:
--------------------------------------------------------------------------
なお、発行の都合上、一行の最大文字数は半角で75(原則)までといたします。
それを超えるものはこちらで修正させていただきますのでご了承下さい。
投稿作品の著作権は各作者にあります。
==========================================================================
_/_/ 発行者について _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 編集者 みやこたまち
 E-mail :tamachim@yahoo.co.jp
 WebPage:http://mgkisaragi.web.fc2.com/index.html
<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>><><><><><><><><><><><><><>

KISARAGI

RSSを登録する
発行周期 週刊
最新号 2018/07/15
部数 48部

このメルマガを購読する

ついでに読みたい

KISARAGI

RSSを登録する
発行周期 週刊
最新号 2018/07/15
部数 48部

このメルマガを購読する

今週のおすすめ!メルマガ3選

サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て公開します。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信しています。人生を意のままにするには、脳みそとこころの両方が進化しなければなりません。そんな進化とは何か?をお届けする四コママンガ付きメルマガです。2014年から4年連続でまぐまぐ大賞部門賞を受賞しました 学歴やバックグラウンドに拘わらず、人生を思いのままに生きるために必要な考え方が書かれた、「良書リスト」も希望者に差し上げています。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

親鸞に学ぶ幸福論
【あなたを幸せにさせない理由はただ一つの心にあった。その心がなくなった瞬間に人生は一変する】と親鸞は解き明かします。 「本当の幸福とは何か」はっきり示す親鸞の教えを、初めての方にもわかるよう、身近な切り口から仏教講師が語ります。登録者にもれなく『あなたを幸せにさせない5つの間違った常識』小冊子プレゼント中。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

日本株投資家「坂本彰」公式メールマガジン
サラリーマン時代に始めた株式投資から株で勝つための独自ルールを作り上げる。2017年、億り人に。 平成24年より投資助言・代理業を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。 2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数3万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。 主な著書に『10万円から始める高配当株投資術』(あさ出版)『「小売お宝株」だけで1億円儲ける法』(日本実業出版社)
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

今週のおすすめ!メルマガ3選

右肩下がりの時代だからこそ、人の裏行く考えを【平成進化論】
【読者数12万人超・日刊配信5,000日継続の超・定番&まぐまぐ殿堂入りメルマガ】 ベストセラー「仕事は、かけ算。」をはじめとするビジネス書の著者であり、複数の高収益企業を経営、ベンチャー企業23社への投資家としての顔も持つ鮒谷周史の、気楽に読めて、すぐに役立つビジネスエッセイ。 創刊以来14年間、一日も欠かさず日刊配信。大勢の読者さんから支持されてきた定番メルマガ。 経験に裏打ちされた、ビジネスで即、結果を出すためのコミュニケーション、営業、マーケティング、投資、起業、経営、キャリア論など、盛り沢山のコンテンツ。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

●人生を変える方法【人生をよりよくしたい人必見!誰にでもできる方法を組み合わせました。】
■「人生(自分)の何かを変えたい!」と思ってる方、まずは最初の1分から始めましょう!今日は残っている人生の一番初めの日です。今、「人生を変える方法」を知ることで、一番長くこの方法を使っていくことができます。コーチングで15年間実践を続けてきている方法なので、自信をもってお勧めできます。「人生を良くしたい!」と思うのは人として当然のこと。でも、忙しい生活の中で人生(自分)を変えることって諦めてしまいがちですよね。誰かに変える方法を教えて欲しいけど、その方法を知っている人は少ない。だからこそ・・・。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て公開します。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信しています。人生を意のままにするには、脳みそとこころの両方が進化しなければなりません。そんな進化とは何か?をお届けする四コママンガ付きメルマガです。2014年から4年連続でまぐまぐ大賞部門賞を受賞しました 学歴やバックグラウンドに拘わらず、人生を思いのままに生きるために必要な考え方が書かれた、「良書リスト」も希望者に差し上げています。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

アーカイブ

他のメルマガを読む

ウィークリーランキング