KISARAGI

KISARAGI vol.9


カテゴリー: 1998年11月23日
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投稿小説マガジン KISARAGI
vol.9 1998/11/23 発行  編集・発行:牧瀬佑樹
メール:Yuuki@kcn.or.jp  HP:http://www.kcn.ne.jp/~yuuki/kisaragi/ 
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〜〜〜〜〜KISARAGI Novels'List〜〜〜〜〜
・“時にあそばれて” [第9回]
 作:うりぼ〜 さん SFファンタジー;中編
・“LIVER” [第6回]
 作:佐藤 海 恋愛小説;長編
・“〜カタルシス・・・漫画における精神の浄化作用についての考察〜”
 [第5回] 作:柊 萌芽 ノンジャンル;短編

・投稿作品募集
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▲▽△新年用原稿の募集▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽
KISARAGIでは,1/1に新年号を発行いたします。
そこで、掲載する作品を募集します。
載せるのは一回読み切りの短編物。ジャンルは問いません。
またできれば、新年・正月に関することの方がよいです。
サイズは25KBまでとします。
応募された作品の中から2作品を選び掲載いたします。
なお、複数人の選者による点数制で掲載作品は決定します。
最優秀作品には¥500の図書券を差し上げます。
どうぞご応募下さい。
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タイトル:時にあそばれて [第9回];vol.1より連載開始
作者:うりぼ〜         メール:y-uriu@kcn.or.jp
HP:なし
コメント:
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ベットに腰掛けている涼美、狭い床に座っている洋一。
洋一「ふーん。そんなことって・・・。(ここで涼美の真剣そうな顔)いや、・・・
でも、その話だと、倒れるまでは昨日と違ったんだろ。」
涼美「あ。そういえば、そうね。」
洋一「貧血と何か関係あるとか・・・。」
涼美「貧血じゃなかったとしたら。」
洋一「どういうこと?」
涼美「知ってると思うけど、私この前まで一回も貧血なんて起こしたこと無かった
の。それが、こんなに頻繁に倒れるなんて。」
洋一「そういえば、この前も倒れてたよな。」
涼美「ちょっと。わすれてたの。」
洋一「いや。」
涼美「あ、そうだ。しかもね。倒れるときに音がするのピーンって、なんか吸い込
まれそうな。で、頭が痛くなってふらっとなっちゃう。貧血ってみんなそうなのか
な。」
洋一「吸い込まれそうな音ね・・・。何だって。ちょっとそれ、もっと詳しく言っ
てよ。」(身を乗り出して)
涼美「えっ。どうしたの。(ぱっと顔を上げて)」
洋一「いいから。どんな音なんだ。」
涼美「どんな音って・・・。だから。ピーンっていう。なんか頭に響く音よ。これ
以上なんて言えばいいの。」
洋一「ごめん・・・。でもな・・・。」
涼美「どうしたのよ。一体。」
洋一「その音かどうかは分からないけど。あの誕生日の夢の最後にね、ピーンって
音がするんだ。」
涼美「どういうこと。」
洋一「分からないから悩んでるんだよ。その音がなんか関係あるとか・・・。」
涼美「音が原因って言うのはおかしいんじゃない。この前の時もおんなじ音はした
けど、こんなことになったのは今日がはじめてよ。」
洋一「・・・。」
間
洋一「とりあえず。分かりにくくなってきたからなんか書くものかして。」
涼美「うん。ちょっとまって。」
(そういって机の引き出しから広告を小さく切ったものを出して、鉛筆と一緒に渡す
涼美。)
洋一「あ。ありがと。」
洋一図を書き始める。
洋一(OFF)「えーっと。あの日は、俺の誕生日だから八日だな。」
洋一(ON)「他に書き加えることある?」
涼美「うーん。あ、そうだそうだ。八日の方に昔の夢ね。」
洋一「あ?氈Bあれ。関係あるのか。」
涼美「さあ・・・。」
洋一「ま、いいや。で、この一週間になんか変わったことはなかった?。」
涼美「別に・・・。」
洋一「う〜ん。でも昨日と今日がおんなじって言うのはな・・・。いや、倒れるま
ではちゃんと今日は今日だったんだから。要するに、その時点から昨日に跳んだっ
て考えられないか。」
涼美「まさか。タイムトラベル?そんなわけないよ。」
洋一「いや、いつだったか中山先生に聞いたことあるんだ。昔からいくつもそれに
似た例があるって。現代の科学はわからないことを『気のせい』で終わらせようと
する癖があるけど、それはいけないとか。なんか、珍しくまじめに力説してた。」
涼美「そんな。怖いよ。そんなの。まるで、『時を駆ける少女』じゃないの。これ
からもこんなことが起きたらどうしたらいいのよ。」
洋一「いや、まだそうと決まったわけじゃ。」
涼美「他になんか考えられるの?」
洋一「気のせいとか・・・。」
涼美「それはだめなんじゃなかったの。」
洋一「でもな・・・。よし、じゃ。明日怪しいところ調べてみようか。土曜だし。
」
涼美「いいの?あした映画でしょ。」
洋一「いいよ。映画ぐらいいつでもやってる。」
涼美「ありがと。」
不安そうなでも、嬉しそうな涼美の顔。

