KISARAGI

KISARAGI vol.280


カテゴリー: 2005年02月06日
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K I S A R A G I vol.280                               2005/02/06発行
                          編集/発行:みやこたまち
http://miytako.hp.infoseek.co.jp     ★ E-mail:tamachim@yahoo.co.jp                 
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朝昼夜と三回事務所に顔を出して、休日らしさは微塵も無い休日を過ごした場合、
カードを使って、思い切り買い物をしてしまいたかったり、コンビニで手当たり
次第にお菓子など買って、コタツに入っている間中、何かを摂取していたいと考
えてみたり、昔とったバラエティー番組のビデオを立て続けに見続けてしまいた
かったりと、どうにも後から後悔する結果になりそうなことばかりに身も心も投
じたくなってしまう。

それでは、たまさんの作品から、お楽しみ下さい。
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◆古典へのいざない【126】     とりかへばや物語[76]   作者 たまさん

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 四月にもなると、大将は次第に身重の身体が窮屈で動きにくくなり、忍び
歩くのも苦しい程になっていたが、努めてさりげなく振る舞っていた。
 一方の権中納言は、気安く逢う事が出来ない事を辛く感じていた。
「どうして今もそのような姿のままでいるのですか。人目にもつき、見咎め
る人でもいたら、どんなに大変な事になるやら」
 繰り返し大将に言い聞かせる一方、宇治の辺りにある父・式部卿宮の領地
にある、とても趣のある邸宅をしかるべきように準備し、ここに必ず大将を
迎えるのだと、待ち遠しがり恨み言を言ってくる。この人になびくべきでは
ないと分かっていても、ただ身軽な我が身一つならば吉野の宮に身を隠す事
も出来ようが、仏が姿を現したような宮の住まいに穢れを持ち込む事はひど
く無神経で不謹慎である。また姫君達も素晴らしい人柄なのに、正体を見せ
て「奇妙で呆れた事だ」と思われるのも気の毒だ。
 そうは言っても他の方法がないのに、意地を張って権中納言を恨み遠ざけ、
親しいとはいえ乳母などに出産の世話を任せるのも恥ずかしい事だ。この先、
どうしたらいいか――先々の事がいつまでも気になってならない。
(続く)
                                   ★

 四月になり、いよいよ出産の時期が近づいた大将。権中納言は宇治に邸宅
を用意し、一緒に住むようにと諭しますが、死をも決意した大将にその言葉
は届きません。その時に脳裏をよぎったのは、かつて素晴らしい時間を過ご
した吉野山の宮。しかし、自分が吉野に行く事により宮とその娘達に迷惑が
掛かると、躊躇しています。
 続きは次回にお届けします。それではまた。

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ジャンル:古典レビュー
メール :miztam@nifty.com
HP  :【山猫屋本舗】http://homepage3.nifty.com/miztam/
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なぜか、ひたすら英語の勉強をするとか、Linuxの細かなエラーの調査をするとか、
彼女に好きだっていってしまうとか、スポーツクラブで燃焼系に勤しむだとか、フ
ァイルの整理をするとか、新しい小説の構想を練るとか、絵を描くとか、作曲をす
るとか、フラッシュのチュートリアルを実践するとかいう方向性にはいかないもの
なんですよね。私だけでしょうか? 堕落するのはいやじゃないけど、堕落した事
を反省する自分が嫌いです。
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◆きせい 【十九】                               作者:みやこたまち

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 ばいてんへのみちすじ、ひとつは、かいだんをりようして、しょくいんしつの
まえをさけるこーす。もうひとつは、さいたんきょりで、しょくいんしつ、こうち
ょうしつ、せいとしどうしつとうとうのまえをつっきるこーす。どっちをとおるか
で、せいとのそこおがわかる。せいかつしどうもむのうじゃない。かいぐい、もち
こみはふうきのみだれをじょちょうする。でも、どようびのごごはとくべつ。やつ
らは、たばこをくわえてばかばなしのさいちゅう。だから、みんなどようびはさい
たんこーすをえらぶ、へいわなひととき。しょくいんしつからとつじょ、かおをつ
きだして、せいとかいこもんがさけぶ。
「かいちょう、おい、かいちょう」
 かいちょう、ふいうちをくらってよろめく、ともだち、とっさにかくれる。
「きょうのうちあわせな、おれようじができたから、ぎじろくつくってつくえのう
えにおいといてくれよ。」
「わかりました。」
「そんだけな。」がらがらぴしゃ。
 どうってことない。いないほうがはやくすむのよまったくなんにもしないんだか
らあのひとは。かいちょう、どきどきのぶんぶつぶついってる。ともだちものかげ
からさっそうとあらわれ、ぶつぶつにくわわる。よいともだち。

つづく
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ジャンル:小説
メール :tamachim@yahoo.co.jp
HP  :【電網 昼行灯】http://www1.odn.ne.jp~cak87430/index.html/
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人の身体もまだまだ不完全だと思う。星新一氏も言っていた。「おなかの贅肉がも
う少し上についてくれれば、胃が圧迫されてあまり食べられなくなるはず。」と。
だらしなくなる方がたやすいというこの構造が間違っていえる。気持ちも同じ。人
間はなぜか、楽な方を選びたがり、楽は方はきまって、悪い方だったりするのが、
解せない。まだまだ進化の余地はあるわけで。
努力するか、楽するか。楽すると死に近づく。努力というのは、死を遠ざける事な
んだ。目先の死ではなくて、成人病とか、癌とか、信用の失墜とか、長い目で見て
生か、死か。そして楽を選ぶ人間の性は、おそらく「死」へ向かう欲動ではなかろ
うか。人の原理はタナトスからしか生まれない。それに反発するのがエロス。

書見棚 その87*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*

ここは、みなさまの本棚のなかで今、目に入ったものを御紹介いただく棚です。
投稿が無い週は私の本棚で目についたものを紹介します。今週は

「imago vol3-3  特集 エロスとタナトス」
 
で、今週はこの雑誌を久しぶりに手にとって、読み返してみてはいないという訳。
マインドサイエンスをn総合誌とのサブタイトルがついているこの雑誌を、かつ
て読み漁っておりまして。読み方は、対症療法の手引きとしてだったり、文学的
に概要を掴むためだったりしていましたが、古今東西の偉い人達の実績を、現代
のさほどでも無いかたがたが得意げに新解釈を披露する、といった按配の雑誌で
すけど、取り上げている内容がおもしろいですから。あんまり頭にははいってい
ませんが、心に残ればよいのでしょう。それがトラウマだったとしても。
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青土社より 1992年3月1日 発行 1100円です。
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つまり、「生」とは「死」から生じた概念で、逆ではないんだなと、そんな事に
気づかされたってのが、今週の収穫。
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愚流繰言 【11】

「いまはね、こわくない」

 -> 映画 「水の中の八月」より
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巫女として天に命をささげる女子高校生、高飛び込みのホープ役に小嶺麗奈さん。
運命を受け入れる、というよりも、その運命がとても自然なものに思われるよう
になったのだというセリフだったと思います。このモノログが、とつとつと長く
て、とても、好きです。

ここでは、ジャンルを問わず何故か頭をグルグル駆け巡った台詞を紹介します。
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それではまた次週お目にかかりましょう。

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