ごまめの歯ぎしり

ごまめの歯ぎしり 2016年8月21日号 続質問通告


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       衆議院議員 河野太郎の国会日記
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平成22年10月12日の衆議院予算委員会での馬淵澄夫国交大
臣の飽和雨量に関する答弁といえば、わかる人にはわかる有名な
答弁です。

河野太郎委員 
 (前略)残り時間が極めてわずかになりましたので、最後に一
つだけ、全く違う質問に飛ばさせていただいて申しわけございま
せんが、群馬県の治水基準点であります、八斗島(やったじま)
と読むんでしょうか、これは八ツ場ダムのかかわりもあるところ
でございますが、ここの基本高水を計算するモデルに使われた飽
和雨量というのがどういう数字であったのか。五八年、五九年、
八二年、九八年に洪水がございました。この四年にどういう数字
が使われたか、計算に使った数字を教えていただきたいと思いま
す。国交大臣。

馬淵澄夫国務大臣 
 お答えいたします。
 委員御指摘のこの飽和雨量でございますが、これは、河川整備
基本方針検討小委員会におきまして、いわゆる洪水の再現計算に
用いた数値でございます。一九五八年、昭和三十三年九月の飽和
雨量が三十一・七七ミリ。一九五九年、昭和三十四年八月の飽和
雨量が六十五ミリメートルでございます。八二年、これが百十五
ミリメートル。九八年、これが百二十五ミリメートルでございま
す。
  以上でございます。

これだけのやりとりですが、聞いていた専門家や国交省の河川局
はさぞやびっくりしただろうと思います。

この飽和雨量の数字は、この時まで国交省が絶対に出さなかった
数字だからです。

国交省の主張していることが正しいかどうかを検証しようにも、
この飽和雨量の数字がわからなければ検証のしようがありません
でした。

その数字を国交大臣がさらっと答弁したのです。

実は、この飽和雨量の数字を質問するから答弁してほしいという
通告を、この一週間前から国交大臣ご本人にしておりました。

それを聞いた馬淵大臣は、その数字はきちんと外に出すべきだと
考えて、わざわざ大宮だったと思いますが、国交省の出先機関ま
で大臣が直接足を運んで、大臣自ら調べた上での答弁だったので
す。

もし、この質問も前日に質問通告をしていたら、大臣が出すべき
だと考えたとしても、国交省はその数字を答弁書に書き込みはし
なかったでしょう。

それまでどおりのいい加減な答弁でごまかそうとしたでしょう。

前日の深夜、あるいは当日の未明に質問通告をしても、まともな
答弁は返ってきません。

とくにそれまでの答弁を変えるような大臣の判断が求められるよ
うな場合なら、なおさらです。

わざと質問通告を遅らせるのは、嫌がらせ以外の何物でもありま
せん。

しかもその嫌がらせの被害を受けるのは大臣ではなく、霞が関の
官僚です。

その結果、当たり障りのない答弁が返ってくることになるだけで
す。

それならば、大臣がきちんと判断をする時間がとれるだけの余裕
を持った質問通告をするべきです。
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