第四章
●廊下●
壁にもたれて待ってる涼美。手を振っていく友達。集団に手を振ってでてくる洋一
。二人、一緒に歩きだす。

●理科室●
理科室の扉。内側から。話し声
洋一(OFF)「でさ、一つ、気になってることがあるんだけど今日は倒れなかったの。
」
涼美(OFF)「あ、そういえば。今日は何ともなかったわ。そのかわり(この辺で、理
科室の扉が開いて二人が入ってくる。)遅刻しちゃったけど。」
洋一「へんだな。今日涼美は、貧血起こして倒れるはずなのに。」
涼美「でもそれだと、私は、いつまでたってもおんなじこと繰り返さないといけな
いようになるわ。」
洋一「うん。確かに・・・。なにはともあれ、ここで最初に貧血起こしたんだよね
。」
涼美「うん。でも、ここ、臭いね。いつ来ても銀杏ぎんなんの匂いがする。」
洋一「この季節は仕方ないよ。・・・で、肝心の音はどこからしたの?」
涼美「どこからとも無くってのはだめ?」
洋一「だめ。」
涼美「えーっと。・・・やっぱり分かんない。私、あんまり耳よくないし。」
洋一「でも、音のでそうなものもあんまりないな。ややこしい実験器具はみんな準
備室にしまってあるし。」
準備室に続く扉のカット。
洋一「しかも、準備室は勝手に入れない。鍵はいつも中山先生が持ってるんだ。」
涼美「先生いないの。」
洋一「うん。職員室には。」
涼美「仕方ないね。」
洋一「じゃ、腹も減ったし、いったん家にかえって、飯食ってから二回目に倒れた
ところに行ってみようか。」
涼美「帰り道に行ってくれない?昨日から食欲無いの。早くはっきりさせないと私
お昼も食べられないわ。」
洋一「あ、うん・・・。」
涼美「お願い。」
洋一「いや、いいけど。」

▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽
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タイトル:LIVER [第6回];vol.4より連載開始
作者:佐藤 海         メール:hunter@olive.plala.or.jp
HP:なし
コメント:すごく長いですけど、頑張って飽きずに読んでやって下さい。
     細かい事は気にせず読み進めて下さい。
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
 翌朝私はすっかり熱も下がり元気になったので、学校に行く事にした。
宗太郎と顔を合わせ辛かったけど、同じ家に住んでる以上それ程避けて通れる道とも
思えないので、もう何も考えない事にした。宗太郎も大人なのか何もなかったように
接してくれた。

学校へ行くと、剣君がいつものように軽く挨拶をしてくれた。そこまではいつもと変
わらない学園生活だったのだが・・・。
「もう体大丈夫なのか?」
お昼休みに学生食堂へ行く途中、剣君が後ろから声をかけてきた。
「うん、すっかり。昨日はごめんなさい、また宗太郎が」
「あの・・・」
目の前に一昨日の雨の日に会った背の低い少女が立っていた。私の身長が167cm
と少し高い為と彼女の身長が低い為、どうしても彼女が私を見上げる形になってしま
う。
「何?」
私はいつものようにそっけない態度で彼女を直視した。彼女はすぐに私から目を逸ら
して、俯いた。
「三上じゃねえか、どうしたんだよ」
私の横にいた剣君がその少女に声をかけた。その三上と呼ばれた少女は剣君に目を向
け
「ねえ、今剣君深海さんに『体大丈夫か?』って聞いたよね」
と言った。
「ああ、それがどうかしたのか?」
「もしかして深海さん、一昨日の雨のせいで風邪をひいたんじゃないかって・・・心
配になって」
「一昨日の雨のせいって、何だよそれ」
私は昼休みの時間がなくなりそうだったので
「風邪をひいたのは事実だけど、それとあなたとは関係ないわ。それじゃあ」
と私はそれだけ言ってその場を去った。どうも私は彼女が苦手らしい、とくにあの私
を見る眼が苦手だ。

