言葉の森 オンラインマガジン

言葉の森新聞2003年2月2週号


カテゴリー: 2003年02月06日
言葉の森新聞2003年2月2週号
文責 中根克明(森川林)

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■■2月11日(火)は休み宿題です 
 2月11日(火)2.2週は、休み宿題となります。通信クラスは、担当の先生か
らの電話がありません。通学クラスは、教室が休みになります。この日に授業のある
生徒のみなさんは、ホームページの「ヒントの池」などを参考に、その週の課題を書
いてきてください。休んだ分をほかの日にふりかえて受講することもできます 

■■英語教育について 
 近年、英語力の必要性が大きくさけばれるようになってきました。それは、一つに
は、日本社会の国際化に伴い、英語を実際の道具として使える能力が要求されるよう
になってきたためです。もう一つには、大学受験の合否を左右する主要な教科が引き
続き英語であるという事情のためです。
 しかし、ここで考えなければならないのは、英語を学ぶことそのものではなく、自
分の人生の中でどういう学力として英語を学ぶかという言わば英語の位置づけです。
英語を学ぶ目的を考えることによって、初めて英語を学ぶ方法も決まってくるからで
す。 

■大学入試の英語に必要なのは国語の読解力 
 大学入試で合否を左右する最も影響力の高い教科は英語だと言われています。英語
は、一般に語学というものが持つ特徴として、学習の背後に膨大な英語文化圏の歴史
を持っています。そのために、英語の学習は追及していけばどこまでも深いものにな
っていきます。このように奥深い勉強を必要とするものは、一夜漬けのような付け焼
き刃が効かないために、受験生の学力を見るのにふさわしいものなのです。
 また、大学側の事情としても、今日のように進歩の速い研究環境では、英語の文献
を自由に読める学生でないと勉強についてこられないという理由もあります。
 しかし、その結果、大学入試の英語は、文法の穴埋め式の試験から次第に英語の長
文読解力を見るような試験に変わってきました。このため、今日では、英語の学力の
かなりの部分は、日本語の読解力が支えるようになってきています。日本語で難しい
文章をすばやく読み取る力がないと、英語の長文も理解できないというタイプの試験
が増えているのです。 

■母国語の根に応じて外国語学習の花が開く 
 日本語ができることによって英語の力も伸びるという相互関係は、大学入試以外の
分野にもあてはまります。
 バイリンガルのニュースキャスターなどを見ていると、英語を勉強すればだれでも
そのように英語を使って自由に活躍できるかのような錯覚を持つことがあります。し
かし、日本語で社会情勢を論じる力がなければ、英語力だけがついてもやはり英語で
社会情勢を論じることはできません。日本語で日本の本を読んで感動できる力があっ
て初めて、英語で海外の本を読んで感動することができます。日本語の豊かさに応じ
て、外国語の学習も豊かになるという当然のことを折りにふれて確認しておく必要が
あります。 

■海外から見た日本の国際化 
 国際化という言葉は、日本独特のものです。日本以外のアジアの国々は、欧米圏の
書物を自国語に翻訳するバックボーンがなかったために、早くから英語を公用語とし
て習得する道を選択しました。その結果、アジア諸国の知識人は英語を実践的な教養
として身につけています。これは、日本人が英語を受験勉強の一部としてしか身につ
けていない状況とは大きく異なっています。このため、日本の知識人には使える英語
に対するコンプレックスが必要以上に大きくなっているのです。
 また、欧米にはもともと国際化という考え方がありません。地続きに国境がある国
では、自分たちの国に生きることがそのまま国際社会で生きることと同義です。日本
だけが、国際化を必要以上に意識し、欧米の流儀に合わせることが国際化だと勘違い
しているのです。
 今日の国際社会では、英語を流暢に話せることがそのまま尊敬を得られる道でない
ことは当然です。立場を変えて考えてみるとわかるように、外国人が日本語を流暢に
話せるからといって私たちがそれだけでその外国人を尊敬するものではありません。
大事なことは、人間の中身であって、語学はその中身を表わすための道具です。
 海外の人たちが日本に求めているものもまた、英語力ではなく日本らしさなのです。 