 結局その後剣君にいろいろ聞かれたので、必然的に彼女の事にも触れた。話すつも
りなどなかったのに、あまりにも彼がしつこいので諦めた。
そして彼は彼女について説明してくれた。彼女の名前は三上冴、同じ1年でクラスが
隣だという。剣君とは中学時代からの付き合いで、同じ寮生らしい。私はその時初め
て剣君が学校の寮に住んでいるというのを知った。しかし、何故彼女が私に付きまと
うのかは彼にもわからないという事だった。
ここで付きまとうと表現したのは、その後も何度か彼女の姿を見かける事があったの
だが、どうもいつも私を見ているような気がして落ちつかないからだ。自惚れではな
く、彼女は私に興味があるようだった。

「なあ深海、夏休みの予定ってどうなってる?」
二学期の終業式が終わり、帰ろうとした時剣君が私に声をかけた。
「別に予定なんて決めてないけど、どうして?」
「って事は、俺が誘ったらいつでもO・K?」
「それはわからないわ」
屈託なく笑う彼の笑顔を見ていたらいじわるの一つも言いたくなった。
「え〜〜〜?何でだよ」
「だって予定がないからって私が剣君の誘いを断らないって事にはならないもの」
私はそっけなく言って教室を出た。
「そりゃそうだけど・・・でも、でもVZには逢いたいだろ?」
彼も私についてくるように一緒に教室を出て、またVZの事を持ち出した。
「確かにVZには魅力があるわ、だからってそれを利用するってのはどうかと思うけ
ど?」
私は剣君の顔に自分の顔を近づけて睨み付けるような目でそう言った。
「わーったよ。へいへい申し訳ありませんでした、もう言いませんよ」
彼は怒ったように私から顔を背けて立ち止まって言った。だからといって私まで立ち
止まるのは何だか嫌だったのでそのまま歩いていこうとしたが、突然目の前に彼が現
れた。
「なに?」
「だったら俺に逢いたくはない?」
彼は真剣表情をして、まっすぐ私の目を見つめた。彼の瞳の中に私の驚いた顔が映っ
ている。
「そうね、逢いたくなるかもしれないわ」
「だろ?だったら決まりだ。はっきり断らない限り、俺は諦めないぜ」
彼は勝ち誇ったような顔で言った。
「光太郎」
聞き覚えのある声がした。確か、及川光司という名前の人。その彼がゆっくりと私達
に近づいてきた。
「何だよ、ミーティングまでにはまだ時間があるだろ」
及川君はどちらかと言えば剣君ではなく私を見る時間の方が長いように感じる。
「ああ、でも優紀恵さんの様子が変なんだ」
と言った。その瞬間、少し彼の横顔が曇ったように思えた。
「あ、ああ、わかった、すぐに行く」
そう言った様子もいつもと違う。私はすぐにその優紀恵という女の人が彼と何か特別
な関わりがある人なんだとわかった。
「それじゃあ、俺もう行くよ。電話するから」
そう言うと彼は私の顔をあまり見ないで及川君と歩いて行った。
優紀恵さん・・・その名前が珍しく私の頭から離れない。

そんな私のかすかな不安はすぐに消え去った。というのも夏休みの間二日に一度は彼
から電話があり、週に一度は愛車VZで出かけていたせいかもしれない。
公園でお弁当を食べて、スポーツをしたり、湾岸道路をバイクで走って、夢の島、大
井埠頭。少し遠出をして海に連れていってくれたり、殆どがアウトドア。雨が降れば
映画を見にいく事もあった。
そんな中で私達は少しずつお互いの事を話し始めた。
彼の家族は両親と歳の離れた姉が一人、そのお姉さんが18歳で結婚。両親と一緒に
住む事になったので、彼は遠慮して中学生になったと同時に寮のある鷺沢学園に転入
し、寮生活をしているという事だった。
及川君とは中学の時に寮で同じ部屋だった事と同じ陸上部である事から仲良くなった
らしい。ただ、優紀恵さんの事は話してくれなかった。
私も彼に少しずつ心を許し、家庭の事を話した。私に両親がいない事を聞き、何処か
できっと私の事を心配してくれているはずだと。生きているならきっとまたいつか逢
える、その時に胸を張って「自分は親がいなくてもこんなに立派に成長したのだ」と
言えるようになっていればいい。悪い事だけを考えるんじゃなくて、自分を心配して
くれている兄が二人いる事の幸せを考えるといいんじゃないかと教えてくれた。
後ろ向きに考えるのではなく、いつも前向きに考える姿勢を彼は私に教えてくれた。
いつしか私の中で彼の存在はとても大きなものになりつつあった。

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タイトル:〜カタルシス・・・漫画における精神の浄化作用についての考察〜 
    [第5回];vol.5より連載開始
作者:柊 萌芽         メール:aqua@orange.ocn.ne.jp
HP:
コメント:メールで感想をくれた方の中から抽選で「何か」おくります。(笑)
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Catharsis
   〜カタルシス・・・漫画における精神の浄化作用についての考察〜
                   第5話:走れ恐怖の二人三脚!
 10月。巷では早くも冬物の衣類が販売されている頃・・・。友来の通う聖M女学
院では、体育祭の真っ只中なのでした・・・。
「みゆきちゃん。さっきのリレー、凄かったね」
「そうそう。5人を一気にごぼう抜きでしょう?
 私─橋本 友来─と、浜松 梓ちゃんが、競技を終え肩で軽く息をしている上條
みゆきちゃんのところへ駆け寄った。みゆきちゃんは、胸に大きく『D』と書かれ
たゼッケンを脱ぐと、私達のほうへほほ笑んで見せた。
「まだまだ私は走れるわよ? でも、今年は運が良かったわ。だって、陸上部の大
槻さん。今日は受験でいなかったんでしょう」
「そうそう。それでB組の人達、すごく残念がってたもんね」
 この、聖M女には6クラスある。入学試験や各定期考査の成績の上位順にA組か
ら振り分けられるという方式を採用しているの。でもそれなのに、頭の良い梓ちゃ
んが同じクラスにいるっていうのもおかしな話しね。それはそうと、そういう分配
方式のこの学校だから、かなりの割合で運動部の人は一般クラス(D〜F)にいる
ことが多いの。だから、ここぞとばかり一般クラスの人達は張り切るわけ。で、当
然、特別クラス(A〜C)もそれに立ち向かうという、学校を二分する争いになる
わけ。といってもクラス対抗なんだけどね。
「そうだ! 友来ちゃん。今の点数は?」
 と、ふと思い出したようにみゆきちゃん。
「133点よ」と、答える私。
「ね、あとの競技は何が残ってるの?」
「ちょっとまってね・・・。えっと、今、リレーが終わったから、団体表現・・・
これは関係無いわね。障害物走と二人三脚だけね」
『・・・生徒の皆さんにお知らせします。午前の競技が終わりました。各自、休憩
を取って下さい。また、体育祭実行委員の人は、国旗掲揚台前に集合して下さい』
「あ、友来ちゃん。ちょっと行って来るから。さきにお昼してて」
「うん。わかった」
 みゆきちゃんは駆け足で去って行った。
「梓ちゃん。とりあえず帰ろっか?」
「そうね。帰りましょ」
 そして、私達は学校の中にある、食堂というよりはむしろ喫茶店でしばらくの休
憩をとった。
 そして、すぐに午後の部は始まった。
「よぉし! 友来ちゃん。このまま破竹の勢いでB組を逆転するわよッ!」
 と、みゆきちゃんは気合の入った声で、私の背中を叩きつつ言った。
「そ・・・そうね。できれば優勝したいしね」
「『できれば』じゃなくて『絶対』なの」
「は・・・ははは・・・」
 私は力ない笑いでみゆきちゃんに返事をした。
 競技はだんだんと残り少なくなって行った。目下1位のB組は、障害物走でポイ
ントを崩しD組は午前までには30点あった差を5点差にまで詰め寄っていたのだ。
 そして、私の唯一の出番、二人三脚がやって来たのだ。
「えっと、そろそろ出番よね。にしても、梓ちゃんはどこに行ったのかなぁ?」
ときょろきょろする私。
「友来ちゃん」
 ふと声をかけられ振り向くと、そこには梓ちゃんの姿があった。
「どこ行ってたの? それより出番よ?」
「ごめん、友来ちゃん。さっきの障害物走で転んだときに足を挫いたみたいで」
 成程、梓ちゃんの足には包帯が巻き付けられていた。
「え〜! どうしよう。もう、出番なのにィ・・・」
「あ・・・でね、みゆきちゃんが私と代わってくれるって」
「そういうこと」
 梓ちゃんの後ろから突如現れたのはみゆきちゃんだった。表情を察すると、まさ
に勝利に燃えているのがわかるほど、気合の入った面持ちだった。
「友来ちゃん! 絶対勝ちに行くからね!」
「う・・・うん」
 このとき、私が恐怖と不安を一心に抱かない訳がなく・・・。
 結局、みゆきちゃんの『体育会系』の走りでD組はB組に逆転し優勝を飾った。
しかし、みゆきちゃんのパワーに私の足がついて行かず、1週間の間、筋肉痛が治
らなかったことをここに記す・・・。
                                              To be continued%%%

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一行コメント:
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なお、発行の都合上、一行の最大文字数は75といたします。
それをこえるものはこちらで自動的に修正しますのでご了承下さい
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○▼●△発行者について○▼●△○▼●△○▼●△○▼●△○▼●△○▼●△
名前:牧瀬佑樹 ハンドル:マッキーetc... メール:Yuuki@kcn.ne.jp
HP:「マッキーの部屋」 http://hp.vector.co.jp/authors/VA009730/ 
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