■早期からの英語教育の必要性 
 しかし、日本における英語の早期教育は今後ますます必要になってきます。インタ
ーネットの時代では、子供たちはパソコンを前にすると否応もなく国際社会に投げ出
されます。中学や高校での英語の勉強が一通り終わってからでないと、英語は使えな
いというのでは遅すぎます。
 これまでの日本では、小学4年生でローマ字を習い、中学1年生でアルファベット
を習うという流れが普通でしたが、これを小学校1、2年生のうちから、ひらがな・
かたかな・アルファベットを同時に習い、日本語と同じように英語を日常語の一つと
して使う練習をしていく必要があります。既に家庭の中では、家電製品に「ON」「OFF」
「VOLUME」などの英語の単語が、だれでも読めて当然であるかのように使われていま
す。英語は中学生になってから、という考えでは遅すぎるのです。 

■興味関心の入口だけの肥大化 
 しかし、ここで考えなければならないのは、何のために英語を学ぶかということで
す。英語を学習する目的は、将来英語を道具として自由に読み書きできるようにし、
自分の人生を豊かにするためです。そのためには、学習というものが本来持つ退屈さ
を避けて通ることはできません。どのような習い事も、単調な基礎学習の土台の上に、
応用学習があり、やがてその学習の成果を自由に駆使できる段階がやってきます。
 ところが、今日の早期英語教育の多くは、楽しそうな応用学習を取り上げて子供た
ちの興味を引くところまではできますが、その後の本格的な学習に続けていく展望が
なかなかないのです。
 小学校の早い時期に英語の学習を始めた子が、その早期の英語力のアドバンテージ
を維持できるのは中学1年生までと言われています。英語の勉強が学校で本格的に始
まるようになると、早めに英語の勉強を始めた子と中学に入ってから英語の勉強を始
めた子の差は見る見るうちになくなっていきます。
 逆に言えば、そのような見せかけだけの英語教育では、いくら早めに取り組んでも
学習をした意味はありません。英語の早期教育は、今後必ず必要になってきますが、
そのためには、本物の英語教育を目指す必要があります。
 そして、本物の英語教育のいちばん確実な土台となっているものは、本物の日本語
の力なのです。 

■■幼児教育について 

■才能は継続によって作られる 
 子供が小さいときは、あらゆる可能性にめぐまれているように感じられます。そし
て実際、子供たちはあらゆる可能性を持っています。しかし、それらの可能性のすべ
てが開花するわけではありません。いろいろな可能性の中から、いくつかを選びその
選んだ可能性を継続することによって、才能は開花します。
 心理学者である波多野誼余夫氏は、その著書「知的好奇心(中公新書)」の中で、時
間をかけて習得したものがその人の才能になると述べています。
 しかし、人生の時間は限られています。どの分野に自分の才能を伸ばし、どの分野
を得意分野にするかということを大きな方向をまず考える必要があります。
 現在は、学習環境が整っているために、子供のうちから、英語もピアノもプールも
公文も何でもやっておかないと人に後れをとるような錯覚に陥りがちです。しかし、
幅広い能力を育てる前に、まず第一にすることは、いちばん大事なものを少なくとも
一つはしっかり継続する覚悟で取り組むことです。 

■六歳児からのスタートで基礎作り 
 六歳での小学校入学には、それなりの背景があります。ちょうどこの時期に、子供
には学習を身につける力が急速に備わってくるのです。小学校低学年のうちは、のび
のびと遊ぶことが大事だという考えがありますが、同時に小学校低学年のときにこそ、
のびのびと学習する習慣をつけておく必要があります。
 六歳のときに身につけた学習習慣は、その後の成長の基盤になります。逆に、小学
校の初期に正しい学習習慣を身につけないと、高学年になってからそのような学習習
慣を身につけることは学年が上がるにつれて難しくなります。
 しかし、学習習慣を身につけるとは、問題集をこなすということではありません。
学校での勉強的よりも、日常生活の中での読み書きの習慣をしっかり確立しておくこ
とがこの時期には最も大切なことなのです。
(つづく) 


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